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おみゆきさん(甲斐国一宮浅間神社例大祭大神幸祭)

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:YBS 山梨放送
放送
:5/15(日) 12:00~12:55

ダイドードリンコスペシャル

そこだい! 〜神輿は躍る 「おみゆきさん」〜

おみゆきさん(甲斐国一宮浅間神社例大祭大神幸祭)

笛吹市一宮町にある甲斐国一宮浅間神社の大神幸祭(通称・おみゆきさん)は西暦825年、甲府盆地を襲った大水害後に始まった『水防祈願』が起源とされています。神輿は神社から水の難所と言われた甲斐市の釜無川沿いまで、片道、約24㎞を進み、水の神様に祈りを捧げます。そんな祭りの内容はユニークで、顔に白粉を塗った女装スタイルの担ぎ手たちは「近くにあるよ」という意味で「ソコダイ、ソコダイ」と掛け声をかけながら威勢よく進んだといわれています。またお神輿を元気に担ぐことで堤防や地面を踏み固める意味も込められているようです。現在では交通事情もあり、神輿を担ぐのは限られた区間ですが、甲斐の国の人たちがどのような思いで自然と向き合い、祭りに取り組んできているのか、また時代が変わっても、祭りを継承するためにどんな思いで祭りに臨むのかを伝えたいと考えています。

祭り紹介

  • 祭り写真館

おみゆきさん(甲斐国一宮浅間神社例大祭大神幸祭)

「おみゆきさん」は825年頃、甲府盆地を襲った大水害後に始まった、水防祈願が起源とされています。祭神が女性の神様の木花開耶姫命であることから、神輿の担ぎ手は長襦袢に花笠を被り白粉を塗った女装スタイル。「ソコダイ、ソコダイ」の掛け声とともに神輿を担ぎます。甲府盆地に春を呼ぶ祭りとして親しまれています。

開催日
4月15日※毎年同日
場所・アクセス
山梨県笛吹市一宮町一ノ宮 甲斐国一宮浅間神社

■電車
JR「山梨市」駅下車、車で約10分

■バス
「新宿駅西口」から中央高速バスにて約100分
「一宮」バス停下車、徒歩約10分

■車
「勝沼」インターより約5分、「石」信号右折
お問い合わせ
甲斐国一宮浅間神社社務所/0553-47-0900

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

歴史甲斐国の一宮、二宮、三宮の三社が集結。1000年以上の歴史を持つ一大御神幸

シシゾウ:おみゆきさんは、いつごろ始まりましたか?

古屋さん:おみゆきさんは、甲斐国一宮浅間神社の御祭神を遷した神輿が神社から約25キロ離れた甲斐市の釜無川(かまなしがわ)の河原まで渡御し、水防祈願を行う祭典です。浅間神社の創建が約1150年前で、おみゆきさんはおおむね1000年以上前から続いているといわれています。
おみゆきさんという名称は、地元の人が親しみを込めて呼ぶ愛称で、正式には大神幸祭(だいじんこうさい/おおみゆきまつり)といいます。神幸(しんこう/みゆき)とは、神様がお渡りすることです。浅間神社は平安時代に甲斐国の一宮(いちのみや)に定められた神社で、山梨県下の神幸祭で最も規模が大きいことから大神幸祭といわれるようになったということです。
おみゆきさんは、浅間神社とともに甲斐国二宮の美和(みわ)神社、三宮の玉諸(たまもろ)神社も一緒に御神幸をします。実は明治時代以降、二宮、三宮の御神幸が行われなくなった時期がありました。その間、浅間神社単独で御神幸を行っていましたが、地元の郷土史家の方などから三社神幸復活の声が高くなり、平成15年に三社による御神幸が復活し、現在に至っています。

シシゾウ:なぜ遠くまで御神幸するのですか?

古屋さん:水防祈願が行われる釜無川の土手一帯は、甲府盆地の水防の要衝で、ここの堤防が決壊すると一帯が甚大な被害を受けるため、山梨県で一番力の強い神様の力で水の災いを防ごうとしたと考えられます。浅間神社の大神幸祭は、公の事業として大々的に挙行され、武田信玄公などその時々の国司は御神幸する神輿に必ず参拝にきたそうです。

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みどころあでやかな浴衣におしろいで担ぎ手の男衆が可憐に変身!?

古屋さん:御神幸のみどころのひとつは、神輿の担ぎ手が女装をすることです。赤やピンク、黄など華やかな色柄の浴衣を着て、顔にはおしろいを塗り、花笠をかぶります。理由ははっきりしていませんが、一説には浅間神社の御祭神が女性の神様の木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)なので、むさくるしい男衆が担ぐのは申し訳ないからと、きれいに着飾るようになったのではないかといわれています。また、女性が担ぐと木花開耶姫命がやきもちを焼いてしまわれるから、という理由で昔から担ぎ手を務めるのは男性だけです。
神輿でもうひとつユニークなのは「ソコダイ、ソコダイ」という掛け声です。この風変わりな掛け声にも諸説があります。御神幸する釜無川の河原まで相当な距離があるので、「目的地はもうそこだよ」「ゴールはそこだよ」という意味の「そこだ、そこだ」がソコダイになったのではないかという説が有力です。担ぎ手たちの足の運び方も独特です。言葉で表現するのは難しいのですが、「ソコダイ」の掛け声とともに皆で足を揃えて、大地を踏みしめるように左右にステップします。担ぎ手全員が同じ踏み足をすると神輿が進みやすいという理由のほかに、釜無川の河原でこのステップを踏むことによって土手を踏み固めるという一石二鳥的な意味あいもあったといわれています。

シシゾウ:御神幸はどのように行われるのですか?

古屋さん:浅間神社の氏子世帯は約700戸あり、それが10の地区に分かれています。その10地区を4つに分け、4年に一度、御神幸を担当していただいています。その年の当番になった2地区ないし3地区は、地区ごとに揃いの浴衣を着て、決められた区間を交替しながら神輿を担ぎます。神輿が地区に回ってくるのは自分たちの当番年だけです。なお、神輿を担げるのは地区在住者か地区出身者、または地区に縁故のある男性に限られています。
浅間神社のある笛吹市は桃の生産日本一で、祭りが行われる4月15日はちょうど桃の開花の時期に重なります。桃の花びらが散ってピンクのじゅうたんを敷き詰めたような道を、色とりどりの浴衣を来た男衆に担がれたきらびやかな神輿が進んでいく様子は一幅の絵のように美しく、絵柄がきれいな祭りといわれています。
現在は交通事情により御神幸のコースの一部に車を利用します。朝、神社を出発した神輿はみゆき通りという目抜き通りを約2キロ担がれた後、トラックに載せられ、釜無川の河原へ向かいます。トラックで移動するようになったのは昭和40年代に入ってからです。古老の方の話によると、徒歩で移動していたときは朝の6時ごろに神社を出発し、戻ってくるのは真夜中の12時を回っていたということです。宮司は馬に乗って移動していたそうです。

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注目ポイント投石神事で河原に投げたお清めの石を争奪戦

シシゾウ:釜無川の河原ではどのような神事が行われるのですか?

古屋さん:一宮の浅間神社、二宮の美和神社、三宮の玉諸神社の神輿が河原に到着すると、一宮、二宮、三宮の順番に並んで土手を練ります。その後、河原のすぐ近くにある三社(さんじゃ)神社という大神幸祭のために創建された神社に一宮、二宮、三宮の神輿の神様をお遷しし、宮司が水防や地域振興を祈願する祝詞をあげます。その後、宮司をはじめ祭典関係者など十数名は川の土手に横一列に並び、神事でお清めした河原の石を一宮の宮司である私の「おー」の掛け声に合わせて河原に向かって放り投げます。この投石神事が式典のクライマックスです。本来、投げた石はそのままにしておくのですが、近年は家の守り神になるということで持ち帰る人が増えています。河原には、私たちが投げる前から大勢の人が待ち構えておられます。投げる側としては、人にぶつけないようにできるだけ遠くに投げるように心がけています。

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ふるさと自慢浅間神社の御祭神は酒造にもご利益。生産量日本一のブドウから作られる葡萄酒

シシゾウ:笛吹市でおすすめのスポットや特産物を教えてください。

古屋さん:浅間神社の地元の笛吹市は、果樹栽培が盛んで特にとブドウは栽培面積、生産量、出荷量が市町村で日本一です。お隣の勝沼市はワインの生産量日本一ですが、笛吹市もワインの生産が盛んで、市内に多くのワイナリーがあります。地元の人はワインといわず敢えて葡萄酒と呼んでいます。浅間神社の御祭神の木花開耶姫命は富士山の神様として知られていますが、酒造の神様でもあります。父神の大山祇神(おおやまつみ)は酒造の神様で、木花開耶姫命がお生まれになったとき、嬉しくて酒を醸したという伝説があります。地元では、山の神様が醸したお酒の原料はおそらく山ブドウだから、できたお酒は葡萄酒だったに違いないということで、地元の酒造会社約40社はその年の新酒ができると感謝の意味を込めて浅間神社に奉納してくださいます。普通、ワインといえば750ミリリットルのフルボトルが普通ですが、こちらの地元では葡萄酒を一升瓶入りで販売していて、奉納される新酒も一升瓶です。市外から参拝に来られた方は、神社に一升瓶の葡萄酒がずらりと並んでいるのをご覧になると驚かれます。遠方からお越しになって当社に正式参拝された方には、由来をお話してお直会(なおらい)のお神酒に葡萄酒をさしあげるのですが、とても喜んでいただけます。
葡萄酒との御縁はまだあって、当社の境内には地元のワイン愛好家の方から苗木をいただいたコルクの木が植わっています。全国の神社で境内にコルクの木が植わっているのはおそらく当社だけだと思います。参拝に来られたらコルクの木を探してみてください(笑)。

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メッセージ昼の浅間神社にもぜひご参拝ください

古屋さん:おみゆきさんは、浅間神社の神輿が御神幸する祭りで、出向いて水防祈願を行う釜無川の河原では神事のほかにも様々なイベントが行われ、大勢の方が集まります。浅間神社でも昼は神様がおでかけになっていますが、終日境内で神楽の奉納や和太鼓演奏などの催しがあり、屋台も出て賑わいます。ぜひご参拝ください。

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※祭り紹介者 甲斐国一宮浅間神社 宮司 古屋 真弘(ふるや まさひろ)さんにお応えいただいたインタビューをもとに、記事をまとめています。

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