トップページ
 > 祭り紹介 > 今年応援する祭り > 二本松の提灯祭り

二本松の提灯祭り

祭り紹介

祭り写真館

10/25
公開

歴史江戸時代に始まった神輿渡御。江戸時代中期には神輿に供奉する太鼓台が登場

シシゾウ:二本松の提灯祭りは、いつごろ始まりましたか?

遠藤さん:二本松の提灯祭りは二本松神社の例大祭です。寛文元年(1661)、二本松初代藩主丹羽光重公は城内に別々に祀られていた、領民の守護神である熊野様と丹羽家の守護神である八幡様を奥州街道沿いの現在地に合祀遷宮し、領民が気軽に参詣できるようにし、敬神の心の高揚を図りました。
その後寛文4年(1664)6月14日竹田、根崎両町内が相談の上、神楽太鼓を打って神輿を渡しました。それを見て本町、亀谷も8月15日に両社の祭礼を営んだことが起源とされております。(相生集)
当初は夏の御霊会(ごりょうえ)として旧暦8月に開催されていましたが、大正7年から現在の10月4、5、6日になりました。

シシゾウ:太鼓台が登場したのはいつからですか?

遠藤さん:古文書によると、寛政3年(1791)には既に太鼓台が例大祭に登場しています。太鼓台は神の依代(よりしろ)で神輿に供奉し、お囃子により神輿の神霊を高め神輿をお守りし、氏子の健康や家内安全を祈願して7町内を廻ります。また依代には御霊も降りてきますのでお囃子により慰め鎮めます。
太鼓台は7つの町(字)から1台ずつ出されます。太鼓台の運行を中心になって行うのは「若連(わかれん)」と呼ばれる青年たちで、各町に40~60名います。若連の年齢は各町で異なりますが、高校を卒業したころから加入でき、34歳前後で卒業します。

シシゾウ:提灯祭りになったのはどのような経緯ですか?

遠藤さん:提灯祭りの原点は神輿渡御に先立って行われる「呼び起こし」です。これは、祭りの始まりを参加する町内に告げる神事で、一時途絶えていましたが平成23年に復活しました。各町の若者が神様の使いとなり、二本松神社の宮元である本町(もとまち)を起点に、「これから祭りが始まります」と隣の町の若連から隣の町の若連へと順々に伝令していきます。この呼び起こしは4日の午後1時から行われますが、元々は5日の午前2時頃より行われていました。このときに、足元を照らした提灯(神の依代)が後に提灯祭りに発展していったといわれています。現在のように約300もの提灯を太鼓台に飾るようになったのは明治以降です。

ページ先頭へ

みどころ太鼓台の約2000の提灯が一堂に会する宵祭り

シシゾウ:二本松の太鼓台の特徴について教えてください。

遠藤さん:今の太鼓台はいずれも明治時代から大正時代にかけて製作されたもので、中国風の唐破風(からはふ)の屋根に裳階(もこし)と呼ばれるひさしがついています。かじ棒やブレーキがないのも特徴です。角を曲がるときなどは、わっぱと呼んでいる4つの車輪に1人ずつついて、若連全員で絶妙のタイミングで向きを変えます。
夜の運行では、提灯を飾る枠がとりつけられ、一番上には「すぎなり」といって神様の依代になる長い三角形の枠が立てられます。すぎなりの先端は8本に割られ、8つの提灯が吊り下げられます。すぎなりは可動式で、電線など障害物があるところでは屋根係が操作し、かからないようにして通行します。
太鼓台には、祭り囃子を担当する囃子方が乗り込みます。大太鼓と笛は若連、小太鼓と鉦は男児の担当です。曲は各町内ごとに数種類あり、場所や場面に応じた曲が演奏されます。

シシゾウ:祭り初日の4日のみどころを教えてください。

遠藤さん:4日の祭り最大のみどころといわれているのが夜に行われる宵祭りで、7町の太鼓台が揃って町内を曳き廻されます。
宵祭りは午後5時、太鼓台の提灯にともす御神火を二本松神社でいただいてくることから始まります。御神火走者(ごしんかそうしゃ)と呼ばれる各町内の若連2名が神社に集合し、御神火を松明にいただき、太鼓台が揃って待機している旧亀谷(かめがい)ロータリーに走って戻ってきます。それから約30分かけて約300の提灯のろうそくに点火します。余談になりますが、提灯祭りの紅提灯はすべて地元で誂えられます。紙製なので、運行中に振動等でろうそくの火が移って燃えてしまうことは珍しくありません。
合同曳き回しのスタートは例年午後6時です。旧亀谷ロータリーを出発した太鼓台は各町内を順番に練り歩きます。最終目的地の駅前広場に着くのは午後11時半ごろで約5時間の行程です。運行中は、ひとつの町内に7台の太鼓台が揃わないと、先頭の太鼓台は次の町内に進めないという不文律があります。曳き廻しで最大の見せ場は竹田坂と亀谷坂という2つの坂です。平地では、すべての太鼓台を同時に見ることはできませんが、傾斜のある坂ですと7台の太鼓台が並ぶところが見渡せ、約2000の提灯が一度に目に入って壮観です。
現在は、引き廻しが日をまたぐことはありませんが、呼び起こしを真夜中に行っていたころは夜が白むまで太鼓台が曳き回されました。そのころの祭りの情景を詠んだ「暁霧(あけぎり)に沁む萬燈の太鼓台」という俳句があります。空が白々とし、朝霧がたちこめる中、太鼓台の提灯の光が霧に沁み込む光景が目に浮かぶようです。

ページ先頭へ

注目ポイント昼の運行では太鼓台の彫刻や金箔漆塗りを披露

シシゾウ:5日と6日のみどころを教えてください。

遠藤さん:5日は、この祭りの中心行事の神輿渡御があります。出発する前に発輿祭(はつよさい)が行われ、神社の石段を下りてくる神輿を7台の太鼓台が出迎えます。神輿が神社を発つと、太鼓台も揃って供奉し全町内を廻ります。昼の運行では、太鼓台は提灯枠が外されるので、唐破風や彫刻、金箔漆塗りなど本来の姿をご覧いただけます。午後になってすべての町内を廻り終えると解散式が行われ、各太鼓台はそれぞれの町内に帰り、夜には再び提灯をつけて自分たちの町内を曳き廻します。字まわりと呼ばれるこの運行では、太鼓台はぎりぎり通れるような狭い路地にも入っていきます。商店の看板や建物すれすれに進んでいくところは臨場感があって見ものです。
6日は昼から各町で太鼓台の字まわりが行われ、夜には三町連合、四町連合という形で、太鼓台が3台と4台に分かれて市内の北側、南側を練り歩きます。三町連合、四町連合の引き廻しは、観光客向けにそれぞれ昭和39年、48年より始まった比較的新しい行事です。

ページ先頭へ

ふるさと自慢城下町の歴史を伝える和菓子のまち

シシゾウ:二本松市の食の名産を教えてください。

遠藤さん:二本松市は江戸時代、丹羽氏十万七百石の城下町として栄えました。城下町の豊かな歴史に育まれた文化のひとつが和菓子です。市内には老舗の菓子店が多く、各店の銘菓の数々は市民や観光客に愛されています。また、安達太良山からの良水に恵まれ、昔から日本酒の醸造も盛んで、近年は出荷量の70%がワンランク上の高品質の酒で占められております。
和菓子とお酒、甘辛両党ございますので自信を持ってお土産にお勧めいたします。

ページ先頭へ

メッセージ今年の祭りは縁起から353年目です。威勢のいい伝統の祭りをぜひご覧下さい

遠藤さん:祭りに関わった全ての者の『祭り暦』の最後の3日間が10月4、5、6です。我々は粛々と祭りを執行致しますが、観覧の皆さまの声援も祭りを盛り立てる大きな応援となります。JR臨時列車、駐車場、トイレ、ドコニイルによる祭り案内等、万全の態勢でお迎え致しますので、ぜひ二本松へお越し下さい。

ページ先頭へ

※祭り紹介者 二本松神社例大祭提灯祭保存会 会長 遠藤 紀一郎(えんどう きいちろう)さんにお応えいただいたインタビューをもとに、記事をまとめています。

TV番組情報

TUF テレビユー福島

ダイドードリンコスペシャル

鳴りやまぬもの
~二本松の提灯祭り~

10/29(日)16:00〜16:54
TUF テレビユー福島にて放送!

10月4日・5日・6日の3日間行われる『二本松提灯祭り』は日本三大提灯祭りの一つであり、福島県重要無形民俗文化財にも指定されている。その歴史は350年以上あり、伝統的な祭りです。7町内の太鼓台が市内の中心部に集合、二本松神社の御神火で一斉に提灯に火がともします。1台に300余の提灯をつけ7台の太鼓台が情緒豊かな祭り囃子の調べに合わせ市内を練り歩くさまは壮観です。最大の見せ場である4日の夜に行われる宵祭りには7台の太鼓台が勢ぞろい。闇に浮かぶ無数の提灯は幻想的。しかしその一方、太鼓台を勇敢な男たちが威勢のいい掛け声は荒々しい。番組ではそんな勇敢な男たちの祭りにかける熱き想い、そして脈々と受け継がれる伝統を守り抜く二本松市民の様子を描きます。

番組の放送局サイトへ

制作担当者からのメッセージ

二本松市民にとってこの提灯祭りは特別。祭りに参加をする男性は連休を取り、祭りに参加し、また市内の小・中学校の中には祭りの期間 休校になるところもあります。二本松市民が一丸となって盛り上がり、そして守りぬく伝統の提灯祭りを忠実に描ければと思います。
また『二本松提灯祭り』には定年制度があり、各町内によって異なりますが35歳前後で祭りの参加を卒業しなければなりません。今年の祭りで最後になる男の思い。そして、その思いを引き継ぐ男たちの姿を皆様にお伝えできればと思います。

ディレクター 別生福太郎

ページ先頭へ

祭り冊子を持って、祭り会場へ行こう!

TV番組情報

ダイドードリンコスペシャル鳴りやまぬもの
~二本松の提灯祭り~

10/29(日)16:00〜16:54
TUF テレビユー福島にて放送!

  • 日本の祭り 名産品
  • 祭り写真館
  • 祭りカレンダー
  • ワンクリックアンケート
  • 祭り広場
  • 吉村作治先生の祭り考察
  • これまで応援した祭り
  • ダイドードリンコ日本の祭りチャンネル
  • みんなの祭り情報局
  • DyDo online shop
  • 日本の祭りボード 日本の祭りに関する発言はこちらへ!

日本の祭りポスターをプリントしよう!

ダイドードリンコは「NPO(特定非営利活動法人)日本の祭りネットワーク」に加盟しています。

関連する祭り

関連ワード提灯の祭り

ダイドードリンコ日本の祭りが応援してきたアーカイブから関連する祭りをご紹介します。