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阿智神社 秋季例大祭

祭り紹介

祭り写真館

11/10
公開

歴史江戸時代に始まった倉敷総鎮守の秋祭り

シシゾウ:阿智神社 秋季例大祭は、いつごろ始まりましたか?

新井さん:阿智神社は宗像三女神(むなかたさんにょしん)を主祭神としてまつり、古くから倉敷の総鎮守として地域の人々に崇敬されてきました。現在の社名になったのは明治以降で、それ以前は神仏習合により妙見宮と呼ばれていました。
秋季例大祭の中心行事である御神幸と呼ばれる時代行列が始まったのは江戸時代の初期と伝えられています。祭りそのものは戦後に衰退した時期もありましたが、地域の方のお力添えによって賑わいを取り戻し、現在に至っています。

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みどころ御神幸のクライマックスはお宮入り。高校生の白丁たちが、百数段の石段を一気に駆け上がる

シシゾウ:秋季例大祭の流れを教えてください。

新井さん:秋季例大祭は10月の第3日曜とその前日の土曜の2日間にわたって行われます。本巡幸と呼ばれる御神幸は日曜に行われます。27町ある氏子地区は広いため、1日ですべての地区を歩いて回ることはできません。そこで、氏子地域を東西にわけ、徒歩で地域をめぐる本巡幸とトラックに神輿を載せて回る車輌巡幸を年ごと交互に行っております。前日の土曜には、車輌巡幸が行われます。同日、御本殿では氏子の皆さんが神様にお供え物を捧げる秋季例大祭の祭典が行われます。また、夕方からは神賑い(かみにぎわい)といって、神社境内にある能舞台で、三女神(さんにょしん)の舞をはじめ、神様に喜んでいただく奉納の出し物が行われます。

シシゾウ:三女神の舞とはどのような演目ですか?

新井さん:阿智神社の主祭神である宗像三女神の御神徳を讃える舞で、18年前に創作されました。舞を奉納する三女神に扮するのは、毎年、公募で選ばれる女性です。神賑いではこの三女神の舞のほか、雅楽の演奏、子供備中神楽、和太鼓の天領太鼓などの伝統芸能が奉納されます。

シシゾウ:日曜の本巡幸について教えてください。

新井さん:朝早くから神社拝殿で出幸祭(しゅっこうさい)が行われます。この神事は、これから神輿が氏子地域を回ることを神様に告げる祭典です。それが終わると御神幸の行列が出発します。白装束の白丁が担ぐ神輿に、狩衣などの時代衣装を身につけた奉仕者や獅子舞、神職などがお供する総勢250名ほどの大行列です。大人に混じって小さい子どもたちも、緑色の狩衣と紫色の袴をつけたカラスという役で行列に参加します。行列に奉仕するのは、その年の祭りを担当する氏子町内の皆さんです。
御神幸の行列は夕方まで氏子町内を練り歩きます。順路の数ヵ所にはお旅所が設けられていて、神輿が到着すると、地域の繁栄を祈願する神事が行われ、神様の「おかげ」御神徳が授けられます。お旅所に集まってこられた氏子の皆さんが真摯に神輿を拝まれる姿を見るたびに、御神幸が氏子の皆さんにとってどれほど大切なものであるかを実感します。お旅所では、三女神の舞と獅子舞も奉納されます。
御神幸最大のみどころは夕方、神輿が神社に戻ってきて東側の参道の階段を通って境内に上がるときです。このとき神輿を担ぐのは地元の高校生たちで、一番下が88段、真ん中が61段、最後が33段ある階段を一気に駆け上がります。見ているとハラハラしますが、勇壮な担ぎぶりで無事境内に着くと自然に拍手が湧き起こります。

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注目ポイント素隠居に団扇で頭をはたかれたら一年間無病息災

シシゾウ:御神幸で行われる祭り合わせについて教えてください。

新井さん:例年、お昼前に倉敷美観地区で行われる祭り合わせは、氏子のみなさんだけでなく、倉敷観光にお越しになっている方々にも祭りを楽しんでいただくために始まった催しで、御神幸の三女神の舞や獅子舞に、千歳楽(せんざいらく)や素隠居踊りなどが加わって華やかに競演します。

シシゾウ:千歳楽とはなんですか?

新井さん:小型の布団太鼓を乗せた神輿です。秋季例大祭の本巡幸に合わせて、地元の倉敷千歳楽という団体が出すもので、男性が担ぐ男神輿、女性が担ぐ女神輿の二基があります。本巡幸当日、千歳楽は御神幸とは別のルートで氏子地区を練り歩きますが、祭り合わせのときだけ合流し、神社の神輿と練り合わせます。

シシゾウ:素隠居(すいんきょ)について教えてください。

新井さん:「じじ」または「ばば」の面をつけ、たっつけ袴に渋団扇を手にした素隠居は、阿智神社の祭りの名物的存在です。私は社会人になってから倉敷にやってきたので、最初に素隠居を見たときはその特異な風体にびっくりしました。地元出身者からは、子どものときは素隠居がこわかったという話をよく聞きます。伝承では江戸時代に御神幸に奉仕する氏子のあるおじいさんが、年をとり体力的に行列には出られなくなったため、若者に自分の顔を模したお面をつけさせて代参させたのが始まりとされています。扮装のたっつけ袴と渋団扇は、そのおじいさんが獅子舞を奉納する役目を担っていたことに由来していて、たっつけ袴は獅子舞の演者の装束、団扇は獅子覆をかぶって演じると暑いため、自分をあおぐために持つものです。
素隠居は登場した当初、御神幸について歩くだけで、団扇も自分をあおぐために使っていました。それがいつのころからか団扇で観衆や子どもたちを叩いて回るようになり、今では、素隠居の団扇に叩かれると厄除けや招福の御利益があるといわれて喜ばれるようになりました。素隠居は誰彼かまわず叩いて回り、私たち神職にも遠慮はありません(笑)。祭り期間に倉敷にお越しになったら素隠居に叩かれて厄除けをしてください。

シシゾウ:素隠居にはどこで会えますか?

新井さん:御神幸の行列には大体4人の素隠居がついて歩きます。それとは別に、地域には素隠居保存会という地域振興の団体があり、祭り期間中、素隠居に扮した保存会メンバーが倉敷美観地区一帯に出没します。最近は阿智神社の祭りといえば素隠居というくらいの人気者で、春祭りにも登場します。また、地域のイベントなどにも出演する機会が増えています。なお、祭り合わせのときに披露される素隠居踊りは、素隠居踊り保存会という女性の団体によって行われるものです。

シシゾウ:そのほかにもみどころがあれば教えてください。

新井さん:倉敷美観地区の祭り合わせに先立って行われる三女神川舟巡幸です。舞を奉納する三女神と雅楽を演奏する伶人(れいじん)3人が、倉敷美観地区を流れる倉敷川に浮かべた川船にそれぞれ乗って、祭り合わせの会場までやってきます。伶人たちが演奏する雅楽の調べにのって、三女神が乗る川船が船頭の棹さばきで緩やかに進んでいく光景はとても風情があります。

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ふるさと自慢倉敷銘菓の「むらすずめ」。隠れた名産の連島ごぼう

シシゾウ:倉敷市の食の名産を教えてください。

新井さん:倉敷銘菓といえば、クレープ状の生地であんこを包んだ「むらすずめ」です。複数のメーカーが作っていて、最近はアレンジした製品も人気です。農産物では桃とブドウが有名ですが、知る人ぞ知る特産品が連島町(つらじまちょう)で生産されるごぼうです。品質に定評があり、加工品もいろいろ作られています。個人的に気に入っているのはごぼうおかきです。とてもおいしいので、機会があったら召し上がってみてください。

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メッセージ神輿の下をくぐって、神様のおかげをいただいてください

新井さん:阿智神社の御本殿の御扉(みとびら)が開くのは、春と秋の例大祭のときだけです。神様のお力をより近くに感じていただけると思いますので、ぜひ10月の秋季例大祭にお越しいただきたいと思います。御神幸のお旅所や祭り合わせの会場では、白丁たちがご神威の発揚を願って神輿を高く差し上げる神魂振り(みたまふり)を行います。このとき、神輿の下をくぐると神様のおかげをたくさんいただけるといわれています。ぜひ神輿の下をくぐって、たくさんのおかげを授かり、倉敷の思い出と共に持ち帰ってください。

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※祭り紹介者 阿智神社 権禰宜 新井 玲奈(あらい れな)さんにお応えいただいたインタビューをもとに、記事をまとめています。

TV番組情報

RSK 山陽放送

ダイドードリンコスペシャル

女神舞う白壁のまち 泣き笑い じじ・ばばが来た!
~倉敷・阿智神社秋季例大祭~

11/19(日)13:00〜13:54
RSK 山陽放送にて放送!

「うぇ~ん!!」白壁のまち・倉敷に響き渡る子ども達の泣き声!「じじ」と「ばば」の面を被った素隠居(すいんきょ)がやってきたのだ!子ども達を追いかけ、団扇で頭を叩いてまわる。お化けのような顔に怖がる子ども達、それを見て笑う大人達。いにしえより続く倉敷の秋の風物詩だ。でも一体なぜ「じじ」と「ばば」は子どもを追いかけまわし、団扇で頭を叩くのか!?素隠居とは一体何者なのか?一方、女達も祭りを盛り上げる。阿智神社の主祭神である宗像三女神(むなかたさんにょしん)だ。公募で選ばれた若い女性が、神様となって優雅な舞を披露する。1ヶ月間、肉や魚を食べないなど厳しい掟を守り、祭り本番を迎えるのだ。325年続く祭りは地域に一体何をもたらすのか?素隠居、そして宗像三女神…熱い祭り人達に密着する。

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制作担当者からのメッセージ

白壁のまち・倉敷美観地区に鎮座する阿智神社の秋季例大祭。神様が1年に1度だけ、地域に暮らす人々に幸せを授けに降りて来られます。皆、神様からお陰を授かろうと、あの手この手で祭りを盛り上げます。素隠居、獅子舞、神輿太鼓(千歳楽)のほか時代行列などが倉敷のまちを賑やかに彩ります。江戸時代から約325年間続く祭りを次の世代へと繋いでゆく人々。その想いに迫ります。

テレビ制作部 佐藤訓通

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TV番組情報

ダイドードリンコスペシャル女神舞う白壁のまち
泣き笑い じじ・ばばが来た!
~倉敷・阿智神社秋季例大祭~

11/19(日)13:00〜13:54
RSK 山陽放送にて放送!

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