トップページ
 >  祭り紹介 >  今年応援する祭り >  榊祭り

榊祭り

榊祭り

祭り紹介

歴史28歳以下の若者で組織された道祖団が大活躍

シシゾウ:榊祭りは、いつごろ始まりましたか?

柴平さん:榊祭りは旧中山道の宿場町、望月宿(もちづきじゅく)に伝わる大伴神社の例祭です。起源について詳しいことは分かりませんが、主要行事のひとつ、松明投下については戦国時代、佐久に侵攻しようとした武田信玄軍に対し、大量の松明を焚くことで大軍勢に見せかけ撤退させた故事に由来するなど諸説があります。
榊祭りは本来、望月地区の祭りですが、現在は佐久市民の祭りという位置づけで、従来からの松明投下や榊神輿、獅子舞に加えて、市民参加の民謡流しや太鼓演奏などのイベントも同時開催されます。

シシゾウ:榊祭りを運営する道祖団(どうそだん)はどのような組織ですか?

柴平さん:高校卒業から28歳までの地区の青年で構成された集団で、榊祭りの中心的な存在です。昔は祭りの1ヵ月ほど前から地区の有力者が提供する家で共同生活をしながら祭りの準備にあたりました。

ページ先頭へ

みどころ松明を手に山を一気に駆け下り、川に投下

シシゾウ:松明投下のみどころを教えてください。

柴平さん:午後6時半、望月地区の東方にある松明山の山頂に篝火が焚かれ、参加者の若者たちは用意された松明に点火し、松明を掲げながら約2キロの山道を列になって駆け下ります。麓につくと、地区を流れる鹿曲(かくま)川に架かる望月橋の欄干から、十数人ずつが一斉に松明を川の中に放り込みます。夜の闇に放物線を描いておちる松明は美しく、とても見応えがあります。

シシゾウ:柴平さんの松明投下にまつわる思い出を聞かせてください。

柴平さん:私が最初に参加したのは小学4年生のときです。今は道祖団と自治会が松明を用意しますが、昔は参加者が針金とボロ布で自作していました。当時は今と違って針金が貴重品だったので、祭りの翌朝、次の年用に燃えがらを川へ拾いに行ったものです。
現在、参加人数は150人前後ですが、若者が多かった時代は500人以上が参加したので松明の点火時には松明山が真っ赤になり、きれいでした。山道は今でこそ整備されて車が通れるくらい広くなりましたが、私が子どものころは山頂付近は道らしい道がなく崖を飛び降りたりしました。

ページ先頭へ

注目ポイント深夜まで続く獅子舞と榊神輿の華やかな競演

シシゾウ:榊神輿と獅子舞について教えてください。

柴平さん:榊神輿と獅子舞が登場するのは松明投下終了後です。神輿は望月地区の東町、西町、本町、白山(はくさん)の4町内から1基ずつ出されます。獅子舞は榊神輿の先導役です。獅子舞と榊神輿は地区を練り歩いた後、午後11時過ぎに獅子舞、榊神輿の順番で大伴神社に宮入りし、境内で最後の舞の奉納と練りを行います。

シシゾウ:榊神輿は一般的な神輿とは違いますね。

柴平さん:地元の山に多く自生するクヌギを神事に用いる榊に見立て、葉付きの生木を井桁に組んだ角材の上にくくりつけ、神輿のように担ぎます。現在の神輿が登場したのは明治時代のころで、それ以前は若者が枝葉を身体にくくりつけて練り歩いたそうです。昼に行われる子ども神輿も榊神輿です。そのため、望月に生まれ育つと、神輿と聞けば世間一般の神輿ではなく榊神輿を思い浮かべます(笑)。
クヌギの木は祭り当日の朝、山から伐り出します。昔は山で薪炭を取るため、手入れがされていたので手ごろなサイズのクヌギがありましたが、最近は山に入る人が少なくなったため、木が大きくなりすぎて適当な木を見付けるのが難しくなっています。

シシゾウ:担ぎ方も独特だそうですね。

柴平さん:神輿を大きく前後に揺らして他所の町内の神輿の木にぶつけるなどしてあおりあったり、地面に勢いよく叩きつけたりします。それでもおとなしくなったほうで、昔は祭りの寄付が少なかった民家に突っ込むなど荒っぽく練り回り、翌朝、各方面に謝って回るのが恒例でした。

シシゾウ:獅子舞の特徴を教えてください。

柴平さん:横笛にあわせて「サーイ」と掛け声をかけながら勇ましく舞い踊る望月の獅子舞は獅子頭と胴体の二人立ちで、相撲の行司が持つような軍配団扇を持った幣負(へいおい)が付き添います。軍配団扇には、天下泰平、家内安全、五穀豊穣など縁起の良い言葉が書かれています。現在、獅子に幣負は1人しかつきませんが、昔は獅子1頭に10人の幣負がついていたので、とてもにぎやかでした。所作は地を這うような低い姿勢が特徴で、一晩踊り続けた演者は翌朝、トイレに行くのが辛いほどの筋肉痛になるのが常です。

ページ先頭へ

ふるさと自慢望月宿のご当地グルメ「駒月みそかつ丼」

シシゾウ:佐久市の食の名産品を教えてください。

柴平さん:数年前から地元商工会が望月宿のご当地グルメとして売り出しているのが駒月みそかつ丼です。味噌だれは望月地区界隈で昔から栽培されてきた雁喰豆(がんくいまめ)という黒豆から作った雁喰味噌(がんくいみそ)を使用しています。地域振興に協賛する地元の飲食店はメニューに取り入れていて、それぞれこだわりの味を競っています。

ページ先頭へ

メッセージ伝統行事から市民の催しまで盛りだくさんなので、ぜひ見に来てください

柴平さん:榊祭りは佐久市民の祭りとして伝統行事以外にも多彩な催しが行われます。その中で私のおすすめは、榊神輿と獅子舞の前に行われる民謡流しです。平成30年に誕生90周年を迎えた望月の民謡「望月小唄」の生演奏にのって踊り手が中山道筋を流し踊りします。私は尺八の演奏で参加します。ぜひ多くの方にご覧いただきたいです。

ページ先頭へ

※祭り紹介者 望月区自治会 会長/佐久市民祭「榊祭り」実行委員会 委員長 柴平 忠春(しばだいら ただはる)さんにお応えいただいたインタビューをもとに、記事をまとめています。

TV番組情報

放送局

ダイドードリンコ日本の祭り

荒々しくも幻想的
~望月・榊祭り~

9/1(日)15:00〜15:54
SBC信越放送にて放送!

長野県東部、中山道25番目の宿場町・「望月宿」。暑さみなぎる夏の夜、普段は静かな街道一帯が人々の熱気によって一変します。毎年8月15日に行われる「榊祭り」。500年続くとされ、街道一帯の不浄を払い、五穀豊穣と無病息災を祈ります。夕暮れ時、大勢の若者たちが松明を手に山から駆け降り、その炎を次々に川へ投げ込みます。その後繰り出すのは、獅子と4基の榊神輿。28歳以下の男たちが神輿を地面に叩きつけ、揺さぶりながら街道を練り歩きます。クライマックスは、深夜、神社境内で行われる神輿奉納。若者たちは、自らの力を誇示するように全身全霊で神輿を揺さぶります。その姿は荒々しくも勇壮…番組では、祭りの伝統と真摯に向き合う人々の想いと、年に一度、エネルギーを解き放ち躍動する若者たちの姿を描きます。

番組の放送局サイトへ

制作担当者からのメッセージ

榊祭りを支える大きな力となっているのが28歳以下の男たちです。準備や練習、神輿の担ぎ手など若い力で創り上げる祭り。熱い情熱はどこから来るのか。日々のうっ憤や将来への不安、会社でのストレス…etc.様々な想いが祭りの原動力になっているのだと思います。ギラギラとしたパワーを解放する夜。若者たちが荒々しさの中で輝く瞬間を逃すことなく伝えていきたいと考えています。

ディレクター 中原 峻

ページ先頭へ

TV番組情報

ダイドードリンコ日本の祭り荒々しくも幻想的
~望月・榊祭り~

9/1(日)15:00〜15:54
SBC信越放送にて放送!

  • 日本の祭り 名産品
  • 祭り写真館
  • 祭りカレンダー
  • 注目の祭り
  • 吉村作治先生の祭り考察
  • これまで応援した祭り
  • ダイドードリンコ日本の祭りチャンネル
  • DyDo online shop

日本の祭りポスターをプリントしよう!

ダイドードリンコは「NPO(特定非営利活動法人)日本の祭りネットワーク」に加盟しています。

(ピックアップ!)関連する祭り

関連ワード火と榊で不浄を清める祭り

ダイドードリンコ日本の祭りが応援してきたアーカイブから関連する祭りをご紹介します。