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松前神社例大祭

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:HBC 北海道放送
放送
:8/28(日)14:00〜14:54

ダイドードリンコスペシャル

俺たちがつなぐ!故郷の舞「松前神楽」 〜松前神社例大祭〜

松前神社例大祭

北海道の歴史を語るうえで、江戸時代に唯一の藩があった松前町は重要です。その松前を中心とした道南地方で数百年にわたって独自の発展を遂げ、現在は北海道の無形民俗文化財に指定されている『松前神楽』と地域の祭りにスポットをあてます。松前や函館など道南の神社では、近隣で祭りがあると各地から仲間の神職が集まって、神楽を奉納するために協力しあいます。広い北海道では、神社から神社の移動は車で数時間かかることも珍しくありません。地域では松前神楽の保存会を結成し、勉強会やベテランによる講習会などを開催。伝統の継承に励んでいます。番組では、松前神楽の華麗さに魅了され、後継者を目指すことになった若手の神職らの奮闘を追います。松前神社の例大祭で奉納される神楽にご注目ください。

祭り紹介

  • 祭り写真館

松前神社例大祭

旧松前藩が、かつて城中で行わせたことから「お城神楽」とも呼ばれる松前神楽。江戸時代に神職によって盛んに行われたものが後に道南地域や日本海沿岸地域などに広がりました。現在も各神社の神職が一体となって各神社の例大祭で公開されています。

開催日
8月上旬
場所・アクセス
北海道松前郡松前町字松城

■電車
JR「木古内」駅下車、函館バスで約1時間30分 「松城」下車、徒歩約10分

■車
函館より国道228号線を通り約2時間
お問い合わせ
松前町役場 商工観光課/0139-42-2275

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

歴史旧松前藩の庇護を受けて発展した松前神楽

シシゾウ:松前神社の由来について教えてください。

木田さん:松前神社のご祭神は、松前藩藩主・松前氏の始祖で、蝦夷地(現在の北海道)の開拓と郷土松前の礎を築いた武田信廣(たけだのぶひろ)公を祀っています。社殿については明治12年(1879)に、旧松前藩藩臣および一般人民が神社創立を議起し、明治14年(1881)2月に許可され松前城北の丸跡を境内地に充て社殿を建立しました。大正年間に入り社殿の腐朽が甚だしくなり、大正9年(1920)に社殿の改築に着手し、同11年(1922)に竣成し現在に至っております。現在、松前城とその周辺一帯は、松前公園として整備されています。

シシゾウ:松前神楽は、いつごろ始まりましたか?

木田さん:松前神楽の起源について、端的に説明します。昔蝦夷地と呼ばれていた頃、本道を統一した唯一の藩であった松前藩で、古くから松前地方の各神社で行われていた神楽の演技種目が統一されました。これを城内神事として松前藩6代(松前氏10世)藩主松前矩廣(のりひろ)公自身が祭主となり、延宝2年(1674)11月15日、領内の社家・神職を一堂に会して、初めて鎮釜湯立式(ちんかまゆたてしき)松前神楽を修業しました。これが城内神楽の最初で正式な松前神楽の起源と言われているようです。
以来、隔年ごとに城内で行う恒例行事と定めていたようです。明治維新の廃藩まで厳修されて来ましたが、廃藩後にあっては、この神楽に参加した社家・神職によって受継がれてきました。現在は松前町・小樽市・函館市・福島町に松前神楽の保存会があり、各自奉仕する神社の祭礼において神楽が奉納され、その伝統が維持継承され今日に及んでおります。松前神楽という名称は、文化3年(1806)正月徳川幕府の監察使遠山金四郎景晋が松前藩を監察した時に、西館稲荷神社社家の佐々木一貫が下問に答えて差し出された答書に初めて使用されており、この答書は当時の神楽の詳細を知る貴重な資料となっているようです。
また、松前神楽は、湯立の儀式と舞楽とを合わせて、33事にわたる大神事で歴代の藩主は、神職の必修科目として奨励したと言われております。

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みどころ宵宮祭には、御祭神を遷したご神鏡を奉じて氏子地区を行列

シシゾウ:例大祭の流れを教えてください。

木田さん:8月4日が宵宮祭(よいみやさい)、5日が本祭(ほんさい)です。宵宮祭では例年、午後0時半から、氏子地区を祓い清めて練り歩く門払(かどはら)いを行います。
ご神鏡を中心に猿田彦(天狗さん)・獅子頭・神職・氏子総代・地元の奉仕者など総勢50名が神職の奏楽する笛と太鼓に合わせて氏子町内を約8キロ行列します。道中、祓串役と塩撒役は家や商店の前を祓い清め家内安全・商売繁盛を祈願し、獅子頭役は拝みに来られた氏子さんの頭を噛んで無病息災のご利益を授けます。5年前までの門払いは、神社の神輿(1トン)に御祭神(神霊)を遷し台車に乗せて渡御行列をしていました。現在は、神輿の装飾品の痛みが目立つようになり神輿堂に休ませています。そのため、神輿に代えてご神鏡中心の行列を行っております。
行列が神社に戻ると、夕方5時から宵宮祭が神社本殿で行なわれます。太鼓が打ち鳴らされて祭式(神事)が順次進行します。宮司である私が祝詞座に進み祝詞を上げ奉り、年に一度の祭りの始まりや、国家安寧・地元の氏子崇拝者の家内安全・産業繁栄の願いなどを御祭神に報告します。
玉串拝礼を終えた後、本殿においてご神前に松前神楽を奉納いたします。それが終わると、松前あじさい祭り実行委員会主催による松前あじさい祭りのプログラムの一環として、境内に設けた特設舞台で松前神楽を2~3座演目公開します。
5日の本祭は、午前10時から神社本殿神前において、前日同様に祭式(神事)を執り行います。松前神楽の舞を行う前に、鎮釜湯立式を行います。釜に湯を沸かし、そこに笹の葉を棒状に束ねた物を左右の手に持ち、湯をかき回します。
また、ご神酒を入れてかき回します。湯から上げた笹の葉のしずくをふって、四方を祓い清めます。その後、笹湯として参拝者にふるまわれます。笹湯をいただくと1年間無病息災などのご利益があるといわれています。

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注目ポイント真剣で注連縄を切る注連祓舞、雌雄の鶏に扮し、夫婦和合を祈願する二羽散米舞

シシゾウ:松前神楽の特色を教えてください。

木田さん:松前神楽は、鎮釜湯立式の儀式と舞楽とを合わせて33事の演目があります。
すべての演目を行うとすると10時間近くかかってしまうので、本祭では6~7座の演目を奉納します。もっと多くの演目をご覧になりたいという方には、5月5日に行なわれる松前神楽の特別公演がおすすめです。松前神社の特設舞台で、松前神楽を伝承する松前町、小樽市、函館市、福島町の4ブロックの神職が様々な演目を披露します。松前神楽の舞の所作で特徴的なのは足の運びで、能の流れをくむともいわれています。翁舞(おきなまい)や三番叟(さんばそう)は特に能の影響を強く感じられる舞です。

シシゾウ:例大祭で奉納される演目について教えてください。

木田さん:本祭で奉納される舞は、榊舞(さかきまい)、二羽散米舞(にわさごまい)、神遊舞(かんあそびまい)、翁舞(おきなまい)又は三番叟舞(さんばそうまい)、注連祓舞(しめはらいまい)、獅子舞です。松前神社の神職は宮司と禰宜(ねぎ)の2名で、当然その人数では舞手が足りないので他所の神社の神職の方々に助勤(応援)をお願いしています。
最初の演目は、榊舞と決まっています。幣帛(みてぐら)舞ともいい、祭礼を行う神社の斎主(宮司)が神楽のはじめに舞う舞です。榊の葉をつけた御幣(ごへい)をもって舞うところから榊舞といい、神前に進んだり退いたり神域を祓い清めて神様に拝礼し御幣を奉るという、神職が神様に奉仕する姿を表した舞です。二羽散米舞は二人舞で、舞手は鶏の形をした鳥兜を頭につけ、雌雄の鶏に扮します。雄の鶏は瑞雲の模様、雌の鶏は波の模様が描かれた衣裳をつけ、雌雄で天地を現します。夫婦が喜び親しみ、和合して世の中が平和であるさまを表した舞で、舞のなかで米を撒き散らし五穀豊饒をも祝う舞でもあります。個人的にぜひご覧いただきたいと思うのは、注連祓(しまはらい)舞です。社殿の四方に十文字に張られた縄に紙垂(しで)と白扇を付けた注連縄を舞手が白扇で四方と中央を祓ったのち、真剣でダイナミックに切り払います。これは悪魔退散・国士安穏を祝福した舞で、扱うのが真剣なのでとても迫力があります。 因みに切られた紙垂(しで)は安産・火伏せのお守りとされています。
奉納舞の最後を締めくくるのは獅子舞です。松前神楽の獅子舞は十二の手獅子舞ともいわれ、当初は舞始めから終わりまで十二の手(五方の手・糸払の手等々)が変わる、時間の長い勇壮な舞であったようです。今日では、時間がかかることから祭礼の進行を踏まえ一部を省略して行っています。獅子の舞手は参拝客の頭を噛んで回り、健康長寿・無病息災を祈願します。本祭で奉納される演目は、バラエティに富んでいるので最後まで楽しんでご覧いただけるのではないかと思います。

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ふるさと自慢海の幸が豊富。春の味覚、ヤリイカは鮮度抜群

シシゾウ:松前町でおすすめの特産物や観光スポットを教えてください。

木田さん:松前町の自慢は豊富な海の幸です。地元の漁港にはヤリイカやマグロなどが水揚げされます。ヤリイカの旬は春で、シーズンになると地元商店の販売トラックが「イカイカ~」とアナウンスしながら町内を回るのが季節の風物詩です。新鮮なイカで作ったイカ刺しは最高に美味です。松前漬けは、各店主の手作りの味付けで、品数も豊富にございます。
観光でおすすめは松前公園の桜です。早咲きから遅咲きまで250品種以上の桜が植栽されているので、4月中旬から5月中旬まで約1ヵ月間にわたってお花見が楽しめます。8月の例大祭の時期にはアジサイが見ごろを迎えます。松前城には、松前藩に縁ある資料の品々が展示されています。また、公園の北側に松前藩屋敷があります。沖ノ口役所、廻船問屋等の藩政時代の建物が再現されています。

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メッセージ百聞は一見にしかず。ぜひ松前神楽をご覧になりにきてください

木田さん:この記事をお読みになって松前神社や松前神楽に興味を持たれた方は、ぜひ松前町に足をお運びください。百聞は一見にしかずといいます。言葉だけではイメージが湧きにくいと思いますので、祭りにお越しいただき、松前神楽をぜひご覧いただきたいと思います。松前神社の境内に‘縁結びの木’があります。こちらにも、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。お待ちしております。

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※祭り紹介者 松前神社 宮司 木田 裕教(きだ ひろのり)さんにお応えいただいたインタビューをもとに、記事をまとめています。

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