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ひがしの住吉祭(櫂伝馬競漕)

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:HOME 広島ホームテレビ
放送
:9/18(日)12:00〜12:55

ダイドードリンコスペシャル

我らこそ一番、我らこそ水軍 〜ひがしの住吉祭 櫂伝馬競漕〜

ひがしの住吉祭(櫂伝馬競漕)

瀬戸内海に浮かぶ大崎上島の男たちは、一年中、「櫂伝馬競漕」のことを考えて暮らしています。今年こそ勝ちたい、そのためにはどうしたらいいのかと。江戸時代から行われてきた住吉神社の祭りで争われてきた和船の競漕。そこに息づくのは、戦国時代、瀬戸内海を自在に早舟で駆け回った小早川水軍のDNAなのでしょうか。勝負にかける熱い思いが、一人ひとりのなかに脈々と受け継がれています。今年は、島を出て大企業に就職した一人の若者が祭りのために会社を辞めてUターン。父親が指導する船を漕ぎます。さらに世代交代の波。交代したくても人手不足でできない地区もあります。20年の間、祭りに姿を見せなかった地区の船が短い競漕に参加することに。祭りを残したいと願う思いで乗り切り、前進しようとしている東野の人々の姿に迫ります。

祭り紹介

  • 祭り写真館

ひがしの住吉祭(櫂伝馬競漕)

瀬戸内海の大崎上島町で行われる住吉神社の夏祭りでは、江戸時代から櫂伝馬競漕が行われています。様々なコースで島内4地区選出の4艇が、地区の威信をかけたレースを争います。「漕ぎ手」や「船頭」「太鼓打ち」など18人が乗り込み太鼓を鳴らし、かけ声を上げ、勇壮に船を操る様は水軍の栄華を彷彿とさせます。

開催日
8月中旬
場所・アクセス
広島県豊田郡大崎上島町東野 地先 白水港周辺

■電車
JR「竹原」駅下車、芸陽バスで「竹原港」下車
「竹原港」から「大崎上島」までフェリーで約30分

■バス
「広島バスセンター」又は「広島駅」から「竹原港」まで高速バス「かぐや姫号」
「竹原港」から「大崎上島」までフェリーで約30分

■車
山陽自動車道「河内」インターより竹原港まで約25分
「竹原港」から「大崎上島」までフェリーで約30分
お問い合わせ
大崎上島町観光協会/0846-65-3123

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

歴史航海の神様をまつる住吉神社の夏の例祭

シシゾウ:ひがしの住吉祭で行われる櫂伝馬(かいでんま)競漕は、いつごろ始まりましたか?

谷口さん:ひがしの住吉祭は大崎上島町東野地区の住吉神社の夏祭りです。ひがしの住吉祭で櫂伝馬競漕が行われるようになったのはかなり昔ということしか分かっていません。住吉神社は海上航海の神様である住吉の神様を祀っています。創建時は海岸の小さなほこらに祀られていたそうですが、嵐で流されてしまったため、現在は山の上にある古社八幡(こしゃはちまん)神社に合祀されています。住吉神社の地元の大崎上島はその昔、小早川水軍で活躍した大崎衆の島として知られています。江戸時代には海運業が発展し、集落ごとに櫂伝馬を所有していました。元々、櫂伝馬は住吉神社の神輿渡御で神輿を載せる御座船を曳行する役割を担っていました。それがいつしか櫂伝馬競漕に発展していったと考えられます。同じ大崎上島の木江(きのえ)地区でも、木江厳島神社の夏の例祭、十七夜祭(じゅうしちやさい)で櫂伝馬競漕を行います。

シシゾウ:櫂伝馬競漕は何地区で争われるのですか?

谷口さん:現在は4地区です。昔は参加地区が多く、最盛期には8地区で競漕をしていました。その後、人口減少などの理由で参加地区が減っていきました。現在は、白水(しろみず)港周辺が会場ですが、昔は1日のうちに参加地区を転戦して競漕を行っていました。昔からの形が一番残っているのが東野の櫂伝馬だと言われていたのですが、財政面など色々な理由で一カ所での開催になりました。

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みどころ5レースの総合ポイントで優勝地区を決定

シシゾウ:競漕に使われる櫂伝馬の特徴を教えてください。

谷口さん:船は全長12メートル、幅1.8メートル、櫂は左右7丁ずつの14丁と決まっています。同じ大崎上島でも、木江地区の櫂伝馬とは舳先の形状が違います。木江地区の櫂伝馬は舳先が丸っこい感じなのに対して、私たち東野地区の櫂伝馬の舳先は鋭角です。現在は船大工が島内にいないため、建造は愛媛県今治市の船大工さんに依頼しています。船体は桐材、櫂は桜材を用います。現在は良い材料が入手しにくくなっているのが悩みの種です。
櫂伝馬に乗船するのは18名です。内訳は、櫂を漕ぐ水夫(かこ)14名、最高責任者で舵をとる船頭、太鼓を打って櫂をこぐピッチを指示する太鼓打ち、船の舳先に立ち、采(さい)を振って士気を鼓舞する台振り、一番後ろで小さな櫂を太鼓に合わせて振る剣櫂(けんがい)振りです。台振りと剣櫂振りは小学生の男児、船頭と太鼓打ちは経験豊富なベテランが務めます。
2列になって櫂を漕ぐ水夫は、後ろから一番櫂、二番櫂と呼ばれます。船の重心が後ろにかかって舳先が浮き上がるため、海面に一番近くなる最後尾の一番櫂は櫂の長さが短く、先頭の七番櫂の櫂は一番長くなっています。打ち鳴らされる太鼓の拍子に合わせて櫂を漕ぐペースを作るのが一番櫂で、水夫で最も重要なポジションです。二番目に重要なのは七番櫂で、一番力持ちの人が務めます。経験が浅い人は、四番櫂、五番櫂に配置されることが多いです。私が高校生だったころは20代、30代の人数が多かったため、練習で漕がせてもらっても本番に出る本水夫(ほんかこ)にはなれませんでした。若者が少なくなった現在は、中学生も重要な戦力です。

シシゾウ:競漕は何レース行われますか?

谷口さん:現在は5レースを行い、総合ポイントで優勝地区を決めます。コースは全部異なります。一番長いコースは、白水港から二子島(ふたごじま)という小さな島を回ってくるコースで10数分かかります。
最初のレースは午前8時過ぎに始まります。レースとレースの合間には子どもやOBの櫂伝馬競漕や櫂伝馬体験乗船などが行われます。各地区を転戦しながら競漕を行っていた時代は朝から晩まで1日がかりでしたが、現在は午後4時ごろに最終レースが行われます。
競漕は4艘の櫂伝馬が横一線に並んでスタートします。ただし、潮の流れがあるので、タイミングを合わせるのは難しく、地区対抗意識が今よりも強かった時代には一番のもめる原因でした。言い争いがエスカレートして、水夫同士が櫂で叩きあうといったこともあったようです。昔の若者は血気盛んだったのでレース中も、先行する船に後ろからぶつかっていき、クルッと回転させている間に追い抜くといった荒技も行っていたようです。今の若者たちは紳士的なので、スポーツマンシップにのっとってレースをしています(笑)。
勝敗は水夫のパワーだけでなく船頭の技量が大きくものを言います。昔は旧暦の開催だったので、経験豊かな船頭は当日の潮の流れを把握していて、潮を考慮した作戦を練っていました。今でも当日の潮を見て、思い切ったコースどりをする船頭がいます。コースの距離が長いため、僅差よりも大差がつくことが多いです。

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注目ポイント華麗な海上花火が熱戦を締めくくる

谷口さん:櫂伝馬競漕はレースの勝敗に注目が集まりがちですが、あくまでも住吉神社の神事です。櫂伝馬競漕が行われる前には住吉神社の神様が神輿にのってお出ましします。午前8時、神社の神輿を載せた御座船は住吉神社近くの港を出発し、海岸線をグルッと回って櫂伝馬競漕が行われる白水港を目指します。御座船には競漕に出場する櫂伝馬4艘がお供をします。昔は、各地区が櫂伝馬とは別に所有するお供船も随行していましたが、今は費用等の関係で出されません。
御座船が白水港について神輿が陸に鎮座すると、櫂伝馬競漕が始まります。夕方に競漕が終わると、神輿は再び御座船に乗り込み、櫂伝馬をお供に従え、白水港から約2キロ離れた矢弓(やゆみ)地区の御旅所に向かいます。そこで神事を行った後、神輿は再び御座船に乗って白水港に戻ってきて陸に上がり、氏子の皆さんの参拝を受けます。その後、神輿はトラックに載せられて神社に還御します。
昔は競漕が終わるのが遅い時間だったので御座船は、提灯をつけた櫂伝馬とお供船を従えて御旅所に向かいました。夜闇の中、提灯を灯した船団が海上を進むところは絵になる光景と讃えられていました。その名残で現在、御座船一行が御旅所から戻ってくると、地区の若者たちは櫂伝馬に提灯を飾りつけ、白水港周辺を漕ぎ回ります。午後8時からは海上花火大会が行われ、祭りの最後を華やかに締めくくります。

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ふるさと自慢瀬戸内の魚介、柑橘、ブルーベリーなど自然の恵みがいっぱい

シシゾウ:大崎上島町でおすすめの特産物や観光スポットを教えてください。

谷口さん:大崎上島町のある大崎上島は橋が架かっておらず、交通手段はフェリーしかありません。交通は確かに不便ですが、その分、豊かな自然が残っています。自慢はおいしい魚です。メバルやホウボウなど瀬戸内海ならではの美味な小魚はぜひ味わっていただきたいです。島内ではブルーベリーやミカン、レモンなどの栽培が盛んです。収穫されたフルーツを加工したジャムも人気です。

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メッセージ体験乗船で櫂伝馬の魅力に触れてください

谷口さん:ひがしの住吉祭の櫂伝馬競漕を見に、大崎上島にぜひお越しください。競漕を観戦するだけではなく櫂伝馬体験にも挑戦していただきたいです。櫂伝馬は実際に乗って漕いでみないと真の魅力は分かりません。体験乗船は、ベテランの水夫がサポートするので初心者でも大丈夫です。ふるってご参加ください。

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※祭り紹介者 東野伝統文化保存委員会 会長 谷口 泉(たにぐち いずみ)さんにお応えいただいたインタビューをもとに、記事をまとめています。

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