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桧の獅子舞

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:JRT 四国放送
放送
:12/3(土)16:00〜16:55

ダイドードリンコスペシャル

てれつくてん ~地域が支える桧の獅子舞~

桧の獅子舞

徳島県鳴門市大麻町の桧地区に伝わる桧の獅子舞(ひのきのししまい)は、400年以上の歴史があるといわれていて、県内でも最も古い獅子舞の一つとされています。毎年11月1日、地区の氏神である大麻比古神社の例祭で、拝殿の前で奉納されています。舞い手は35人、このうち拝殿前で獅子の頭を持てるのは技術が高いとして選ばれた10人です。本番では獅子のまわりを見物客が取り囲み、熱気に包まれます。舞い手はこの晴れの舞台を目指して、2か月間、集中的に厳しい練習を積むのが習わしです。しかし、舞い手が不足し、奉納できなかった時期もありました。地域の高齢化、少子化。伝統文化への地域の関心も薄れゆく中、獅子舞を継承していくために奮闘する人々の姿を追います。

祭り紹介

  • 祭り写真館

桧の獅子舞

桧の獅子舞は別名「夫婦獅子」ともいわれ、幼稚園児が演じる「蝶子」に誘い出された2匹の獅子が、ストーリーのある5つの舞いを太鼓や拍子木に合わせて舞い、五穀豊穣や家内安全を祈願します。400年余りの歴史があり毎年10月、地元の氏神3社に奉納した後、11月1日の大麻比古神社例祭に臨みます。

開催日
11月1日※毎年同日
場所・アクセス
徳島県鳴門市大麻町板東 大麻比古神社

■電車
JR「坂東」駅下車、徒歩約30分

■車
高松自動車道「板野」インターより撫養街道鳴門方面へ約10分
お問い合わせ
大麻比古神社/088-689-1212

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

歴史起源は江戸時代初期。阿波踊りと同時期に始まる

シシゾウ:桧の獅子舞は、いつごろ始まりましたか?

志宇知さん:はっきりしたことは分かりませんが、約400年余りの歴史があるといわれています。先輩方から聞いた話では、江戸時代の初め、阿波徳島藩主の蜂須賀家政公が徳島城入りするとき、徳島市の人たちは阿波おどりで祝い、桧の人たちは獅子舞で祝ったということです。

シシゾウ:鳴門市は獅子舞が盛んなのですか?

志宇知さん:桧の獅子舞は、鳴門市大麻町の桧地区で舞われてきた獅子舞で、鳴門市内には他にも10近くの獅子舞が伝承されています。また、近隣の板野郡にも多くの獅子舞がありますが、これらの獅子舞の手本になったのが桧の獅子舞といわれています。私たち桧地区の人間が他所の獅子舞を見ると、太鼓の打ち方や獅子の舞し方など要所要所に桧の獅子舞の影響を見てとることができます。

シシゾウ:桧獅子舞保存会の会員は何名ですか?

志宇知さん:約130人です。その中で、実際に獅子の舞し手は35人ほどです。以前は、桧地区の人間だけが舞し手を務めていましたが、現在は地区外の希望者も参加しています。

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みどころ5つの舞で構成。舞し手は舞ごとに交代

シシゾウ:桧の獅子舞の特徴を教えてください。

志宇知さん:メンバーの構成は雌雄の獅子の舞し手と蝶子、大太鼓、小太鼓です。獅子は頭(かしら)としっぽの2人遣いです。2人の息が合わないと舞えないので、一度コンビを組むと引退するまでの約30年間相手を変えることはありません。
蝶子、大太鼓、小太鼓は各2名です。蝶子は幼稚園児が務め、竹棹の先についた紙の蝶を動かして、蝶子を演じ獅子を誘き出します。大太鼓は小学2年生、カンコとも呼ばれる小太鼓は小学4~5年生が担当します。
獅子舞の基礎になるのは太鼓です。舞し手の多くは子どものときに太鼓を経験しています。私もかつて大太鼓、小太鼓を叩きました。太鼓を経験していない人が獅子を舞すとなると、太鼓のリズムを覚えるところから始める必要があります。楽譜は音符ではなく、「サッサトコトン」「テレツクテレツク」など文字で書かれています。それを口ずさみながら覚えます。
舞は全体を通して15分ほどで、「ねりこみ」「てれつく」「しんぎょく」「きつね」「のた」の5つの舞で構成されています。内容は、眠っていた子どもの雌雄の獅子が蝶子によって目覚め、成長していく中で夫婦となり、喧嘩もしながら最後は仲直りをするというストーリー仕立てになっています。
最初のねりこみやてれつくでは、太鼓に向かって上り下りするとき、雌雄の獅子はぴったり寄り添い、動きは比較的おだやかです。次のしんぎょくでは所作が荒々しくなり、きつねになると雌雄が離れ、足を高く蹴りあげるなど激しく舞うシーンが出てきます。
桧の獅子舞は、ひとつの舞ごとに必ず舞し手が交代します。1つの舞は約3分ですが、動きが激しく1つ以上舞うことが体力的に難しいためです。ですので、ご覧になっている方は、舞と舞の代わり目が分かりやすいと思います。

シシゾウ:舞し手は5つの舞すべてを舞えるのですか?

志宇知さん:基本的に、この舞はこのコンビという形で担当が決まっています。ただし、年齢が上がってくると担当を変えることはあります。動きが激しくて一番体力を消耗するしんぎょくやきつねは若いコンビが担当し、年齢が上がってきたら比較的動きがおとなしいねりこみ、てれつく、のたに回ることが多いです。現在、獅子舞し手の最高齢は60歳です。私も50歳過ぎまで獅子を舞していました。
舞だけでなく獅子の雌雄も担当が決まっています。濃い色の衣が雄(おん)の獅子、薄い色の衣が雌(めん)の獅子で、基本的な所作は一緒ですが、太鼓に向かって上がり下りするとき、所作が左右対称になるので、同じ舞であっても雄をしていた人が雌を舞うのは非常に難しいです。

シシゾウ:獅子を舞すときに難しいのはどのようなところですか?

志宇知さん:獅子頭はかなり重いです。正確に計量したことはありませんが、多分3キロ以上あると思います。それに衣がついて、しっぽ役の人がたるまないように絶えず後ろから引っ張るので、獅子頭を捧げて舞う頭役の人は1曲舞い終えると息が切れて腕が上がらなくなります。しっぽを務める人も大変です。頭よりも小さくなるように常に中腰でいなければなりません。さらに、衣をたるませてもいけないし、ひっぱりすぎて頭の動きを妨げてもいけないので、常に頭の足を見て、間隔を調整する必要があります。
周囲が見えないのも難しいところです。獅子頭の下は30センチほど網になっているので頭を務める人間は前方を見ることができますが左右は見えません。舞の序盤で雌雄の獅子が寄り添って舞うときは、雄と雌の舞し手が互いのひじを触れ合わせることで離れないようにします。

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注目ポイント10月の氏神祭りで芸を磨き、11月1日の例祭に集大成を披露

シシゾウ:11月1日の大麻比古神社例祭の前にも桧の獅子舞が奉納されるそうですね。

志宇知さん:10月第一日曜の氏神祭りに、熊野神社、山神神社、愛宕神社という地元の氏神3社で獅子舞を奉納します。稽古はその3週間前から始めます。例年、小祭りの時点で舞の仕上がり具合は80%から90%程度です。小祭りは予行演習といってしまうと語弊がありますが、舞し手たちの目標はあくまでも11月1日の大麻比古神社例祭で獅子を舞すことです。小祭りの経験を糧に、舞し手たちは11月1日に100%の力が発揮できるように、さらに稽古を重ねます。
11月1日の大麻比古神社例祭の式典は午前10時半から始まります。獅子舞は、決まったタイミング(午後1時)から神殿前でスタートします。例祭と同時進行で行われるところが桧の獅子舞の特徴のひとつです。
午後2時と午後3時にも場所を変えて舞を奉納します。午後2時は、神殿下の社務所前、午後3時は神社の神輿がお渡りする約1キロ離れた大鳥居そばの御旅所です。
午後1時の舞し手は保存会役員から選ばれた精鋭です。舞し手たちは、この回に獅子を舞すことを目標に稽古を重ねています。午後2時と午後3時は経験を積ませる意味で一部舞し手が入れ替わります。午後1時の奉納を務める舞し手たちは絶対にミスできないという思いで昼食が喉を通らないほど緊張するのが常です。午後1時の奉納が無事に終わると、いい意味で緊張がほぐれて舞を楽しむ余裕が出てくるので、ご覧になって楽しんでいただけるのは午後2時と午後3時の回かもしれません。

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ふるさと自慢人気急上昇の伝統の鳴ちゅるうどん

シシゾウ:鳴門市でおすすめの特産物や観光スポットを教えてください。

志宇知さん:桧の獅子舞の地元である大麻町は農業が盛んで、高品質のレンコンの産地として知られています。鳴門市で最近脚光を浴びているご当地グルメは、鳴ちゅるうどんです。鳴門市で昔から食べられてきたうどんで、香川の讃岐うどんがコシの強い太麺なのに対して麺が細く、一般的なうどんとそうめんの中間くらいの太さです。市内には専門店が増え、県外からも多くのお客さんが訪れています。

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メッセージ私たちの獅子舞はすべてがみどころです

志宇知さん:約400年余りという長い歴史を持っている桧の獅子舞は、すべてがみどころだと自負しています。見方はいろいろありますが、太鼓のリズムと舞そのものを楽しんでいただくのもいいですし、雄と雌の獅子が大人に成長し夫婦となる、といったストーリーを追ってご覧いただくのもよろしいかと思います。

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※祭り紹介者 桧獅子舞保存会 会長 志宇知 正美(しうち まさみ)さんにお応えいただいたインタビューをもとに、記事をまとめています。

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