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七久里神社 裸祭り

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:SBC 信越放送
放送
:10/30(日)16:00〜16:54

ダイドードリンコスペシャル

火花の中に舞う~飯田・七久里神社 裸祭り~

七久里神社 裸祭り

豪快に降り注ぐ火の粉を素肌に浴びながら勇壮に舞う-。長野県南部、飯田市山本の鎮守、七久里(ななくり)神社で開かれる秋祭りのクライマックスです。地元では“裸祭り”と呼ばれるその祭りは、7つの集落から選ばれた屈強な若者たちが主役です。手には重さ約15キロ〜20キロの大きな桶を持ち、腰に大きなしめ縄を巻いた独特な姿で境内を練り歩きます。高さ約10メートルに取り付けられた筒状の花火が点火されると、祭りが最高潮に。花火から吹き出す火の粉の下で、若者たちは何度も桶を振りあげながら必死に舞い続けます。番組では、600年以上続くとされる奇妙な風習の謎と、伝統の祭りを真摯に受け継ぐ人々の想いに迫ります。また、様々な角度からクライマックスの瞬間を撮影し、臨場感あふれる映像でお届けします。

祭り紹介

  • 祭り写真館

七久里神社 裸祭り

飯田市の七久里神社秋季祭典は「はだか祭」として親しまれています。南北朝時代に始まったとされ、約700年にわたり五穀豊穣や無病息災を祈願、感謝する豊年祭りとして継承されています。山本地区にある7つの集落から選ばれた若者がしめ縄を腰に巻き、同じようにしめ縄を巻いた大樽を頭上で振って、雨のように降り注ぐ火の粉を浴びながら舞います。

開催日
10月上旬
場所・アクセス
長野県飯田市山本 七久里神社

■バス
広域バス駒場線「山本自治振興センター前」より徒歩約10分

■車
中央道「飯田山本」インターより約5分

※飯田から山本方面へ向かうバスは9本(土曜日)。祭り終了後のバスはありません。
お問い合わせ
飯田観光協会/0265-22-4851

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

歴史武田信玄公ゆかりの筒花火を奉納

シシゾウ:七久里神社 裸祭りは、いつごろ始まりましたか?

近藤さん:約600年の歴史があると一説にはいわれていますが、実際それよりも歴史は新しいと思います。この祭りは、七久里神社が鎮座する山本地区の氏子たちが神社に三国花火(さんごくはなび)と呼ばれる伝統の筒花火を奉納する行事です。三国花火(さんごくはなび)という名称は戦国時代に花火を合戦の狼煙(のろし)に使った武田信玄公が甲斐(現在の山梨県)、信濃(現在の長野県)、駿河(現在の静岡県)の三国を平定した戦勝の祝いに、領土内の神社に花火を奉納するよう命じたことに由来しています。
筒花火は竹筒に火薬を詰め、上から縄をきつく巻きつけたもので、点火すると火山の噴火のように筒の先から火花が吹き出します。
三国花火の奉納は、平(たいら)と呼ばれる集落単位で行われます。山本地区には7つの平があります。各平は、神社境内に入場するとき、桶を持った桶振りと呼ばれる青年を中心に行列を作って境内に練り込みます。このとき、桶振りや旗を持った旗振りらが気勢を上げ、意気込んだ所作をすることから、この行列を「きおい(気負い)」または「きよい」「きおい練り込み」と呼びます。この行列には、高張提灯など江戸火消しの風俗も取り入れられていることから、現在の様式になったのは江戸時代中期ごろではないかと思われます。
奉納する三国花火は戦前までは各平で手作りされていました。しかし、戦後は法律で火薬の取り扱いが厳しくなったため、現在は専門業者に製作を依頼しています。

シシゾウ:裸祭りという名称は何に由来するのですか?

近藤さん:裸祭りは通称で、正式には七久里神社の例祭の宵祭りです。奉納した三国花火の火の粉を浴びながら桶を振って気負う桶振りが、上半身裸であることから裸祭りと呼ばれるようになりました。

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みどころ桶を振り上げ、旗を振り立て、氏子衆の行列が威勢よく境内に練り込む

近藤さん:裸祭りの花形である桶振りは毎年、各平から1名選ばれます。昔は数えで25歳の厄男が務めました。近年は若者の人数が減ったため、高校を卒業した若者の中から選ばれます。桶振りに選ばれることは大変名誉なこととされています。
桶振りは白い腹巻の上に太いしめ縄を相撲のまわしのように腰の周りに巻きつけます。裸祭りには郷土相撲(草相撲)の要素が含まれているといわれています。飯田地方は郷土相撲が盛んで、七久里神社には郷土相撲の横綱や大関の献額がかかっています。
桶振りが腰につけるしめ縄は、各平の氏子たちが手作りをします。桶振りの桶は御神酒樽のふたを取り、取っ手としめ縄をつけたものです。
きおい練り込みの桶振りは、腰を落とし、私たちの地方独特の「オイサ!」または「ヨイサ!」という掛け声とともに、頭上にかざした桶を左右に勇ましく振りながら境内に入場します。基本的な動作はどの平も共通ですが、細かい振付は多少異なります。

シシゾウ:祭りの流れを教えてください。

近藤さん:例年、午後7時からきおい練り込みが始まります。7つの平が花火奉納の行列を仕立てて、神社の石段を上がり境内に繰り込みます。
行列の人数は各平により異なります。桶振りを盛り立てて大きな旗を振る旗振り、花火を入れる玉箱や花火筒などかつて花火を手作りしていた時代の名残を伝える道具類を担いだ人たちなどがメンバーです。子どもも弓張提灯を持って参加します。大人で提灯だけ持って行列に加わる人もいます。
境内に入ると、一行は拝殿に上がって神様に拝礼し、神職のお祓いを受けます。花火に点火するご神火をいただくと、出壁(だし)とよばれる境内に設けられた塀で囲んだ控え所に入って待機します。
花火の奉納は各平が順番に1本ずつ行います。これは三国花火の小型のもので、神前(しんぜん)と呼ばれます。神前は、境内の庭中央に立てられた柱のてっぺんに取り付けられます。点火して花火から火花が吹き出すと、桶振りは降り注ぐ火花を浴びながら桶を振って気負います。7つの平が神前を奉納後、近年は仕掛け花火も奉納され、その後いよいよこの祭りのクライマックスである連合大三国(れんごうだいさんごく)の奉納に移ります。

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注目ポイント約5分間、火の粉を浴びて7人の若者が競うように雄姿を見せる

近藤さん:連合大三国は、火薬を詰める竹筒の長さが約1.5メートルと、神前の2倍近い大きさがあります。神前よりも高い柱に取り付けられた大三国に火がつけられると、各平の7人の桶振りは同時に火花の下で桶振りを披露します。約5分間、火花が滝のように激しく降り注ぐ中、若者たちは高々と桶を掲げ、勇壮に桶を振ります。桶振り最大の見せ場です。しっかり桶を振って裸身にかかる火の粉を払わないとやけどをしてしまうため、大三国の下での気負いは迫力満点です。降りかかる火の粉を振り払うことが厄を祓い落とすことにも通じるといわれています。

シシゾウ:観覧する際、注意することはありますか?

近藤さん:危険防止のため境内は縄張りして立ち入り禁止のエリアを定めているので、縄の中に入らないことさえ守っていただければ結構です。花火の火の粉が飛んでくることがありますので、念のため、火に弱い化繊の服は避けたほうが安心だと思います。
また、この祭りはカメラマンの方にとても人気があり、大勢のカメラマンの方がいらっしゃるのですが、混雑しているので三脚の使用はご遠慮いただいています。余談になりますが、平成28年の伊勢志摩サミット開催を記念して実施された「世界に届けたい日本」フォトコンテストで、裸祭りを撮影された新潟県のアマチュアカメラマンの方の作品が内閣総理大臣賞を受賞されました。約1万7000点を越す応募があった中での最優秀賞ということで光栄に思っています。

シシゾウ:七久里神社 裸祭りは地区の皆さんにとってどのような存在ですか?

近藤さん:どこの神社にも共通していますが、お宮の祭りは農耕と深く関わっています。春に行われる祈年祭はその年の五穀豊穣を祈願し、秋の新嘗祭(にいなめさい)は農産物の豊かな実りに感謝して行われます。祈年祭と新嘗祭の間に行われるのが例祭で、神社にとっては一番大きな祭りです。七久里神社の例祭に相当するのが裸祭りです。例祭の目的は、御祭神を喜ばせると同時に氏子自身も楽しむことにあります。きれいな花火を奉納し、勇壮な桶振りを披露して神様に喜んでいただくとともに、自分たちも大いに楽しむ精神がこの裸祭りには脈々と流れています。

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ふるさと自慢美しい水に育まれた鯉の旨煮、洗いは絶品

シシゾウ:飯田市でおすすめの食の特産物を教えてください。

近藤さん:農産物ではりんごと市田柿です。市田柿は天然の健康食品として人気絶大です。郷土料理では五平餅が有名です。個人的におすすめしたいのは鯉料理です。鯉といえば同じ長野県の佐久市が有名ですが、飯田の鯉も佐久の鯉に負けないくらいおいしいと思います。代表的な鯉料理は鯉を輪切りにして甘辛く煮込んだ旨煮です。鯉の洗いも人気メニューです。市内に鯉料理の専門店はありませんが、料亭に行くとメニューのひとつとして鯉料理を出してくれます。市内には鯉の養殖場もあります。

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メッセージ地元の青少年が積極的に祭りに参加してくれることを願っています

近藤さん:この祭りで一番大切なのはきおい練り込みです。私の願いは、祭りの継承という意味も含めて、地域の子どもや若者が全員神社に来て、きおい練り込みの行列に参加してくれることです。飛び入りで「オイヨ」「オイヨ」と掛け声をかけて行列に加わるだけでも参加したことになります。行列に参加できない場合でも、神社にお参りに来て、奉納される三国花火はぜひ見てほしいと思います。

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※祭り紹介者 七久里神社 宮司 近藤 政彰(こんどう まさあきら)さんにお応えいただいたインタビューをもとに、記事をまとめています。

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