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小鹿野町飯田の鉄砲まつり

小鹿野町飯田の鉄砲まつり

祭り紹介

歴史銃火奉納のために火縄銃の保存会を発足

シシゾウ:小鹿野町飯田の鉄砲まつりは、いつごろ始まりましたか?

猪野さん:鉄砲まつりは小鹿野町の八幡神社の例大祭です。鉄砲まつりという名称はメイン行事のお立ち神事で行われる火縄銃と猟銃による銃火奉納に由来しています。お立ち神事の起源ははっきりしませんが、江戸時代のころに始まったのではないかといわれています。一時期は猟銃のみが使用されましたが、銃の規制が厳しくなり所持する人が少なくなったため、八幡神社火縄銃空砲奉納保存会が結成され、火縄銃も併せて使われるようになりました。
現在、発砲するのは原則、神事のときだけですが、私が子どもだった50年以上前は、お立ち神事が始まる前から、射手の人たちが景気づけに参道を歩きながら銃を空に向けてボンボン発砲するのでとても賑やかでした。

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みどころ大名行列と御神馬が銃火の中を疾走

シシゾウ:お立ち神事のみどころを教えてください。

猪野さん:銃火奉納で火縄銃と猟銃の空砲が発砲され、硝煙が立ち込める中を神馬が参道を駆け抜け、境内に通じる15段の石段を駆け上がるところが鉄砲まつりのハイライトです。
地元で御神馬(ごじんば)と呼ばれる神馬は2頭です。銃砲が一気に放たれるのを合図にまず1頭がスタートし、境内に上がると社殿の周りを3周します。1頭目が社殿を回り終えると2頭目が同様にスタートし、社殿を3周します。

シシゾウ:銃火奉納に奉仕する射手は何名いるのですか?

猪野さん:八幡神社火縄銃空砲奉納保存会と西秩父猟友会の会員がそれぞれ20名です。銃火奉納のときには、石段に向かって参道の左側に保存会、右側に猟友会が一列に並び、互いに対面する形で火縄銃と猟銃の空砲を空に向けて放ちます。奉納ということで、火縄銃と猟銃の筒先には神聖であることを示す紙垂(しで)が付けられます。

シシゾウ:神馬の前には大名行列の銃火奉納も行われるそうですね。

猪野さん:大名行列は、鳥毛組と御徒士(おかち)組の約30名で構成されます。大名行列の出番は神馬の前で、銃砲を合図に、先導の高張提灯、鳥毛組、御徒士組の順に参道を駆け抜けます。石段を駆け上がった後、社殿の周りを3周するのは神馬と一緒です。銃火奉納に先立って、参道で登城時の所作を披露するのも大名行列のみどころです。

シシゾウ:お立ち神事の前には火縄銃の演武があるそうですね。

猪野さん:八幡神社の参道近くの空地で、保存会のメンバーが隊列を組み、号令に合わせて火縄銃を発砲します。比較的近い距離でご覧いただけるので、音の迫力がすごいです。

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注目ポイント夕暮れ、神輿が神馬、大名行列などを従えて旧社地に渡御

シシゾウ:お立ち神事の後に行われる川瀬神事も重要な神事だそうですね。

猪野さん:川瀬神事は、八幡神社の御祭神が年に一度、八幡神社から約1キロ離れた八幡淵(はちまんぶち)と呼ばれる赤平川(あかびらかわ)上流まで神輿に乗ってお渡りします。八幡淵は、八幡神社の御祭神が最初に御鎮座された場所で、祠がまつられています。神馬をはじめとする祭りの参加者は全員、神輿のお供をし、日中、曳き回しを行った笠鉾と屋台各1基を先頭に総勢100名ほどの行列を作って山道を歩みます。途中、御祭神が八幡神社に向かう途中に休憩を取ったと伝えられる休み石といわれる場所があります。神輿一行も故事に倣ってそこで休憩をとり、神事が行われます。先に到着した笠鉾と屋台の若衆や大名行列の面々が道の片側に整列し、最敬礼をして神輿を迎えます。神社を出発するころは日が残っていますが、八幡淵に着くころには辺りは真っ暗です。神輿は川向かいに祠がある川べりに据えられ、神事が厳かに執り行われます。
神輿行列が神社に戻ってくるのは午後7時過ぎです。神輿が石段を上がると、続いて大名行列、神馬がお立ち神事と同じように石段を駆け上がり、社殿の周りを3周します。
祭りの締めくくりは煙火奉納で、神社の参道近くでスターマインが打ち上げられます。一般的な花火打ち上げよりも近い距離で観覧することができるので臨場感たっぷりです。
鉄砲まつりを他所から見に来られる方はお立ち神事が終わると帰られますが、古式を守る川瀬神事もぜひご覧いただきたいです。

シシゾウ:川瀬神事にまつわる言い伝えがあるそうですね。

猪野さん:最近はいわれなくなりましたが、神輿行列が神社の鳥居を通り過ぎるときに神馬がなくと、顔を向けている方角に災難が起きると言い伝えがあり、なかないよう祈っています。

シシゾウ:鉄砲まつりは前夜祭と本祭の2日間行われますが、お立ち神事や川瀬神事以外におすすめのみどころはありますか?

猪野さん:小鹿野町は地芝居の歌舞伎が盛んです。前夜祭と本祭の両日、八幡神社参道そばの広場に屋台の張り出し舞台が設営され、大人の歌舞伎と子ども歌舞伎が上演されます。こちらもぜひご覧いただきたいです。

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ふるさと自慢バイカーに人気の秩父名物「わらじカツ丼」

シシゾウ:小鹿野町の食の名産品を教えてください。

猪野さん:小鹿野町のキャッチフレーズは「花と歌舞伎と名水のまち」です。オートバイによるまちおこしにも取り組んでいて、ライダーを町ぐるみで歓迎しています。訪れたライダーたちに人気があるのは小鹿野名物のわらじカツ丼です。一般的な卵とじのカツ丼ではなく、わらじのようなビッグサイズのカツにソースがベースの甘辛いたれがかかっています。わらじカツ丼の人気店は週末ともなると町外から来た人たちで行列ができます。

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メッセージ1日中みどころがいっぱいの祭りです

猪野さん:鉄砲まつりはお立ち神事が有名ですが、川瀬神事や地芝居の歌舞伎上演、火縄銃演武などみどころがたくさんあります。寒い時期ですが1日中楽しんでいただけると思いますので、時間が許せばぜひ泊りがけでお越しください。

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※祭り紹介者 八幡神社 総代長 猪野 操(いの みさお)さんにお応えいただいたインタビューをもとに、記事をまとめています。

TV番組情報

放送局

ダイドードリンコスペシャル

小鹿野町飯田八幡大祭
鉄砲まつり ~宿命~(仮)

12/29(土)(土)20:00~20:55
TVSテレビ埼玉にて放送!

埼玉県無形民族文化財に指定されている小鹿野町の「飯田八幡例大祭 鉄砲まつり」。その歴史は江戸から続くとされているが、過去の祭りについて記録した書物などは残されておらず、起源は不明とされている。小鹿野町の中心部から西へ5キロ離れた“上飯田地区”で毎年12月に行われるこの祭りでは、銃砲が鳴り響くなか神馬が社殿への石段を駆け上がる「お立ち神事」、町に八幡様を伝えた播磨一族による神輿渡御「川瀬神事」などの神事が行われる。また、「つけまつり」として小鹿野町の代表的な伝統文化である歌舞伎の上演も行われる。県外から多くの参観者を集める祭りだが、近年、高齢化問題や過疎問題などで祭りに携わる人の数が減少、祭りを執り行う人の負担も小さくない。それでも祭りを続ける人たちの想いとは…。

番組の放送局サイトへ

制作担当者からのメッセージ

「鉄砲まつり」では様々な神事や行事が行われます。銃砲が鳴り響くなか神馬が社殿への石段を駆け上がる「お立ち神事」は、圧巻の迫力である分、注目を集めがちですが、小鹿野に八幡様を伝えた播磨一族による神輿渡御や小鹿野の代表的な伝統文化である歌舞伎の上演も見どころの1つです。伝統ある神事と行事の集合体である「鉄砲まつり」は「小鹿野そのもの」を表していると感じます。番組では、そんな「鉄砲まつり」の魅力はもちろん、祭りを執り行う人々の想いも伝えていきたいと思います。

藤岡成彬

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TV番組情報

ダイドードリンコスペシャル小鹿野町飯田八幡大祭
鉄砲まつり
~宿命~(仮)

12/29(土)(土)20:00~20:55
TVSテレビ埼玉にて放送!

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