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札幌まつり(北海道神宮例祭)

祭り紹介

歴史札幌の歴史とともに歩む北海道神宮の一大祭典

シシゾウ:札幌まつりは、いつごろ始まりましたか?

松下さん:札幌まつりは通称で、正式には北海道神宮例祭といいます。北海道神宮の創祀は明治2年(1869)で、現在の円山の地にご鎮座になったのが明治4年(1871)のことです。当時、北海道開拓の守護神として大国魂神(おおくにたまのかみ)、大那牟遅神(おおなむちのかみ)、少彦名神(すくなひこなのかみ)の開拓三神(かいたくさんじん)をおまつりする北海道鎮座神祭(ちんざしんさい)が行われ、明治4年(1871)に社殿が造営されました。翌明治5年(1872)には神社の例祭日が6月15日と定められました。

シシゾウ:神輿渡御が始まったのは、いつからですか?

松下さん:明治11年(1878)です。当時、北海道神宮までは市街地より4キロ程離れており、積雪のある冬季などは参拝が容易ではありませんでした。そこで、北海道神宮を拝むために、市民の台所といわれる二条市場の近くに遥拝所(現在の頓宮)が設けられました。その完成を記念し、その年の例祭に神輿の御神幸が行われたのが神輿渡御の始まりで、戦争中に2度中断しただけで、毎年催行されています。昭和39年(1964)、御祭神に明治天皇が御増祀(ごぞうし)(=神社の御祭神が増えること)されたことにより御祭神が四柱になり、札幌神社から北海道神宮に改称しました。その年から御鳳輦(ごほうれん)(=神輿)四基による渡御が行われるようになりました。
神輿渡御を支えるのは札幌市民です。大正15年(1926)に全市民を講員とする敬神講社(けいしんこうしゃ)が発足し、祭典を年番で奉仕する祭典区が地区ごとに組織されました。

シシゾウ:山車はいつごろから登場したのですか?

松下さん:神輿渡御が始まったとき、繁華街のすすきのの芸妓さんや常磐津連中の皆さんが車2台で繰り出し、歌や踊りを披露しました。それが山車の始まりといわれています。その後、祭典区から出される山車の数が増え、平成26年には琴似(ことに)祭典区の山車が新たに加わり、現在は九基の山車が巡幸します。

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みどころ万灯や維新勤王隊の楽の音もにぎやかに時代行列が市中を行進

松下さん:札幌まつりは3日間行われます。その中で市民の皆さんが一番楽しみにしておられるのが、3日目に行われる神輿渡御です。神様の乗り物である御鳳輦に乗った御祭神が市中に繰り出し、まちの発展をご覧になるというのが神輿渡御の趣旨で、市民にとっては神様が自分たちの暮らす地区にお越しになり、おそばに寄ってお参りできる年に一度の貴重な機会です。
朝、御祭神を神社の御本殿から御鳳輦に移す発輦祭(はつれんさい)が北海道神宮で行われます。神輿渡御は基本的に頓宮を往復します。距離にすると片道約7キロ、全長約14キロの行程です。順路は、その年の祭り全般を取り仕切る年番の祭典区の地区を中心に設定されるので、毎年多少変化します。
朝、北海道神宮を出発した神輿行列は各祭典区を巡幸し、昼に頓宮へ到着します。頓宮では駐輦祭(ちゅうれんさい)が催行され、祝詞の奏上や玉串奉納などの神事と巫女さんによる神楽奉納が行われます。神事の後には市民の皆さんが御鳳輦の神様にお参りする時間がとられます。午後1時過ぎ、神輿行列は頓宮を出発し、市内中心部を練り、三越やパルコがある駅前通の4丁目交差点でも駐輦祭が行われます。その後、巡幸を再開して、夕刻に北海道神宮に還御します。

シシゾウ:神輿渡御の行列のみどころはどこですか?

松下さん:神輿行列は四基の御鳳輦を中心に、神職や時代装束をつけた氏子が連なる総勢約1000名の大行列です。行列の先頭で露払い役を務めるのは、万灯/萬燈(まんど)と呼ばれる笛・太鼓のお囃子です。観客に人気が高いのは御鳳輦の先駆けを務める楽士隊の維新勤王隊です。京都・平安神宮の時代祭に登場する維新勤王隊をモデルにしたもので、平安神宮の楽士を招いて教えを受け、大正15年(1926)から導入されました。維新勤王隊の鼓笛の音色が聞こえてくると、神輿行列が近づいてきたなと市民の皆さんが思われるほど神輿渡御の名物になっています。
見物の際には沿道で行列全体をご覧になってから、駐輦祭が行われる頓宮や4丁目交差点にお越しになり、御鳳輦にお参りをされるといいと思います。その年の渡御の順路とタイムテーブルは事前に北海道神宮の公式ホームページで発表するので、そちらでご確認ください。

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注目ポイント山車九基が集結し、市中心部を練り歩く連合山車

シシゾウ:山車行列のみどころについて教えてください。

松下さん:九基の山車は日によって異なりますが、午前中に自分たちの地区を回ってから、昼過ぎに市内中心部で合流し、連合山車という形で揃って市中の目抜き通りを練り歩きます。平成28年の連合山車は、ロングアーケード街の狸小路(たぬきこうじ)商店街を巡幸し、観客の皆さんに大変好評でした。
札幌まつりの山車は舞台付きで、歌舞やお囃子が披露されるのが特徴です。九基ある山車の制作年代はさまざまで、中にはいつ作られたのか分からない年代物の山車もあります。装飾はとても華やかで、花飾りや提灯などそれぞれの山車が個性を競っています。飾り物で特に目を引くのは山車人形です。日本武尊(やまとたけるのみこと)、猿田彦命(さるたひこのみこと)、桃太郎などと並んで、札幌の都市開発に尽力し、札幌開拓の父といわれる島義勇(しまよしたけ)も山車人形になっており、北海道らしさがうかがえるのではないかと思います。余談になりますが、北海道神宮の境内には島義勇の銅像があります。また、開拓神社という末社が鎮座し、島義勇をはじめ北海道開拓の功労者たちが37柱の神様としてまつられています。毎年4月13日には島義勇顕彰祭が行われるほど、札幌市民にとって島義勇は特別な存在です。

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ふるさと自慢ご当地グルメで根強い人気の札幌ラーメン

シシゾウ:札幌市でおすすめの名産品を教えてください。

松下さん:北海道は食べ物がなんでもおいしいところです。札幌市でおすすめの食べ物は、「札幌ラーメン」の通称で知られるラーメンです。寒い土地柄で濃厚な味が好まれるせいか、こってりしたスープが特徴の店が多いように思います。野菜などの具材のボリュームもたっぷりで、コーンやバターなど北海道ならではの味が堪能できるメニューも人気です。市内にはラーメン店が多く、すすきのにある元祖さっぽろラーメン横丁や新ラーメン横丁はラーメンスポットとして有名です。

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メッセージ札幌まつりが地域の歴史を振り返るきっかけになれば嬉しいです

松下さん:北海道神宮は創建以来、北海道鎮守として道民に崇敬されてきました。その北海道神宮で最も大切な祭りが札幌まつりで、御鳳輦と山車の巡幸が札幌市民の皆さんのご奉仕によって盛大に催行されてきました。この祭りを通して、市民の皆さんが開拓で築かれた札幌の歴史と祭りの成り立ちを振り返って自分たちの暮らすまちを理解し、より一層愛するようになっていただければ嬉しく思います。
祭り最終日の神輿渡御だけでなく、初日の宵宮祭と2日目の本祭には北海道神宮の境内で朝から晩まで神楽や浦安の舞、太鼓演奏など様々な奉納行事が行われ、屋台が出ます。この機会に北海道神宮に足を運んでいただき、ご参拝ください。

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※祭り紹介者 北海道神宮 教化部長 松下 稔(まつした みのる)さんにお応えいただいたインタビューをもとに、記事をまとめています。

TV番組情報

HBC 北海道放送

ダイドードリンコスペシャル

北都に祭礼の華が咲く
~北海道神宮例祭~(仮)

7/16(日)14:00〜14:54
HBC 北海道放送にて放送!

札幌に初夏の訪れを告げる「札幌まつり(北海道神宮例祭)」。今から140年ほど前の開拓時代、神様を札幌の街に迎えたいという市民の声から始まった祭りです。4基の神輿(鳳輦)と9基の山車とともに色とりどりの装束に身を包んだ約1400人が、市内14キロを厳かに練り歩きます。京都の平安神宮の時代祭から移入された維新勤王隊など、全国各地の文化が融合された祭礼です。山車には北海道開拓の父と呼ばれている佐賀藩士の島義勇の姿も。番組では大きな理想をもち、情熱をかたむけた開拓判官・島の軌跡と功績、さらに祭りを支える“ボランティア祭り人”の当日のドラマチックな展開など、祭り見物だけではうかがい知ることができない秘められた逸話や裏側も興味深く描きます。

番組の放送局サイトへ

制作担当者からのメッセージ

北海道神宮のすぐ横にある円山の山頂から札幌の街を眺めました。今から150年前、開拓判官として赴任した島義勇(しまよしたけ)は、ある小高い丘に登りこれから開拓する原野を眺めました。そしてこの地が世界一の都市になると強く願ったのです。今、私の見ている風景を、島が想像していたかはわかりませんが、札幌は約200万人が暮らす大都市に発展しました。北海道神宮例祭は、祀られている神々を年に一度札幌の街にお迎えし、発展した様子を見ていただくという意味があります。祭りの見どころのひとつが華やかな山車行列です。番組では、ある地区の山車部長にスポットを当て取材を始めました。そんな矢先、3通のメッセージが届きました。内容は短く「手術」「祭り」「ヤバイ」。不安あり期待ありの取材は、現在進行中です。

ディレクター 佐藤貢一

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祭り冊子を持って、祭り会場へ行こう!

TV番組情報

ダイドードリンコスペシャル北都に祭礼の華が咲く
~北海道神宮例祭~(仮)

7/16(日)14:00〜14:54
HBC 北海道放送にて放送!

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