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高浜おまんとまつり

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:CBC テレビ
放送
:10/30(日)16:00〜16:54

ダイドードリンコスペシャル

おまんと、人馬一心にトマれ! ~おまんとまつり~愛知県高浜市

高浜おまんとまつり

おまんと祭りは、愛知県高浜市に伝わる、若者が疾走する馬に飛びつき人馬一心一体となって駆け回る勇壮な祭りです。その起源は1803年(享保3年)の記録まで遡り、雨乞い祈願の他、御礼や遷宮の時に馬と獅子を奉納していたものといいます。円形馬場を猛スピードで滑走する馬に次々に飛び掛かり、その胴体にしがみつく若者たち。中には激しい馬の脈動に振り落とされる者もいます。しかし、彼らはひるむ事なく全力で向かってゆきます。それは、この土地に恵み、幸いをもたらしたいと願う若者たちの強い祈りなのでしょう。豊漁、雨乞い、人の営みに不可欠な作物への祈り。人と馬が一心一体となって、共に生きる糧を得るために疾走するひたむきな姿を追います。

祭り紹介

  • 祭り写真館

高浜おまんとまつり

約200年以上の歴史を誇る「高浜おまんと祭り」。早朝より高浜の田戸地区から春日地区まではっぴ姿に地下足袋姿の若者が約2キロの道のりを1000人ほどの大行列を作り街中を神馬を先頭に行進します。春日神社に到着すると丸太で組まれた馬場の中を、疾走する馬に飛びつき駆け抜けていく勇壮な祭りです。

開催日
10月第1土曜日〜日曜日
場所・アクセス
愛知県高浜市春日町 春日神社 八剱社

■電車
名鉄名古屋本線「知立」駅下車、三河線に乗り換え「三河高浜」駅下車、徒歩約10分
お問い合わせ
高浜市観光協会/0566-52-2288

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

歴史雨乞い祈願から始まった地域最大の駆け馬行事

シシゾウ:高浜おまんと祭りは、いつごろ始まりましたか?

神谷さん:はっきりしたことは分かっていませんが、おまんと祭りについて書かれた最も古い記録は享和3年(1803)で、少なくとも200年以上の伝統があります。昔、高浜市を含む三河地方は馬の名産地として知られ、江戸時代に将軍に献上する馬を選ぶために走らせたのが駆け馬とも呼ばれるおまんとの発祥といわれています。
駆け馬は三河地方の各地で行われています。その中で、高浜市高浜地区の高浜おまんと祭りは規模が最大で、神社への余興奉納として古くからの伝統を守って行われる祭りという点においても唯一です。
高浜おまんと祭りは2日間行われます。1日目は高浜地区で下(しも)と呼ばれる地区の氏神にあたる八剱社(やつるぎしゃ)の祭礼、2日目は高浜地区の上(かみ)の氏神にあたる春日神社の祭礼です。現在、八剱社は春日神社の境内にありますが、以前の社殿は現在の洲崎(すざき)公園にあり、駆け馬も旧社地の境内で行われていました。昭和49年(1974)に道路建設によって現在地に移転してからは、2日間とも春日神社の境内に設けた馬場で駆け馬が行われます。

シシゾウ:おまんと祭りの“おまんと”はどのような意味ですか?

神谷さん:御幣などで飾り立てた馬を神社に奉納する「馬の頭(塔)」という愛知県下で行われている祭礼が語源で、それが縮まっておまんとになったという説が有力です。
高浜地区のおまんと祭りは当初、雨乞い祈願の神事の余興として行われたといわれています。その名残が、1日目の一番初めに行われる竜宮祭です。そのご利益によるものかは分かりませんが、不思議とこの祭りは雨に降られることが多く、2日間とも晴れになることは10年に一度あるかないかです。

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みどころ時速約40キロの馬に若者たちが果敢に挑む

神谷さん:高浜おまんと祭りに参加するのは上の春日町、沢渡町(さわたりちょう)、青木町、稗田町(ひえだちょう)の4町、下の碧海町(あおみちょう)、二池町(ふたついけちょう)、田戸町(たどちょう)の3町です。各町は4~5頭の馬を用意します。馬の大半は市外の馬方さんから借りますが、町内で飼育している馬も使います。最近では、趣味として馬を飼う人が増えていて、頭数だけでいえば町内の馬だけで祭りができるほどです。
1日目の早朝、祭りに出る馬と若い衆たちは旧八剱社地の洲崎公園に集合します。そこで竜宮祭が行われ、海から汲んできた海水で馬と参加者が清められます。それが終わると、「デ」といって神社の梵天(ぼんてん)を先頭に行列を組み、駆け馬が行われる春日神社境内まで約1時間かけて練り歩きます。
馬の先頭をきるのは、神様の依代になる御幣を背に飾った神馬です。神馬の御幣作りをはじめ、その年の祭りの世話をするのが神馬町(しんばちょう)で、8月中旬に行われる神馬抽選祭で7町がくじを引いて決めます。
昭和40年代後半まではデのときにトオシといって舗装されていない地道のある区間だけ通行規制をして自由に馬を走らせていました。このとき、沿道の観客は走る馬にタッチすることができました。私の家はトオシの区間内にありました。子どものころ、馬が家の中に飛び込んできたことは忘れられない思い出です。

シシゾウ:駆け馬はどのような手順で行われるのですか?

神谷さん:駆け馬が行われるのは春日神社境内に設けられた円形の馬場です。馬場は直径が約35メートル、円周は約100メートルあり、祭りの1週間前に7町の若い衆たちの共同作業で何百本という丸太で柵を組んで設営します。
駆け馬は1町ずつ順番に行われ、馬1頭の持ち時間は3分間です。馬を放つ馬場の中には、地下足袋、小手(こて)、どんぶりと呼ばれる前掛けをつけたはっぴ姿の青年たちが待ち構えています。青年たちは円形の柵に沿って疾走する馬に、次々とびつきます。うまくいって馬の首につかまり、伴走することを私たちは“馬にとまる”と表現します。馬にとまるのはわずかな時間ですが、馬の走る速さが時速40キロに及ぶので、とびついてから地面に下りるまで円周の4分の1程進んでいます。

シシゾウ:神谷さんは若いころに駆け馬を何度もご経験されていますが、上手にとまるコツはありますか?

神谷さん:背後から走ってくる馬の鼻先が見えた瞬間にとびつくことです。頭が見えたときでは遅すぎます。ほぼぶっつけ本番なのでこわくないといったら嘘になりますが、そのぶん、上手にとまれたときの気分は最高です。失敗して転ぶときもありますが、馬は賢くて人間を跳び越えてくれるので踏まれることは滅多にありません。

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注目ポイント子どもたちはポニーで駆け馬に参加!

神谷さん:駆け馬は夕方まで休みなく行われ、各町に4~5回順番が回ってきます。合間には少年馬(しょうねんば)といって上は小学生、下は2~3歳の幼児を対象にした駆け馬が2回行われます。大人の駆け馬に女性は参加できませんが、少年馬は女の子も参加できます。大人の駆け馬がサラブレット相手なのに対して、子どもがとびつくのは小型のポニーで、つかみやすいように手ぬぐいをつけています。小さいころから駆け馬に親しんでもらうことで将来、祭りの担い手になってくれることを大いに期待しています。

シシゾウ:駆け馬が終わった後の帰りも行列をするそうですね。

神谷さん:帰りの行列は「ヒケ」と呼ばれ、各町は地区の集会所などに設けたそれぞれの馬宿に戻ります。町と町の境界では、そこで行列を離れる町内に「明日もよろしく」など挨拶を交わし、お見送りをするオクリが行われます。ヒケのときは皆、お酒を飲んでいるので伊勢音頭を歌ったりして道中はとてもにぎやかです。

シシゾウ:2日目が1日目と違うところはありますか?

神谷さん:2日目も1日目と同じように洲崎公園に集合し、市街を練って春日神社に向かい、終日、駆け馬を行います。午後になり、祭りが終わりに近づくにつれて、どの町内も馬を1日目よりも速く駆けさせます。1日目の午前中に比べると迫力は段違いで、非常に見ごたえがあります。

シシゾウ:そのほかにみどころはありますか?

神谷さん:駆け馬が行われている間、常に演奏されている「ちゃらぽこ」と呼ばれる三河地方に伝わる囃子はこの祭りに欠かせません。専用の台車に積まれたこんころ太鼓など2種類の太鼓で演奏され、独特の甲高い音が特徴です。馬場の近くにある境内の神楽殿では女児がお神楽を舞って駆け馬を盛り立てます。

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ふるさと自慢B-1グランプリにも出場した郷土料理「とりめし」

シシゾウ:高浜市でおすすめの特産物を教えてください。

神谷さん:高浜市で売出し中の郷土料理がとりめしです。高浜市内の吉浜地区は明治時代から卵の生産が盛んで、年をり卵を産まなくなった鶏をおいしく食べる工夫から誕生したのがとりめしです。身の固い鶏肉を薄くスライスし、甘辛く煮込んで白ご飯と混ぜ合わせた一品で、過去にはB-1グランプリにも入賞しています。現在、とりめしを提供する飲食店は市内に20店舗以上あり、とりめしを生かしたまちおこしが進められています。

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メッセージ市民の皆さんに自慢してもらえる祭りにしたいです

神谷さん:高浜おまんと祭りは、手に汗を握る迫力ある奇祭ということで全国から注目していただいています。平成27年には、JRAが取材に来られ、約1ヵ月間かけて撮影された映像が横浜市の「馬の博物館」で上映されています。おまんと祭り保存会としては、馬が活躍する日本有数の祭りを市民の皆さんに自慢していただけるように保存継承に力を入れていきたいと思っています。

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※祭り紹介者 おまんと祭り保存会 書記 神谷 安直(かみや やすなお)さんにお応えいただいたインタビューをもとに、記事をまとめています。

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