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八雲神社春季例大祭

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:MX東京メトロポリタンテレビジョン
放送
:5/15(日) 17:00〜17:55

ダイドードリンコスペシャル

多摩川を渡れ 〜八雲神社春季例大祭〜

八雲神社春季例大祭

桜舞う多摩川を神輿が渡るー耽美的でありながらも力強い「水中渡御」の光景は、この祭りに携わる人間にとって珠玉の名場面といえ、紛れもなく「八雲神社春季例大祭」の最大の見せ場です。4月で水温の低い中、神輿を担ぐ男たちは熱き祈りを込め、時には全身まで川に浸かり、対岸まで神輿を渡します。祭りを彩る「囃子」・「祇園囃子」の保存にも地域を挙げて取り組み、世代を超えた伝承が確実に残っています。祭りの2日間は羽村市内の他の五つの神社も祭りを行い、9日には羽村駅前で六社の山車が競演、そこには、山車の曳き合わせを成功させるべく奔走する人達のドラマがあります。東京の都心部から電車で一時間強の羽村より、都会の喧噪の中では意識できない、祭りと地縁によって結ばれた固い絆の物語をお伝えします。

祭り紹介

  • 祭り写真館

八雲神社春季例大祭

玉川上水の水源「羽村堰」で知られる羽村市。毎年春になると「はむら花と水のまつり」が開催され、4月第2週の土日には山車や神輿が町を練り歩きます。中でも呼び物は八雲神社の神輿による水中渡御、3基の神輿が桜舞う多摩川を渡ります。市内神社6台の山車が勢揃いする曳き合わせにも注目。多摩川に春を告げる祭りです。

開催日
4月第2土曜日〜日曜日
場所・アクセス
東京都羽村市羽東 稲荷神社

■電車
JR青梅線「羽村」駅下車、徒歩約10分

■車
圏央道「日之出」インターより約10分
お問い合わせ
羽村市観光協会/042-555-9667

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

歴史初夏から盛夏へ、そして春へと開催時期が移動

シシゾウ:八雲神社春季例大祭が現在の形になったのはいつごろですか?

吉永さん:八雲神社春季例大祭は、羽村市東町(あずまちょう)の稲荷神社に合祀されている八雲神社の春祭りで、4月の第2日曜に開催されます。明治初期の記録によると、当時は6月15日に祭礼が行われていましたが、明治6年(1873)に8月7日開催に変わり、翌年には8月1日、そして大正6年(1917)から4月15日になりました。4月に開催日が落ち着いたのは、夏は地場産業だった養蚕業が忙しい時期であることや伝染病が発生しやすいなどの理由があるようです。
八雲神社の神輿は玉川上水の取水口になる多摩川の羽村堰を川渡りします。水中渡御を行うのは、かつて夏の暑い時期に祭りが行われていた名残りといわれています。4月は川の水が冷たいため、水中渡御をとりやめた年があったそうですが、神輿の担ぎ手に怪我や病気など不幸事が続いたため、復活させたという話も伝わっています。
なお、この日は羽村市内の阿蘇神社、五ノ神社(ごのかみしゃ)、神明神社、玉川神社、松本神社も春祭りを行い、それぞれ神輿と山車が繰り出します。祭り前日には、これらの神社の山車がJR 羽村駅西口前広場に集結する曳き合わせという行事が行われます。

シシゾウ:山車が登場したのはいつごろですか?

吉永さん:そう古い話ではありません。大正8年(1919)に近隣の砂川村(現在の立川市砂川町)にあった十基の山車のうちの一基を東町が譲り受け、祭りに出したのが始まりです。その後、羽村市内のほかの神社も山車を購入したり、自前で建造したりして、祭りに出すようになりました。

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みどころ「ワッショイワッショイ」「まだまだ」の応酬で盛り上がる水中渡御

吉永さん:春季例大祭のメイン行事は神輿渡御です。例年、午前9時に八雲神社を出発し、町内を練り、午後7時ごろに宮入りします。神輿の担ぎ手は白丁(はくちょう)と呼ばれ、氏子の男性25名が務めます。白丁(はくちょう)は上下白装束にピンクの鉢巻をします。朝の宮出しで高台にある神社から一般道に出るまで50段の階段を下りるときは黒い烏帽子をかぶります。その後は暴れ神輿のため烏帽子をはずします。
羽村市の春祭りでは、祭り関係者は神社ごとに揃いの祭り半纏を着用します。八雲神社の氏子である東町の祭り半纏は、八雲神社のご祭神、素盞男命(スサノオノミコト)にちなんで漢字で素戔嗚という文字が背中に大きく赤で染め抜かれていて、とても目立ちます。

シシゾウ:神輿は古いものだそうですね。

吉永さん:文政10年(1827)に宮大工小林藤馬、藤原貞興によって製作された年代物で、修理を施しながら丁寧に使っています。八雲神社の神輿は暴れ神輿で、白丁たちが勇ましく神輿を揉むところがみどころです。町内を渡御するコースには約10ヵ所の神酒所(みきしょ)と呼ばれる接待所があります。そこで休憩をとる前や、町内を巡行する山車と行き会ったとき等には「ワッショイワッショイ」のかけ声に合わせて激しく神輿を上下左右に揺らして、暴れ神輿の本領を発揮します。
神輿渡御最大のみどころは水中渡御です。東町の町域は、多摩川の両岸にまたがっているため、神社から見て川向こうへもお渡りをします。行きは橋を渡って向こう岸の町内を練り、再び神社側に戻ってくるとき、多摩川の羽村堰の土手から川の中に入って横断します。例年、川に入るのは正午ごろです。神輿が渡るのは川底が深くなっているところで、大人でも足がつかない場所があります。そこへ神輿を担いで入っていき、川の中で勢いよく揉みます。水温が低いので川の中にいるのは20分が限度です。それでも大勢の見物人たちから「まだまだ」「まだまだ」と囃したてる声や拍手があると、その声援に応えて白丁たちはより一層激しく神輿を揉むので、さらに長引くことが珍しくありません。
大人の神輿が川を渡る前には、子ども神輿二基も水中渡御をします。子どもたちが渡るのは水深が膝小僧程度の浅瀬で、小学5年から中学1年までの児童生徒が担ぎます。
神輿渡御最後の見せ場は宮入り直前です。夕方6時半ごろ、神輿は神社前の坂を下って神社を通り過ぎ、山車が待っている祭り会所の東(あずま)会館に向かい、そこで最後の揉みを勇壮に行います。山車も神輿を盛り立てるように祭り囃子を力いっぱい演奏します。神輿が宮入りしてしまうとその年の祭りは終わってしまうので、白丁たちは揉みを終え、いったん神社に帰りかけても、すぐ戻ってきて再び神輿を揉みます。そんなことを数回繰り返した後、神輿は静かに神社へ向かい、宮入りします。

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注目ポイント山車を華やかに彩る江戸の祭り囃子と彫り物

吉永さん:この祭りのもうひとつのみどころは、祭り前日の宵宮(よみや/よいみや)に八雲神社を含む6つの神社の山車六基が集結して行う山車曳き合わせです。本来、山車は自分たちの町内だけを巡行し、町境で山車同士が出会ったときに、曳き合わせと呼ばれる山車の祭り囃子の競演をします。六基の山車がお囃子を競演する合同の曳き合わせが始まったのは数年前ですが、現在は春季例大祭の目玉行事として大勢の方が見物に来られます。
曳き合わせが行われるのはJR羽村駅西口前広場です。スペースがそれほど広くないので、六基の山車は横一列に、やや中心を向くようにして並び、お囃子と踊り等を一基ずつ順番に披露していきます。羽村市の祭り囃子は、江戸の祭り囃子の流れをくむ神田流と重松(じゅうま)流の二派があり、太鼓、鉦、笛で演奏されるお囃子に合わせて、白狐やおかめひょっとこ、獅子の面をつけた踊り手が所作を披露します。この日のために各町の囃子連は普段から稽古を重ねています。
東町には山車に乗って演奏する囃子連保存会とは別に、祇園囃子保存会という笛と太鼓の囃子連もあります。こちらは神輿を先導するのが役目で、宵宮には、ふれ太鼓を打ち鳴らしながら町内を練り歩きます。
山車巡行では、山車本体にもご注目いただきたいです。東町の山車は彫刻が素晴らしく、特に柱を埋め尽くすように彫り込まれた昇り龍・降り龍は見事です。本来、東町の山車は人形山車で、屋根の上に一本柱を立て、「もりどめ」と呼ばれる六角の人形台座にスサノオノミコトと八重垣姫(ヤエガキヒメ)の人形を飾っていました。柱を建てると車高は7メートルを超すため、電線や歩道橋ができてからは取り外して運行するようになりました。なお、スサノオノミコトと八重垣姫の人形は祭り期間中、東会館前に展示されます。

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ふるさと自慢江戸に貴重な水を送った玉川上水のスタート地点

シシゾウ:羽村市でおすすめのスポットや特産物を教えてください。

吉永さん:八雲神社の神輿が川渡りをする羽村堰は、今から370年以上前に開削された玉川上水の取水口で、近くには、玉川上水の工事を請け負った玉川兄弟の銅像や水神をまつる小さな神社があります。玉川上水をはじめとする羽村市の歴史を知るには、羽村市郷土博物館を見学するのがおすすめです。玉川上水関連の展示だけでなく、羽村の養蚕業や羽村市出身で『大菩薩峠』の作者である文豪、中里介山(なかざとかいざん)のコーナーもあります。

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メッセージ桜見物を兼ね、私たちの神輿と山車を見にきてください

吉永さん:八雲神社春季例大祭の人気イベントになった六基の山車曳き合わせは、市内五社の神社のご協力なしには実現できませんでした。駅から遠い神社さんになると山車を3キロ近く曳くことになるので、八雲神社の関係者としては感謝の言葉しかありません。昔はそれぞれの神社が個別に行っていた祭りが、曳き合わせの実現によってひとつになれたことは東町の住民として、また羽村市民としてこの上ない喜びです。祭りの時期は桜開花の時期と重なります。神輿の川渡りが行われる羽村堰の土手は桜の名所です。大変楽しい祭りなので、お花見を兼ねて祭り見物に足をお運びいただければ幸いです。

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※祭り紹介者 稲荷神社 副総代長 吉永 功(よしながいさお)さんにお応えいただいたインタビューをもとに、記事をまとめています。

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