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寒中みそぎ祭りは、天保2年(1831)から続く神事です。毎年、行修者と呼ばれる4人の若者が、1月13日から佐女川神社にこもり、何度も冷水をかぶって鍛錬を行い、15日に厳寒の津軽海峡に面したみそぎ浜において、別当・稲荷・山の神・弁財天の4体のご神体を潔(きよ)め、1年の豊漁豊作などを祈願します。
放送は終了いたしました。
寒さのあまり水しぶきが瞬間的に凍ってしまうことも!180年前から毎年1月に北海道木古内町の佐女川神社で行われる「寒中みそぎ祭り」。地元の若者から選ばれた4人の行修者は、3日間、昼夜を問わず冷水を浴びて続け、心身を清める“水ごり”を繰り返します。一度、行修者になった限りには4年間続けなければならない過酷な鍛錬です。今回初めて水ごりを行う若者は、先輩たちの叱咤激励を受けながら臨みます。最終日、穢れを落とした行修者たちは、それぞれに御神体を抱き、荒波舞う津軽海峡に飛び込んで御神体を洗い清め、その年の豊漁豊作を祈願します。番組では若者たちのひたむきな心とパワー、祭りを支える人たちの姿を描きながら、郷土愛、親子の絆、先人への畏敬の念など、忘れかけていたものを浮かび上がらせます。

ディレクター
神山 功
寒い、冷たいを通り越して、“痛い”という表現がピッタリの北海道の冬。零下10度も珍しくない、そんな日を迎えると、「しばれるねえ」と挨拶するのが道産子です。痛いほどの寒さにあきれながらも、寒さを決して拒絶しない、道産子だけに相通じる、微妙なニュアンスがにじんだコミュニケーションです。そんな厳寒の1月中旬、道南の木古内町で、180年間、欠かさず行われてきたのが、「寒中みそぎ祭り」。“ふんどし”だけの男たちが、二晩に渡って数百回、水をかぶり、最後は海に入るという神事です。命にも関わりそうな、自虐的行為を繰り返し、あまりにもストイックな時間を過ごす4人の若者たちの姿からは、神々しい雰囲気さえうかがえます。何が、彼らをそうさせるのか・・・その答えを見つけるのが、この番組の最大のテーマです。濡れた体をタオルで拭くと、切れてしまうほど凍てついた皮膚、後ろから丸太で殴られるような衝撃といわれる水ごり、しかも、それは、上位者が納得するまで終える事が出来ません。そんな厳しさ、苦しさ、辛さを目の当たりにしながらも、決して拒絶せず、守り続けていくことこそ、老いも若きも、木古内の人たちだけに相通じる、コミュニケーションなのかもしれません。表情ひとつ変えず、水ごりを受け入れる、若者たちの真摯な姿と、それを見守る人々の心、そこに答えが見えてくるような気がします。
