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子泣き相撲

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:NBC 長崎放送
放送
:4/16(土) 12:00〜12:54

ダイドードリンコスペシャル

赤子の涙が春を呼ぶ

子泣き相撲

「はっけよい!」の掛け声で戦うのは、かわいい かわいい豆力士。武器は泣き声、先に泣いた方が勝ちの一本勝負です!すぐに泣く子もいれば、泰然自若・・・なかなか泣かない赤ちゃんもいて、そんな時は行司が泣いてしまいますが、またそこが行司の腕の見せ所。そして赤ちゃんにはちょっと迷惑な祭りです。平戸市の最教寺で行われる子泣き相撲は、約400年前、赤ちゃんの泣き声が亡霊を追い払ったという故事に因んでいます。節分の日、1歳前後の赤ちゃん300人近くが九州一円から集まり、赤ちゃんの健やかな成長を祈ります。幸せを運んでくる赤ちゃんの幸せを願う、幸せの祭り。赤ちゃんの泣き顔に観客は笑顔。平戸の町に赤ちゃんの泣き声が春を呼びます。

祭り紹介

  • 祭り写真館

子泣き相撲

毎年(節分の日)1歳前後の赤ちゃんが約300人ほど集まって行われる子泣き相撲。赤ちゃんの健やかな成長を願う祭りで、勝負は早く泣いた方が勝ちです。約400年前の最教寺で、赤ちゃんの泣き声が亡霊を追い払ったという故事にちなんだ祭りです。

開催日
節分の日
場所・アクセス
長崎県平戸市岩の上町 最教寺

■車
西九州自動車道「佐々」インターより約40分(平戸大橋より約5分)
お問い合わせ
平戸観光協会/0950-23-8600

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

歴史赤ちゃんの泣き声が亡霊を退散させた伝説が縁起

シシゾウ:子泣き相撲は、いつごろ始まりましたか?

綾香さん:子泣き相撲を主催する最教寺が創建されたのは約400年前です。最教寺は弘法大師の霊場として知られていますが、以前は同じ場所に勝音院(しょうおんいん)という禅宗の寺院がありました。子泣き相撲の起源については次のような言い伝えがあります。平戸藩初代藩主の松浦鎮信(まつらしげのぶ/ちんしん)公は、勝音院のある場所が、信仰していた弘法大師ゆかりの地だったことから、住職の竜呑(りゅうどん)和尚に寺を移転してほしいと頼みました。ところが、竜呑和尚は再三にわたる懇願を拒否したため、立腹した鎮信公は勝音院を焼き払いました。竜呑和尚は本尊の薬師如来像を守るため、自ら割腹して像を腹に納め、火から守り抜きました。和尚と一緒に弟子の英哲(えいてつ)も焼死しました。それが慶長12年(1607)3月10日でした。その後、勝音院のあった場所に最教寺が建立されましたが、鎮信公は、竜呑和尚と英哲の亡霊に悩ませられました。ある日、鎮信公が最教寺を参詣しているとき、赤ちゃんの泣き声がしたところ、亡霊が退散し、以後悩まされることがなくなりました。そのことから赤ちゃんが泣き声を競う子泣き相撲が始まったということです。子泣き相撲は、昭和29年(1954)に戦後復活し、毎年開催されています。

シシゾウ:綾香さんはいつから行司を務めていらっしゃるのですか?

綾香さん:5年ほど前に最教寺のご住職から依頼されて引き受けました。行司は私を含めて2人です。昔は1人でしたが、近年、子泣き相撲に参加する人が増えたので人数が増やされました。

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みどころ早く泣いたほうが勝ち。双方笑顔で引き分けも

シシゾウ:子泣き相撲はどのようなルールですか?

綾香さん:子泣き相撲は各地にありますが、相撲の土俵に上がってお相撲さんと対峙するという形式が多いようです。平戸(ひらど)の場合は、この日のために境内に建てられた特設やぐらに赤ちゃんが保護者に抱かれて上がり、用意された紅白の座布団に向かい合って座ります。赤ちゃんは、頭にねじり鉢巻き、赤い法被に化粧まわしを付けます。行司が「はっけよい」と言ってから先に泣きだしたほうが勝ちで、同時に泣いたときやどちらも泣かなかったときは引き分けになります。

シシゾウ:行司が最初に赤ちゃんに声をかけていますが、何と言っているのですか?

綾香さん:お子さんが丈夫に成長するように、加持する意味で「南無大師偏照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)」と最初に唱えます。それから、「泣いたら勝ちよ、はっけよい」と声をかけます。行司が持つ軍配(ぐんばい)は大きなしゃもじで、表に阿吽(あうん)の“阿”、裏に“吽”と書かれています。阿吽はそれぞれ文字の最初と最後を意味し、万物発祥の根源と万物の一切が帰着するところを象徴するといわれています。この軍配を赤ちゃんの頭に当てることによって、健やかに成長するように加持します。

シシゾウ:行司をなさっていて一番大変なことは何ですか?

綾香さん:赤ちゃんが泣いてくれないときです(笑)。1歳前後のお子さんはよく泣いてくれるのですが、それよりも大きくなって保育所に通うようなお子さんだと人馴れをしていて、こちらがいろいろ声をかけてもニコニコしています。一方、生後数ヵ月の小さいお子さんだと、やぐらに上がってきても眠ったままのときがあり、「はっけよい!」と声をかけても目を覚ましてくれず、まったく反応しないので、こちらとしては為すすべがありません。対照的に、やぐらに上がる前から盛大に泣いていて、やぐらに上がっても暴れて座布団に座ってくれないお子さんもいます。それはそれで大変です。でも、行司をさせていただくのは楽しいです。勝敗をつけることが目的ではなく、皆さんに楽しんでいただけることが一番なので、格式ばったことはせず、その都度、柔軟に対応しています。赤ちゃんをやぐらに呼び込む呼び出しさんもいて、勝負が長引いて軍配をどちらにあげるか迷ったときなどアドバイスをしてくれるので心丈夫です。

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注目ポイント取組数は100以上。遠くは関東、関西からも参加

シシゾウ:子泣き相撲は誰でも参加できるのですか?

綾香さん:ご祈祷料は必要ですが、どなたでも参加できます。年齢制限はありませんが、大体1歳前後のお子さんが対象です。弟や妹が出るのにお兄ちゃんお姉ちゃんが一緒に出ることがたまにあります。私は地元出身ですが、幼かったころは子泣き相撲が中断した時期にあたり、残念ながら参加したことはありません。
昔はそこまで参加人数は多くなかったのですが、ここ数年は毎年200人以上の赤ちゃんが参加します。少子化の影響で、平戸市内よりも市外からの参加者が増えていて、遠くは関東や関西方面から来られる方もいらっしゃいます。平戸出身で他所に暮らしていてわが子を子泣き相撲に参加させるために帰省する方も少なくありません。参加の申し込みは当日に行うので午前6時過ぎごろから受付に親御さんが並ぶ長い列ができます。スタートは午前10時で、参加人数にもよりますが午後2時過ぎごろまで行われます。親御さんが頑張って早朝から並んで早い順番はとれたものの、肝心のお子さんが到着するのが間に合わなかったということもたまにあるようです。赤ちゃん1人につき、父方母方のおじいちゃんおばあちゃんや親戚など10人近い人が来られる上、かわいい赤ちゃんの姿を見たいという見物客やアマチュアカメラマンの方が大勢来られるので境内は毎年おおにぎわいです。

シシゾウ:子泣き相撲関連の授与品はありますか?

綾香さん:身体健全のお守と宝船の挿絵、餅、お菓子(はっけよい)が授与されます。また、境内の売店で赤ちゃんがつける鉢巻も売っています。子泣き相撲に参加するときには法被、鉢巻、化粧回しはお寺から貸し出され、支度係が着付けを手伝いますが、参加した記念に買い求められる方が多いです。

シシゾウ:当日、子泣き相撲以外の催しはありますか?

綾香さん:三重の塔でのお不動様のお開帳護摩と奥の院本堂での星祭りの護摩があります。当日は、境内で来場者のために、ぜんざいの無料接待があります。また、節分なので、星祭りの護摩が終わった後に、奥の院の本堂で豆まきが行われます。豆だけでなく、餅や飴などもまかれるので楽しみになさってください。

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ふるさと自慢南蛮貿易で栄え、キリシタン信仰が根づいた歴史都市

シシゾウ:平戸市でおすすめのスポットや特産物を教えてください。

綾香さん:平戸は日本で最初の西洋との貿易港が開かれ、南蛮貿易で栄えました。現在も当時の建物や史跡、関連施設が点在しています。代表的なスポットは、平戸オランダ商館、「オランダ橋」の別名を持つ幸橋(さいわいばし)、オランダ井戸、オランダ船入港の目印になった灯台の「常燈の鼻(じょうとうのはな)」、平戸藩主松浦家旧邸の松浦史料博物館などです。また、フランシスコ・ザビエルが訪れたことを機に広まったキリシタン文化に関連する史跡も多く、市内に数多くあるカトリック教会のいくつかは、世界遺産を目指している「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の候補のひとつに挙げられています。平戸に訪れたら市内を散策して歴史を感じてください。
また平戸は、四方を海に囲まれた漁業の盛んな地域で、ヒラメやウチワエビ、雑煮の出しにするとおいしいアゴもよくとれます。

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メッセージ笑顔の絶えない温かい雰囲気を感じにきてください

綾香さん:子泣き相撲を見に、平戸にお越しいただきたいです。赤ちゃんを抱っこしたお母さん、やぐらの下で見つめるおじいちゃんおばあちゃんなど、その場にいる人たちは皆、赤ちゃんの健やかな成長を願っていて、その気持ちが表情に表れています。愛らしい赤ちゃんの姿に見物の人たちも笑顔が絶えません。和やかで温かい雰囲気をその場で感じていただきたいと思います。

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※祭り紹介者 子泣き相撲 行司 綾香 喜之助(あやか きのすけ)さんにお応えいただいたインタビューをもとに、記事をまとめています。

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