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吉村作治が観た!日本の祭り

津野山神楽

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高知県の梼原町で1,000年以上続けられている津野山神楽は、神楽の集大成ともいえるものです。913年に藤原経高が津野山郷へ入国し、伊予の国から三嶋神社まで神さまに来てもらい、この地でそれを祝うために神楽をはじめたというのが言い伝えなのだそうです。
それ以来代々神官によって舞いつづけられてきたが、だんだん舞い手が少なくなりすたれてきたので、1984年に保存会ができ復興されて、現在に至っているとのことです。
日本の祭りの象徴のような祭りです。伝統的に書き残されたものがなく、神官による口伝でしたが、掛橋富松翁という神官が村の若衆10数名に伝えたのが今日の基を作ったのです。
神楽は18節(種類)からなり全てを形にのっとって行うと約8時間もかかるので、今ではいろいろと工夫をして短く見物客に全てを観ていただこうとしているそうです。
これらの神楽は10月下旬から11月にかけて各集落の神社で思い思いに舞われるとのことですが、私たちは10月30日に梼原の三嶋神社で行なわれた神楽を観賞いたしました。

12時半(昼すぎ)に神楽が始まるというので、その前に町役場に行きました。町長は所用があったため副町長と地方の町の行政について話しましたが、この町役場がすばらしい。
建物の外壁を梼原町の山林から採れた杉材で作られていること、1階のホールの入口が全開きになるように作られていて、外と連結し、イベントができたり、1階に銀行の支店が入っていたりして町民とのコミュニケーションがとり易くなっている等、町民中心に考えられていました。
議会場は大会議場としても町議会がないとき開放されていますし、議員は10名しかいません。すばらしい自治体の運営です。
その後坂本竜馬の脱藩の道を歩き、幕末の志士たちの墓など巡りました。
昼食は梼原町名物の精進料理でした。
そしていよいよ神楽観賞となるのです。時間の関係で全部は観ることができませんでしたが、大蛮(だいばん)というのが有名なだけでなく面白かったです。
節は簡単なのですが―鬼が聖者と争い、ついに反省して善い者になるというもの―1才になるまでの幼児が、この鬼に抱かれて厄払いをしてもらうというのがとてもよかったんです。
今年は多く、10人近くの赤ん坊が無病息災を願ってお払いをしてもらいましたが、その半数は鬼に抱かれると泣き出してしまって鬼も手に焼いていました。しかし神職に言わせると大泣きした方が将来大物になるそうです。約1時間赤ん坊相手に鬼はがんばっていました。昔は8時間かけて全ての演目をやったそうですが、今は4時間に縮めて見ている人を飽きさせないようにしているそうです。
小じんまりしているが、町民とよきコラボのできた祭りでした。

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