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鹿沼秋まつり(鹿沼今宮神社祭の屋台行事)

祭り紹介

祭り写真館

10/31
公開

歴史ユネスコ無形文化遺産に登録された伝統ある屋台行事

シシゾウ:鹿沼秋まつり(鹿沼今宮神社祭の屋台行事)は、いつごろ始まりましたか?

柴田さん:鹿沼秋まつりは、鹿沼市に鎮座する今宮神社の例祭です。言い伝えによると、約400年前の慶長13年(1608)、鹿沼地方が大かんばつに見舞われ、人々は地域の氏神である今宮神社に雨乞いをしました。すると恵みの雨が降ったため、神様への感謝の気持ちを込めて始まったのが例祭の起源とされています。
「鹿沼秋まつり」の中心行事である屋台行事は、例祭の付け祭りとして行われるもので、平成28年には「山・鉾・屋台行事」として全国33ヵ所の祭りのひとつとしてユネスコ無形文化遺産に登録されました。登録以降、彫刻屋台を展示する彫刻屋台展示館の入場者が増えるなど、市内外の関心は高まっています。

シシゾウ:屋台行事に出る彫刻屋台は何台ですか?

柴田さん:現在、今宮神社の氏子町内には二十七台の屋台があり、毎年その中から二十台以上が行事に参加します。
屋台が例祭に初めて登場したときは、現在のような立派な彫刻屋台ではなく、神様に踊りを奉納するための舞台のついた簡素な屋根つきの踊り屋台だったといいます。その後、付け祭りが盛んになると、囃子方が屋台に乗り込むようになり、手狭になった舞台が屋台から独立して設けられるようになりました。そのころから登場しはじめた黒漆塗の屋台が、現在の彫刻屋台の起源になったといわれています。「動く陽明門」とも形容される屋台の彫刻は、日光東照宮を修営した名工の流れをくむ彫師が手がけたと言い伝えられています。

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みどころ二十数台の屋台が神社境内に集合。提灯の灯が幻想的な夜の曳き廻し

シシゾウ:祭り1日目の流れを教えてください。

柴田さん:1日目は、早朝から正装した各町内祭典関係者が今宮神社へ参拝する朝宮参りを、一番町が最初に、以下、各町内順次行います。その後、午前中今宮神社では例大祭が執行されます。
主な行事は午後から行われる屋台の「繰り込み」と「繰り出し」、「ぶっつけ」です。祭りに参加するすべての屋台が今宮神社に集結するのが繰り込みで、神前での奉納を終え、神社境内から出て行くのが繰り出しです。各町内の屋台は、昔からの「しきたり」に従って運行されます。
屋台は基本的に氏子三十四ヵ町を四つに分けた組単位で行動します。繰り込みでは、屋台が各町内を曳き回した後、組ごとに集まり、揃って今宮神社に向かいます。最初に境内に入るのは、その年の祭りの進行を仕切る一番町の屋台です。鳥居をくぐった屋台は、拝殿の前で囃子を奉納し、おはらいを受けてから境内の所定の位置に納まります。残りの屋台も同じような手順で一台ずつ境内に繰り込みます。二十数台の屋台がすべて境内に納まるのに三時間以上かかります。繰り込んだ屋台で境内は埋め尽くされますが、参拝者の方も境内に入ることができるので、屋台の彫刻を見たり、写真を撮ったりするチャンスです。
引き続き、各町内の代表者や祭り関係者が参列する「奉告祭」が行われます。奉告祭が終わるころには日が暮れてきます。奉告祭終了の太鼓を合図に、各町内の屋台は提灯に灯入れをし、お囃子を演奏します。最近は、電球の提灯もありますが、昔ながらのろうそくも健在です。提灯をともした屋台は、昼間とは違った雰囲気でとても情緒があるので、昼と夜の屋台を見比べてみるのも楽しいと思います。

シシゾウ:ぶっつけについて教えてください。

柴田さん:「ぶっつけ」には二つの意味があります。ひとつは例祭の予行演習的な意味合いを持つ行事のことで、毎年九月に行います。各町「仮屋台」で神社へ繰り込みを行い、例祭の繰り込み町や、繰り込み順が正式に決まる行事です。この行事は全国の屋台行事でも珍しく、国指定の重要な要素のひとつになっています。
もうひとつは、組ごとに申し合わせて、主要交差点で行う「お囃子の競演」のことを「ぶっつけ」と呼び、祭りに参加する若衆、囃子方が一気に盛り上がります。
この「ぶっつけ」は祭りの大きな見どころのひとつで二日目にも行われます。鹿沼の屋台囃子は江戸囃子の流れをくんでいます。昔の「ぶっつけ」は、同時に演奏して、相手方の演奏の調子を崩したほうが勝ちだったようですが、今は純粋な競演です。お囃子を演奏する前には、屋台同士がぎりぎりまで近づいて、向かい合います。お囃子の競演自体は10分程度ですが、30分近くかけて屋台を「ぶっつけ」の隊形に配置するところも見ものです。

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注目ポイント居並ぶ屋台が同時に360度回転する「一斉きりん」

シシゾウ:2日目のみどころを教えてください。

柴田さん:午前中は、神社の神輿が氏子町内を練り歩く御巡幸(ごじゅんこう)があります。白装束の白丁が担ぐ神輿を中心に、神社関係者や氏子町内の役員、猿田彦や獅子頭、太刀、武士などの時代衣装をつけたお供など総勢約200人以上が織り成す時代行列は見応えがあります。
午後からは、通称「お祭りロード」と呼ばれる中心市街で、全屋台の揃い曳きが行われます。土曜日の「繰り込み」と「繰り出し」は、今宮神社例祭の屋台行事として行われますが、日曜の「揃い曳き」は市民パレードをはじめとする市民まつりの一環として行われます。お祭りロードの沿道で見物していれば、すべての屋台をご覧いただけます。
揃い曳きのハイライトは「一斉きりん」です。ジャッキで車体を持ち上げるなどして屋台を方向転換させることを「きりん」と呼び、普段は交差点などで1台ずつ行いますが、それを二十数台、一斉に行います。
屋台がメイン道路にずらりと並び、屋台の運行を取り仕切る各町の木頭(きがしら)が打つ拍子木を合図に360度回転します。大半の屋台はジャッキを用いますが、昔ながらのテコ棒を使って回転させる「テコ廻し」を披露する町内もあるので見比べるのも楽しいと思います。一斉きりんが終わると屋台は四組に分かれて、お祭りロードの各所でぶっつけを行います。午後6時頃、フィナーレの花火が打ち上げられます。それが揃い曳き終了の合図で、屋台はお祭りロードを後にし、午後10時頃まで各組ごとに町内を曳き廻し、要所要所でぶっつけを行います。

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ふるさと自慢平成28年に「いちご市」宣言をしたいちごタウン

シシゾウ:鹿沼市の食の名産を教えてください。

柴田さん:鹿沼市はいちごの生産が盛んです。平成28年には「いちご市」を宣言し、「いちごいちえ」をキャッチフレーズに、いちごを前面に押し出したまちおこしに取り組んでいます。様々な品種が栽培されていますが、数年前に栃木県で品種開発された大粒いちごのスカイベリーは特に人気があります。ニラとそばも特産で、地元産のニラとそばをドッキングさせた「にらそば」は名物です。

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メッセージ2日間それぞれに見どころがあるので両日ご覧ください

柴田さん:鹿沼秋まつりは土曜日の伝統行事の厳かさ、日曜日のイベント的な盛り上がりなど2日間それぞれに見どころがあるので、できれば2日間ともご覧ください。鹿沼市はJRと東武鉄道が通っていて、東京からは日帰り圏内です。遠方からお越しになられるなら、鬼怒川温泉や日光東照宮の観光などと合わせてお楽しみいただくのもいいと思います。祭り期間中は、市内数ヵ所に観光案内所を設けています。観光ガイドブックを用意するほか、観光ボランティアが待機しているので、分からないことがあれば何でもご質問ください。

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※祭り紹介者 鹿沼秋まつり実行委員会/鹿沼いまみや付け祭り保存会PR部会 部会長 柴田 典俊(しばた のりとし)さんにお応えいただいたインタビューをもとに、記事をまとめています。

TV番組情報

GYT とちぎテレビ

ダイドードリンコスペシャル

彫刻屋台に命が宿る日
~鹿沼秋まつり~

11/5(日)18:15〜19:10
GYT とちぎテレビにて放送!

栃木県鹿沼市で、毎年10月に行われる「鹿沼秋まつり」。その中心となっている「鹿沼今宮神社祭の屋台行事」は、昨年ユネスコ無形文化遺産に登録されました。祭りの起源は1608年。大かんばつのとき、鹿沼の人々が氏神に祈りをささげたことに由来します。江戸時代の鹿沼は江戸と日光を結ぶ街道の宿場町。動く陽明門とも形容される彫刻屋台を神社へ繰り込み、神社例祭を盛り上げてきました。毎年20台を超える屋台が囃子を奉納し、神社から繰り出した後「ぶっつけ」と呼ばれる囃子の競演を行います。番組では、伝統やしきたりを守りながら祭りを支える祭り人たちの姿を描きます。

番組の放送局サイトへ

制作担当者からのメッセージ

鹿沼のまちには27台の彫刻屋台があります。制作された時代は、江戸から平成までと様々ですが、屋台は町の宝であり、誇りであり、人々をつなぐ大切な存在であることは全ての屋台に共通しています。そして、そんな屋台には自然とたくさんの人が集まり、新たな絆が生まれていきます。番組では、屋台をとりまく町の人たちの姿に迫り、屋台にかける想いを伝えたいと思います。また、蔵に眠っていた屋台が、お囃子の音と共に曳き回されることで輝きを増していく様子もご覧いただければと思います。

とちぎテレビサービス
制作部係長 小倉康範

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祭り冊子を持って、祭り会場へ行こう!

TV番組情報

ダイドードリンコスペシャル彫刻屋台に命が宿る日
~鹿沼秋まつり~

11/5(日)18:15〜19:10
GYT とちぎテレビにて放送!

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