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八代妙見祭

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:RKK熊本放送
放送
:12/28(土)14:00~14:54

ダイドードリンコ日本の祭り

最後の獅子舞 ~八代妙見祭 獅子に惚れた男たち~

八代妙見祭

八代妙見祭は、江戸時代に始まった約380年の歴史を持つ八代神社(妙見宮)の秋の大祭。九州三大祭りの一つで、クライマックスには、笠鉾や獅子、亀蛇、飾馬など、40もの豪華な出し物が、絵巻さながらに練り歩く。豪華な出し物には、八代商人(町衆)の豊かさと見物客を楽しませようという心意気があらわれている。その一つ、行列の先頭を行く獅子は、豪商・井桜屋勘七が長崎に渡り元禄4年に妙見祭に取り入れたのが始まり。それが現在まで受け継がれ、その“生きているような”演舞を毎年目の肥えた見物客が楽しみにしている。演舞を披露する役を務められるのは、20年までと決まっており、今年の獅子組には特別な思いで最後の演舞を披露する男性も。豪華絢爛な八代妙見祭。八代の地に今も息づく人々の心意気を描く。

祭り紹介

  • 祭り写真館

八代妙見祭

九州三大祭の一つ。約380年の歴史を持つ、獅子、笠鉾、亀蛇(キダ)など40もの出し物から成る神幸行列が、早朝から八代神社へと練り歩きます。江戸時代、熊本藩主の細川氏や八代城主の松井氏による厚い保護を受け、妙見祭は徐々に町人気質で異国情緒ただよう賑やかな祭りとなりました。2016年ユネスコ無形文化遺産に登録。(国指定 重要無形民俗文化財)

開催日
11月23日※毎年同日
場所・アクセス
熊本県八代市 八代神社(妙見宮)

■電車
・JR「八代」駅下車、徒歩約20分。
・JR「新八代」駅下車、シャトルバスで約10分。臨時バス停より徒歩約5分。

■車
九州自動車道「八代」インターより国道3号線、国道219号線を通り約10分。臨時駐車場有り。
お問い合わせ
八代妙見祭保存振興会(八代市経済文化交流部文化振興課)/070-5819-8246

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

歴史約220年前の絵巻を原典に在りし日の祭りを正確に再現

シシゾウ:八代妙見祭は、いつごろ始まりましたか?

濵さん :八代妙見祭は、八代神社(妙見宮)の秋の大祭です。江戸時代、八代郡の総鎮守だった八代神社を厚く崇敬した熊本藩主の細川氏や八代城主の松井氏は祭礼の振興に力を尽くし、神輿や装束を寄進するなどして豪華な神幸行列を仕立てました。八代城城下の町衆はその行列に笠鉾(かさぼこ)や獅子、亀蛇(きだ)などの出し物でお供をするようになりました。祭りの形式が整ったのは元禄年間(1688~1704)ごろで、当時の神幸行列の姿は19世紀初頭、松井氏が御用絵師に描かせた『妙見宮祭礼絵巻』に見ることができます。現在の神幸行列は40ある出し物の内容から順番、装束まで絵巻に忠実に再現しています。唯一の例外はちょんまげなどの髪型で、逆にいうとそれ以外はほぼ昔の通りです。

シシゾウ:出し物の中には途絶えていたのを復元したものもあるそうですね。

濵さん :40の出し物のうち、奉納が途絶えていた7つを約30年かけてひとつずつ復元しました。装束や着付けなどの再現にあたっては絵巻を徹底して絵解きしました。また、一度きりの復活では意味がないので、永続的に奉仕していただける組織ということで、市内に数校ある高校の同窓会に依頼して奉納団体になっていただきました。

シシゾウ:後継者の育成にも力を入れていらっしゃるそうですね。

濵さん :祭りの将来を担う子どもたちに祭りを体験してもらうため、平成22年から「ちびっこ妙見祭」を別日程で開催しています。笠鉾や亀蛇などの造り物も子ども用を揃えた本格的な内容です。また、年1回、ひとつの小学校区を対象にした「八代妙見祭 出し物体験教室」も開催しています。対象は子どもから大人までで、亀蛇や獅子に入ってみたり、流鏑馬の弓を引いてみたりと様々な体験をしていただけます。この教室に参加したのをきっかけに出し物の保存会に入会される人もいます。

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みどころ御夜では展示の出し物をじっくり鑑賞。お上りでは躍動する姿を堪能

シシゾウ:八代妙見祭の最大の見せ場といわれる23日の神幸行列「お上り(おのぼり)」のみどころを教えてください。

濵さん :お上りには約1700人もの人が参加します。全長約1.5キロにわたる歴史絵巻さながらの行列が目の前を通るのをご覧になれば必ず感動していただけると思います。ひとつの行列の中に鉄砲、毛槍、流鏑馬(やぶさめ)、神馬(しんめ)、飾馬(かざりうま)などの武家文化と獅子、亀蛇(きだ)、笠鉾(かさぼこ)などの町衆文化が混ざり合っているところもご注目ください。
行列はコースの沿道ならどこでもよくご覧いただけますが、特におすすめしたいのは各出し物が演舞を披露する演舞場です。やつしろハーモニーホール前、JR八代駅前、砥崎河原(とさきのかわら)の3ヵ所があり、特に最後の砥崎河原はその年の集大成となる舞台なので、有終の美を飾るためにどの奉納団体も最高の演技を披露しようと張り切ります。

シシゾウ:神幸行列のお下り(おくだり)がある22日のみどころを教えてください。

濵さん :22日は午後に、神幸行列のお下りが行われ、神輿は八代神社から御旅所の塩屋八幡宮に渡御します。そして、夕方から夜にかけては、この塩屋八幡宮から本町1丁目にかけての商店街で前夜祭となる「御夜」が行われ、笠鉾や獅子、亀蛇、木馬などの出し物が展示されます。23日のお上り行列の最中は動いているので出し物の細部まで見られませんが、御夜では近づいてじっくりご覧いただけます。各出し物には保存会や奉納団体の人が説明係としてついています。私もそうですが、地域の人は誰でも自分たちの出し物にとても誇りを持っているので熱のこもった説明を受けられます。また、商店街からのおもてなしとしてお酒などのふるまいもあります。
御夜は祭りの人出がお上りのある23日に集中してしまうため、前日も楽しんでほしいという願いを込めて平成10年からスタートした比較的新しい催しですが大変好評で、当日は泊りがけで来られる方々で市内のホテルは満室です。

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注目ポイント妙見神渡来伝説ゆかりの“ガメ”はマスコット的存在。神馬と飾馬の馬追いは迫力満点

シシゾウ:神幸行列の出し物の中で特に注目のものを教えてください。

濵さん :神幸行列で一番の人気者は亀蛇(きだ)です。地元では「ガメ」の愛称で親しまれています。亀と蛇が合体した想像上の生き物で、約1200年前に八代神社の御祭神の妙見神はこのガメに乗って中国から八代へ渡ってきたと言い伝えられています。重量が100キロ以上ある造り物を動かすのは5人で、4人で胴体を担ぎ、1人は首を操ります。胴体の中にすっぽり入る格好で外が見えない担ぎ手たちが声の指示で走り回ったり回転したりする姿はどこかユーモラスで愛嬌があります。
神幸行列の先頭を務める獅子も人気の出し物です。約320年前、八代の豪商が長崎・諏訪神社の「長崎くんち」に奉納される獅子舞を見て神幸行列に取り入れたいと願い、舞い方を習い覚えてきたものです。チャルメラやドラ、ラッパなどに合わせて雌雄の赤い獅子2頭が舞い踊る異国情緒たっぷりの獅子舞です。
神幸行列には、神馬と9頭の飾馬も登場します。勢子(せこ)たちが手綱を巧みに操って飾り立てた馬を疾走させる勇壮な馬追いを披露します。飾馬を出すのは有志の奉納団体です。馬は牧場の馬を借りますが、各団体は1年前から出す馬を決め、定期的に練習を積んで技を磨いています。

シシゾウ:9基の笠鉾について教えてください。

濵さん :旧城下町の町内から出される9基の笠鉾は1人で持つ傘状の出し物が大型かつ豪華になったもので八代独自の形状をしています。現存する笠鉾は江戸時代中期以降に造られたもので、一番古いものは約280年前の建造です。古いものが現役で残っているのは八代の城下町が過去に大火や大きな天災にあわなかった結果で、各町は改造と補修を繰り返しながら大切に使い続けています。もし現在、同じものを新しく作ろうとすれば1億円以上かかるといわれています。普段は200以上ある部材に解体して保存されていて、祭りの前に釘を一切使わずに組み立てられます。
屋根の上の飾りも八代の笠鉾の大きな特徴です。不老長寿や商売繁盛、豊漁、国家繁栄などを祈願する縁起のよいしるしをのせた本蝶蕪、恵比須や菊慈童、西王母、猩々など謡曲に基づくしるしが飾られます。

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ふるさと自慢トマト王国・八代が誇る塩トマト

シシゾウ:八代市の食の名産品を教えてください。

濵さん :八代平野は全国トップクラスのトマト生産地です。大半が干拓地であることから、塩分やミネラルが豊富な土壌で栽培されるトマトは塩トマトと呼ばれ、糖度が高く、小ぶりで日持ちのすることからブランドトマトとして全国に流通しています。

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メッセージ一年中、八代妙見祭を体感できるミュージアムが誕生します

濵さん :八代妙見祭は八代の歴史と文化をそのまま歴史絵巻の神幸行列として皆さんにご披露する祭りです。多くの方にご覧いただき、八代の魅力に触れていただきたいです。令和3年には八代妙見祭を中心に八代市の無形民俗文化財を保存・展示する「八代民俗伝統芸能伝承館」(仮称)がオープン予定です。八代妙見祭に関しては笠鉾の常設展示や大型スクリーンで祭りの映像を流す展示ゾーンが設けられる計画です。祭りは年に一度ですが、伝承館ではいつでも祭りを体感していただくことができます。完成の暁にはどうぞ足をお運びください。

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※祭り紹介者 八代妙見祭保存振興会 会長 濵 大八郎(はま だいはちろう)さんにお応えいただいたインタビューをもとに、記事をまとめています。

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