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加治木くも合戦

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:MBC 南日本放送
放送
:7/23(土)15:00〜15:54

ダイドードリンコスペシャル

家族スパイダー ~くも合戦にかけたひと夏の物語~

加治木くも合戦

約400年前、薩摩国の島津義弘は、文禄・慶長の役に加治木出身の兵士を大勢連れて参戦しました。その陣中で兵の士気を高めるためにクモを戦わせて見せたのが加治木くも合戦の始まりといわれています。くも合戦が近づくと、大人も子供もヤマコッ(コガネグモ)採りに夢中になる季節。昔から川べりや野山を駆け廻り、街の角々でクモを戦わせていました。今は餌が豊富な農地が減り、公害などの影響でクモの数が減少、勝負の駆け引きは採集から始まっています。目指すのは予選を勝ち抜いた強いクモのみが出場できる王将戦で優勝すること、捕獲場所やトレーニング方法は決して相手に教えません。たかがクモ、されどクモ、一年に一度の大勝負。手塩にかけて育てたクモに思いを託す人々と、祖父の代からくも合戦に挑み続けるある一家の挑戦を描きます。

祭り紹介

  • 祭り写真館

加治木くも合戦

加治木くも合戦は、戦国武将の島津義弘が文禄・慶長の役(16世紀末)に参戦し、兵士の士気を高めるために始めたといわれ、加治木で400年以上受け継がれてきました。大会は合戦の部だけでなく蜘蛛の色艶や姿形の美しさを競う優良ぐもの部もあります。平成8年には国から「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」に選択されました。

開催日
6月第3日曜日
場所・アクセス
鹿児島県姶良市 加治木福祉センター

■電車
JR日豊本線「加治木」駅下車、西へ徒歩約7分
お問い合わせ
姶良市加治木地域振興課/0995-62-2111

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

歴史島津義弘公が陣中で士気を鼓舞するためクモを戦わせたのが始まり

シシゾウ:加治木くも合戦は、いつごろ始まりましたか?

吉村さん:今から約400年前、薩摩国の島津義弘公は、豊臣秀吉が朝鮮半島に派兵した文禄・慶長の役(1592~1598)に加治木地区出身の兵士を大勢連れて参戦しました。その陣中で、義弘公が兵たちを励ますために、メスのコガネグモ同士を戦わせて見せたのが加治木くも合戦の始まりといわれています。記録によると、現在のような大会形式になったのは大正12年(1923)です。

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みどころクモのミスコンや合戦など3部門で盛り上がる

吉村さん:加治木のくも合戦は、「優良ぐも」「合戦」「王将戦」の3つの部門があります。最初に行われるのは「優良ぐも」の部です。いわゆるクモのミスコンテストで、5人の審査員がクモの美しさを審査し、上位3位を決定します。評価のポイントは大きさ、色つや、足の長さです。人間同様、八頭身でスタイルがよいクモが美しいとされ、足は細いよりも、こちらの言葉で「身の入った」筋肉質の足が高く評価されます。優良ぐもの部に参加される人はどなたも自分のクモが一番美しいと自信を持っていますが、審査前に、他の参加者のクモを見て、これには勝てないとエントリーを取りやめる方が時々いらっしゃいます。それくらい参加される方は皆さん、クモを見る目が高いです。
合戦の部は、大人の部と高校生までが対象の少年の部があります。参加者は必ず3匹のクモをエントリーしなければなりません。クモ1匹につき最大3回対戦する権利があり、3連勝すると王将戦に進むことができます。王将戦はトーナメント形式で、その年のチャンピオンを決定します。

シシゾウ:合戦はどのように行うのですか?

吉村さん:横方向に設置した長さ60㎝の棒の先に、まず1匹のクモを待機させます。このクモは「かまえ」と呼ばれます。そこへ、行司が「しかけ」と呼ばれる対戦相手になるクモを向かい合うように置き、かまえのクモに向かわせます。勝ちのパターンは、対戦相手の尻にかみつく、棒から落とすなど4つあります。勝負は、長いときで3分から5分、早いときは、ものの2、3秒で決まります。大人の部と少年の部では、大人の部のほうがクモの動きが速く、迫力があります。なぜなら、大人の出場者は大抵、何十匹というクモを飼育し、その中から戦いに長じたクモを選りすぐって出場させるからです。大人の部と少年の部の戦いを見比べるとおもしろいと思います。

シシゾウ:観戦のポイントを教えてください。

吉村さん:勝負のスピーディさとともに、クモの美しさを鑑賞していただきたいです。ずっと戦いを見ていると、こういうルックスのクモが強いんだなということが自然に分かってくると思います。地元では、体の色が赤っぽいクモを「あかひ」、黒っぽいクモを「くろひ」と呼び分け、くろひがあかひよりも強いと言われています。くろひの中でも、手足が真っ黒で、コガネグモ特有の白い斑点がない個体は「すぐろ」と呼ばれ、最強のクモとして賞されていますが、数千匹に1匹の割合でしか存在しないといわれ、滅多にみつかりません。

シシゾウ:吉村さんは長年行司を務めていらっしゃいますが、行司をしていて難しいのはどういうところですか?

吉村さん:勝者と敗者の見極めです。そこは人間の相撲の行司とまったく一緒です。クモは戦っている最中に、かまえとしかけの位置が入れ替ることがしょっちゅうです。勝負の前には、それぞれのクモの外見的な特徴を頭に入れますが、それだけでは見分けがつきにくいので、必ず棒に糸を巻きつけさせます。戦ってクモ同士がからみあって落ちたときなどは、糸をたどって、かまえとしかけを判別します。

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注目ポイント戦いが終わった後は、生まれ故郷に送り届ける

シシゾウ:くも合戦に参加資格はありますか?

吉村さん:年齢を問わずどなたでも参加できます。参加者の大半は地元の方ですが、近年は熊本県や宮崎県など県外からの参加が増えています。過去には外国の方で参加された方もいらっしゃいます。平成27年の参加者は約130名で、総数400匹近くのクモがエントリーしました。

シシゾウ:くも合戦に出場するコガネグモはどのようにして入手するのですか?

吉村さん:参加者自身が野山で採集をします。早い人は、大会開催の1ヵ月ほど前に採集し、自宅で大切に飼育をします。最近は、地元に生息するコガネグモが少なくなったので、大隅半島や薩摩半島まで出かけて採集するケースがほとんどです。くも合戦保存会では、後継者育成のために毎年、子どもの希望者を引率して採集に出かけています。

シシゾウ:合戦終了後、クモはどうなるのですか?

吉村さん:出場したクモは、保存会が責任をもって預かり、後日、野山へ返しにいきます。自然保護の観点から、クモは元々生息していた場所に戻すのが鉄則です。そのため、参加者の皆さんに採集した場所をお聞きし、大隅半島で採ったクモは大隅半島へ、薩摩半島で採ったクモは薩摩半島へ返してあげます。コガネグモの寿命は1年です。次の年もいいクモに巡り合えるように、野に放すときは「立派な子どもを育ててください」と心の中で声をかけます。

シシゾウ:吉村さんが考える加治木くも合戦の魅力は何ですか?

吉村さん:子どもから大人まで年齢層を問わずに参加できるところです。加治木の方がエントリーする場合、家族ぐるみのことが多いです。私自身は30年ほど前に行司を務めるようになってから競技に参加していませんが、家族はくも合戦に出場し、子どもは優勝した経験もあります。家族で参加すると、競争心が芽生え、熱中度が高まるような気がします。
クモを戦わせる遊戯は、高知県や長崎県などにも伝承されていますが、加治木の場合は遊びというよりも真剣な戦いとして熱心に取り組まれている方が多いように感じます。

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ふるさと自慢くも合戦を始めた島津義弘公ゆかりの加治木まんじゅう

シシゾウ:姶良市加治木地区でおすすめの特産物を教えてください。

吉村さん:加治木まんじゅうは、加治木地区はもとより姶良市を代表する銘菓です。甘酒を練り込んだ風味のいい白い皮で粒餡、またはこし餡をくるんだ蒸し饅頭で、お茶受けとして地元の人にはなくてはならないお菓子です。くも合戦を始めたと伝えられる島津義弘公がお茶うけに出したという言い伝えもあり、鹿児島県人で加治木まんじゅうを知らない人はいないと思います。地元には加治木饅頭製造組合があり、数軒の専門店が製造販売をしています。スタンダードは白ですが、紫芋やヨモギなどを生地に練り込んだ5色のまんじゅうもあり、お土産に人気です。

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メッセージ興味のある方はふるってご参加ください

吉村さん:加治木にぜひお越しいただき、加治木伝統のくも合戦をご覧いただきたいです。それで興味を持たれたら、次は参加していただきたいと思います。自分でコガネグモを用意して参加するのが基本ですが、くも合戦の雰囲気を体験してみたいという方のために、保存会ではコガネグモを貸し出して、合戦に参加していただいています。興味のある方は、大会関係者に声をかけてみてください。

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※祭り紹介者 くも合戦保存会 会長 吉村 正和(よしむら まさかず)さんにお応えいただいたインタビューをもとに、記事をまとめています。

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