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高浜八幡神社秋季大祭

高浜八幡神社秋季大祭

祭り紹介

祭り写真館 今年の様子をご覧いただけます。

10/25公開!

歴史上方相撲で活躍した地元出身力士が広めた
相撲文化

シシゾウ:高浜八幡神社秋季大祭の相撲踊りは、いつごろ始まりましたか?

馬場さん:江戸時代、江戸と並ぶ相撲の本場だった上方相撲で小湊関という高浜町出身の力士が活躍しました。その小湊関が郷里に帰ってきて相撲踊りを伝えたといわれています。昔は、各地の秋祭りで奉納相撲が行われ、生活費を稼ぐ力士もいたようですが、現在、この地域で奉納相撲の伝統を伝えるのは高浜町だけです。相撲が大好きな“祭りバカ”が高浜町には大勢いたからかもしれません(笑)。

シシゾウ:相撲宿という風習が残っているそうですね。

馬場さん:相撲宿は、大相撲でいうところの相撲部屋のような存在です。氏子の1軒の家が相撲宿の宿主になって奉納相撲に関する世話役を務めるもので、高浜八幡神社の16の氏子地区のうちの14地区で2年ごとに回り持ちしています。現在、奉納相撲の稽古は、神社境内の土俵で行われますが、10年ほど前までは、相撲宿になった家の庭先に稽古用の土俵が設けられました。奉納相撲に出る人たちはそこへ稽古をしに行き、食事の世話も受けていました。

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みどころ氏子男性は立派な力士に変身。
神様の前で白熱した取り組みを披露

シシゾウ:祭り当日の流れを教えてください。

馬場さん:午前中は、山手にある三浦神社から海辺にある高浜八幡神社へ神様がお下りになる神輿行列が行われます。三浦神社は高浜町を拓いた三浦能仲(みうらよしなか)公をおまつりする神社です。神輿行列では、地元の小学生と青年たちが笛と太鼓で囃子のシャギリを演奏します。昔は全員男性でしたが、数年前から女の子が笛を担当しています。
神輿が高浜八幡神社に到着すると神事が執り行われ、神社境内の土俵で奉納相撲、相撲踊り、赤ちゃんの土俵入り、弓取りなど一連の相撲行事が行われます。
神事に続いて行われるのは、小中学生による33番の奉納相撲です。この日のために子どもたちは2週間以上、稽古を積んでいます。今は少子化で子どもの数が少ないのが悩みですが、私が子どもだったころは子どもの数が多く、選ばれた人しか出場することができませんでした。幸い、私は体が大きかったのでずっと出してもらえました。
子どもたちは、奉納相撲の33番以外にも、3人抜きや5人抜きの取り組みも行います。奉納相撲は前もって対戦する相手を決めていますが、こちらは自由で、奉納相撲に比べるとくだけた雰囲気です。
大人の取り組みは、氏子地区の男性だけでなく、地元の高校相撲部の生徒さんも参加します。私たち氏子が相撲をとるのは年に1回、この日だけですが、私個人は「濱錦」というしこ名と後援会を持ち、立派な化粧まわしを作っていただいています。私の他にも数名、後援会を持っている者がいます。最近は、まわし姿になるのを恥ずかしがる若者が多く、出場者は昔に比べると少なくなりましたが、有望な若手も出てきています。

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注目ポイント上方の流れをくむ相撲甚句は囃子言葉に注目

シシゾウ:相撲踊りについて教えてください。

馬場さん:化粧まわしをつけた力士たちが土俵入りし、輪になります。輪の中央には、相撲甚句の歌い手が立ちます。「あー、よーいやさ。祝いめでたの若松様よ、枝も栄えて葉も茂る~」という歌謡に合わせて、力士たちは「はぁ、ドスコイ、ドスコイ」という合いの手を入れながら力士の所作を行います。力士を務めるのは高浜青年団の団員です。私は30年以上、相撲甚句の歌い手を務めています。

シシゾウ:高浜町の相撲甚句の特徴はありますか?

馬場さん:相撲甚句の歌詞は、大相撲などで披露されるものとほとんど違いはありませんが、ドスコイの合間に挟まれる力士たちの囃子言葉がとても滑稽な内容で、そこは上方相撲の流れをくんでいるなと感じます。
昔は、すべての行事の締めに相撲踊りが奉納されましたが、最近は相撲踊りを目当てに来場される方が増えたため、奉納相撲の合間に行います。

シシゾウ:馬場さんは赤ちゃんの土俵入りで、力士役もなさっていますね。

馬場さん:力士役も長く務めています。赤ちゃんの土俵入りは、1歳未満の赤ちゃんを土俵に上げて泣かせることで健やかな成長を祈願する行事です。力士は、赤ちゃんを土俵に寝かせ、赤ちゃんの前で四股を踏み、泣き出したら高く抱え上げます。これまでに大勢の赤ちゃんを抱え上げてきましたが、私自身は赤ちゃんのときに上げてもらったことはないようです(笑)。参加するのは地元の方がほとんどで、他所に暮らしている地元出身の方が、ふるさとで赤ちゃんを土俵入りさせたいということで帰省されるケースも多いです。ご両親だけでなく親戚一同が見守っておられる前で、赤ちゃんを抱え上げるのは毎度のことながら緊張します。長くやっているので、私が抱き上げた赤ちゃんが大人になって結婚し、子どもが誕生したときに、「自分も上げてもろうたけん、この子も上げて」とお願いされることが増えました。今の夢は、自分の孫の土俵入りを務めることです。赤ちゃんの土俵入りと、子どもたちの奉納相撲は会場が一段と盛り上がります。

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ふるさと自慢日本一高価な高浜のウニは幻のウニ

シシゾウ:長崎市高浜町の食の名産品を教えてください。

馬場さん:自慢はウニです。長崎半島の先端に位置する野母崎(のもざき)は昔からウニの産地として知られていますが、中でも高浜のウニは別格とされ、一度食べるとその味が忘れられないといわれています。漁獲量が非常に少ないため、一般の市場に流通することはほとんどなく、大半は贈答品として県外に送られます。私は漁業に従事していますが、その私でも滅多に口にすることはありません。おそらくキロ単価は全国一高いと思います。漁期はウニの産卵前にあたる4月後半から5月にかけての約1ヵ月間です。

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メッセージプロとはひと味違う、面白い取り組みを
ご覧いただけると思います

馬場さん:高浜八幡神社に足をお運びいただき、私たちの祭りをご覧いただきたいというのが一番の願いです。相撲踊りや赤ちゃんの土俵入りなど、いろいろな相撲行事を楽しんでいただけると思います。中でも奉納相撲は、プロの相撲では決して見られない、素人ならではの面白い取り組みが見られるのでおすすめです。私も濱錦関として若者に負けないように頑張ります(笑)。

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※祭り紹介者 高浜相撲協会 理事 馬場 広徳(ばば ひろのり)さんにお応えいただいたインタビューをもとに、記事をまとめています。

TV番組情報

放送局

ダイドードリンコスペシャル

お相撲さんが住まう町
~高浜八幡神社秋季大祭~

11/4(日)14:00~14:54
NBC長崎放送にて放送!

長崎県南西部に伸びる長崎半島、その中央に位置する長崎市高浜町には江戸時代から続くという相撲行事があります。毎年9月、地区の氏神様をまつる高浜八幡神社の秋祭りで五穀豊穣と家内安全を願う行事の一つです。町の男衆が力士に扮し、奉納相撲で真剣勝負。甚句にあわせた相撲踊りや口伝えで受け継がれる三拍子も披露され、土俵が設けられた境内は大いに賑わいます。力士を務めるのは力自慢の男の証。一昔前まで祭りは選ばれた男だけが出場できる女人禁制の祭りでした。けれど平成が終わろうとする今、少子高齢化の波は高浜にも押し寄せ、青年は随分少なくなりました。力士不足は深刻ですが、祭りを愛する地元の人たちは試行錯誤で伝統を受け継ごうとしています。

番組の放送局サイトへ

制作担当者からのメッセージ

高浜で生まれ育ったことを誇りにしている男たちの物語です。少子高齢化による祭りの担い手不足は全国共通の問題。特に地方では時代の変化によって失われた伝統文化や祭りは数多いはずです。今回、取材した高浜の相撲行事も存続の危機に直面していました。今時お尻を出すまわし姿は恥ずかしい・・。思春期の男子や年頃の青年は口々にそう話します。男の祭りとして100年以上守られてきた秋祭り。途絶えさせないためには、どうすべきか。明るくユーモア溢れる高浜の男たちが悩みながら答えを導きだそうとする姿を見つめます。

報道制作局 報道制作部 ディレクター
岩本 彩

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TV番組情報

ダイドードリンコスペシャルお相撲さんが住まう町
~高浜八幡神社秋季大祭~

11/4(日)14:00~14:54
NBC長崎放送にて放送!

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