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吉村作治が観た!日本の祭り

神明の花火大会

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「たかが花火だろうと甘く見ちゃだめですよ」と、山梨放送の担当者から始まる前に言われていましたが、その意味がよくわかりませんでした。終わってみて、その意味がわかったのです。花火は花火でも超花火なのです。大きさとか数とか色合いとか、ひとつひとつのすごさはもちろんのこと、始めから終わりまでのアンサンブルというか演出がすばらしいのです。

普通、花火大会に解説というか説明はつかないのですが、ここは始まる前から終わるまで、スケジュールを含めて、きちんと説明がついていますし、時には音楽が、時には参加者の声が出されるのです。ショーにきちんとなっているのです。
説明も、どこかのテレビ局のようにタレントのゲストがいたり、キャーキャー叫ぶコメンテイターがいたりせず、アナウンサーが淡々と説明するのです。そして花火に名前がついていたり、制作意図が語られたり、見どころを教えてくれたりするのです。
私は花火が好きで、いろいろなところで花火を見ていますが、この形式は初めてですし、とても満足した次第です。私の考えでは、原則として花火は祭りではないとの認識がありますが、この神明の花火大会は、現代の祭りに入れていいと思った次第です。
この花火大会の行われている市川三郷町は、紙と花火で町の財政は裕福なようです。町並みもしっかり守られていますし、美しい町です。和紙の生産地として江戸時代以前から有名ですし、町名に市川とついているのは、歌舞伎の市川團十郎の生誕地とのこと、品のよい町なのです。
花火が何故有名なのかとお聞きしたところ、江戸時代の隅田川の花火大会の花火はほとんどがここの生産だったそうで、今でも全国の花火の多くはここで生産されているとのことでした。もとは紙の生産地で、花火の外側の紙を作っていたのが、いつのまにか花火を作るようになったとのことです。
ともかく8月7日に行われるのはハナビ(8月7日)の日というダジャレからきていますが、この町の花火師は今、全国で引く手あまたで、下手をするとこの日に花火師が不足してしまうので禁足令を出しているそうです。
今年で再開20周年とのことで盛大でした。2尺花火が7発というのは日本全国で初めてだそうです。第一、2尺ものをあげられる所がごく少数になってしまったそうです。
ラストを飾った花火は音楽に合わせて踊っているようでした。県民の4分の1(山梨は人口が7,80万人だそうで、この日の観客は20万人を超えていたようです)の人が、富士川の土手と河川敷に約2時間座って、全員が上を見ていたわけですから、考えてみるとすごい光景ですよね。

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