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吉村作治先生の祭り考察 エジプト考古学者、吉村作治名誉教授のブログ

※このページは吉村作治先生からの寄稿を原文のまま公開しています。

2015年11月のアーカイブ


庄内神楽祭り

2015年11月11日

大分県由布市庄内町の神楽殿で毎年11月3日に行われている祭りです。この庄内神楽は1778年に社家集団が奉納したのが起源ということです。流派が2つありまして、深山流と犬山流で、太鼓のバチの長さをはじめいろいろと違いがあるようですが、私が観た限りではよくわかりませんでした。今年は11月2日にも午後から神楽がありましたが、11月3日は午前8時から始まって午後7時まで11時間ぶっとおしで続けられました。観客も庄内町の人だけでなく、大分県の内外を含めて1500人ほど集まって楽しんでいました。
神楽の演目は古事記や日本書紀にある神話がテーマのものが多いのですが、大蛇退治や貴見城、御先、柴曳など有名なものを演じて下さってとても楽しかったです。特に庄内子供神楽座の演じた貴見城は見ごたえのあるものでした。子供神楽座は小学生、中学生の集まりで、下は小学2年生、上は中学3年生と幅広くやっています。そして舞台のそでには予備軍がいて、かけ声をかけたり、いっしょになって演じていました。
庄内神楽の見どころは舞い手と楽手の息のあったかけ合いや観客と舞い手が一体となるところにあります。しかも子供から高校生、若者、中年と年の幅が広く、将来につながっています。

そして12ある神楽座は各町内の神社の氏子たちによって運営されているとのことで、大分県の神楽のリーダーでもあるのです。ともかく久しぶりに神楽を楽しみました。

吉村作治

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お法使祭

2015年11月11日

熊本県菊池郡菊陽町馬場楠区曲手区のお祭りです。この祭りは菊陽町の12に分れた区が1年1区の割で行うものです。よって12年に1回、ある区にまわってくるというのですから、それぞれ手ぐすねひいて待っているので、その勢いたるやすざましいです。しかも神さまは津森神宮におらず12区のお仮屋に1年いていただくというものです。全国でも珍しいものです。お仮屋ではなく民家に1年いるというのは鹿児島の田の神さまの祭りがあります。1年に1回地区のお仮屋を出た神さまをお乗せした神輿を人々がかついで新しい区の新築されたお仮屋へ移すわけです。ほぼ10人から15人のかつぎ手が代わる代わるかつぎ、その年の新しいお仮屋を建てた区の人に神輿を引きわたすときに神輿転ろがしというのをやります。神さまを渡したくない旧区の人と、早くもらいたい新区の人のかけひきのひとつで、荒神さまである天宇受売命(あめのうずめのみこと)と猿田彦(さるたひこのみこと)だからできることです。
引きわたしのところでの神輿転ろがしのすごいこと、地ひびきをたてて地面にぶつけます。毎年修理費用に100万円ほどかかるそうです。

また旧お仮屋で出立の儀式をしますが、とてもおごそかですばらしいものでした。特に最後の正統な神楽に心うたれました。きちんと原形を守っているのです。ともかく祭りの原点を観た思いです。

吉村作治

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針道のあばれ山車

2015年11月11日

福島県二本松市針道、諏訪神社の大祭です。あばれ山車というくらいですから町内で大あばれです。本体は高さ5m弱という大きなもので、今年は七福神を形どった人形です。
諏訪神社の氏子地区が7つに分れていて、それを方部(ほうぶ)というのですが、1方部1台の人形山車が出ます。まずこの山車が7台走り、次におはやし、猿田彦そして獅子舞、最後に神輿です。山車を除いてあとの行列がしずかにしゅくしゅくと進みますが、それと対称的に7台の山車の荒いこと。3m行って後もどりして後からついてくる山車に思いきりぶつかるのです。「ドカーン」「ドカーン」と1台目と2台目、3台目と4台目、5台目と6台目、それが終わると7台目が6台目にぶつかり、5台目が4台目にと次々とぶつかり合うのです。2台がぶつかり合うとき先頭にいる人はぶつかり合う寸前に逃げるのです。それもひらりと外に逃げる人、山車の中に入る人、相手の山車の横棒にぶら下がる人など逃げ方にもいろいろあることが、ぶつかる横で見てとれました。

とても激しいぶつかり合いでケガ人とか死人はでないのかと主催している方に聞きましたところ、ちゃんと練習しているので小さな傷を負う人はいてもケガとかましてや死人は出ないとのことでした。
久しぶりに力の入った祭り見物でした。

吉村作治

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祭り軍団座長 吉村作治 東日本国際大学学長・教授 早稲田大学名誉教授 NPO 日本の祭りネットワーク副理事長

エジプト考古学者(工学博士)
1943年生まれ。早稲田大学入学後の1966年アジア初のエジプト調査隊を組織し現地に赴く。以来、半世紀にわたり発掘調査を継続。「第2の太陽の船」発掘・復原プロジェクトでは、 本格的な修復作業が進んでいる。この8月から新たに「クフ王墓探査計画」を開始。動画サイト「吉村作治チャンネル」では、祭りをはじめ様々な話題を、ほぼ毎日配信中。

公式HP
吉村作治のエジプトピア

http://www.egypt.co.jp/

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