トップページ
 > これまで応援した祭り > 2016年 銀鏡神社大祭

これまで応援した祭り トップへもどる

銀鏡神社大祭

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:MRT 宮崎放送
放送
:12/31(土)14:00〜14:55

ダイドードリンコスペシャル

神山(しんざん)を寿ぐ ~西都市 銀鏡(しろみ)神社大祭~

銀鏡神社大祭

高い山々に囲まれ、“奥日向”という異名を持つ、宮崎県西都市の銀鏡(しろみ)地区。そこで毎年12月に開催される銀鏡神社大祭では、500年余りにわたって伝承されてきた「銀鏡神楽」が奉納される。銀鏡地区は、その昔、焼き畑や狩猟が暮らしの中心だったため、古くから伝わる「銀鏡神楽」は、「神に感謝し山に祈る」もの。国から重要無形民俗文化財に指定されている。神楽の伝承に携わるのは、ふるさとを愛してやまない人々。集落そのもの、そして銀鏡神楽を決して絶やすまいと、顔はやさしく微笑み、心に熱い思いを持っている。夜を徹して舞い、神々を迎える「銀鏡神楽」。番組では、厳かに時にはユーモラスに舞う「銀鏡神楽」の魅力と、隠れ里で神楽の伝承を担う人々の心に迫る。

祭り紹介

  • 祭り写真館

銀鏡神社大祭

宮崎県銀鏡(しろみ)地区で毎年12月に開催される銀鏡神社大祭。そこで奉納されるのが「銀鏡神楽」です。山深い銀鏡地区はその昔、焼き畑や狩猟が暮らしの中心だったため、地区に古くから伝わる銀鏡神楽は、「神に感謝し山に祈る」もの。厳粛に時にはユーモラスに、銀鏡神楽は夜を徹して舞い、神々を迎えます。

開催日
12月中旬
場所・アクセス
宮崎県西都市銀鏡 銀鏡神社

■電車
JR「佐土原」駅下車、車で約2時間

■車
「西都」インターから国道219号線、米良街道を通り約1時間30分
お問い合わせ
西都市観光協会/0983-41-1557

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

歴史宮崎県における国指定重要無形民俗文化財の第1号

シシゾウ:銀鏡神社大祭に奉納される銀鏡神楽は、いつごろ始まりましたか?

浜砂さん:銀鏡神社の創建は約530年前の長享3年(1489)3月16日です。御祭神は磐長姫命(いわながひめのみこと)、大山祇命(おおやまづみのみこと)、懐良親王(かねながしんのう)の三柱です。銀鏡神楽は銀鏡神社の創建よりさらに起源が古いといわれています。昭和29年(1954)に神社社殿が火事で焼失し、文献も焼けてしまったために詳しいことは分かりませんが、神社創建前は、御神木や岩などの自然物を神様にみたてて神楽が奉納されていたようです。
銀鏡神楽は昭和52年(1977)に国の重要無形民俗文化財に指定されました。宮崎県内では第1号となる指定です。高千穂の夜神楽や椎葉(しいば)神楽など県内の有名な神楽より先に銀鏡神楽が指定を受けたのは、当社の神楽に狩猟民族と修験道の要素が混じっている点が貴重だと評価されたからです。

ページ先頭へ

みどころ三十三番もの舞を夜通し舞い明かす

シシゾウ:銀鏡神楽は何番ありますか?

浜砂さん:三十三番です。大祭の主行事である本殿祭(ほんでんさい)の前夜祭として三十一番までが夜を徹して奉納されます。式三十二番の「ししとぎり」は、本殿祭の神事が終わってから拝殿前で奉納されます。狩猟民族の伝統を伝える狩法神事で、狩りで山に入るところからイノシシを仕留めるまでを狂言風に演じます。昔は他所の神楽でも行われていたようですが、現在は銀鏡神楽でしか見られません。最後に行われる式三十三番の「神送り」は、お迎えした神様をお送りする舞です。神楽全体を通して、手刀をきる所作など修験道の影響が要所要所にうかがえます。

シシゾウ:一番重要な演目は何ですか?

浜砂さん:式八番の「西ノ宮大明神(にしのみやだいみょうじん)」です。西ノ宮大明神は、この神楽に降臨される神様の中で最も神格の高い神様です。舞はゆったりとした所作が特徴の一人舞で、銀鏡神社の宮司のみが舞うことを許されています。参拝の方々は神様のご利益を求めて、舞台の役者におひねりを投げるようにお賽銭を投げて祈ります。このとき、装束の宝冠にお賽銭が入ると良いことがあるといわれています。狙って投げても入ることは滅多にありません。それだけに入ったときは歓声が起こります(笑)。この舞を舞うときは、神楽面をつけた瞬間から無心になり、周囲の声は耳に入らなくなります。聞こえるのは伴奏の笛と太鼓のみで、体が勝手に動くような不思議な感覚です。
式十番の「宿神三宝荒神(しゅくじんさんぽうこうじん)」も西ノ宮大明神と並ぶ神格の高い神様の舞です。この二柱の神様が出てくるまでの前半の演目は、いろいろな神様が降臨される舞のため雰囲気は厳粛で、参拝の方々も静かにご覧になっています。後半は刀剣を使うなど動きが派手な演目が多く、場の雰囲気が盛り上がります。

シシゾウ:宮司様以外で神楽を舞うのはどのような方たちですか?

浜砂さん:銀鏡神楽の舞い手は祝子(ほうり)と呼ばれます。祝子を務めるのは地元の銀鏡地区の人間です。昔は祝子株を持つ12の家が祝子を世襲し、神楽に奉仕してきました。宮司である私の家も祝子株です。現在、祝子の方々は子どもを含めて35名ほどいますが、その多くは願祝子(がんほうり)です。願祝子は自分から希望して神楽に奉仕する人で、こちらも地区出身者に限られます。願祝子になるときには祝子入りの儀式が行われ、神前で「終生お仕え申し上げます」という内容の誓詞を読み上げます。
銀鏡神楽では、稽古のことを神楽習いといいます。神楽習いは10月終わりから始まり、12月の最初の土日まで計8回行われます。最終の神楽習いは日習いと呼ばれ、朝から全出演者が諸先輩方の前で自分が担当する舞を披露します。これが最終試験になり、諸先輩の目にかなわないと習い不足という判定がくだされ、抜け習いという補習の稽古を受けて、完璧に舞えるようにします。

ページ先頭へ

注目ポイント地元の山で獲れたイノシシを奉納。
狩猟の様子を再現した舞も

シシゾウ:5日間のスケジュールを教えてください。

浜砂さん:1日目の12日には門注連(かどじめ)祭を行います。この日から大祭が始まるということで、けがれが神域に入らないように結界をはる目的で、社務所前の門柱(かどばしら)に榊の枝を立てて注連縄を張ります。また、祭りの料理に火を使うので、火の神様をまつる神事を行います。そのほか、諸々の準備を祭り関係者が行います。宮司である私や禰宜、権禰宜は、竹にさした御幣を神楽会場になる拝殿や拝殿前、境内周辺に飾り付けます。御幣は半紙や色紙を切って手作りするのですが、作る量が大量で、A4半紙を約500枚使用します。
13日も朝から祭りの準備です。祝子の皆さんも全員集まり役割分担をして作業します。夕方には準備が終わり、銀鏡神楽の式一番「星神楽」を奉納します。この日、奉納される神楽はこの一番だけです。
14日は、朝から祝子さんをはじめ関係者が全員集まって、神様が降臨する「シメ(※しんにょうに神と書く特殊漢字)」を立てる「シメ立(しめた)ての神事」を行います。私たちの地元では、神様の降臨を降居(おりい)と呼びます。午後は、地区の手力男(たぢからお)社、宿(しゅく)神社、若男(わかおとこ)神社、六社稲荷(ろくしゃいなり)社、七社稲荷(しちしゃいなり)社の5社へ御祭神をお迎えに行く神迎えの神事が行われ、潔斎をして身を清めた祝子さんたちが分かれて各神社に向かいます。各神社の御神体は神楽面で、私たちは面様(おもてさま)と呼んでいます。木箱に納められた神楽面を背負った祝子さん一行は太鼓、笛、ホラ貝を鳴らしながら行列をして銀鏡川に架かる囲橋(かこいばし)に向かいます。夕方5時に5社の面様が集合すると、そこから一緒に約600メートル離れた銀鏡神社を目指します。銀鏡神社でも太鼓、笛を演奏して神様をお迎えします。

シシゾウ:祭典にイノシシが奉納されるそうですね。

浜砂さん:午後7時から行われる祭典式で、神様に捧げる献饌(けんせん)物として内神屋(うちこうや)と呼ばれる拝殿と外神屋(そとこうや)と呼ばれる拝殿前の庭に設けられた献饌台に、米や御神酒などと一緒にイノシシの頭部が捧げられます。イノシシは地元の狩猟者の方々から奉納され、頭数は多いときで15頭ほど、少ないときでも6~7頭です。この風習にも狩猟民の伝統が色濃く残っています。
神楽がスタートするのは、祭典式の神事が終わった午後8時からです。式二番の「清山(きよやま)」を皮切りに夜通し神楽が奉納されます。

シシゾウ:そのほかに注目の行事はありますか?

浜砂さん:16日に行われるししば祭りです。狩猟民にとって大切な神事で、山の恵みに感謝し、イノシシをはじめとする鳥獣の御霊を鎮めます。祭場は銀鏡川の中州で、献饌の猪頭の毛を焼き、左の耳7きれを竹の串に刺して奉納します。

ページ先頭へ

ふるさと自慢山間の地の利を生かして生産されるユズは
加工品も多彩

シシゾウ:西都市銀鏡地区でおすすめの特産物や観光スポットを教えてください。

浜砂さん:銀鏡神楽の里として知られる銀鏡地区の特産はユズです。宮崎県内でトップクラスの生産量を誇り、国外にも出荷されています。銀鏡神社の近所には柚子の生産加工施設「かぐらの里」があり、ゆずこしょうやゆずみそなど多彩なユズ製品を作っています。地元産の梅や野菜などの農産物も加工していて、商品点数は100種類を超えます。

ページ先頭へ

メッセージ昔からの格式と伝統を終生守っていきます

浜砂さん:銀鏡神楽は、狩猟民族の伝統文化と修験道の要素が入っている貴重な神楽です。銀鏡神社三十代の宮司として、終生変わることなく神楽に奉仕していくとともに、銀鏡神楽保存会の皆さんと力を合わせて、昔からの格式と伝統を守っていきたいと思っています。

ページ先頭へ

※祭り紹介者 銀鏡神社 宮司 浜砂 則康(はますな のりやす)さんにお応えいただいたインタビューをもとに、記事をまとめています。

  • 日本の祭り 名産品
  • 祭り写真館
  • 祭りカレンダー
  • ワンクリックアンケート
  • 祭り広場
  • 吉村作治先生の祭り考察
  • ダイドードリンコ日本の祭りCM
  • みんなの祭り情報局
  • DyDo online shop
  • 日本の祭りボード 日本の祭りに関する発言はこちらへ!

日本の祭りポスターをプリントしよう!

ダイドードリンコは「NPO(特定非営利活動法人)日本の祭りネットワーク」に加盟しています。