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鴻八幡宮例大祭

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:RSK山陽放送
放送
:11/23(土)16:00~16:54

ダイドードリンコ日本の祭り

心つなぐ祭囃子(ばやし)しゃぎり~倉敷・鴻八幡宮例大祭~

鴻八幡宮例大祭

瀬戸内の港町・倉敷市児島。1300年前からこの町に鎮座する「鴻八幡宮」で年に1度神様を迎え、地域の繁栄を願う大切な祭りです。18台のだんじりと1台の千歳楽が町を賑やかに練り歩き、傾斜16度・約70mの急な参道を勢いよく駆け上がる様は迫力満点です。そして、祭りに欠かすことのできないものが、江戸後期から約200年にわたり受け継がれてきた「しゃぎり」と呼ばれる祭囃子です。だんじりの動きに合わせ篠笛・締太鼓・鐘などを使い7種類の曲が演奏されます。「しゃぎり」は地域ごとに曲調が異なり、それぞれ秘伝として受け継がれてきました。「しゃぎり」を演奏するのは地元の子ども達です。祭りの約4ヵ月前から厳しい練習に取り組みます。番組では秘伝の祭りばやし「しゃぎり」に心躍らせる祭り人たちの思い、郷土愛に迫ります。

祭り紹介

  • 祭り写真館

鴻八幡宮例大祭

18台のだんじりと千歳楽1基が宮入りし、急な坂道参道(約70メートル)を200人から400人の氏子によって威勢良く曳き上げられる姿は壮観。約200年の歴史を持つ祭りばやしの「しゃぎり」は県の重要無形民俗文化財に指定されており、篠笛、胴長太鼓、締太鼓、鼓、鐘の5種類の楽器により7曲が奏でられ、祭りを盛り上げます。

開催日
10月第2日曜日とその前日
場所・アクセス
岡山県倉敷市児島下の町 鴻八幡宮

■電車
JR瀬戸大橋線「児島」駅下車、王子ヶ岳線バスで約15分「堀江」停留所下車、徒歩約3分。

■車
瀬戸自動車道「児島」インターより国道430号線を通り約20分。
お問い合わせ
鴻八幡宮/086-472-3125

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

歴史江戸時代後期にだんじりが登場。国際会議の
レセプションでしゃぎりを世界に発信

シシゾウ:鴻八幡宮例大祭の歴史について教えてください。

白山さん:鴻八幡宮は、倉敷市児島琴浦地区の総氏神で、大宝元年(701)に大分県の宇佐神宮より勘請(かんじょう)されました。古文書が残っていないので正確なことは分かりませんが、だんじりが登場したのは江戸時代後期といわれています。当初、だんじりは神輿の御神幸にお供をしていましたが、氏子各町内がだんじりを持つようになり、台数が増えたことにより、神賑わいとして神輿と別行動で巡行するようになりました。現在はだんじり18台と千歳楽(せんだいろく)1台が氏子地区の23の自治会から出されます。

シシゾウ:だんじりで演奏されるしゃぎりについて教えてください。

白山さん:「しゃぎり」といえば、歌舞伎や落語会の幕間で演奏される音楽を指すのですが、私たちの祭りではだんじりで演奏される祭りばやしを「しゃぎり」と呼んでいます。平成9年には「鴻八幡宮祭りばやし(しゃぎり)」の名称で岡山県の重要無形民俗文化財に指定されました。例大祭以外で演奏する機会も多く、過去には伊勢神宮の式年遷宮にも2回連続で招待されました。平成28年には、倉敷市で開催されたG7倉敷教育大臣会合のレセプションに岡山県の代表として参加し、演奏を披露しました。

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みどころしゃぎりは全7曲。だんじりの動きに合わせて
曲をチェンジ

シシゾウ:しゃぎりの特徴を教えてください。

白山さん:胴長太鼓、締太鼓、鐘、鼓の4人編成に篠笛がつきます。最大の特徴は胴長太鼓、締太鼓、鐘、鼓を小学生が担当することです。G7倉敷教育大臣会合では演奏を聞いた各国の教育大臣の方々が「ビューティフル」「ワンダフル」と非常に感動され、「日本の子どもは素晴らしいですね」とお褒めの言葉をいただきました。
楽器で特徴的なのは鐘です。半鐘を用い、内側を叩きます。このような演奏法はほとんど例がないと思います。篠笛は女竹(めだけ)を用いて手作りします。音程を統一するために、鴻八幡宮祭りばやし保存会では江戸時代に作られた笛をコピーし、それを各町内に見本として配布しています。篠笛は音の鳴る原理が尺八と一緒で、音を出すだけでも難しく、10年かかって一人前といわれています。

シシゾウ:しゃぎりの曲目を教えてください。

<白山さん:「だんぎれ囃子」「上がりは囃子」「神楽囃子」「下がりは囃子」「祇園囃子」「おひゃりこ囃子」「信楽(しがらぎ)囃子・替手の兵庫囃子」の7曲から成り、だんじりの運行状況に合わせて演奏する曲が決まっています。だんぎれ囃子は、しゃぎりの演奏の開始を告げる儀礼的な短い曲です。上がりは囃子は、だんじりが宮入りで参道の坂を上っていくときに演奏する荘重な曲で、「おやじ」ともいいます。神楽囃子は、宮入りしただんじりが神前で演奏する曲です。上がりは囃子の反対が下がりは囃子で、神前での奉納を終えただんじりが宮下がりで坂を下っていくときに演奏されます。鳥居をくぐればその年の祭りが終わってしまうので哀愁のこもった曲調です。一説には、秋たけなわの渓流に紅葉が散り落ちる様を表現しているともいわれています。祇園囃子はその名の通り、京都の祇園囃子の流れをくみ、全音が甲音(かんおん)という高い音で構成されています。おひゃりこ囃子は、遊び心満載の曲です。最初は子どもの打楽器と大人が中心の篠笛の掛け合いでゆっくり進んでいきますが、どんどんテンポが速くなり、最後のほうになると大人の篠笛と子どもたちの曲が微妙にずれて、打楽器と篠笛の二重奏になります。信楽囃子は、だんじりが動くときに演奏される行進の曲で、横断歩道などでスピードを上げなければならないときには兵庫囃子に切り替わります。元々、兵庫囃子は喧嘩囃子でだんじり同士が対峙するときに演奏されましたが、今は喧嘩だんじりの風習はありません。

シシゾウ:しゃぎりの発表会があるそうですね。

白山さん:「鴻八幡宮祭りばやし発表会」の名称で、例大祭の約1ヵ月前に開催され、だんじりを出す町内のほとんどが参加します。コンテスト形式で、優勝した町内には優勝旗が授与されます。この優勝旗は例大祭の宮入りで「しゃぎり」を奉納する際、だんじりの前に掲げることができます。非常に名誉なことなのでどの町内も優勝を目指して発表会に臨み、熱心なところは正月明けから練習を始めます。発表会のおかげで各町の演奏技術は向上しています。しゃぎりの演奏をじっくり聞きたいという方は発表会にもお越しください。

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注目ポイントだんじりが登る真砂の坂は傾斜16度

シシゾウ:だんじりの特徴を教えてください。

白山さん:総欅造等で、曳き綱は昔は舟の麻綱でしたが、今は強度のある合繊で、最も長い町内で約300メートル、短い町内でも約200メートルあり、折り返して用います。曳き手は各町内の老若男女の氏子で人数は200~400人です。全員が町ごとに揃いの法被を着用し、子どもは顔に化粧を施します。だんじりを曳くために帰省する人は非常に多く、子や孫を加えると参加人数は普段の住民数を大きく上回るため、各町内では法被をかなり多めに用意しています。

シシゾウ:だんじり運行のみどころを教えてください。

白山さん:宮入りで、鳥居から坂になっている参道をだんじりが上がっていくところです。宮入りは第1部と第2部に分けて行われます。開始時刻は第1部が朝の9時半、第2部が午後3時頃で各町のだんじりが10分間隔で坂を登ります。坂の長さは約70メートルで傾斜は16度あります。この急坂を数百人の氏子たちが勇ましく掛け声をかけながらだんじりの綱を曳くところは迫力満点です。坂が真砂で舗装されていないところも注目で、以前、宮入りを中継したテレビのアナウンサーが「工事中ではありません」とわざわざ説明を加えていました(笑)。雨が降ったときは大変で、どしゃ降りに見舞われたときには皆が全身泥まみれになりました。
境内に着くと、各だんじりは神前でしゃぎりを奉納演奏します。その後、宮下がりで上がってきたときと同じように順番に坂を下り、それぞれの町内に帰ります。

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ふるさと自慢恵み豊かな瀬戸内がもたらすタコ、
ママカリは郷土の味

シシゾウ:倉敷市の食の名産品を教えてください。

白山さん:鴻八幡宮が鎮座する児島地区の下津井沖で水揚げされるタコは味が良いことで知られています。瀬戸内海で獲れるママカリも名物です。「ママ(ご飯)を隣家に借りて食べたいほど美味」というのがその名の由来で、酢漬けやママカリ寿司は岡山を代表する郷土料理です。地元では丸ごと食べるのが普通です。
果物も豊富で、桃、マスカット、品種改良をした種なしぶどうのピオーネが有名です。

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メッセージ肉眼で見るだんじりの宮入りは映像以上。
どうぞお越しください

白山さん:鴻八幡宮例大祭はしゃぎりが岡山県の重要無形民俗文化財に指定されたのをきっかけに他所から注目していただく機会が増え、祭りそのものも年々盛況になっています。映像やインターネットの動画などを通じて興味を持っていただいた方には、ぜひ現地に足をお運びいただきたいです。実際に見ると、参道の坂は映像で見る以上に傾斜が急で驚かれることと思います。皆様のお越しをお待ちしております。

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※祭り紹介者 鴻八幡宮祭りばやし保存会 会長 白山 髙夫(しらやま たかお)さんにお応えいただいたインタビューをもとに、記事をまとめています。

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