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三吉梵天祭

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:AKT 秋田テレビ
放送
:2/16(土)15:00〜15:54

ダイドードリンコ日本の祭り

地域をつなぐジョヤサの響き~秋田・三吉梵天祭~

三吉梵天祭

毎年1月17日に行われる太平山三吉神社の例祭「三吉梵天祭(みよしぼんでんさい)」。「梵天」と呼ばれる「依代(よりしろ)」を神社に奉納する祭りで、五穀豊穣や家内安全、商売繁盛などを祈願し、 町内会や企業、団体、スポーツ少年団などが参加する。祭りのピークは「町内梵天」。力の神である三吉霊神にあやかろうと、各町内の男衆が威勢よく先陣を競い、境内を激しくもみあいながら梵天を奉納する様子は、その勇壮さや力強さから「けんか梵天」の異名を持つ。番組では、長年祭りに参加している広面(ひろおもて)町内会に密着。先輩から町内の責任者の役割を引き継ぎ後、初めての梵天に臨む男性の「祭りへの思い」に迫る。また、梵天を次の世代に繋ごうと様々な活動をしている関係者を紹介する。

祭り紹介

  • 祭り写真館

三吉梵天祭

毎年1月17日に行われる太平山三吉神社の例祭。五穀豊穣や家内安全、商売繁盛を祈願して各町内会や会社、団体などが梵天(ぼんでん)と呼ばれる依代を奉納します。先陣を競い、境内を激しくもみあいながら奉納することから「けんか梵天」の異名をとります。この日、真冬の秋田は男衆の熱気に包まれます。

開催日
1月17日※毎年同日
場所・アクセス
秋田県秋田市広面赤沼 太平山三吉神社

■電車
JR「秋田」駅東口よりタクシーにて約6分。

■車
秋田自動車道「秋田中央」インターより約8分。
お問い合わせ
太平山三吉神社/018-834-3443

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

歴史秋田の梵天祭の中でも奉納数は県内随一

シシゾウ:三吉梵天祭は、いつごろ始まりましたか?

佐藤さん:梵天祭は秋田県の伝統祭事で江戸時代に始まったといわれています。最も古い記録は文化7年(1810)の文献で三吉梵天祭の記述が見られます。
県内に100ほどある梵天祭の中で、三吉梵天祭は、奉納される梵天の数が県内随一といわれています。「広辞苑」の梵天の項には、代表的な梵天祭として三吉梵天祭(1月17日の秋田市のもの)が挙げられているほどです。
三吉梵天祭が現在の形になったのは明治の初め頃と言われております。(「秋田の風物」)本来は、霊山として古くから崇敬されてきた太平山の山頂にある太平山三吉神社の奥宮が奉納先でしたが、時間がかかりすぎるため、秋田市内に鎮座する里宮に奉納されるようになりました。

シシゾウ:三吉梵天祭は「けんか梵天」の異名を持っているそうですね。

佐藤さん:各地の梵天祭は、それぞれに由来を持っています。三吉梵天祭は、奉納先の太平山三吉神社の御祭神が勝負の神様・力の神様であることから、神様の力にあやかりたいという思いで、奉納時に氏子たちが激しい先陣争いを繰り広げます。

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みどころ神前への一番乗りを目指し、男衆が熾烈に
競り合い

シシゾウ:梵天について教えてください。

佐藤さん:三吉梵天の本体は、竹かごに布を張りつけたもので、鉢巻と呼ばれる装飾や御幣などで飾り付けます。太平山を模した三角のお守りを9つつけるのも決まり事です。昔は奉納団体がそれぞれ手作りをしていましたが、今は梵天作りの専門家に依頼するのが一般的です。

シシゾウ:けんか梵天の先陣争いはどのように行われるのですか?

佐藤さん:毎年、80本程の梵天が奉納されますが、激しく先陣争いをするのは「村梵天」と呼ばれる氏子町内が奉納する梵天で15~16町内が参加します。企業が奉納する企業梵天、梵天奉納会、有志の団体の梵天や、子どもたちが奉納する子ども梵天は、先陣争いが行われる前に粛々と神前に奉納されます。
村梵天の先陣争いが行われるのは正午頃です。午前中、参加者は各町内の拠点となる関所に集まります。ひとつの町内から参加するのは大体20人前後です。最初に神社から一番離れた町内の村梵天が神社へ向けて出発し、途中、通過する町内の村梵天がその一行に次々合流し、集団が形成されます。最終的に各方面の町内から成った集団はやがてひとつの大きな隊列を組み、神社へ向かいます。
本格的な先陣争いが始まるのは神社の境内に入ってからです。どこよりも早く神前に辿りつこうと、参加者は自分たちの町内の梵天を守り、激しくもみ合いながら前へ前へとひたすら突き進みます。

シシゾウ:先陣争いのみどころはどこでしょうか?

佐藤さん:冬空の下、男たちが湯気を上げながら激しくもみあう人波の中を、色鮮やかな梵天が左右前後、斜めと予測不能に動くところは見もので、先陣争いの勝負の行方もあいまって、ハラハラドキドキ興奮されるのではないかと思います。日本の伝統美を世界に紹介した建築家のブルーノ・タウトは『日本美の再発見』という本の中で、「すさまじい興奮で気味が悪いくらいだ」と感想を綴っています。

シシゾウ:佐藤さんは、現在も先陣争いに参加されているそうですね。

佐藤さん:梵天を持つ役は高齢なのでさすがに遠慮していますが、脇固め役として参加しています。本来、梵天奉納は青年の役目ですが、秋田県は少子高齢化の先進県ということもあり、村梵天の参加者の平均年齢は近年、非常に高くなっています。私の町内では60代はまだ若手で、年上の人たちから「おい、そこわげぇもの」とヒヨッコ扱いです(笑)。
先陣争いでは、梵天をきれいな状態で奉納できれば、祈願したことがより一層叶えられるといわれています。でも、境内に入ってからのもみあいは壮絶なので、神前に辿り着いたときに梵天が無傷なことはまずありません。かごがつぶされて原形をとどめないこともあります。他所の町内の梵天を壊すことが目的ではありませんが、威勢よくもみあうことが力の神様の意に添い、神様の力にあやかれることになるので、参加者は激しく他町の梵天に向かっていきます。梵天につけられた三角のお守りも狙いの的です。受験生や就職活動中の学生さんなどのお守りとして非常に人気が高いため、争奪戦は熾烈で、四方八方から手が伸びてきて、神前に着いたときにはすべて奪い取られています。

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注目ポイント「ジョヤサ、ジョヤサ」の掛け声も勇ましく、
梵天祭を盛り立てる三吉節

佐藤さん:先陣争いと並ぶ三吉梵天祭のもうひとつの特徴は梵天歌です。梵天歌は通称で正式名称は三吉節(みよしぶし)です。神社に向かう道中の各所で歌われるほか、村梵天同士が関所で対面するときにエールの交換のような形で歌われております。
秋田県は民謡王国といわれるほど民謡が盛んな土地柄で、民謡の全国大会が10以上開催されます。三吉節も、9月に三吉節全国大会を太平山三吉神社で開催していて、毎年50名以上の参加者があります。梵天祭の前には、三吉節講習会も開かれます。
三吉梵天祭を観覧に来られた際には、村梵天の各歌い手たちのそれぞれ味わいのある歌いっぷりを堪能していただきたいと思います。

シシゾウ:三吉梵天祭のお勧めの見方を教えてください。

佐藤さん:せっかくなら先陣争いだけでなく、村梵天の関所の様子もご覧になることをお勧めします。お酒やスルメ、みかんなどの饗応があるほか、他所の村梵天や企業梵天がやってきたときの応対が見られたり、梵天歌が聞けたりするので、祭りの雰囲気をより一層楽しんでいただけると思います。

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ふるさと自慢秋田土産におすすめの稲庭うどんといぶりがっこ

シシゾウ:秋田県の食の名産品を教えてください。

佐藤さん:秋田名物の食べ物といえばきりたんぽが有名ですが、近年は稲庭うどんといぶりがっこが人気です。稲庭うどんは、県南部の湯沢市が産地で、秋田市内でもよく食べられます。いぶりがっこはたくあんの燻製で、秋田を代表する漬物のひとつです。秋田ふきも特産で、砂糖漬けや羊羹などのお菓子も作られています。

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メッセージ雪国に生きとし生ける者の明日を築く祭りです

佐藤さん:太平山三吉神社の先代宮司が著された『太平山の歴史』には、梵天祭について「雪国における生きとし生ける者の慶(よろこ)びであり、明日への飛躍への原動力を培う祭である」と評した一文があります。祭りに参加する私たちは、まさにそういう意気込みで梵天を奉納しています。
企業梵天や子ども梵天など若い人の間にもしっかり根づいている梵天祭ですが、唯一気がかりなのは村梵天の担い手の高齢化です。梵天祭の注目度が高まると、参加者も増えると思うので、多くの方に関心を持って見に来ていただきたいです。

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※祭り紹介者 太平山三吉神社 責任役員 佐藤 勲(さとう いさお)さんにお応えいただいたインタビューをもとに、記事をまとめています。

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