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金華山龍神まつり 龍(蛇)踊り奉納

金華山龍神まつり 龍(蛇)踊り奉納

祭り紹介

祭り写真館 今年の様子をご覧いただけます。

9/6公開!

歴史端緒は偶然海中から発見された八大龍王神の石碑

シシゾウ:金華山龍神まつり 龍(蛇)踊り奉納が始まったのはいつですか?

齋藤さん:その昔、金華山と対岸の牡鹿半島にはさまれた金華山瀬戸は外洋に出て行く航路にあたり、そこを通過する船はいったん停泊し、お酒で船を清め、古くから信仰の対象になっていた霊島・金華山に向かって手を合わせて航海の安全や大漁を祈願したと伝えられています。昭和58年(1983)1月20日、牡鹿半島の突端の洋上に浮かぶ金華山の海辺で寛永3年(1850)の銘が刻まれた八大龍王神の石碑が発見されました。おそらく船を守護するために海を望む場所に建立されていた八大龍王神の石碑が何かのアクシデントで海中に転落したものと思われます。発見後、引き揚げられた石碑は金華山の黄金山神社の境内に建立され、当時の宮司さんの発案で龍神様にちなんだ祭りが開催されることになりました。この祭りのメイン行事として選ばれたのが龍(蛇)踊りの奉納で、神職の方が長崎で舞を学ばれました。第1回の開催から数年間、踊り手の龍衆(じゃしゅう)は神職の方の指導を受けた県内の大学生が務めました。しかし、地元の氏子が担い手になったほうが望ましいということで平成元年に金華山龍(蛇)踊り奉仕会が結成され、翌年から会員が龍衆として奉仕するようになりました。

シシゾウ:金華山や牡鹿半島は東日本大震災で甚大な被害を受けられましたが、金華山龍神まつりにはどのような影響がありましたか?

齋藤さん:住民が被災しただけでなく、金華山龍神まつりの会場の黄金山神社も社殿や参道が倒壊し、祭りが開催できる状況ではありませんでした。しかし、皆さんを少しでも力づけられればということで、石巻市の「石巻川開き祭り」に出演し、市民の皆さんに龍(蛇)踊りをご覧いただきました。おかげさまで皆さんにはとても喜んでいただけ、中には拝んでくださる方もいらっしゃいました。再び、黄金山神社で開催できるようになったのは2年後です。

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みどころ金華山スタイルの龍(蛇)踊りを追求

シシゾウ:祭りのスケジュールを教えてください。

齋藤さん:開催日は7月の最終土曜と日曜で、午前と午後に1回ずつ龍(蛇)踊りを奉納します。龍(蛇)踊りの前には、境内の八大龍王神の碑の前で祝詞奏上や玉串奉奠(たまぐしほうてん)などの神事が行われます。

シシゾウ:金華山の龍(蛇)踊りの特徴を教えてください。

齋藤さん:2部構成で第1部は、長崎の龍(蛇)踊りをほぼそのまま踏襲した舞です。銅鑼(どら)や太鼓、ラッパの鳴り物に合わせて、10人の龍衆が操る龍は玉使いが掲げる金の玉を追いかけ、とぐろを巻いての玉隠しや自分の体の下をくぐり抜ける胴くぐりなどを披露しながら会場を縦横無尽に動き回ります。
第2部は金華山のオリジナルの舞です。冒頭、龍は御神酒を飲み、酔いで寝込んでしまいます。その後、太鼓の音で目覚めた龍は再び金の玉を追いかけます。胴くぐりを2度3度と連続して行うのも金華山流です。

シシゾウ:龍衆の装束も長崎とは違いますね。

齋藤さん:龍衆が身につけるのは法被に鉢巻、白足袋という昔ながらの日本の祭りスタイルです。当初は、長崎と同じような唐風の装束を着ていましたが、金華山龍(蛇)踊り奉仕会が奉納を受け持つようになってから現在の装束に変えました。

シシゾウ:齋藤さんは会発足時から龍衆として奉納に携わってこられたそうですね。

齋藤さん:数年前から体力の関係で鳴り物衆に転向しましたが、長年、龍の頭を担当していました。私が演じていて特に好きだったのは、第2部の終わりに白煙の中、とぐろを巻いた龍が金の玉を口にくわえ、頭を高くもち上げるところです。龍が雲の中を昇っていく様を表現した神秘的な場面で、いい写真を撮りたいという方にはおすすめのシャッターチャンスです。そこに至るまでの約20分間、重たい頭を振り続けて腕は疲れきっていますが、演じていてとてもやりがいがあります。

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注目ポイント見て、触れて、鳴り物を打って龍(蛇)踊りを体感

シシゾウ:金華山の龍(蛇)踊りならではのおすすめポイントはありますか?

齋藤さん:海を渡って金華山までわざわざご来山くださった観客の皆さんに、存分にお楽しみいただきたいということで、すべての演技を終えて退場した後にもアンコールという形で龍は舞いを披露します。神職の方の呼びかけに応じて龍は再び戻ってきて、会場をグルグル回りながら胴くぐりを行い、いったん引っ込み、再び戻って舞うということを2、3回繰り返します。長崎の龍(蛇)踊りは、龍衆が大勢いて交代しながら演技をしますが、私たちはずっと同じメンバーで龍を振っているので最後のほうは力を振り絞ってという感じになります。それでも観客の皆さんに喜んでいただけるのは何ものにも代えがたい喜びです。
金華山の龍(蛇)踊りのもうひとつの大きな特徴は観客参加型のところです。奉納が終わると第2部で龍が飲んだ御神酒を観客の皆さんにふるまうとともに、龍体を触ったり、持ったりしていただきます。事前に希望された方には、鳴り物衆の一員として奉納に参加していただくこともあります。ドラや太鼓は20分程度練習すればできるようになるので、ふるってご参加ください。

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ふるさと自慢金華山沖は世界で3本の指に入る豊かな漁場

シシゾウ:石巻市の食の名産品を教えてください。

齋藤さん:金華山沖は世界三大漁場のひとつに数えられ、水揚げされる魚種が豊富です。特に食文化である鯨を始め、カキやホタテ、銀ザケ、わかめ、そして水揚げ日本一のホヤの養殖などが有名です。また天然ものではアナゴの水揚げも多く、全国の漁獲高の約6割は牡鹿半島以南で獲れたものです。地元で水揚げされた新鮮なアナゴを炭火で素焼きし、塩をかけていただくと絶品です。

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メッセージ自然も素晴らしい信仰の島・金華山にお越しください

齋藤さん:東日本大震災から8年が経過し、地域再生は目に見える形で進んでいます。観光桟橋のある牡鹿半島の鮎川浜地区の拠点施設整備も進んでいて、2019年の秋には一部施設がプレオープンします。ひとつの節目になる年ということで、私たちも龍(蛇)踊りを例年以上に心を込めて奉納させていただきたいと思います。金華山は龍神信仰もさることながら、古くから弁財天信仰の聖地として崇敬を集める東北屈指の霊島です。手つかずの自然も豊富で、最近はボルダリングを目的に訪れる人も増えています。多面的な魅力があふれる金華山に商売繁盛や家内安全などを祈願しにぜひご来山ください。

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※祭り紹介者 金華山龍(蛇)踊り奉仕会 会長 齋藤 富嗣(さいとう とみじ)さんにお応えいただいたインタビューをもとに、記事をまとめています。

TV番組情報

放送局

ダイドードリンコ日本の祭り

飛ぶが如く霊島に舞う!
~金華山龍神まつり 龍(じゃ)(蛇)踊り奉納~

8/17(土)14:00~14:55
KHB東日本放送にて放送!

宮城県・牡鹿半島の沖合に位置する島「金華山」。ここにあるのが天平21年(西暦749年)の創建とされる黄金山神社です。この神社で毎年7月に行われるのが「金華山龍神まつり 龍(蛇)踊り奉納」。龍踊りは、全長20メートル、重さ100キロの龍体が銅鑼や太鼓、龍声ラッパを中心とする賑やかな鳴り物集に盛り立てられ玉使いと10人の龍衆によって舞踊る異国情緒豊かな祭りです。龍衆と呼ばれる踊り手は、地元の漁師や山師、震災後に移住してきた若者たち約20人で構成される奉仕会のメンバーの方たちです。番組では、踊りの後継者不足に頭を抱える奉仕会の齋藤富嗣会長に密着。龍衆たちの祭りに懸ける熱い想いを伝えます。

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制作担当者からのメッセージ

奉仕会の齋藤会長は震災前まで金華山の海岸近くで民宿を経営していましたが、津波で廃業。今はワカメ養殖を行っています。この春、家業を継ぐため実家に戻ってきた息子さんが今回本格的に祭りに参加します。また、龍衆の中には神奈川県から復興支援で鮎川に住み玉つかいを任された女性もいます。齋藤さん親子を中心に龍衆たちの背景も描き伝えます。

制作部 引地 慶記

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TV番組情報

ダイドードリンコ日本の祭り飛ぶが如く霊島に舞う!
~金華山龍神まつり
龍(じゃ)(蛇)踊り奉納~

8/17(土)14:00~14:55
KHB東日本放送にて放送!

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