トップページ
 > これまで応援した祭り > 2015年 鳥羽の火祭り

これまで応援した祭り トップへもどる

鳥羽の火祭り

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:CBCテレビ
放送
:3/15(日) 16:00~16:54

ダイドードリンコスペシャル

神の炎や!ネコが跳ぶ~鳥羽の火祭り 愛知県西尾市

鳥羽の火祭り

鳥羽の火祭りの歴史はおよそ1200年と伝えられ、国の重要無形民俗文化財に指定されている。「神木」を茅で包んだ高さ5メートルの巨大な「すずみ」と呼ばれる松明が境内にそびえ立つ。これに火を放ち、東西二つの地区に分かれた男衆が神木を得るために燃え盛る炎に身をゆだねる。東西の激しい闘志。その様は、自らの覚悟や働きによって里の豊凶が占われることに対する責任感に満ちており、その勝敗の行方、舞い上がる煙、爆ぜる竹の音、全てが豊凶に通じているのだ。番組は、祭り本番までのおよそ2カ月間、彼らの「覚悟」と「成長」を追う。祭りの日、男衆は極寒の海に身を沈める。身を清めた者だけに炎に向かう資格が与えられるのだ。通称「ネコ」と呼ばれる独特の装束。それに身を包んだ男衆は、やがて天空を焦がす炎の塊に飛び込んでゆく。

祭り紹介

  • 祭り写真館

鳥羽の火祭り

鳥羽神明社に、約1200年前から伝えられる鳥羽の火祭り。高さ5メートル、重さ2トンの大松明「すずみ」2基に心身を清めた「神男」が火をつけ、その中にある神木と十二縄を、古い幟で作った衣装をつけた奉仕者たちが競って取り出し、どちらの「すずみ」から早く取り出されるかによってその年の豊凶を占います。

開催日
2月第2日曜日
場所・アクセス
愛知県西尾市鳥羽町西迫 鳥羽神明社

■電車
名鉄西尾・蒲郡線「三河鳥羽」駅下車、徒歩約10分

■車
・東名高速道路「音羽蒲郡」インターより、三河湾オレンジロード、国道23号線、国道247号線を通り約40分
・東名高速道路「岡崎」インターより、県道26号線、国道248号線、国道247号線を通り約60分
お問い合わせ
西尾市観光協会
0563-65-2169

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

歴史約1200年の伝統を持つ、天候占いの神事

シシゾウ:鳥羽の火祭りは、いつごろ始まった祭りですか?

柴田さん:鳥羽の火祭りを主催する鳥羽神明社(とばしんめいしゃ)は、1200年以上の歴史を持ち、村社として長く地元で崇敬されてきました。鳥羽の火祭りも創建のころから行われているといわれています。
鳥羽の火祭りは、「すずみ」と私たちが呼んでいる大松明を作って燃やし、その燃え具合で一年の天候を占う神事です。昔、当地では養蚕が行われていて、お蚕(かいこ)さんを上手に飼育するために、この神事で一年の天気を占っていたという言い伝えも残っています。

ページ先頭へ

みどころ神木が埋め込まれた2トンの大松明2基が炎上

柴田さん:火祭りで燃やす「すずみ」は、高さが約16尺、重さが約2トンあります。材料は茅(ちがや)、刈萱(かるかや)、ススキの穂、藤づる、青竹などです。大量に必要な茅と刈萱は氏子たちが力を合わせて集め、揃えた材料はいったん神前に奉納します。
この祭りは氏子地区を二分して行われます。地区分けは鳥羽神明社の西側を流れる宮西川(みやにしがわ)を境に、海側の西エリアを福地(ふくじ)、山側の東エリアを乾地(かんじ)と呼び、福地と乾地それぞれですずみを1基作ります。
すずみの芯になるのは茅と刈萱で、中に神木を埋め込みます。神木は地元の山に自生しているトチノキを枝付きで用います。大量の茅と刈萱で神木を包み込み、周りを何十本もの青竹で囲み、藤づるで巻き上げます。さらに根元には一年を表わす十二縄(じゅうになわ)を巻きつけます。
約3時間かけて2基のすずみが完成すると、クジを引いてどちらのすずみを自分たちの地区のものにするかを決めます。神事では、燃えるすずみから神木と十二縄を取り出して神前に供える速さを競うので、クジ引きをすることで公平を期すわけです。地区を代表してクジを引くのは、数え25歳の男性が務める神男(しんおとこ)です。地区のすずみが決まったら神事を行う場所まで移動させます。すずみはかなりの重量がありますが、昔通りに皆で力を合わせて担いで運び、何本ものはしごや丸太の棒を支えにして人力で直立させます。

シシゾウ:すずみに点火してからの流れを教えてください。

柴田さん:夜8時過ぎ、福地と乾地の神男が自分の地区のすずみに点火します。すずみが勢いよく燃え出したら、頃合いを見て神男がすずみに立てかけられたはしごを登って「ゆすり棒」と呼ばれる長さ14尺ほどの松の丸太棒を、すずみに突きさして激しく揺さぶります。若者を中心とする奉仕者の男たちもはしごを登って、神木を引き出しやすいように燃え盛るすずみを揺すったり、茅と刈萱をかきだしたりします。
ゆすり棒は3回いれます。一回目を一の棒、二回目を二の棒、三回目を三の棒と呼びます。一の棒をさすタイミングはすずみが2~3割方燃えた時点で、そのときの燃え方で6月の天候を占います。同様にすずみが半分近く燃えたら、二の棒をさして9月の天気、7割方燃えたら、三の棒をさして12月の天候を占います。

シシゾウ:すずみの燃え方で天候をどのように判断しますか?

柴田さん:すずみがよく燃えると晴天、煙が多いと雨降り、青竹がよくはぜるときは雷が鳴るという見立てです。燃えている最中に回るような風が吹いたら台風、すずみが2基とも倒れたら地震が起きるとも言い伝えられています。

シシゾウ:奉仕者の方々は火傷をしないのですか?

柴田さん:軽い火傷はつきものですが、跡が残るような大火傷を負うことはありません。奉仕者は全員、神社の幟(のぼり)のお下がりを仕立てた頭巾と胴着を着用します。火の中に飛び込む直前、頭から水をかぶり、装束を水びたしにします。それでも、見物の方も熱気を感じるくらい火の勢いは強く、煙もすさまじいので、すずみのそばに長くはとどまっていられません。奉仕者たちは、我慢できなくなるぎりぎりまですずみにとりつき、限界が来たらはしごから飛び降り、また水をかぶってはしごを駆け上がるという動作を入れ替わり立ち替わり行います。

ページ先頭へ

注目ポイント厳寒の海で身を清め、火に挑む奉仕者たち

柴田さん:3回のゆすり棒をいれたら、福地、乾地の奉仕者たちは、神前に供える神木と十二縄を相手方よりも速く取り出そうと、炎上するすずみを本格的にこわしにかかります。神木は枝付きなのですずみから取り出すのにかなりてこずります。十二縄は神男の守りになり、大切に扱わなければいけないとされているため、燃えて形が崩れないように注意を払いながら取り出します。この競争の勝敗で以前は農作物の豊凶を占っていましたが、現在は、福地が勝てば豊漁、乾地が勝てば豊作になるということにしています。
私たち氏子にとっては、すずみの燃え具合が重要ですが、見物に来られる方は、すずみの炎の中に飛び込み、神木と十二縄を引き出す奉仕者たちの勇猛果敢な姿をご堪能いただければと思います。

シシゾウ:すずみの燃え残りの竹を持って帰る人がいるのはなぜですか?

柴田さん:燃え残りの竹で箸を作ってご飯をいただくと虫歯にならないという言い伝えがあります。竹はたくさんあるので自由に持って帰っていただいて結構です。

シシゾウ:そのほかに注目点はありますか?

柴田さん:神男を中心とする奉仕者たちは祭り当日の昼、安全を祈願して海でみそぎを行います。白鉢巻に足袋、越中ふんどしひとつになった奉仕者たちは隊列を組んで神社から海に走って向かい、潮水で身を清め、再び神社に走って戻ってきます。海から上がるとたき火で体を乾かしますが、一年で一番寒い時期なので冷気が肌を刺し、痛いほどです。
祭りで中心的な役割を果たす神男は、祭りの3日前から神社にておこもり※を行います。昔、私が神男を務めたときはおこもりの期間が旧正月から7日間ありました。すずみの火の中に入っていっても大きな火傷をしないのは、みそぎとおこもりのご利益だと思っています。

※おこもり…泊まりこんで、精紳潔斎を行うこと。

ページ先頭へ

ふるさと自慢十種の古代米で神様のご神徳を授かる

シシゾウ:西尾市鳥羽町でおすすめの特産物や観光スポットを教えてください。

柴田さん:鳥羽の火祭りを主催する鳥羽神明社では、お守りのほかに「十種之神丹穂(じゅっしゅのかんにほ)」という古代米を授与品として販売しています。私が鳥羽神明社の近くの田んぼで栽培している古代米十種類をブレンドしたもので、神様に奉納したお米のお下がりになります。そのまま炊いていただいても、白米に混ぜていただいても結構です。

ページ先頭へ

メッセージ足を運んで見ていただく価値大の火祭りです

柴田さん:奉仕者が寒中の海に入ってみそぎを行い、大松明の炎の中に飛び込むという非常に珍しい祭りだと思います。以前、全国の火祭りを取材して回っている方が私たちの祭りをご覧になって、「これは最高の火祭りだ」とおっしゃり、取材を打ち止めにされたこともありました。足を運んでご覧いただく価値がある祭りだと思いますので、ぜひ鳥羽神明社にお越しください。

ページ先頭へ

※祭り紹介者 鳥羽の火祭り保存会 会長 柴田 清(しばた きよし)さんにお応えいただいたインタビューをもとに、記事をまとめています。

  • 日本の祭り 名産品
  • 祭り写真館
  • 祭りカレンダー
  • ワンクリックアンケート
  • 祭り広場
  • 吉村作治先生の祭り考察
  • ダイドードリンコ日本の祭りCM
  • みんなの祭り情報局
  • DyDo online shop
  • 日本の祭りボード 日本の祭りに関する発言はこちらへ!

日本の祭りポスターをプリントしよう!

ダイドードリンコは「NPO(特定非営利活動法人)日本の祭りネットワーク」に加盟しています。