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川内大綱引

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:MBC 南日本放送
放送
:10/29(日)15:00〜15:54

ダイドードリンコスペシャル

大綱にかける男たち ~薩摩川内市 川内大綱引〜

川内大綱引

鹿児島県の北西に位置する薩摩川内市。年に一度、この町の男たちが熱く燃える夜がやってきます。商売繁盛、五穀豊穣を祈念し、長さ約365メートル、重さ約7トンという規格外の大綱を引き合う、「川内大綱引」です。島津氏17代目当主島津義弘が、関ヶ原の戦いに向けて、士気を鼓舞するために始めたと言われ、400年以上の歴史を誇ります。陣営の取りまとめを担う「三役」は祭りの花形。薩摩川内の男たちの憧れです。綱引きの季節になると、町を「下方」と「上方」に二分し、両陣営の三役が、引き手の勧誘に東奔西走、連日連夜作戦を練り決戦の夜に備えます。当日、勝利のために集結した約3500人が激突する姿はまさに圧巻。一夜の戦いにかける、男たちの姿を追います。

祭り紹介

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川内大綱引

長さ約365メートル、重さ約7トン、直径約40センチ、その一戦の為に作られた日本一の大綱。商売繁盛と五穀豊穣を祈念し約3500人の男達が激突します。関ヶ原の戦いで島津軍の士気を高めようと始まったとされ、400年以上の歴史を持ちます。相手の引き手を妨害する「押し隊」が綱中央で激しくぶつかるのが最大の特徴です。

開催日
9月22日 ※毎年同日
場所・アクセス
鹿児島県薩摩川内市 国道3号 向田側

■電車
JR「川内」駅下車、徒歩約10分

■車
南九州西回り自動車道「都」インターより国道3号線を約10分
お問い合わせ
川内大綱引保存会/0996-21-1851

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

歴史400年以上の歴史を持つ、日本最大級の大綱引

シシゾウ:川内大綱引は、いつごろ始まりましたか?

青﨑さん:一説には慶長年間(1596~1615)、関ヶ原の戦いで、島津義弘公が兵士の士気を鼓舞するために始めたのが起源といわれています。
大綱引は地域が上方(かみがた)、下方(しもがた)の二手に分かれて勝負をします。勝った側は商売繁盛、五穀豊穣になるといわれていて、両陣営は総力をあげて勝利を目指します。本番の10日程前には上方、下方それぞれに本部が設営され、毎晩関係者が集まり、焼酎を酌み交わしながら作戦を練ります。どれだけ熱く戦っても、勝負が終われば互いの健闘をたたえ合うし、翌日からは勝敗について一切口にしないという先人の教えもあるので後を引くことはありません。昔からの言い伝えで、大綱引で使用された縄の一部を持ち帰り、玄関先に飾ると病気にならないとされています。

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みどころ戦いの日の朝、約1500人が一丸となって大綱を練り上げる

シシゾウ:川内大綱引の特色を教えてください。

青﨑さん:使用する綱、参加人数ともに日本最大級です。綱は長さが約365メートル、直径約40センチ、重さが約7トンあり、市民が力を合わせて細縄から練り上げます。本番の参加人数は両陣営合わせて3000人以上で、引き隊、押し隊、わさ係、太鼓隊という役割に大きく分かれます。他所の綱引きにはない存在が押し隊で、綱を引く引き隊を妨害するのが役割です。昔は人数制限がありませんでしたが、現在は勝負を円滑に行うため、大綱引開始(綱割れ)時は人数制限を行っています。大綱引きの太鼓は綱を引く合図であり一番太鼓から十番太鼓まで伝達され、太鼓の音色で引き隊は綱を懸命に引きます。

シシゾウ:川内大綱引における三役とはなんですか?

青﨑さん:大将、押し大将、一番太鼓です。大将は自陣の全体を統括し、押し大将は押し隊を取り仕切ります。一番太鼓は太鼓隊のリーダーで、綱を引く合図の太鼓を叩き、その音で陣営が一斉に綱を引くため、一番の花形とされています。大将、押し大将は複数回務めるケースがありますが、一番太鼓だけは一生に一度の大役といわれていて、大綱引に関わる男性なら誰でも憧れる役職です。
川内大綱引は引き手に人数制限がないため、いかに多くの引き手を集めるかが勝敗を大きく左右します。上方と下方の地区割は、会場に据えられる「ダン木」という中心を基準にしますが、一人でも多くの参加者に綱を引く加勢をしてもらうため、三役に選ばれた人は数ヵ月前から市内の各団体や企業を訪問し、自分たちの陣営に加勢してくれるようにお願いします。私は平成11年(1999)の川内大綱引400年祭のときに上方の押し大将を務めましたが、勝ちたい一心で引き手集めに市内を奔走しました。

シシゾウ:大綱はどのように製作するのですか?

青﨑さん:大綱を作ることを「綱練り」といいます。綱練りには陸上自衛隊、薩摩川内市、市議会、消防局、消防団、建設業協会、地元高校その他のボランティアの市民約1500人が参加します。綱練りは伝統の技があり、大がかりで見ごたえがあるので、綱練りを目当てに見物に来る人も少なくありません。  大綱の材料になるのは稲わらで編んだ縄です。機械で稲刈りをすると稲わらが細断されて使えないので、地元の稲作農家の皆さんに協力していただき、稲を手で刈ってもらって確保しています。それを関係者がほぼ1年がかりで細い縄に仕立てます。
綱練りは、当日の早朝に開始します。最初に「綱出し」といって道路に縄を伸ばして置きます。その縄を100本以上ずつの束にしてから、参加者全員で転がし、よりを加えて3本の中綱を作ります。それから「シンコ」という特殊な道具を使い、3本をより合わせて1本の大綱に仕立てます。
その後、縄の両端に「ワサ」と呼ばれる輪っかが作られます。このワサは本番の勝負で重要な役割を果たします。ワサ作りは匠の技が求められるため、上方、下方それぞれに「ワサ長」と呼ばれるリーダーがいて作業を指示します。綱が完成するのは午後3時過ぎで、道路を通行止めにした後会場まで重さ7トンの大綱を皆で担いで運びます。当日国道は大綱引きのためにほぼ半日交通規制が敷かれます。

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注目ポイント約1時間半にわたって一進一退の激しい攻防を展開

シシゾウ:大綱引の進行を教えてください。

青﨑さん:例年、午後7時から安全を祈願する「ダン木祭り」が行われます。綱引きの開始は8時15分です。それぞれの押し隊と引き隊がスタンバイする中、それまで表に出てこなかった両陣営の一番太鼓が人波をかきわけて入場し、ダン木の上に立ちます。審判長の合図で一番太鼓が太鼓を打つと綱引が始まります。綱引の開始を地元では「綱を割る」といいます。引き隊は太鼓に合わせて綱を引き、綱の中央付近では、上半身裸の押し隊が相手陣営めがけて突進します。押し隊の体と体のぶつけあいは迫力満点で川内大綱引最大のみどころです。1時間近く続く戦いの中で、様々な駆け引きが繰り広げられるところにも注目です。一方の押し隊が相手陣営に押し込むと、引き隊はかく乱されて引く力が弱まります。いったん均衡が崩れると、綱は一気に動き出します。すると劣勢に立った陣営は、綱が相手陣営に持っていかれないように、ワサを受け持つワサ係が、ダン木にワサをひっかけます。そうして、それ以上引きずられないようにしておいてから挽回を試みます。この攻防が幾度も繰り返されます。
戦いの途中、引き綱と呼ばれる小さな綱が大綱に取り付けられるところも勝負のポイントです。引き綱をつけるとより多くの引き手が戦いに加われますが、本数が決まっているので、どのタイミングでつけるかの判断が重要です。

シシゾウ:勝負はどうやって決まるのですか?

青﨑さん:川内大綱引きは最終的に綱を陣営に持っていた方が勝ちとなります。決められた時間(1時間半程)が経過すると、審判長と大将の立ち会いのもと負けている側にのこぎりで切れ目を入れ勝負が決します。
大綱引が終わるとできるだけ早く国道の通行規制を解除しなければなりません。会場周辺は激戦を物語るかのように大綱のわらが四方八方に飛び散っています。それをボランティアの清掃部隊のみなさんが手際よくほうきで履いてきれいにします。このチームワークも見事です。

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ふるさと自慢逸品のほまれ高い唐浜らっきょうと入来の金柑

シシゾウ:薩摩川内市の食の名産を教えてください。

青﨑さん:海に近い唐浜(からはま)地区は海岸の砂丘地を利用したらっきょう生産が盛んで、「唐浜らっきょう」の名称で人気が高いです。また、入来町(いりきちょう)は金柑の名産地です。入来産の金柑は糖度が高く、皮ごと食べられてとても美味です。

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メッセージ地域の絆が集約された日本一の綱引です

青﨑さん:地域のつながりが希薄になっているといわれるなか、先輩後輩など地域の絆が強く感じられる川内大綱引は日本一の祭りだと自負しています。大綱引に魅力を感じて参加してくれる若者は多いので、戦いの面白さだけでなく歴史的な背景や舞台裏で支えてくれる人たちへ感謝する気持ちも伝えていきながら、伝統を「綱いで」いきたいと思います。多くの方にご覧いただきたいと思いますので、ぜひお越しください。

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※祭り紹介者 川内大綱引保存会 総務委員長 青﨑 裕(あおさき ゆたか)さんにお応えいただいたインタビューをもとに、記事をまとめています。

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