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賀露神社ホーエンヤ祭

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:TSK 山陰中央テレビ
放送
:5/21(土) 13:00〜13:55

ダイドードリンコスペシャル

地域創生の船行列 ~賀露神社ホーエンヤ祭~

賀露神社ホーエンヤ祭

日本海に面し山陰海岸ジオパーク認定エリアにも入っている鳥取県鳥取市賀露地区は、古くから漁業で栄えてきた山陰屈指の港町。この港町で2年に一度、盛大に行われる「賀露神社ホーエンヤ祭」。1250年前の時代絵巻を現したこの祭りは、住民総出、子どもからお年寄りまであらゆる世代の人々で構成され、獅子舞や幟武者・榊に大神輿などの大行列が陸を練り、海を渡る。また若者にとっては大人として認められるための大切な儀式ともなっている。番組では、その成年儀礼の実態を追うとともに、各世代間でつながり一つとなって祭りを成し遂げる地域の姿を紹介する。

祭り紹介

  • 祭り写真館

賀露神社ホーエンヤ祭

2016年は賀露神社の2年に一度の大祭で、神輿や神官、獅子や武者行列、麒麟獅子など総勢200名による行列が船に乗って千代川を下る「ホーエンヤ祭」が行われます。1250年程前に、遣唐使の吉備真備が遭難して賀露沖の島に漂着したのを地元の住民たちが船で助けたという故事に由来し、鳥取県の無形民俗文化財に指定されています。

開催日
4月29日※2年に1度
場所・アクセス
鳥取県鳥取市賀露町北 賀露神社

■電車
JR「鳥取」駅下車、「鳥取駅」から賀露行きバスで「神社前」下車、徒歩約5分

■車
中国道「佐用」JCTから鳥取自動車道へ、「佐用」インター下車、国道29号線を賀露港へ

■飛行機
「鳥取砂丘こなん」空港より車で約5分
お問い合わせ
賀露神社会館/0857-28-6505

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

歴史1250年前の遣唐使・吉備真備(きびのまきび)公の救出劇を再現

シシゾウ:賀露神社ホーエンヤ祭の起源を教えてください。

深澤さん:賀露神社ホーエンヤ祭は、賀露神社の春の例祭で2年に1度行われる大祭です。賀露神社の御祭神の一柱は、奈良時代に学者として活躍した吉備真備公です。今から約1250年前、遣唐使として大陸に渡った真備公は帰国の途上、九州の沖合で嵐にあい、流されて賀露港(鳥取港)の沖合にある小さな島に漂着されました。真備公をお助けするために賀露の住民たちは船を出し、陸地に奉曳(ほうえい)したという当地の伝承を起源として始まったのがホーエンヤ祭です。ホーエンヤという名称は、奉曳がなまったものだといわれています。

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みどころ小学1年の愛くるしい男児が伝馬船の櫂こぎを音頭取り

深澤さん:ホーエンヤ祭のメイン行事は、住民たちが真備公を救出した様子を再現しているといわれる神輿の海上行列です。松前船(まつまえぶね)の5分の1模型を山車にした「御船(おふね)」を先頭に、踊り子、麒麟獅子舞、榊、黒鉾、赤鉾、子ども神輿、子ども大名行列、幟武者(のぼりむしゃ)、大神輿、神官など総勢300名ほどから成る大行列が賀露神社を出発し、そのうちの約200名が神社近くの岸壁から小型船が曳行する大きな台船に乗り移ります。そこから真備公が漂着した島の近くを通り、奉曳された海岸までお渡りします。コースは賀露港の港内をちょうど一周する形で距離にして約1.5キロ、時間にすると約1時間です。陸に戻った神輿行列は氏子地区内を練って神社に戻ります。

シシゾウ:台船をお供する小さな船は何ですか?

深澤さん:ホーエンヤ船と呼ばれる伝馬船で、台船の周りをグルグル漕いで回って海上行列を盛り立てます。ホーエンヤ船は4艘出ます。船を漕ぐのは派手な着物を着て、素顔が分からないくらい化粧した「にわか」とよばれる30代前後の氏子男性で、舳先には小学1年生の男児が務める「じゃふり」が乗り込みます。じゃふりは、オーケストラの指揮者のように両手をふりながら、「ホーエンヤ」と音頭をとります。すると、櫂を漕ぐにわかたちが「ホーエヤエーエヨヤサノサ、ヤンサノエーエヨヤサノサ」と応えます。祭りの花形のじゃふりをわが子にさせたいと希望する親御さんは多く、毎回籤引きで決めています。なお、じゃふりは祭りの最中、地面に足をつけてはいけない決まりになっていて、にわかの男たちに肩車をされて移動します。

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注目ポイント二十歳になった青年が舞う、悪霊を鎮める勇壮な麒麟獅子舞

深澤さん:白塗りにひげを描いた姿が愛らしい子ども大名行列とあごひげに鎧烏帽子をつけ、背中に幟旗をせおった幟武者は、行列で披露する独特な所作がみものです。神輿行列が神社を出発するとき、行列が台船に乗り移るとき、台船が海上で神社の前を通りかかるとき、台船から降りるとき、神輿行列が神社に帰ってきたときには麒麟獅子舞が演技を披露します。真っ赤な装束に金色の頭(かしら)が目を引く麒麟獅子舞は、因幡(いなば)地方に広く伝わる郷土芸能です。獅子は頭を回す役と胴幕を受け持つ2人で演じられ、顔に赤い面、腰に酒を入れるひょうたんをつけた猩猩(しょうじょう)という役に挑発され、笛や鉦、太鼓に合わせて勇壮に舞います。全体を通すと約20分かかります。最後に踊られる「ドンゴドンゴ」という舞は、大地の悪霊を鎮める意味を込め、地面を力いっぱい蹴るように足踏みします。麒麟獅子舞は舞のテンポが比較的ゆったりしているのが特徴ですが、賀露神社の麒麟獅子舞はテンポが速く、所作も力強いところが港町らしいといわれています。
麒麟獅子舞は、昔から20歳になった若者が踊ることになっています。獅子舞を舞うことが一種の成人式で、大人になったことを地域にお披露目する意味があります。舞を見守る大人たちは「おせよー」と囃し立てます。これは方言で「おせ(大人)になった」という意味です。小さいころから顔見知りの子どもが大きくなって獅子舞を立派に披露するところを見ると、「あの子もこんなに大きくなったんだな」と感慨深いです。近頃は少子化で若者の人数が減ってしまったので、20歳だけでなく19歳や21歳の若者も加わり、祭り当日は7~8名で交代しながら舞を披露します。神輿行列が神社を出発する「お立ち」のときには、一番上手な若者が踊ります。神輿行列とは別行動で地区の各家庭を回って踊る時間帯があり、祭り前日の宵宮(よみや)にも舞うので2日間に踊る回数は数十回を下りません。だから、体力がある若者でないととても務まりません。神輿行列が出る大祭は一年おきで、大祭にあたらない年は神輿を飾るだけですが、麒麟獅子舞だけは必ず披露されます。

シシゾウ:行列でそのほかの注目点を教えてください。

深澤さん:賀露地区の子どもはほぼ全員参加するのがこの祭りの良いところです。小学1年生の男の子と女の子は御船、小学3年生から6年生までの女の子は踊り子、小学3年生の男の子は子ども神輿、小学校高学年の男の子は子ども大名行列、中学生は鉾、高校生の男子生徒は幟武者を担当するという形で年齢ごとに役割分担がきちんと決まっています。私も子どものとき、子ども大名行列に参加しましたが、今でも良い思い出です。当時は子どもの数が多かったので、祭りに出られるのは小学6年生だけで、それでも人数が多すぎるので籤引きをしました。当たり籤を引いたときは「よっしゃ!」という感じで、とても嬉しかったのを覚えています。
賀露地区に生まれ育った人間にとってホーエンヤ祭はふるさとの原風景です。今の子どもたちにもこの祭りが心のふるさとになってほしいので、賀露地区の全住民が力を合わせてこの祭りを執り行っています。賀露地区は、他所の地区の人たちから“チーム賀露”と呼ばれるくらい住民の結束力が高いことで有名ですが、その源にあるのがホーエンヤ祭だと私は思っています。

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ふるさと自慢冬の日本海の味覚の王様、松葉がに。五輝星(いつきぼし)のタグは最高級の証

シシゾウ:鳥取市でおすすめのスポットや特産物を教えてください。

深澤さん:特産は冬場に日本海沖で獲れる松葉がにです。品種名はズワイガニですが、山陰地方では松葉がにの名で親しまれています。賀露港に水揚げされた松葉がには選別され、大きさ、重量、形状など5つの条件をクリアしたものは「特選とっとり松葉がに五輝星」のブランドタグがつけられます。平成27年の初競りでは五輝星1枚に70万円の高値がつきました。
賀露港周辺は観光スポットが集中しています。鳥取港より直揚の新鮮な魚介類を取り扱った海鮮市場や、カニを中心とした水生生物を紹介する水族館、食のみやこ鳥取の特産品、土産品がそろう地場産プラザなどがおすすめです。

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メッセージ住民全員で作り上げる祭りが地域創生の原動力です

深澤さん:毎年大勢の方が私たちの祭りを見にきてくださるので嬉しく思っています。ご覧いただいたら地域の住民全員で成し遂げる祭りが地域創生につながることを感じ取っていただけると思います。神輿行列が賀露神社を出発するお立ちは午後1時です。お立ちと行列が台船に乗るところは特に見ごたえがあるので、ぜひ行列についていってご見物ください。

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※祭り紹介者 賀露神社 氏子総代長 深澤 弘志(ふかざわ ひろし)さんにお応えいただいたインタビューをもとに、記事をまとめています。

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