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与那原大綱曳

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:RBC 琉球放送
放送
:8/28(日)16:00〜16:54

ダイドードリンコスペシャル

轟く鼓動 綱武士の夏 〜与那原大綱曳〜

与那原大綱曳

沖縄本島南部に位置する与那原町。大正時代には沖縄で初めて、軽便鉄道が開通するなど、本島南部と中頭地方を繋ぐ産業経済の大動脈として栄えた町です。その与那原町が1年で最も熱くなる祭りが440年余りの歴史を誇る与那原大綱曳です。豊作祈願の神事として始まった与那原大綱曳は、東西の綱の結合により稲の実りを前祝し、勝敗によって豊作、凶作を占ってきました。全長90メートル、最大直径2メートルの綱はおよそ5トンの稲わらを町民が皆で協力しながら作っていきます。その工程で、若者は先輩から直接綱づくりの技を受け継ぎ、また、年長者は、進んで裏方にまわり、綱づくりを支えます。町民が一体となり、伝統はこれまで途絶えることなく、受け継がれてきました。番組では与那原大綱曳に情熱をそそぐ地域の人々の姿を追います。

祭り紹介

  • 祭り写真館

与那原大綱曳

440年余の伝統を持つ与那原大綱曳。長さ約90メートル、重量5トンの大綱の上に琉装の支度を乗せて練り歩く様子は竜神を思わせます。雄綱と雌綱がカナチ棒により繋がれた瞬間に綱引きがスタートするのが他の大綱曳にはない醍醐味です。そして、決着後は互いの健闘をたたえ合い、和気あいあいと酒を酌み交わします。

開催日
7月下旬
場所・アクセス
沖縄県島尻郡与那原町

■モノレール
「首里」駅下車、車で約15分
お問い合わせ
与那原町企画観光課/098-945-5323

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

歴史琉球王朝時代に始まった豊作を願う神事

シシゾウ:与那原大綱曳は、いつごろ始まりましたか?

具志堅さん:与那原大綱曳は琉球王朝時代に農作物の豊凶を占い、豊作を祈願する神事として行われるようになりました。現在まで約500年の歴史の中で一度も絶やすことなく伝統をつないできたことは与那原の人達にとって大きな誇りです。
与那原大綱曳は、与那原町をえびす通りという南北に走る通りを境に二分し、東(あがり)と西(いり)に分かれて対戦します。町全体の行事として行われるようになったのは昭和58年(1983)からです。元々は、旧6区と呼ばれる地区の行事だったのですが、生活様式の変化などにより開催が年々困難になり、関係者から3年に1回の開催にしようという声が上がるなど存続の危機がありました。当時、私は与那原町商工会青年部に所属していたのですが、「このままでは伝統が廃れてしまう」という危機感から仲間たちと大綱曳振興に立ち上がりました。そうやってスタートしたのが、より多くの人が大綱曳に参加できるように多彩な趣向を盛り込んだ「与那原まつり」です。また、大綱曳を盛り立てるために衣装を作るなど様々な取組をしてきました。その成果として現在の与那原大綱曳の盛況ぶりがあると思いますし、これからもさらに発展していく祭りだと自負しています。

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みどころ東の雄綱、西の雌綱がつながった瞬間、熱戦がスタート

シシゾウ:与那原町大綱曳の流れを教えてください。

具志堅さん:与那原大綱曳は、本番の勝負までに様々な行事が行われます。本番前のみどころは、道ジュネーです。大綱曳に使われる東の雄綱、西の雌綱を、本綱を作った場所から大綱曳会場まで皆で担いで運びます。1本の綱は2トン以上あり、200人近い担ぎ手が必要です。担ぐときは直接綱を持つのではなく、2人で担ぐ丸太の担ぎ棒の上に綱を載せます。大勢に担がれた大綱があたかも龍のようにうねりながら通りを進む姿は壮観です。
会場に到着すると、本綱に縛りつけられていた枝綱は、ほどいて広げられます。その間も本綱はずっと担がれた状態です。雄綱と雌綱の先端はカナチと呼ばれる輪っか状になっていて、六尺(ろくしゃく)と呼ばれる男たち30~40人によって六尺棒で支えられます。カナチは雌綱のほうが若干大きくなっています。開始直前、雄綱と雌綱が寄せられ、雌綱のカナチに雄綱のカナチが入れられます。そこに、雌雄両方の輪っかに通すようにカナチ棒と呼ばれる木の棒が差し込まれます。2本の綱が連結するこの瞬間が、大綱曳のスタートです。六尺は六尺棒、担ぎ手は担ぎ棒をはずし、本綱が地面に落ちると、東西合わせて1000人近い人たちが「サーサーサー」と声を出して一斉に枝綱を曳きはじめます。運動会でやる綱引きのようにヨーイドンの号令のないところが与那原大綱曳の特徴であり、最大の醍醐味です。

シシゾウ:勝敗はどうやって判定するのですか?

具志堅さん:綱が地面に落ちた瞬間のセンター位置からどちらかに5メートル動いたら勝敗が決定です。勝負は短いときで5分程度、長いときは15分近くかかります。
勝利するためには単に綱を力任せに曳くだけでなく、テクニックが必要です。曳き手たちが握る枝綱がつながっている本綱は六尺たちによって常にバタンバタンと大きく上下に揺らされるので、本綱が宙に浮いた瞬間に綱を曳くのがコツです。勝負が長くなってくると途中で一息いれる必要があります。休むときもただ力を緩めるのではなく、足を踏ん張り、綱が相手側に引き戻されないようにします。状況に応じた作戦もあります。勝負の最中は常に曳き手たちの表情を見て、「今はちょっと我慢しよう」「思い切り曳け」と手ぶりで指示します。勝負が終わると、互いの健闘を讃え合い、親川(ウェーガー)という拝所で東西の人たち皆で酒を酌み交わすのも楽しみのひとつです。

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注目ポイント支度と旗頭のパフォーマンスが華を添える

シシゾウ:大綱曳の綱は毎年作るのですか?

具志堅さん:作ります。そのために東西合わせて5トンの稲わらを用意します。現在は、契約農家さんにお願いしています。昔は1日で本綱まで完成させていましたが、現在は各区に枝綱の分担を割り当て、大綱曳の前日に枝綱をまとめて本綱を作り、カナチを編みます。カナチを編むのは六尺の役目です。一般的なカナチはロープを丸めたような恰好ですが、与那原のカナチは丁寧に編んで作るので工芸品のように美しいのが特徴です。カナチの編み方は雄綱と雌綱で異なり、それぞれが誇りを持って伝統を継承しています。それだけ手間暇かけて作った綱ですが、勝負が終わったら解体します。なお、綱を家に持ち帰ると無病息災のお守りになるといわれています。

シシゾウ:道ジュネーのとき、扮装をして綱の上に乗っている男性たちは何ですか?

具志堅さん:支度(したく)という役割で東西各8名前後の男性が務めます。支度が扮するのは主に沖縄の歴史上の人物です。与那原大綱曳の花形である支度を誰が務め、どのような格好をするかは当日になるまで秘密にされています。
支度は綱曳が始まる直前まで本綱の上に立っています。カナチ棒によって雄綱と雌綱が連結され、担ぎ手たちが本綱を地面に落とすと、支度の人たちは本綱と一緒に落下します。地面に落ちても太い綱がクッションの役目をするので衝撃はさほどではなく、着地後に綱からとびのきます。

シシゾウ:そのほかのみどころを教えてください。

具志堅さん:旗頭にも注目です。旗頭は、沖縄の祭りに欠かせない伝統芸能で、先端に飾りやのぼり旗のついた長い竿を力自慢の男性が華麗に操ります。道ジュネーでは、東西の綱の先頭を旗頭が務めるので、まさに祭りの華です。東西ともに大旗、小旗の旗頭2本が登場します。与那原の旗頭は、けんか旗です。旗頭は祭り以外のときは大切に保管されるのが普通ですが、与那原の場合は、大綱曳のために毎年新調し、勝負がついた後は、東西の旗頭同士を派手にぶつけあって壊します。ぶつけあいは30分近く行われ、みどころのひとつです。

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ふるさと自慢伝統の製法から生まれるコシが自慢の与那原そば

シシゾウ:与那原町でおすすめの特産物や観光スポットを教えてください。

具志堅さん:与那原で有名なのは与那原ひじき、赤瓦、とありますが、私の一押しは与那原そばです。いわゆる沖縄そばで、昔、与那原町が貿易港として栄えた時代に、他所から訪れる人にふるまわれたという話です。与那原そばの特徴は麺のコシです。小麦粉に木の灰で作った灰汁(あく)を加え、麺を手打ちすることで独特の歯ざわりが生まれます。ただし物資のない時代の製法ですので、近年では灰汁を加えた手打ち麺はほとんど無くなりました。与那原ひじきは肉厚で、茎も一緒に食べるので歯ごたえも十分あり美味しいです。また首里城屋根にも使われた赤瓦は独特の雰囲気があります。
観光スポットとしては、2年前に復元された軽便駅があります。沖縄戦で破壊された軽便鉄道の軽便駅には戦前活気付いていた頃の駅周辺のジオラマや写真等の展示物があり、ちょっとした博物館になっています。また、綱曳き資料館には、綱にまつわる道具や衣装、縮小した綱やDVD、写真もたくさん展示されています。

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メッセージ私たちと一緒に綱を曳いて、感動を分かち合いましょう

具志堅さん:与那原大綱曳は、町外の方も参加できるのが大きな特徴です。綱を担ぐのも大歓迎です。大綱曳の魅力は体験してはじめて分かります。カナチ棒が入り2トン以上の両綱が一気に落ちる「ドッドッドッドッ」という何ともいえない音、その様は現場でしか体感できません。まさに空中戦です。一度綱を曳いたら、やみつきになること請け合いです。毎年、大綱曳に参加するために内地から通ってこられる方や外国人の方も多数いらっしゃいます。できれば、当日だけでなく前日の本綱作りから参加することをおすすめします。自分で作った綱を担いで、曳くのは最高の気分です。皆で感動を分かち合いましょう。平成27年からは、男性向けに支度や六尺の体験、女性の方には、大綱曳の前に地元の女性たちが踊るメーモーイ体験をご用意しています。興味のある方は、与那原町役場にお問い合わせください。

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※祭り紹介者 与那原大綱曳 西(いり) 最高顧問 具志堅 毅(ぐしけん つよし)さんにお応えいただいたインタビューをもとに、記事をまとめています。

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