吉村作治が観た!日本の祭り
走り神輿
岡山県は瀬戸内海に面しているので島が多い。その中でも笠岡にはいくつもの大きな島がある。真鍋島もそのひとつだ。
一昔前は人口1,000人を超していたが、今や300人ほどになってしまっている。その島が島として面目を立てているのが八幡宮の走り神輿の祭りだ。昔はこの祭りを見に観光客がたくさん来るので「島が沈む」と言っていたようだが、今や適性の人数、おそらく千人程度が来て祭りを楽しんでいる。
この祭りはミステリーが多い。いつ誰がという由来がはっきりしていない。いつ始まるかも寸前までわからないという。神秘的と言えば神秘的だ。しかし観客は気をもんで成りゆきをみている。
島の3つの地区、岩坪と本浦の東と西の3つから、1台づつ神輿が出ている。100年くらい前に作られたらしい神輿。もともとは江戸時代元禄時代から行われていたと言う村人もいるが不明だ。
神輿を縄でぎっしりと結ぶところから儀式は始まる。しばっているところにいると、あまりにも強くしばると神輿の神が入る場所がつぶれるのではないかと心配になるほど、きっちりと結ぶ。それに神輿に入っていただくお言葉を宮司様からいただく。
それが終ると警護の役2人が先走りをし、その後を輿守とよばれる若い男8人が神輿をかついで走る。かつぐといっても肩にかつぐのではなく抱えるように持つのだ。とても腕が痛いのだと若者は言っていた。
その後、岩坪港から2隻1組となった漁船に3台が分乗して海上運航をする。一年間お宮に入りっぱなしだった神様に海や山や林をお見せする奉仕が始まるのだ。
そして小一時間海に漂っていた神輿は本浦港に着き、本浦地区を走ってまわる。昔は数時間走っていたそうだが、今やかつぎ手も多くないので小一時間で村をまわる。ともかく走りぬけるという感じだ。
若者が少なくなり、島も高齢化―限界村落に近づいている―している中で、いつまでこの祭りを続けていけるかわからないと保存会の会長は言っていた。
祭り軍団座長


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