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山あげ祭

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:GYT とちぎテレビ
放送
:9/3(土)20:00~20:55

ダイドードリンコスペシャル

真夏の空に大きな山を上げろ ~那須烏山市 山あげ祭~

山あげ祭

栃木県東部の那須烏山市で、毎年7月の第4土曜日を含む金土日に行われる「山あげ祭」。450余年の伝統を持つこの祭りの見所は、上演場所を変えながら行われる移動式の野外歌舞伎です。舞台から道路上約100メートルの間に様々な舞台背景を設置。特に10メートルを越す山水の描かれた「はりか山」を人の手であげる様は見る人を圧倒します。「山あげ祭」は、現在6町内が輪番で行い、当番町の若衆が「はりか山」などの舞台装置を作るところから準備がスタートします。番組では、この若衆たちに密着。先輩から受け継がれてきた伝統やしきたりを守りながら、祭りを楽しみ、地域や人との繋がりを大切にする若者たちの姿を描きます。

祭り紹介

  • 祭り写真館

山あげ祭

山あげ祭の奉納余興は、日本最大級の野外歌舞伎舞踊です。奥行き100メートルに及ぶ大掛かりな舞台装置を道路に据え、常磐津の三味線や唄に合わせて地元の踊り子が演じます。演目の進行に合わせて変化する舞台背景や若衆の一糸乱れぬ動きは見所のひとつです。高さ10メートルを超える大山をあげる様子は圧巻で、祭りの由来になっています。

開催日
7月第4金曜日〜日曜日
場所・アクセス
栃木県那須烏山市 烏山市街地

■電車
JR宇都宮線「烏山」駅下車。上演場所により異なり徒歩1~30分

■車
北関東自動車道「宇都宮上三川」インターより国道4号線、県道64号線などを通り約50分
お問い合わせ
那須烏山市 商工観光課/0287-83-1115
那須烏山市観光協会/0287-84-1977

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

歴史約450年の伝統を持つ山あげ行事。ユネスコ無形文化遺産に登録申請

シシゾウ:山あげ祭は、いつごろ始まりましたか?

島崎さん:室町時代の永禄3年(1560)、烏山城下で疫病が流行したため、時の城主、那須資胤(なすすけたね)というお殿様は疫病退散、天下泰平を願って、牛頭天王(ゴズテンノウ)を城下におまつりしました。そのお社の祭礼で奉納余興が行われたのが山あげ祭の起源といわれています。奉納余興は当初、相撲や神楽、獅子舞などが行われていましたが、江戸時代後期になると歌舞伎が隆盛になり、常磐津や歌舞伎舞踊が取り入れられ、舞台装置や背景も、大規模な他に類を見ないような形態に変化し、現在に至っています。昭和54年(1979)2月には、「烏山の山あげ行事」として国の重要無形民俗文化財に指定されました。また、平成27年3月には、日本政府の決定により、全国33の国指定重要無形民俗文化財である祭礼行事と一括され、「山・鉾・屋台行事」という名称でユネスコ無形文化遺産の代表リストに登録申請されました。平成28年11月には皆さんに吉報をお伝えできることを関係者一同、願っています。

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みどころ屋台そのものが舞台に大変身

島崎さん:山あげ祭は、八雲神社の神事と、付け祭になる山あげ行事から成り、山あげ保存会は、山あげ行事を担当しています。
山あげの“山”とは、網代に竹を組んだ木枠に、和紙を張り重ね、そこに山や滝などを描いた舞台背景のことで、その山を人力で起こすことから、「山あげ祭」の名称がついています。
山あげ行事の大きな特徴は、曳き回す屋台が舞台になるところです。極彩色の彫刻を施した御拝(ごはい)と呼ばれる屋台の前部分を横にスライドさせると、下の台車が舞台に早変わりします。その屋台の舞台に合わせて、後方100メートルの奥行に、高さ10メートルを超す山など大がかりな舞台装置を遠近よく配置し、それらを背景に常磐津の三味線と唄にあわせて歌舞伎舞踊が行われます。絢爛豪華で独自の進化を遂げた屋台、千変万化する仕掛けの数々がみどころで、スケールの大きさが自慢です。

シシゾウ:奉納余興の公演は何回行われるのですか?

島崎さん:祭り期間は3日間で、各日5回ないしは6回の公演を行います。1回の公演にかかる時間は準備を含めて2時間半から3時間で、町内を転々と移動しながら舞台を設け、歌舞伎舞踊を上演します。1日のスケジュールは、朝の9時から最初の山をあげ、終了は遅いときで午後11時ごろになります。
奉納余興は、烏山地区の6町内が輪番制で担当します。当番に当たらない町内も屋台は曳き回します。屋台同士が出会ったときには「ぶんぬき」といって、お囃子を競演します。特に最終日のぶんぬきは見せ場のひとつで、全町の屋台が揃って約30分間、笛、太鼓、鉦を一斉演奏します。万雷のごとく響き渡るお囃子はものすごい迫力で、観客の方も一緒になって非常に盛り上がります。

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注目ポイント若衆と踊り子、常磐津が息のあった連携で魅力ある舞台を作りあげる!

シシゾウ:舞台鑑賞のポイントを教えてください。

島崎さん:ぜひ見ていただきたいのは、開演の約30分前に当番町の若衆が一糸乱れぬ団体行動によって屋台を舞台に早変わりさせるところです。舞台ができたら、その後方の奥行100メートルの道路上に、山などの舞台装置を仕掛けていきます。いかに手際よく舞台を設営できるかが、若衆の腕のみせどころです。
町外から来られる方の中には、開演時間に合わせて来場される方がいらっしゃるのですが、重要無形民俗文化財に指定されているのは山あげの準備作業も含めたものなので、歌舞伎舞踊だけでなく、準備風景も併せてご覧いただきたいと思います。
二つ目のポイントは、歌舞伎舞踊のストーリーの進行にあわせて繰り広げられる舞台衣装、舞台背景、舞台装置などめまぐるしく変化する仕掛けの数々です。仕掛けや音響は50年ほど前、町内の有志が東京の歌舞伎座へ見学に行き、そこで見たものを参考にしながら、舞台演出などに生かしたこともあります。背景の山にはいろいろな仕掛けが組み込まれています。絵柄を二重にして瞬時に季節や天候を変えたり、花火で滝が流れ落ちる様子を表現したり、とても美しく見ごたえがあると思います。
山は毎年、一から新調します。本番の6ヵ月前ごろから、若衆だけでなく町内の老若男女も手伝って紙貼りなどの作業をします。
三つ目の鑑賞ポイントは、舞台で披露される芸能です。プロも絶賛する本格的な歌舞伎舞踊と常磐津は、すべて保存会の芸能部会に所属する地元の人間によって演じられます。芸能部会のメンバーはほとんどが女性で、半数は学生さんです。全員がこの祭りのために一年を通じてプロのお師匠さんについて稽古をしています。中には名取の踊り子さんもいます。稽古には、小学校に上がる前の小さなお子さんも参加していて、将来がとても楽しみです。

シシゾウ:祭りを支える若衆の方が大事にしていらっしゃることは何ですか?

島崎さん:若衆が一番意識しているのは、いかに格好よく見せるかということです。また、お客様のために予定の上演時間を厳守することも鉄則です。舞踊とともに千変万化する仕掛けの数々が大きな見せ場になるので、踊り手の方との息のあった連携も大事にしています。
祭りの出来を左右するのは、100名を超す若衆が信頼関係のもと、一致団結できるかどうかです。若衆の集団は完全な縦社会です。世話人4人を筆頭に、実行部隊のリーダーにあたる木頭(きがしら)、その下に舞台、御拝、山など各部門の主任がつき、さらにその下に若衆が配属されます。舞台を設営するときには、木頭が打つ拍子木に従って各部門が機敏に動きます。木頭以外の若衆が、直接世話人に話しかけることは許されていません。
若衆には先輩から後輩へと受け継がれてきた伝統やしきたりがあります。例えば、山を上げるときは一切声を出してはならず、どんなに暑くても揃いの半纏を脱ぐことは許されません。公演のために他町に入るときは境界で必ず「お庭拝借」と挨拶するなど礼節も重んじられます。

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ふるさと自慢ふるさとの自然の恵みをたっぷり受けた香り高い鮎と蕎麦

シシゾウ:那須烏山市でおすすめの特産物や観光スポットを教えてください。

島崎さん:特産は那須烏山市を南北に流れる清流、那珂川(なかがわ)に育った鮎と、八溝(やみぞ)山地の寒暖の差を活かして栽培される八溝玄そばで作られる八溝そばです。どちらも香り高い逸品でおすすめです。那珂川の鮎は、漁解禁が6月で、10月まで食べられます。鮎といえば塩焼きが一般的な食べ方ですが、地元では「魚(ぎょ)でん」といって田楽の味噌をつける食べ方もあります。
観光名所としておすすめは、那珂川の支流、江川(えがわ)にかかる高さ20メートル、幅65メートルにわたる龍門の滝です。春は桜、秋は紅葉など四季折々の景色が楽しめます。滝の上にはJR烏山線が走っていて、タイミングがあうと滝と電車を同時に見ることができます。

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メッセージ地元の人々の手づくりによる祭りをぜひ一度ご覧になってください

島崎さん:地元の若衆が舞台を作り、地元の方が演奏する常磐津にあわせて、地元の踊り手が踊るという、まさに地元の手づくりの祭りです。日本最大級といわれる移動式野外劇である山あげ行事をぜひ一度ご覧になってください。
お車でいらっしゃる場合は、事前に祭りの公式ホームページでご案内している駐車場情報を確認してからお越しいただければありがたいです。

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※祭り紹介者 烏山山あげ保存会 会長 島崎 利雄(しまざき としお)さんにお応えいただいたインタビューをもとに、記事をまとめています。

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