トップページ
 >  祭り紹介 >  今年応援する祭り >  間々田のジャガマイタ

間々田のジャガマイタ

間々田のジャガマイタ

祭り紹介

歴史水を司る八大龍王に雨乞いをしたという起源が
有力

シシゾウ :間々田のジャガマイタは、いつごろ始まりましたか?

五十畑さん:小山市間々田地区が日光街道の宿場町だった約400年前から行われていると伝えられています。田植えの前に五穀豊穣と疫病退散を祈願するもので、お釈迦様の誕生日である旧暦の4月8日に行われていましたが、祭りを中心になって担う子どもたちが参加しやすいように現在は5月5日に実施されます。昔はこの日、玄関に藤づると菖蒲やヨモギの葉を飾る風習がありました。

シシゾウ :ジャガマイタの語源はなんですか?

五十畑さん:いくつかの説があります。一番有力なのは、ジャガマイタの蛇が水の神様の八大龍王とする説で、農家の人が雨乞いをして八大龍王が天から下りてきて雨を降らすことを「蛇が参った」と言い、それが転じてジャガマイタになったとするものです。また、「蛇が(とぐろを)巻いた」を由来とする説もあります。竹と藁で作った巨大な蛇を担いで練り歩くときには「ジャーガマイタ、ジャガマイタ」と掛け声をかけあいます。

ページ先頭へ

みどころこけらを全身にまとった蛇の重さは約400キロ

シシゾウ :ジャガマイタは子どもたちが活躍するそうですね。

五十畑さん:ジャガマイタの主役は子どもたちで、町内の中学3年生をリーダーに小学1年生から参加します。昔は男の子だけでしたが、現在は女の子も加わります。大人も参加しますが、あくまでも子どもたちのサポート役としてです。私が子どもだった60年以上前は大人たちだけでも蛇を担ぎました。昼は子どもたちの時間で、夜は大人たちが蛇を担いで町中を練り歩きました。

シシゾウ :蛇は毎年作るのですか?

五十畑さん:はい。間々田の7つの町内で各1体の蛇を作ります。蛇は、全長が約15メートル、重さが約400キロあります。胴体は、山から伐り出してきた太い篠竹を接ぎ合わせて心棒にし、その上から稲ワラを二重三重に巻き、最後にこけらと私たちが呼んでいるシダの葉で全身を覆います。完成すると胴体の直径は約30センチもの太さになります。稲ワラとこけらを巻くときは人手がいるので、町内の子どもと大人が大勢参加します。保存会役員や実行委員の指導のもと、稲ワラやこけらを大勢で竹を転がして巻きつけます。現在、こけらは町内で栽培していますが、昔は、こけらを山へ採りに行くのが子どもたちの仕事でした。私が子どもだったころは、こけら採りがとても楽しみでした。こけらは大量に必要なので、中学3年生がリーダーで運搬用にリヤカーを持って行きました。山で皆と一緒にお弁当を食べたのも楽しい思い出です。
蛇作りで一番難しいのは蛇頭(じゃがしら)です。薄く削いだ竹を長方形の籠のような形に編むので、昔はプロの籠職人の方に作ってもらっていましたが、現在ではその方に技術を教わった保存会の役員が作っています。複雑な作業なので時間がかかり、編む材料を作る竹割りを半年ほど前に行い、そこから何ヵ月もかけて編んでいきます。蛇頭が編み上がるとペンキで色を付け、金紙や銀紙などの色紙で作った目や鼻をつけます。顔の表情は個性が一番出せるところなので、各町の子どもたちが工夫をこらします。

ページ先頭へ

注目ポイント蛇に池の水をたらふく飲ませてから町内の家々を回って厄祓い

シシゾウ :当日のスケジュールを教えてください。

五十畑さん:午前10時に間々田八幡宮の駐車場に各町の蛇が担がれてきます。蛇は重量があるので、交替要員を含めると1体でも100人以上の担ぎ手が必要となります。正午になると7体の蛇は社殿前に移動し、1体ずつ神職のお祓いを受ける修祓式(しゅばつしき)が行われます。続いて、ジャガマイタの開催式が行われ、昔からの慣わし通り、蛇が1体ずつ社殿の周りを右回りに1周します。それが終わるとジャガマイタ最大の見せ場である「水呑み」です。蛇に境内の弁天池の水を飲ませ、五穀豊穣と疫病退散を祈願します。3回の「水呑み」を行ったあとで、担ぎ手たちが蛇を担いで勢いよく池の中に入っていき、胸まで水に浸かって池の中を勇壮に練ります。
水呑みの儀が終わると各町の蛇は自分たちの町内に戻り、家々を回って歩きます。昔は1軒1軒を回っていましたが、今は人口が増えたので希望する人の家を訪ねて、厄を祓い、家内安全を祈願します。蛇による厄祓いは、玄関の中に蛇頭を差し入れて上下に3回動かすというものです。厄を祓ってもらった家は御礼にお賽銭をあげるのが昔からの慣わしです。町内の練り歩きは長丁場で、広い町内だと終わるのが夜の8時ごろになるため、休憩は必須です。現在は、自治会館など公共の場所などに食事や飲み物を用意しますが、昔は個人の家々でジャガマイタの一行を接待する風習がありました。今でも数は減りましたが、100人近い担ぎ手たちのために御馳走を用意している家があります。
観光客の皆さんは神社で行われる水呑みの儀だけをご覧になって帰られる方がいますが、ジャガマイタのメインは町内の練り歩きなので、どこかひとつの町内の蛇についていって各家を回るところもぜひご覧いただきたいと思います。

シシゾウ :蛇もみという行事もあるそうですね。

五十畑さん:間々田小学校に近接している一丁目、二丁目、三丁目の蛇3体が、町内の練り歩きを終えたあと、午後5時頃から間々田小学校校庭に集まり、蛇を担いで勇壮にもみあいます。蛇もみはかつて大人たちが夜に行っていたのを復活させたものです。

シシゾウ :五十畑さんのジャガマイタにまつわる思い出をお聞かせください。

五十畑さん:子どものころ、ジャガマイタで一番楽しみだったのはリヤカーをひいてのこけら取りでの昼食や、お賽銭をもらうことでした。各家を回ったときにもらえるお賽銭は最後に子どもたち全員に分け与えられます。学年によって金額は異なりますが、それでも子ども心に嬉しかったことを覚えています。今の子どもたちも同様で、蛇をずっと担いでいると肩が痛くなるのですが、お賽銭を楽しみに小さい子どもも最後までがんばります。

ページ先頭へ

ふるさと自慢知る人ぞ知るブランド牛の「おやま和牛」

シシゾウ :小山市の食の名産品を教えてください。

五十畑さん:小山市は栃木県内で屈指の黒毛和牛生産地です。小山市内で飼育された選りすぐりの「おやま和牛」は希少なブランド牛として小山市を代表する名産品です。市内には、おやま和牛が食べられる飲食店が多く、串焼きは名物メニューです。

ページ先頭へ

メッセージ他所では見られない関東有数の奇祭です

五十畑さん:国の選択無形民俗文化財になっている間々田のジャガマイタ。関東屈指の奇祭といわれる珍しい祭りを多くの方にご覧いただきたいです。当日、間々田八幡宮の境内には飲食ができる出店や露店が出るので祭りの雰囲気もたっぷり味わっていただけると思います。

ページ先頭へ

※祭り紹介者 間々田のジャガマイタ保存会 会長 五十畑 正一(いそはた まさいち)さんにお応えいただいたインタビューをもとに、記事をまとめています。

TV番組情報

放送局

ダイドードリンコスペシャル

ジャガマイタ(仮)

6/2日(土)19:15~20:10
GYT とちぎテレビにて放送!

毎年5月5日に行われる関東有数の奇祭「間々田のジャガマイタ」は、田植えの時期を前に五穀豊穣や疫病退散を祈願する祭りです。長さ15mを越える龍頭蛇体の巨大な蛇を担ぎ「ジャーガマイタ、ジャガマイタ」のかけ声とともに町中を練り歩きます。この掛け声は、“蛇が巻いた”や“蛇が参った”が変化したものだとする説があります。番組では、7体の巨大な蛇が勇壮に練り歩く姿と人々の生活の中から生まれた祭りが、世代をこえて継承されていく姿を描きます。

番組の放送局サイトへ

制作担当者からのメッセージ

祭りの担い手が不足しているという話題を耳にする昨今ですが、この「間々田のジャガマイタ」では、氏子町に住む小中学生のほとんどが祭りに参加します。中学を卒業すると一度祭りから離れますが、大人になり自分の子どもが参加する歳になると再び蛇を担ぎます。なかには、祭りのために間々田の就職先を選んで戻ってくる人もいます。地域の人たちにとっての「ジャガマイタ」とは…それを映像で切り取れたらと思います。

とちぎテレビサービス 制作部係長
小倉康範

ページ先頭へ

TV番組情報

ダイドードリンコスペシャルジャガマイタ(仮)

6/2日(土)19:15~20:10
GYT とちぎテレビにて放送!

  • 日本の祭り 名産品
  • 祭り写真館
  • 祭りカレンダー
  • 注目の祭り
  • 吉村作治先生の祭り考察
  • これまで応援した祭り
  • ダイドードリンコ日本の祭りチャンネル
  • DyDo online shop

日本の祭りポスターをプリントしよう!

ダイドードリンコは「NPO(特定非営利活動法人)日本の祭りネットワーク」に加盟しています。

(ピックアップ!)関連する祭り

関連ワード蛇龍退治

ダイドードリンコ日本の祭りが応援してきたアーカイブから関連する祭りをご紹介します。