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吉村作治先生の祭り考察 エジプト考古学者、吉村作治名誉教授のブログ

※このページは吉村作治先生からの寄稿を原文のまま公開しています。

2013年2月のアーカイブ


寒中みそぎ祭り

2013年02月01日

1831年からずっと続いている北海道上磯郡木古内町の伝統的な神事です。行修者という4人の若者が1月13日から佐女川神社にこもって、厳寒の中で1日何十回となく水を浴び修行するという荒業が中心です。
4年か前に観にいきましたが、海(津軽海峡)から小船に乗り4人の行修者が海にとびこみ、別当・稲荷・山の神・弁財天の4体の御神体を海水で潔めるのですが、あまりの寒さで風邪をひいてしまいました。行修者の方に後でインタビューしましたところ、海にとび込む方が陸で冷水をあびるよりずっとあたたかいという言葉にびっくりしました。今年は例年よりずっと寒いわけですからさぞかし大変なことだと思います。

4人の行修者は毎年1人が入れ変わりますので、4年前に新入りだった方が今年卒業ということになりますから是非行ってみたいと思いましたが、やむなく休むことになり残念です。行った人によりますと4年前の新入生はびっくりするほど成長していたとのことです。祭りは人を育てるという証しです。

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五十猛のグロ

2013年02月01日

島根県大田市五十猛町大浦で行なわれる祭りです。毎年1月11日から15日の5日間にわたって行なわれるのですが、今回は私は出席できませんでした。島根県は海の祭りの多いところですが、このグロはかなり知られた祭りのようです。語感から言いましてもあまり耳にすることのないものですから一体何なのかと皆さまも不思議に思われることでしょう。ここ五十猛町大浦地区は県内でも有数の漁港ですから、すばらしい海の祭事があっても不思議ではありません。はじめグロはマグロの略かなと思ったのですが、実は浜辺に作る円錐形の大きな仮屋のことを言うのだそうです。そこに歳徳神(としとくじん)をお迎えし祭事を行い、最後には正月飾りとともに焼き払うとのことです。沖縄などにもよくある、神さまが海の向こうから1年に1度やってくるので、地元の人たちが仮の神社~大きな意味でのお旅所~を作りお迎えするというものでしょう。

200年以上にわたってこの地域で祭られてきた伝統的な祭りのようです。どうも語感から言いますと、モンゴルのゲルからきたような感じです。かといって13世紀の元冠の絵の蒙古襲来の落し子ではないと思いますが、日本海沿いでこそある祭りと言えましょう。

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祭り軍団座長 吉村作治 東日本国際大学学長・教授 早稲田大学名誉教授 NPO 日本の祭りネットワーク副理事長

エジプト考古学者(工学博士)
1943年生まれ。早稲田大学入学後の1966年アジア初のエジプト調査隊を組織し現地に赴く。以来、半世紀にわたり発掘調査を継続。「第2の太陽の船」発掘・復原プロジェクトでは、 本格的な修復作業が進んでいる。この8月から新たに「クフ王墓探査計画」を開始。動画サイト「吉村作治チャンネル」では、祭りをはじめ様々な話題を、ほぼ毎日配信中。

公式HP
吉村作治のエジプトピア

http://www.egypt.co.jp/

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