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西条まつり 伊曽乃神社例大祭

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:ITV あいテレビ
放送
:11/23(水・祝)15:30〜16:25

ダイドードリンコスペシャル

鬼が笑う日 ~西条まつり・伊曽乃神社例大祭~

西条まつり 伊曽乃神社例大祭

愛媛県西条市内で10月に開催される伊曽乃神社例大祭。だんじり、みこし約80台が神社に奉納される。ひとつの神社に奉納される屋台の数としては他に例のない大きな祭りである。祭り人は年に1度の祭りを心待ちにし、心から楽しみ、酔いしれる。そんな祭りには、祭りの運行を取り仕切る人がいる。黒い股引半天に、白い糸の房を付けた物を着て、黒い足袋を履き、黒い帽子を冠った黒装束に、鬼の面を背負った時代離れをした人が神輿とだんじり、みこしの行列の監督をしている。それは「鬼頭」と呼ばれる人たち。祭りの秩序正しい運行を求めることが役目だ。祭りにおいてこの鬼頭とはどんな存在なのか。厳しくもやさしい目をした鬼たちの思いから祭りの素晴らしさを映し出す。

祭り紹介

  • 祭り写真館

西条まつり 伊曽乃神社例大祭

西条まつり・伊曽乃神社の例大祭は西条市の中でも最も大きなもので、80台余りのだんじり・みこしが繰り広げる豪華絢爛な例祭です。早朝と夜は100余りの提灯を灯し幻想的な祭り絵巻を再現しています。我が町内のだんじり・みこしに誇りと自慢を持って舁ぐ様は、祭りを心から愛する想いが伝わってきます。

開催日
10月15日〜16日※毎年同日
場所・アクセス
愛媛県西条市内(旧西条市中心部) 伊曽乃神社

■電車
JR「伊予西条」駅下車、車で約5分、または徒歩約20分

■車
松山自動車道「いよ西条」インターより約10分
お問い合わせ
西条市産業経済部観光物産課/0897-56-5151
西条市観光協会/0897-56-2605

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

歴史屋台の奉納台数は全国屈指

シシゾウ:西条まつり 伊曽乃神社例大祭の歴史について教えてください。

 胡さん:伊曽乃神社は伊予国(現在の愛媛県)を代表する歴史のある神社です。創建は弥生時代という由緒を持ち、奈良時代の文献にその名を見ることができます。例大祭にだんじりが出るようになったのは江戸時代中期の1760年前後で、屋台という表現で練り物が出された記録が残っています。
祭礼は通常、発展過程で大きく派手になっていく傾向がみられます。伊曽乃神社例大祭も例外ではなく、当初はそこまで規模が大きくありませんでしたが、年月を経る中で進化し、奉納されるだんじり・みこしの数が約80台と日本有数の台数になりました。また、本体の構造と練りの方法は屋台の祭りが盛んな瀬戸内沿岸地方の中で、もっとも進化を遂げていると思います。

シシゾウ:西条のだんじりとみこしの特徴を教えてください。

 胡さん:だんじりは、京都・祇園祭に巡行する「山」の流れをくみ、江戸時代中期、天下の台所として栄えていた大阪から伝わってきたと考えられます。
だんじりは木の部材で組み立てられ、彫刻や幕などで飾りつけられます。だんじりといえば大阪の岸和田だんじり祭が有名です。岸和田のだんじりは欄干が一段ですが、西条はそこから進化して欄干が二段、三段となり、欄干内側の銅板に見事な欄間彫刻がはめこまれます。西条ではこのだんじりを舁き棒(かきぼう)で担いで神様に奉納します。だんじりの中には江戸時代に建造された文化財として価値の高いものもあります。
みこしは、金糸銀糸で刺繍した座布団で飾られた太鼓台(布団太鼓)の流れをくみます。太鼓台は舁き棒(かきぼう)で担ぐのが一般的ですが、西条では大きな車輪をつけて曳き回します。みこしという名称は神様が御神幸で乗る神輿(みこし)と混同されやすいので、神社の神輿は御神輿(ごしんよ)と呼んで、みこしと区別しています。

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みどころ初日午前0時からだんじり・みこしが
神社境内に続々集結

 胡さん:伊曽乃神社例大祭の特徴は、江戸時代以来続く神事としての伝統的な要素と魅せる祭礼としての革新的な要素の両方を持ち合わせているところです。屋台が出る祭りは普通、行列する屋台が1台ずつ奉納されます。伊曽乃神社例大祭の場合は行列した後、複数の屋台で練りを奉納し、そこで80台のだんじり・みこしが一堂に会したところを一望できる場面がいくつもあるところが大きな魅力になっています。
だんじり・みこしの全台が最初に集結するのは15日未明から行われる御神輿の宮出しです。伊曽乃神社は小高い丘の上にあり、境内へは石段を上がっていきます。1トン近い重量のあるだんじりが男衆によって一段一段担ぎ上げられるところは迫力があり、みどころになっています。
人が寝静まった真夜中に神事を行うのは伝統に則った形式です。拝殿に外から見えないように幕をはりめぐらし、暗闇の中で御神輿に御神霊を移す神事が行われます。その間、拝殿の外では、だんじりとみこしが華やかな練りを繰り広げます。

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注目ポイントだんじり・神輿に見守られ、
御神輿が川を渡って宮入り

 胡さん:16日も祭りは早朝から始まります。15日に氏子地区の半分を回り、御旅所で一泊した御神輿をすべてのだんじり・みこしが迎えに行きます。御神輿は、15日に回れなかった氏子の町々を巡幸し、だんじり・みこしは御神輿に供奉します。
この日の最初の見せ場は御旅所で、集結しただんじりとみこしが練りを行います。午前中に回る御殿前(ごてんまえ)と呼ばれる西条高校正門前も見せ場のひとつです。昔、西条藩の藩庁が置かれていた場所で、西条藩主に祭りを奉納していた故事にならって奉納すると言われていますが、藩庁以前この場所が御旅所だった古い歴史を伝える神事と捉える方が良いでしょう。 ここでも、だんじり・みこしの全台が並んで練りを披露し、堀の水面に美しい姿が映し出されます。
この日のハイライトは午後の川入りです。氏子地区を回った御神輿は加茂川対岸の伊曽乃神社に宮入りするために川に入って向こう岸に渡ります。それをだんじり・みこしがお見送りをします。御神輿が川を渡りきると祭りが終わってしまうので、少しでも祭りを長引かせようと伊曽乃神社のお膝元地区のだんじりも一緒に川に入り、御神輿を押しとどめようとします。夕闇が迫る中、土手の上から川に向かってずらりと整列しただんじり・みこしに見守られ、御神輿とだんじり数台が川の中を練る光景は勇壮で、祭りのクライマックスにふさわしいシーンです。

シシゾウ:そのほかに注目点はありますか?

 胡さん:祭りを運営するための伝統的な役職が継承されているところも伊曽乃神社の祭礼の大きな特色だと思います。いくつもある役職の中で他所の祭りにみられないのが鬼頭(おにがしら)です。祭りを中心になって取り仕切る要職で、各町内の総代とは別に氏子全地区から数名が特別に選任されます。鬼頭を務める人は名前の通り、鬼の面を背負い、毛むくじゃらな鬼を表現する房のついた黒装束を着用します。鬼頭は江戸時代の伊曽乃神社例大祭を描いた絵巻にも登場します。そこに描かれた鬼頭は赤や青の装束に鬼面をかぶり、完全に鬼の姿をしています。仏教の世界で鬼は悪者ですが、神道や山岳宗教の世界では鬼は超人的な力を持った存在とみなされています。例えば、鬼の一種と言われることもある天狗(猿田彦)で、天狗役が御神幸行列の先頭を務める風習は各地にみられます。現在も、鬼が祭り一切を取り仕切る形を守っているという点においても、伊曽乃神社の祭礼には日本の伝統文化が凝縮されていると感じます。

シシゾウ:西条市民の皆さんの祭りに賭ける情熱は並々ならぬものがあるとお聞きします。エピソードを教えていただけますか。

 胡さん:西条出身の人間は、盆正月に帰らなくても祭りには必ず帰省するという人が非常に多いです。私も市外に暮らしていますが、祭りには必ず地元に帰りだんじりを担ぎます。そのためのスケジュールを年度初めに組んでいます。他に、祭りがあるので西条から離れないという人も大勢います。祭り期間中、市内は祭り一色になり、学校は休校になります。事業所や商店も休みになるところが多く、他所から営業で来られた人は祭りのときは仕事にならないと苦笑されます。
西条の人間がそこまで祭り好きになるのは、小さいころから祭りに参加していることが大きいと思います。私も幼稚園に入る前から、親に連れられて町内のだんじりに参加していました。子どもは太鼓や鉦を叩くのが役目で、盆があけると地区の集会所に集まって練習をしたものです。当時は子どもの数が多かったので、太鼓や鉦を奪い合うようにして叩いていたのを覚えています。そうやって町内の一員として祭りに参加しているうちに、だんじりの担ぎ方を自然に見て覚え、大きくなったら当然のようにだんじりを担ぐようになります。だんじりの彫刻には、三国志・源平合戦・太閤記など数々の歴史ドラマが刻まれています。また現在、日本史の専門家として祭礼をはじめとする四国の歴史文化をテーマに研究活動をしているのは、西条に生まれ育ったことが大きく影響していると感じます。

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ふるさと自慢瀬戸内産イリコは祭りの酒宴に最高のアテ

シシゾウ:西条市でおすすめの特産物や観光スポットを教えてください。

 胡さん:瀬戸内海沿岸の西条市は昔から漁業が盛んで、漁業従事者の多い地区からもだんじりやみこしが奉納されます。西条の海産物の中で特に高品質で知られるのはイリコです。良いだしがとれるのはもちろん、そのまま食べても非常に美味です。西条まつりでだんじりを担ぐとき、皆で酒を酌み交わすのですが、そのときにアテとして必ず用意されるのが地元産のイリコです。イリコをつまんでお酒を飲むとだんじりを担ぐ腕により一層力が入ります(笑)。

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メッセージだんじりが出る祭礼の集大成ともいえる祭りを
ぜひご覧ください

 胡さん:西条市の伊曽乃神社例大祭は、だんじり、太鼓台、神輿が出る祭礼の集大成ともいえる祭りです。見せる要素が詰まっていて見ごたえがありますし、各地の祭りのルーツに触れられるという意味においても貴重な体験ができますので、西条に足を運んでいただけたら幸いです。

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※祭り紹介者 愛媛大学法文学部人文学科 教授 胡 光(えべす ひかる)さんにお応えいただいたインタビューをもとに、記事をまとめています。

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