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橘のケンカだんじり

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:JRT 四国放送
放送
:11/1(日) 15 : 00〜15 : 55

ダイドードリンコスペシャル

4000キロの衝撃 〜橘のケンカだんじり〜

橘のケンカだんじり

毎年10月1~3日に行われている阿南市橘町(たちばなちょう)の海正(かいしょう)八幡神社例大祭。祭りのハイライトとなるのがケンカだんじり。人口2,700人ほどの町が4つの地区に分かれ、それぞれが自慢のだんじりを繰り出し競い合う。幅わずか5メートルほどの道路で、4~50人が全速力で牽く重さ4トンものだんじり同士がぶつかり合う様はまさに圧巻。それぞれの地区が工夫をこらしただんじりが誇りと意地をかけてぶつかり合う迫力のドキュメンタリー。番組では橘町の歴史と伝統を守り続ける若者たちの姿を追う。

祭り紹介

  • 祭り写真館

橘のケンカだんじり

ケンカだんじりは、毎年10月、海正八幡神社の例大祭で行われる行事。古くから船の安全や、大漁を祈願してきただんじり(楽車)どうしが激しくぶつかり合います。だんじりをぶつけ合うようになったのは、昭和の20年代後半ころよりで、人間同士が祭りで喧嘩をしないよう、だんじりに代わりをさせてきたといわれています。

開催日
10月1日~3日※毎年同日
場所・アクセス
徳島県阿南市橘町 海正八幡神社御旅所周辺

■電車
JR四国「阿波橘」駅下車、徳島バス「橘駅前」より「橘西」行き10分終点下車、徒歩3分

■バス
「徳島」駅より「橘西」行き約1時間10分終点下車より徒歩3分

■車
「鳴門」インターより国道11号線、55号線を通り約1時間20分、中浦公園(たこのこうえん)駐車場徒歩5分
お問い合わせ
海正八幡神社
0884-27-0880

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

歴史祭りの華、ケンカだんじりのはじまり

シシゾウ:橘のケンカだんじりは、いつごろ始まりましたか?

大村さん:橘のケンカだんじりは、阿南市橘町の海正八幡神社の例大祭に行われる催しです。海正八幡神社が現在地にまつられたのは鎌倉時代中期の文永6年(1269)で、橘湾に面した港町として栄えてきた橘町で海上安全と漁業繁栄の神様として信仰されてきました。度重なる津波で古い資料が紛失し、正確なことは分かりませんが、だんじりの祭りが始まったのは江戸時代前期といわれています。
橘のケンカだんじりは、橘町の4つの地区から4つのだんじりが引き出されます。だんじり同士をぶつけあうケンカだんじりの様式になったのは戦後です。祭りの担い手の中心が血気盛んな海の男たちということで、それ以前は互いのだんじりが「触れた」「触れない」など些細なことから人間同士のケンカに発展することが多かったようです。

シシゾウ:橘町の皆さんにとってケンカだんじりはどのような存在ですか?

大村さん:とても身近な存在です。橘町の子どもたちは親に作ってもらったり、保育所や幼稚園で教えられて作っただんじりの模型に紐をつけ、ケンカだんじりのように友達同士でぶつけあって遊びます。特に祭りが終わった直後は、だんじりのおもちゃで遊ぶ子どもが増えます。そうやって小さいころからケンカだんじりに親しんでいるので、祭りに対する思い入れは深いです。

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みどころ夜7時から深夜まで約5時間続く激闘

大村さん:橘のだんじりは、車輪がついて綱で引き回す形式で、全長は約6メートル、総重量は約4トンあります。最大の特徴は、屋根の上から突きだした「やんだし」という約4メートルの竹の棒で、そこに提灯をぶらさげます。昔はそこまで長くなかったといいますが、時代を追うごとに長くなり、現在に至っています。
ケンカだんじりが始まるのは2日間とも夜です。1日の昼は神輿の渡御が行われます。夕方6時ごろ、「先組」「西組」「中組」「東組」の4つの地区からそれぞれのだんじりが引き出され、ぶつけ合いの会場となる橘町の目抜き通りを通りお旅所に集結します。通りは旧道で、車1台通るのがやっとの道幅で、だんじり同士がすれ違うことも不可能です。そこに、海正八幡神社に向かって先組、西組、中組、東組の順番に並びます。この並びは昔から決まっています。だんじりのぶつけ合いが始まるのは夜7時で、真夜中まで休憩をはさみながら延々行われます。

シシゾウ:だんじりの引き手は何人ですか?

大村さん:地区によって異なりますが、最低でも30人程度は必要です。綱を引く人間だけでなく後ろから直接だんじりを押す人間もいます。引き手は男性に限られており、年齢は特に決まっていません。私は60歳まで引いていましたし、10代の若者もいます。
だんじりには、打子(うちこ)と呼ばれる囃子の子どもたち数名が乗り込みます。囃子の楽器は大太鼓、小太鼓、鼓、鉦です。ぶつけ合いをするときも打子は乗ったままです。子どものころ、打子を務めましたが、だんじりをぶつけられたときの衝撃はかなりのものです。それでもだんじりに乗れるのが嬉しくてワクワクしたことを今でも覚えています。

シシゾウ:ケンカに作法はありますか?

大村さん:その時の状況によります。各地区の責任者が互いに「やるか?」と合図を送り、ぶつけ合います。真ん中に挟まれただんじりが前から、後ろから続けざまにぶつけられることもあります。ぶつけるときは手加減なしです。引き手たちは加速をつけ、ぶつかる瞬間、だんじりにはさまれないよう脇によけます。だんじりの胴体の四隅には舵取りをする役が4人いて、だんじり同士がうまくぶつかり合うように軌道を微調整します。ぶつかる勢いが強すぎて、だんじり同士が浮き上がることもあります。だんじりがぶつかる箇所は補強していますが、ケンカの最中に壊れることは珍しくありません。そのときは応急処置をしてケンカを続けます。
ケンカだんじりを実際にご覧いただくと、ぶつけ合うときのスピード感と衝撃音はすさまじく、ご覧になっている方々から歓声や拍手が自然に湧き上がります。

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注目ポイント真夜中にヘアピンカーブを全速力で回って宮入り

大村さん:この祭りのもうひとつのみどころは、だんじりの宮入りです。ケンカだんじりを終えた夜中12時、4台のだんじりは神輿がお渡りをしているお旅所を目指します。
お旅所に通じる道路は、手前が約90度のカーブになっています。そこをだんじりは全速力で引っ張られ、カーブにさしかかっても速度を緩めず、そのまま勢いよくお旅所に駆け込みます。イメージとしては、大阪府岸和田市の岸和田だんじり祭のやりまわしに似ています。 お旅所の入り口には鳥居の代わりに柱が立てられています。柱と柱の間隔は広くないので一発できれいに滑り込んだときは拍手喝采です。当然うまくいかないときが多く、最悪の場合、だんじりが転倒してしまうこともあります。私も現役時代に一度他の組のだんじりの転倒を経験しています。幸い、すぐ起き上がらせることができ、けが人も出ませんでした。

シシゾウ:うまく入らなかったらどうなりますか?

大村さん:きれいに入るまでやり直します。ただし、挑戦した回数が偶数のときは奇数になるようにもう一度挑戦します。例えば、1回目に失敗し、2回目で成功しても、3回目を行います。4台のだんじりがすんなり納まることは珍しく、宮入りが完了するのに1時間近くかかることもあります。

シシゾウ:そのほかにみどころはありますか?

大村さん:ケンカだんじりは男の祭りで、打子も男の子が務めます。その代わりというわけではありませんが、女性が引き、女の子が打子をする女子(おなご)だんじりがあります。女子だんじりができたのは戦前で、戦後に一時期途絶えていましたが、十数年前に復活しました。女子だんじりの引き回しは夕方に行われます。男性と同じようにはっぴを着て、とても威勢がいいです。

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ふるさと自慢近海産のちりめんが美味

シシゾウ:阿南市でおすすめの特産物や観光スポットを教えてください。

大村さん:阿南市橘町が面する橘湾は昔、阿波の松島と呼ばれた景勝の地でした。戦後、企業が進出し、海辺が埋め立てられたため、眺めはかなり変わっています。橘町と橘湾を一望するなら裏山の大谷山(おおたにやま)がおすすめです。山頂には公園があり、眼下の風景が楽しめます。特産でおすすめは橘港で水揚げされるちりめんです。おいしいと評判で町外から大勢の方が買いに来られます。

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メッセージ橘町にお越しになって迫力を生で感じてください

大村さん:ケンカだんじりは珍しい祭りで、迫力もすごいので、ぜひ橘町に足を運んでご覧いただきたいと思います。見物する際は、ケンカだんじりが行われる通り沿いにある空き地で見てください。通りは道幅が狭く、引き手が逃げてきたりするので危険です。安全のため、関係者の指示には必ず従ってくださるようお願い致します。また、ケンカだんじりの会場周辺には公衆トイレがありませんので、ご注意ください。

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※祭り紹介者 海正八幡神社 総代会 会長 大村 誠治(おおむら せいじ)さんにお応えいただいたインタビューをもとに、記事をまとめています。

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