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秋保大滝不動尊例大祭・秋保の田植踊

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:KHB 東日本放送
放送
:5/20(日)12:00~12:55

ダイドードリンコスペシャル

伊達に優美に舞い踊る!~秋保大滝不動尊例大祭・秋保の田植踊~

秋保大滝不動尊例大祭・秋保の田植踊

秋保の田植踊。仙台市太白区秋保町の馬場、長袋、湯元それぞれの地区に伝わる3つの田植え踊りの総称です。振袖に花笠の早乙女たちが五穀豊穣を願い田植えの舞を舞い踊ります。主役の早乙女を務めるのは小学校高学年から中学生の女の子、更に秋保の田植踊の特徴の弥十郎(やんじゅうろう)と鈴振りという男の子が加わります。今回は秋保大滝不動尊例大祭・秋保の田植踊として奉納される馬場の田植踊を中心にお伝えします。馬場地区では今でも昔のままに早乙女役を地元の小中学生たちが務めています。他地区から招いていた笛の奏者も今年は久々に地元の子供が務める予定になっています。番組では、まだ経験の浅い早乙女役の小学生の女の子や久々に笛の演奏を務める地元の男の子に密着。必死に練習に取り組む姿から祭り当日の晴れ舞台での様子をお伝えします。

祭り紹介

  • 祭り写真館

秋保大滝不動尊例大祭・秋保の田植踊

ユネスコ無形文化遺産登録「秋保の田植踊」は仙台市太白区秋保町の馬場・長袋・湯元の3地区にそれぞれ伝わる田植踊の総称。田植踊はその年の豊作を祈願し行われるもの(予祝芸能)で、きらびやかな衣装をまとった早乙女が田植えを模した踊りなどを行います。宮城の代表的な民俗芸能ともいえ、集落ごとに独自の田植踊があります。

開催日
4月29日(日・祝)※毎年同日
場所・アクセス
宮城県仙台市太白区秋保町馬場字大滝 秋保大滝不動尊

■バス
JR仙台駅前西口バスプール8番のりばより、宮城交通バス秋保温泉方面行きで約1時間20分、「秋保大滝」下車。

■車
・東北自動車道「仙台南」インターから国道286号線、県道62号線経由で約35分(約22キロ)
・東北自動車道「仙台宮城」インターから国道48号線、国道457号線、県道62号線経由で約40分(約24キロ)。
お問い合わせ
仙台市秋保総合支所 観光課/022-399-2111

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

歴史起源は不明。平家の落人にゆかりとの説も

シシゾウ:秋保大滝不動尊例大祭に奉納される秋保の田植踊は、いつごろ始まりましたか?

沼田さん:秋保の田植踊と総称される馬場の田植踊、長袋の田植踊、湯元の田植踊は起源が定かではありませんが、いくつかの伝承があります。馬場と長袋で言い伝えられているのは平家の落人によって伝えられたとする説です。長袋には、平重盛の守り本尊といわれる阿弥陀如来像を安置する向泉寺(こうせんじ)という寺院があることや、昭和初期の研究者が、京都に伝わる赦免地踊(しゃめんちおどり)との類似に関する論文を著していることなどから、平家の落人伝説はあながち根拠のないことでもないと思っています。湯元の田植踊については、江戸時代、秋保温泉に湯治に来た藩主にお座敷芸として田植踊を披露したという言い伝えが残っており、大正初期までは温泉場で湯治客に披露する事もあったそうです。
なお、長袋の田植踊のお囃子に用いる大太鼓の胴の内側には元禄2年(1689)の銘が入っていることから江戸時代初期には既に田植踊が行われていたことは確かだと思います。

シシゾウ:元々は小正月に踊られていたそうですね。

沼田さん:そうです。農閑期にあたる小正月の旧暦1月15日に予祝芸と称し、お米が秋にたくさん収穫できることを願って踊られたといわれています。現在は、小正月に踊られることはなく、馬場の田植踊は、4月29日の秋保大滝不動尊例大祭、長袋は4月第3日曜の長袋神明社の例祭と10月の向泉寺の小松阿弥陀如来大祭、湯元は5月5日の泉明寺(せんみょうじ)・湯元薬師堂の子育薬師祭りで披露されます。

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みどころ振袖の早乙女たちが田植えの仕草を
洗練された所作で表現

シシゾウ:踊り手は子どもだそうですね。

沼田さん:はい。主役の早乙女を務めるのは小学校高学年の女の子で、8~10人程度です。さらに秋保の田植踊を特徴づける弥十郎(やんじゅうろう)と鈴振りという男の子が加わります。弥十郎は道化的な役割で、次に踊る演目を述べる口上役も務めます。鈴振りは、弥十郎の見習い的な存在です。鈴振りは小学校の低学年男児が務めます。お囃子は唄い手、笛、大太鼓小太鼓、囃し手で構成され、大人が務めます。

シシゾウ:何演目ありますか?

沼田さん:8~10演目です。1演目は2分前後と短いです。それぞれの演目には歌詞が異なる歌がつきますが、旋律は大きく分けて3~4パターンで構成されえております。 早乙女は、演目ごとに扇、太鼓のバチ、鈴、銭太鼓(ぜにたいこ)など手に持つ道具を変えて踊ります。何も持たずに踊る手拍子と呼ばれる演目もあります。

シシゾウ:踊りとしての特徴を教えてください。

沼田さん:秋保の田植踊を初めてご覧になった方からは、「どこが田植踊なのですか?」と聞かれることがあります。田植踊といえば菅笠に手甲脚絆を着けた早乙女の踊りをイメージされると思いますが、秋保の田植踊の早乙女が着用する衣装は非常に艶やかです。頭には豪華な花笠、着物は裾にアヤメや牡丹などの美しい柄を染め抜いた振袖で足元は白足袋です。また、所作は優雅で、お座敷踊りとも評されます。でも、よくよく見ると苗を植えるところを手にした扇で地面に押し付けるような仕草で表現したり、手についた泥を落とす仕草があったりと、随所に田植えの表現が盛り込まれています。

シシゾウ:馬場、長袋、湯元の3地区で違うところはありますか?

沼田さん:装い、所作、お囃子などは3地区とも似てはいますが違いもあります。一番目につく違いは着物の色です。馬場と湯元は青や紺、長袋は黒です。花笠の花も違います。和紙を折って作りますが、折り方、色の染め方にもそれぞれ特徴があります。

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注目ポイント“柔”の田植踊、“剛”の滝原の顕拝。
秋保に伝わる伝統芸能の競演

シシゾウ:他所の田植踊にはない「褒めことば」について教えてください。

沼田さん:「褒めことば」は、田植踊の演目の半ばごろに、観客のひとりが立ち上がって文学的な美辞麗句で芸や装いの素晴らしさを褒め称えるものです。その賞賛に対して、田植踊を披露する側の代表者が「返しことば」といって御礼の口上を述べます。長袋の場合は、口上と一緒に、大人の女性が踊る「手踊り」とともに宮城の名所を紹介する短い芸も披露します。秋保の田植踊は地芝居(地方の歌舞伎)の流れをくんでいるという説がありますが、観客と掛け合う「褒めことば」「返しことば」は、地芝居から発生したものではないかと個人的には捉えています。この秋保独特の「褒めことば」「返しことば」は長く途絶えていましたが、現在は3地区とも復活させているので、ご覧になる際はぜひ注目してください。

シシゾウ:秋保大滝不動尊例大祭のそのほかのみどころについて教えてください。

沼田さん:秋保大滝不動尊例大祭では28日と29日の両日、大護摩祈祷が行われます。馬場の田植踊が奉納される29日は秋保に伝わる伝統芸能のひとつで、宮城県の無形民俗文化財に指定されている「滝原(たきばら)の顕拝(けんばい)」も併せて奉納されます。田植踊が美しい装束をつけた少女たちによる優美な舞であるとすれば、顕拝は、面をつけた成人男性が剣を持って立ち回る勇壮な舞です。柔と剛の対比の妙が味わえて、とても見ごたえがあると思います。

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ふるさと自慢幻のそば!?希少な在来種を伝える野尻産そば

シシゾウ:仙台市太白区の食の名産品を教えてください。

沼田さん:秋保大滝不動尊からほど近い野尻という小さな集落で作られるそばは、古くから地域に伝わる在来種のそばです。希少なこともあり、近年、新しい秋保名物として脚光を浴びています。

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メッセージお近くのイベントに秋保の田植踊が出演する折はぜひご覧ください

沼田さん:秋保の田植踊は、ユネスコの無形文化遺産に登録されて以降、いろんなところから出演依頼がくるようになり、私たちの踊りを披露する機会が増えました。近年は、ねんりんピック2012宮城・仙台大会のアトラクション、G7財務相・中央銀行総裁会議のウェルカムレセプションなど大きな催しにも出演しました。今後も全国各地で私たちの田植踊を披露する機会があると思いますので、皆さんがお住まいの近くの催しに秋保の田植踊が出演することになったら足をお運びいただき、私たちの踊りを楽しんでいただきたいと思います。

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※祭り紹介者 秋保の田植踊保存会 会長/長袋(ながふくろ)の田植踊保存会 会長 沼田 孝(ぬまた たかし)さんにお応えいただいたインタビューをもとに、記事をまとめています。

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