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日和佐八幡神社秋季例大祭

日和佐八幡神社秋季例大祭

祭り紹介

祭り写真館 今年の様子をご覧いただけます。

11/13公開!

歴史江戸時代、大阪から伝わった太鼓屋台が
独自に進化

シシゾウ:日和佐八幡神社秋季例大祭にちょうさが登場したのはいつごろですか?

米澤さん:日和佐八幡神社はウミガメの産卵で知られる大浜海岸のそばに鎮座し、2018年に創祀700年を迎えました。例大祭は10月上旬の土曜・日曜の2日間にわたって行われ、大神様が神輿に乗って大浜海岸に設けられた御旅所へお渡りします。そのときにお供をするのがちょうさと私たちが呼んでいる太鼓屋台です。現在、8台あるちょうさで一番古いものは江戸時代後期に作られました。当時、海運業で栄えた地元の豪商が、取引のあった大阪・堺から大工を呼び寄せて、太鼓屋台を作らせたと伝えられます。四国には太鼓屋台が出る祭りが多くありますが、日和佐のちょうさは関西の太鼓屋台の影響を強く受けているといわれる由縁です。

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みどころ全国でも珍しい海に入って練るちょうさ

シシゾウ:日和佐の太鼓屋台の特徴を教えてください。

米澤さん:最大の特徴は海中での練りです。各地の太鼓屋台は様々なパフォーマンスをしますが、海に入っての練りはあまり例がありません。海の中で安定するように、担ぎ棒をいかだのように組むのも日和佐ならではの仕様です。
もうひとつの特徴は、祭りを支えるシステムです。成人から35歳までの男性を太鼓若連中と呼び、ちょうさの担ぎ手を務めます。小学生は子供御輿、中学生は、ちょうさに乗り込んで太鼓を叩く打子を務めます。また、太鼓若連中を卒業して終わりではなく、ちょうさを先導する役やご意見番として生涯、祭りに関わります。そして女性は縁の下の力持ちとして、料理を作ったり様々なサポートをしてくれます。他所の祭りにも同様の仕組みはあると思いますが、祭りに関わる方が、祭りの経験を通じて社会勉強をするという祭りの人材育成システムは素晴らしいなと思います。

シシゾウ:ちょうさは何人で担ぐのですか?

米澤さん:担ぎ手は50人以上必要です。若者の人数が多かった昔、ちょうさを担げるのは選ばれた人でした。太鼓を叩く4人の打子も同様で、私が子どもだったころは同級生が50人近くいたので、太鼓を叩く機会はありませんでした。それが今は過疎化と少子化による人不足が深刻で、氏子各地区が互いに助け合って、ちょうさを担いでいます。また、町外の担ぎ手も積極的に受け入れています。ここ数年は徳島県や地元大学、高校などと提携し、留学生を含めた学生さんにも参加してもらっています。参加者にちょうさを担いだ感想を聞くと、みんなで力を合わせる一体感や担ぎ終わった後の達成感がすごいと毎回好評です。

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注目ポイント1日目はタイヤをつけて曳き回し、
2日目は担いで海へ

シシゾウ:2日間の祭りのスケジュールを教えてください。

米澤さん:1日目の主な行事は神輿の町内巡幸とちょうさの町廻りと宵宮です。正午にスタートする町廻りは、各地区のちょうさが町内の氏子宅を一軒一軒訪ねて回り、お花(=寄付)を集めます。町廻りをするときのちょうさは、本来の担ぐスタイルではなく、タイヤをつけて曳き回されます。昔の人は、普段から荷物を担ぐ機会が多く、肩が頑丈なので、800キロから1トン近くあるちょうさを2日間担いでも平気でしたが、今の人は肩を痛めてしまうので、40年ほど前から現在の形になりました。
夕方、町内を一巡した8台のちょうさは日和佐八幡神社に順次宮入りし、神前で勇壮な練りを披露します。その後、宵宮の行事として、子どもの奉納相撲や奉納花火が行われ、境内は大勢の人で賑わいます。
2日目の本祭りは「お浜出(い)で」と「お入(い)り」が行事の中心です。神社神輿が大浜海岸の御旅所にお渡りするお浜出でと、神社に帰るお入りに、ちょうさがお供をします。8台のちょうさは、一番太鼓から八番太鼓まで決められた順番に神社を出発し、境内一帯を練り廻ってから浜に繰り出し、波打ち際を進んで海に入っていきます。海中の練りがこの祭りのクライマックスで、海岸には観客以外に、保存会主催のフォトコンテストに応募する写真を撮影しようと100人を超すカメラマンが詰めかけます。余談になりますが、コンテストでは優秀作品が13作品選ばれ、祭りのカレンダーが制作されます。カレンダーの売上は、ちょうさ保存会の貴重な運営資金になります。

シシゾウ:お浜出でにまつわるエピソードを教えてください。

米澤さん:今から30年以上前、本祭りと台風が重なったことがあります。今なら即中止ですが、大浜海岸の上まで波がかぶるほど荒れている海に入ってちょうさを練った地区がありました。危険と背中合わせの状況で、ちょうさを巧みにコントロールしながら練る姿を見て、代々伝えられてきた練りの技術とちょうさに賭ける熱い思いに感動しました。

シシゾウ:そのほかの見どころを教えてください。

米澤さん:場面によって変わる担ぎ手の掛け声にもご注目ください。普通に担ぐときの掛け声は、「勇んでいこう」という意味の「イッサンジャイ、イッサンジャイ」です。それが鳥居前など特別な場所では「サーセー、サーセー」となり、腕を伸ばし、ちょうさを高々と差し上げます。これは敬意を表して行われるもので、太鼓のテンポも速くなります。

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ふるさと自慢アワビ、イセエビなど高級海産物の宝庫

シシゾウ:美波町の食の名産品を教えてください。

米澤さん:美波町が面する太平洋は豊かな漁場です。特におすすめは、夏のアワビと秋のイセエビで、シーズンには地元の料理店で食べることができます。地元で知る人ぞ知る味は、清流で知られる日和佐川のテナガエビです。夏、川遊びに行き、獲ったテナガエビを焼いたり、揚げたりして食べると最高です。

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メッセージちょうさを担ぐという素晴らしい非日常が体験できます

米澤さん:ちょうさ保存会では、ちょうさの担ぎ手を募集しています。昔は選ばれた人だけが担げたちょうさを担げるチャンスです。20歳以上の男性で担ぎたいという方は、ちょうさ保存会に連絡をいただければと思います。一度担げば魅力が分かります。体験学習でちょうさを担いだ学生さんは、二度、三度と参加されます。非日常を体験しに日和佐にお越しください。

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※祭り紹介者 日和佐ちょうさ保存会 会長 米澤 隆志(よねざわ たかし)さんにお応えいただいたインタビューをもとに、記事をまとめています。

TV番組情報

放送局

ダイドードリンコスペシャル

いっさんじゃい
~日和佐ちょうさが結ぶ絆

11/11(日)15:00~15:55
JRT 四国放送にて放送!

ウミガメの産卵地として知られる徳島県美波町の大浜海岸近くにあるのが日和佐八幡神社。豊漁や無病息災を祈願する秋祭りは鎮守の森が目覚める時。「いっさんじゃい!」の掛け声のもと、重さ約1トンの太鼓屋台(ちょうさ)が50人がかりで突き進んでいく。「ちょうさ」に乗って太鼓をたたく打ち子は中学生が中心。担ぎ手は打ち子を卒業した太鼓若連中が担い、先導役は若連中を卒業した宿老が務める。それぞれが祭りに関われることに喜びを感じている。掛け声が「さーせ、さーせ」に変わると、担ぎ手は渾身の力を振り絞り、高く差し上げる。「ちょうさ」は8つの町内会が繰り出すが、どこも自分たちが一番だと思っている。クライマックスは、「ちょうさ」が海の中へと暴れ込む「お浜出で」。番組では、「ちょうさ」に懸けるそれぞれの思いに迫る。

番組の放送局サイトへ

制作担当者からのメッセージ

美波町日和佐地区の祭り人にとって今年は特別な年となりました。5月には日和佐八幡神社の起源にちなんだ創祀700年祭を開催。土砂降りの雨をものともせず、「ちょうさ」と呼ばれる太鼓屋台が勇壮に境内を練り歩きました。そして10月には平成最後となる秋祭り。今年の「一番太鼓」を務める中村町の「太鼓若連中」をはじめ、みんな気合が入っています。祭り本番では、50人がかりで海に暴れ込むクライマックスの「お浜出で」まで「ちょうさ」が疾走します。ぜひ、ご覧ください。

四国放送報道情報センター 大谷 正憲

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TV番組情報

ダイドードリンコスペシャルいっさんじゃい
~日和佐ちょうさが結ぶ絆

11/11(日)15:00~15:55
JRT 四国放送にて放送!

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