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うごく七夕まつり

うごく七夕まつり

祭り紹介

祭り写真館 今年の様子をご覧いただけます。

9/18公開!

歴史町が失われても祭組は存続。住民有志が
山車を復活

シシゾウ:うごく七夕まつりは、いつごろ始まりましたか?

菅野さん:700年以上の歴史があるといわれています。遠い昔のことで詳しいことは分かりませんが、飢饉や災害の厄祓いとして行われるようになったのではないかといわれています。うごく七夕まつりが開催される8月7日は、この地方では七日日(なのかび)といって、亡くなった人が彼岸から此岸に戻ってくるときに目印となるお盆の迎え火を焚く日に当たります。この日、山車を繰り出して賑やかに祭りを行うのは、亡くなった人たちも一緒に楽しんでほしいという思いもあってのことのように感じます。なお、「うごく七夕まつり」という名称は全国発信するために比較的最近つけられた名称で、地元では単に七夕と呼んでいます。
うごく七夕まつりの舞台となる高田町は東北大震災で大津波に襲われ、祭組の母体になる12の地区のうち、8地区が津波によって壊滅しました。12台あった山車も9台が津波に流され、1台が損傷しました。私が所属する大町組は被害が大きかった地区のひとつで、町とともに震災の数年前に新調した山車とお囃子の太鼓が流されました。それでも、震災から約半年後、1日も早い復興を願って、残った山車3台で祭りは行われました。町が流され、住民が散り散りになった地区からも「もう一度、自分たちの祭組で七夕をしたい」という声が上がり、住民有志が山車の復興に向けて動き出しました。そして、多くの方々からご支援をいただけたこともあり、平成25年には12の祭組の山車がすべて復活しました。平成29年には祭組の1つが休止したため、参加する山車は11台になりました。
震災以前のように祭りを行うには、正直、課題は山積しています。一番の問題は、祭組のコミュニティが事実上解体していることです。現在は、バラバラの場所に暮らしているメンバーが集まって祭りを行っていますが、負担が大きく、いつまでも続けられるものではありません。この先、再建工事で生まれた新市街地に新しいコミュニティが誕生すれば、新しい祭組に移行するかもしれません。そういう意味で、うごく七夕まつりは過渡期にあります。私たちにできることは、次世代に伝統を伝えるつなぎ役として、続けられるところまで愛着のある祭組で祭りに参加し、地元を精一杯盛り立てていくことです。

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みどころ山車を華やかに装う紙飾りは数万枚

シシゾウ:うごく七夕まつりの山車の特徴を教えてください。

菅野さん:最大の特色は、アザフという色とりどりの和紙製の紙飾りで装飾することです。アザフは和紙を色粉や絵具、ポスターカラーなどで好みの色に染め、手折りして形を作ります。完成したアザフは竹ひごに白の紙テープで等間隔に巻きつけられ、御簾(みす)と呼ばれる飾りになり、山車全体を覆い尽くします。1台の山車を飾るのに使う和紙の枚数は万単位になります。今は、祭組の有志が飾り付けを行いますが、震災前は地区の大人たちが総出で行う慣わしで、ゴールデンウィーク明けごろから公民館に集まってアザフ作りをする光景がどこの地区でも見られました。
七夕の山車の巡行にお囃子は欠かせません。囃子方は山車に乗りこんで笛や太鼓を演奏します。お囃子の旋律は12の祭組でそれぞれ異なります。高田町の出身者は小さいころから自分たちの祭組のお囃子を聞いて大きくなるので地元意識が強く育まれます。

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注目ポイント曳き手は飛び入り参加大歓迎

シシゾウ:山車の巡行ではどのようなところに注目するといいですか?

菅野さん:各祭組の有志が1日の祭りのために2ヵ月近くかけて飾り付けをした山車の1台1台をじっくりご覧いただきたいです。飾り付けは年ごとに変わるので、毎年通ってご覧いただくと、うごく七夕まつりの魅力をより深くご理解いただけると思います。夜の部は、山車が電飾でお色直しをします。色鮮やかな光をまとった山車の姿は幻想的で、昼と雰囲気がガラッと変わるところもみどころです。
震災前に山車が巡行した旧中心市街地は再建工事の途上なので、すべての山車が揃っての巡行はできませんが、各祭組で申し合わせて短時間でも一堂に会する機会は設ける予定です。場所は新市街地の中心になる大型複合商業施設「アバッセたかた」周辺です。

シシゾウ:町外の人が山車を曳いてもいいそうですね。

菅野さん:飛び入り参加は大歓迎です。当日、祭組のメンバーに気軽に声をかけてください。大町組の山車は土車(どぐるま)と呼ばれる昔ながらの木の車輪で、タイヤの山車よりも動かすのに力がいるので、ご協力いただけると大変助かります。見物する皆さんには「うごく七夕まつり」ですが、当事者である私たちからすると「うごかす七夕まつり」です(笑)。「ヨーイヨイ」の掛け声に合わせて私たちと一緒に綱を曳いて、山車の重さを体感してください。大町組では、希望があれば山車にお乗せします。

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ふるさと自慢海の幸が詰まった注目のご当地グルメ
「ホタワカ御膳」

シシゾウ:陸前高田市の食の名産品を教えてください。

菅野さん:カキやイシカゲ貝をはじめとする海産物が特産です。おすすめのご当地グルメは「ホタワカ御膳」の愛称で親しまれている「陸前高田ホタテとワカメの炙りしゃぶしゃぶ御膳」です。震災からの復興と地域振興のために考案されたメニューで、地元で水揚げされたホタテ、ワカメと地元産米の「たかたのゆめ」を使っています。現在、市内の4軒の飲食店で食べることができます。

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メッセージ元気で頑張っている姿を全国の皆さんにお見せしたいです

菅野さん:陸前高田市は震災後、全国の皆さんからたくさんの支援をいただきました。完全復興までの道のりは遠いですが、うごく七夕まつりを通じて私たちが元気で頑張っている姿をお見せすることで、支えてくださった方々へ感謝の気持ちを伝えたいと思います。テレビでうごく七夕まつりをご覧になって「いいな」と思われたら、ぜひ本物を見に陸前高田市にお越しください。私たちは楽しんで祭りをしているので、訪れた方々にも思う存分楽しんでいただければ嬉しく思います。

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※祭り紹介者 大町組 製作委員長 菅野 秀一郎(かんの しゅういちろう)さんにお応えいただいたインタビューをもとに、記事をまとめています。

TV番組情報

放送局

ダイドードリンコスペシャル

高田の原動力
~うごく七夕まつり~

9/2(日)13:30~14:25
TVI テレビ岩手放送にて放送!

東日本大震災で甚大な被害を受けた岩手県陸前高田市。かつての市中心部の高田町で、旧暦7日に開催されるのが、うごく七夕まつりです。各地区から華麗な山車が威勢のいいお囃子にあわせて町を練り歩きます。そして日没後は飾りも変わって灯が燈り、幻想的な七夕山車が華やかさを競い合い、古くからこの地に伝わる夏の恒例行事となっています。震災から7年。町は新しい姿へと生まれ変わりつつあります。かつての面影を今も残すのは、もしかしたら、この祭りのみかもしれません。七夕は、地域の絆の象徴です。その華麗な山車は、震災という大きな苦難にも負けずに、郷土の思いをのせて動き続けてきました。人が、山車を動かすように…。人々の情熱は、まつりを、町を未来に向けて動かします。

番組の放送局サイトへ

制作担当者からのメッセージ

東日本大震災で甚大な被害を受けた岩手県陸前高田市。かつての市中心部の高田町で旧暦7日に開催されるのが、うごく七夕まつりです。各地区から華麗な山車が威勢のいいお囃子にあわせて町を練り歩きます。そして日没後は飾りも変わって灯が燈り、幻想的な七夕山車が華やかさを競い合い、古くからこの地に伝わる夏の恒例行事となっていました。しかし、震災により町の姿は一変。今も新しい町づくりが進む中、かつての面影を残すものは、もしかしたらこの祭りのみかもしれません。七夕は、地域の絆の象徴です。七夕は、震災という大きな苦難にも負けずに、郷土の思いをのせて動き続けてきました。
祭りの名前は「うごく七夕まつり」ですが、祭り人たちにとっては「動かす」七夕です。人々の情熱が、祭りを、町を、未来に向けて動かしているのです。
番組内に登場する方々の表情や言葉を通して、少しでもこの祭りの魅力をお伝えできれば幸いです。

ディレクター 高橋 芳

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TV番組情報

ダイドードリンコスペシャル高田の原動力
~うごく七夕まつり~

9/2(日)13:30~14:25
TVI テレビ岩手放送にて放送!

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