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吉村作治先生の祭り考察 エジプト考古学者、吉村作治名誉教授のブログ

※このページは吉村作治先生からの寄稿を原文のまま公開しています。

2016年11月のアーカイブ


毛呂の流鏑馬祭

2016年11月18日

埼玉県入間郡毛呂山町の出雲伊波比神社の祭りで、そのメインイベントが3人の少年による流鏑馬です。日本には流鏑馬は多々ありますが、少年だけによるというのは珍しいです。まず神事をあでやかに行った後、「朝的(あさまとう)」の流鏑馬があり、午後には「夕的(ゆうまとう)」の流鏑馬があります。これは本番で、そこに行くまで、1週間くらい前から少年たちは境内の百間馬場で練習を行い、身を清め技をみがいております。弓を引く少年は乗り子という名で、乗り子に選ばれるのは大変名誉なことです。それだけに訓練も厳しくそれに少年たちが耐えるのです。この祭りは源頼義・義家親子が東北の蝦夷征伐に向うときこの神社で合戦の勝利を祈願したことに始まったと言われていますので、この数日間に合戦を思わせる行事が行われます。
この流鏑馬は一の馬二の馬三の馬が登場しますが、その意味は源頼朝の家臣だった毛呂氏がこの毛呂郷を3分割したことに由来するとのことです。現在では一の馬は一年ごとの地区の持ちまわりで行われているとのことです。

流鏑馬の行われる馬場は約200mあり、そこを3頭の馬がかけるのですからすごい迫力です。しかも一の矢二の矢三の矢と3回たてつづけに矢を放つので、乗り子も大変だと思います。この少年たちが成人したときこの祭りを継いでいくのです。

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桧の獅子舞

2016年11月18日

徳島県鳴門市の大麻比古神社の11月1日の例祭に行なわれる獅子舞です。
この獅子舞は鳴門市の大麻町桧地区で江戸時代初期から続いているもので、この周辺の町々で行われている獅子舞のお手本になるくらいダイナミックであざやかです。構成は雌雄の獅子の舞し手とおはやし、大太鼓、小太鼓が演奏される華麗なものです。まずすごいなと思ったのは獅子の舞い方の大きさです。獅子は頭(かしら)としっぽの2人組みなのですが、「ねりこみ」「てれつく」「しんぎょく」「きつね」「のた」の5つの舞いで構成されているのです。そしてひとつの舞いで全力を尽すので、ひとつの舞いが終わると、舞う人は代わります。その代わり方もスムーズでよく見ていないとわからないのですが、舞い終って獅子から出てきた人は息も荒々しく、それを観ているといかに大変かわかります。
 私も獅子頭を持たせていただきましたが、5kgあるといわれまして、片手で持てるものの、もうひとつの手で口をパクパク出来ると思っていましたが、とても出来るものではありませんでした。もともと獅子が人々の頭をかむ形をとっていますが、これはその人の心の中に入りこんでいる悪魔をくいちぎる意味があります。

すなわち、悪魔払いなのです。しかしすごい勢いで演じられるので観ている人ものみこまれそうです。おそらく日本一の獅子舞いではないでしょうか。

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祭り軍団座長 吉村作治 東日本国際大学学長・教授 早稲田大学名誉教授 NPO 日本の祭りネットワーク副理事長

エジプト考古学者(工学博士)
1943年生まれ。早稲田大学入学後の1966年アジア初のエジプト調査隊を組織し現地に赴く。以来、半世紀にわたり発掘調査を継続。「第2の太陽の船」発掘・復原プロジェクトでは、 本格的な修復作業が進んでいる。この8月から新たに「クフ王墓探査計画」を開始。動画サイト「吉村作治チャンネル」では、祭りをはじめ様々な話題を、ほぼ毎日配信中。

公式HP
吉村作治のエジプトピア

http://www.egypt.co.jp/

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