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川越まつり

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:TVSテレビ埼玉
放送
:11/17(日)20:00~20:55

ダイドードリンコ日本の祭り

歴史を超える江戸勝り ~川越まつり~

川越まつり

ユネスコ無形文化遺産や、国指定重要無形民俗文化財の「川越氷川祭の山車行事」川越まつりは、江戸「天下祭」の儀式や風流を今に伝える貴重な都市型祭礼で370年の歴史を誇り、城下町の総鎮守である川越氷川神社が行なう「例大祭」と「神幸祭」に合わせ、氏子町衆が主体となって取り組む絢爛豪華な山車行事から成り立つ。そこには、「お互いに協力するが、干渉せず、神社は神事、町は祭礼を行う」という「城下町の祭りの要素」がある。伝統を貫く神事の一方、祭礼は、各町内で自主的な組織運営がなされており、受け継ぐ伝統、しきたり、課題も十人十色。しかし、両者の使命は、「江戸より江戸らしい天下祭を、時代を超えて残すこと」今回は、江戸に始まり、令和を迎えた「川越まつり」の今昔を紐解くともに、川越の民に根付く粋な江戸心にも迫っていく。

祭り紹介

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川越まつり

川越まつりは、江戸の天下祭の影響を強く受けて発展し、祭で曳出される山車の形も、天下祭の流行を敏感に感じ取りながら変化していきました。絢爛豪華な山車が、小江戸川越の象徴である蔵造りの町並みを中心に、町中を曳行。何台もの山車が辻で相対し、すれ違うさまは、そのスケールの大きさで、見物客を圧倒します。(国指定 重要無形民俗文化財)

開催日
10月第3土・日曜日
場所・アクセス
埼玉県川越市 中心市街地

■電車
各線「川越」駅下車、徒歩すぐ。
お問い合わせ
川越駅観光案内所/049-222-5556

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

歴史江戸の天下祭の様式を受け継ぎ、約370年の伝統

シシゾウ:川越まつりは、いつごろ始まりましたか?

笠原さん:川越まつりは川越の産土神(うぶすなかみ)の川越氷川神社の祭礼を起源とする祭りです。寛永16年(1639)、川越藩に転封してきた松平伊豆守信綱(まつだいらいずのかみのぶつな)はその前年、大火に見舞われた町の復興策の一環として慶安元年(1648)、城下町の鎮守と定めた川越氷川神社に神輿や祭礼用具を寄進し、祭りを奨励しました。それを受けて挙行された華やかな神輿行列に氏子たちが随行したのが「川越氷川神社の山車行事」の原形とされています。

シシゾウ:川越まつりは江戸の祭りの影響を強く受けているといわれていますね。

笠原さん:江戸時代、川越は商都として栄え、川越と江戸・浅草花川戸を結ぶ新河岸川の舟運を通じて近郊の農家が生産する農産物や木材や炭などの物資を江戸に供給し、江戸からは文化・風俗が伝わってきました。そうやって入ってきたもののひとつが祭り文化で、山車や囃子は江戸・天下祭の影響を強く受けています。
江戸との商取引で富を蓄えた大店(おおだな)の旦那衆は祭りのスポンサーになって豪華な山車を建造し、農産物を納入し肥料や農機具、生活用品を購入するお得意様でもある農家を祭りに招待し、慰労しました。商家と農家の交流が活発で町が潤えば潤うほど祭りも豪華になるという好循環で川越まつりは大きく発展していきました。

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みどころ江戸の粋を受け継ぐ山車・囃子

シシゾウ:川越まつりの山車の特徴を教えてください。

笠原さん:江戸系川越型といわれ、江戸系の特徴と川越独自の様式を備えています。大きな特徴のひとつは江戸系山車に共通する精巧な山車人形です。山車本体は漆塗りで勾欄(こうらん)には豪華な彫刻が施されたものが多く、金糸銀糸で刺繍された豪華な四方幕や見送り幕が飾られます。囃子連が乗り込んで演奏する囃子台が回転するところは江戸の山車にはない機構です。
山車の人形、彫刻、幕を鑑賞するのであれば昼の巡行がおすすめです。運行中は近くで見ることはできませんが、正午から午後1時、午後4時から午後6時の休憩時間は山車が停止しているので近づいてご覧いただけるチャンスです。

シシゾウ:山車の台数は何台ですか?

笠原さん:川越まつりに出る山車は29台ですが、人手や経費、修理の関係ですべての町内が毎年山車を出すわけではありません。例年、参加する台数は20台前後です。
川越市は数度の大火に見舞われたため、焼失した山車は少なくありません。私が住む元町1丁目(かつては本町)の山車も明治26年(1893)の大火で焼け、長い間、仮の屋台で祭りに出ていました。昭和34年(1959)に3年の歳月をかけて新造した山車を曳いたときは感無量でした。なお、山車のうち10台は埼玉県の有形民俗文化財に指定されています。

シシゾウ:囃子も川越まつりには欠かせないものですね。

笠原さん:山車同様、囃子も江戸の囃子の流れをくんでいます。江戸から伝わってきた葛西囃子と神田囃子に川越近郊に昔から伝わる里神楽が入り混じり、明治時代に名人たちによって川越独自の囃子が完成されました。三大流派があり、各囃子連は10前後の曲を伝承しています。
囃子連を務めるのは川越近郊の農家の方々で、それぞれが付き合いのある町内の山車に乗り込んで囃子を演奏しました。戦後は農家の後継者不足等でお囃子を続けることが困難になったため、各町内で演奏を習い覚え、囃子連を組織する町内が増えています。

シシゾウ:囃子連の編成を教えてください。

笠原さん:笛1、大太鼓1、締め太鼓2、鉦1の5人編成です。江戸の囃子と違うのは、天狐、獅子、オカメなどの面をつけた舞い手の舞が必ずつくところです。楽器を奏でるとき、演奏者はお行儀よく正座するところも特徴です。
山車が動いている間、囃子は休まず演奏されます。各町内に神様をお迎えする祭り宿の会所(かいしょ)の前を通過するときや他所の山車とすれ違うときは停止し、囃子台の正面を向けて囃子を演奏します。

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注目ポイント迫力に圧倒される昼の山車揃い。夜の曳っかわせで祭りは最高潮へ

シシゾウ:「これは必見」という催しを教えてください。

笠原さん:ぜひご覧いただきたいのは川越氷川神社の伝統儀式として行われる神幸祭です。1日目の土曜午後1時から川越氷川神社の御祭神を乗せた神輿は神社を立ち、川越市の中心市街を巡行します。猿田彦や獅子、神馬、神職、氏子総代などがお供する神輿の行列は全長が約50メートルに及び、お供として氏子町内の山車が後に続きます。山車行列は露払いを先頭に、手古舞(てこまい)、山車の曳き回しを指図する宰領(さいりょう)、各町揃いの着物を着た曳き手などの町方が隊列を組み、山車の周りには運行を担う大工、鳶などの職方が付きます。粛々と進む神輿行列に連なる十数台の山車行列は夜の賑やかな巡行とは違った趣があり、一見の価値があると思います。色鮮やかな着物に黄八丈のたっつけ袴、白粉を鼻筋に塗った手古舞の少女たちが気取って歩く姿や大人と同じ祭衣装で山車の綱を曳く幼児の愛くるしい姿もみものです。余談になりますが、明治、大正から昭和の初めごろまで大店は娘を手古舞として祭りに出すのに、襦袢に豪華な刺繍を施したり、出入りの鳶職人をお供につけたりと費用を惜しまなかったため、「娘が3人いれば身上をつぶす」といわれたそうです。
神幸祭で神社を出発する前に行われる式典もみどころです。呼び物は一文字笠に裃を着用して随行する各町の氏子総代を呼び出す召立(めしたて)の儀です。その呼び方は独特で、私だったら笠原啓一ではなく「笠原の啓一」となり、呼ばれたときに「おう」と応じます。そういう古風なやりとりが今の観客の皆さんには目新しく映るようで人気があります。

シシゾウ:夜の山車巡行のみどころを教えてください。

笠原さん:夜の「曳っかわせ」は川越まつり最大のみどころといわれています。「曳き合わせ」がなまったもので、交差点などで山車と山車が行きあったときに囃子台の正面を向き合わせて囃子を競演します。事前に申し合わせて行う場合とその場で出会ったときに行う場合があり、3台、5台と多くの台数で行う場合もあります。本来、曳っかわせはご挨拶として行われるものですが、最近は囃子合戦の趣も強く、相手方の囃子に引き込まれないように囃子連は力いっぱい笛を吹き、鉦、太鼓を叩き、曳き手の若者たちは山車の周囲で提灯を勢いよく振りながら声援の歓声を上げます。この提灯の乱舞する様は祭りの風物になっています。

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ふるさと自慢ウナギは海のない川越の名物グルメ

シシゾウ:川越市の食の名産品を教えてください。

笠原さん:海のない川越では、江戸時代から新河岸川や入間川で獲れるウナギがよく食べられてきました。中心市街には老舗のうなぎ料理店が多く、川越を代表するグルメになっています。

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メッセージ川越まつりは川越市民の誇りの源です

笠原さん:川越まつりは、氏神様のおかげをもって幸せに暮らせることを再確認させてくれる祭りで、氏子町民ひいては川越市民がひとつになれる大切な機会です。これからも地域の誇りとして、祭りの伝統を守り伝えていきたいと思います。

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※祭り紹介者 川越氷川祭の山車行事保存会 会長 笠原 啓一(かさはら けいいち)さんにお応えいただいたインタビューをもとに、記事をまとめています。

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