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吉村作治先生の祭り考察 エジプト考古学者、吉村作治名誉教授のブログ

※このページは吉村作治先生からの寄稿を原文のまま公開しています。

2013年4月のアーカイブ


宮原浅間神社春季例大祭

2013年04月25日

山梨県西八代郡市川三郷町の宮原浅間神社の春季例大祭に4月14日に行ってまいりました。この祭りは三郷町の3地区、岩間、宮原、葛篭沢(つづらさわ)が、1年ごとに浅間神社のみ魂に感謝のため行う祭りでして、今回は浅間神社のある宮原の番とのことでした。ここの浅間神社の創建は3世紀末、今から1700年ほど前と言われています。祀られている神さまは木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)です。

神輿の渡御と3つの地区のお旅所での神楽、稚児舞がメインでして、あとは神社から出て神社へ帰る道々は岩間、宮原、葛篭沢の3つの地区を稚児が先頭に山車がその後に続き、神輿が「ワッショイ、ワッショイ」のかけ声とともに練り歩くのです。今年の当番、宮原地区はとてもシンプルで神輿も山車も1台ずつでした。太々神楽もとてもしなやかな静かなもので、神楽の原型を保っています。ここに登場する神様は猿田彦命(さるたひこのみこと)と天鈿女命(あめのうずめのみこと)の夫妻の神さまです。

ゆったりと農地にかこまれた道をしづしづと練りながら時折山車が神輿を来た方向に追い返すのがおもしろかったです。せっかく神輿が住民のところにいらっしゃったのだからもっといてねと山車のひき手の若者が神輿の行く手をはばむのです。神輿が神社の本殿に入るのを押し返すというのは多いですが、行幸中に追い返すというのはあまりないと思いますが、気持ちは同じことでしょう。夕方6時ごろ神輿が神社におさまり、終わりです。

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岩国行波の神舞

2013年04月19日

この祭礼のために錦川の河川敷に神殿を組み、12座の舞を2日にわたって行うという壮大な祭りです。世帯数46戸、人口121人という小さな地区で、7年に1回の式年祭とはいえ、350年近くにわたって続けているこの祭りは日本の宝です。当然、国指定重要無形民俗文化財です。

演じられます神楽は社家神楽といいまして、もともとは神職が演じていたのですが、現在は地域の方及びその出身者の方がやっておられます。
前夜祭は今年は4月6日で、午後5時に荒玉社神移しから始まりまして、いくつかの神事の後、湯立、六識幸文祭など7つの神楽を行います。そして翌7日の本祭は早朝6時半から水垢離を行い、身を清め神事を行い12の神楽が行われます。その中でも八関という神楽は松登りという荒行です。神殿の北側の参道の奥に高さ25mの登り松を立て、そこに白装束の選ばれた男性が松の上にある、日・月・星を表している三光という標的を破り、近くの小枝を折って下にいる観衆に投げ、それを人々が拾う儀式があり、その男性は松の木から神殿に向かって張られたロープを伝って降ります。この日は風が強く時折りパラパラと雨つぶが落ちるという悪いコンディションでしたが、白装束の男性は天から降臨した神さまを心に持ち、すべるロープに身をたくしゆっくりと降りてきました。

松の木から神殿の間にむしろを引きつめた参道では八関とよばれる関所を形どったむしろの洞があり、そこに閉じこめられた荒神が行者によって引き出され神殿へと返されます。その後も5つの神楽を夜中まで舞い神々に楽しんでもらうのです。

一連の神楽の所作を見ていて、天より神をお迎えする前の舞、迎えてからの舞と、単調ではありますが心に響くリズムと踊りにこめた人々の心が観客に伝わってきます。

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祭り軍団座長 吉村作治 東日本国際大学学長・教授 早稲田大学名誉教授 NPO 日本の祭りネットワーク副理事長

エジプト考古学者(工学博士)
1943年生まれ。早稲田大学入学後の1966年アジア初のエジプト調査隊を組織し現地に赴く。以来、半世紀にわたり発掘調査を継続。「第2の太陽の船」発掘・復原プロジェクトでは、 本格的な修復作業が進んでいる。この8月から新たに「クフ王墓探査計画」を開始。動画サイト「吉村作治チャンネル」では、祭りをはじめ様々な話題を、ほぼ毎日配信中。

公式HP
吉村作治のエジプトピア

http://www.egypt.co.jp/

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