トップページ
 > 祭り紹介 > これまで応援した祭り > 2015年 興津八幡宮秋季大祭

これまで応援した祭り トップへもどる

興津八幡宮秋季大祭

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:KUTV テレビ高知
放送
:12/5(土) 16 : 30〜17 : 24

ダイドードリンコスペシャル

故郷(ふるさと)をこえる舟の唄~興津八幡宮秋季大祭~

興津八幡宮秋季大祭

四万十町興津地区。農業が盛んな郷分と漁業が盛んな浦分に分けられるこの地区では約500年の歴史を持つ秋の祭りが毎年10月15日に行われる。「農民 対 漁民」が豊作か大漁を占うこの祭り。その舞台となるのは、白砂棈松の美しい小室の浜だ。郷分地区の人々が担ぐ神輿の上の鳳凰飾りを、浦分地区50〜60人で担ぐ巨大な宮舟の舳先で落とすことができれば大漁。神輿が逃げ切れば豊作と言われており、両者は逃げる追うの攻防を繰り広げる。その迫力は凄まじく浜に集まった多くの見物客を魅了する。どうしても人手が必要なこの祭り。このところの過疎と高齢化により後継者は少なくなっているものの、そこには「途絶えさせてなるものか」と尽力する熱い人々の姿があった。

祭り紹介

  • 祭り写真館

興津八幡宮秋季大祭

その年の豊漁と豊作を占う祭りで、祭神を慰め感謝し、氏子の無病息災、五穀豊穣、漁獲豊漁などを祈願します。見所は、宮舟と神輿の勇壮なぶつかり合いで、漁師の担ぐ宮舟が神輿を突くと豊漁、農民の担ぐ神輿が逃げ切れば豊作とされています。400年以上の歴史があり、高知県無形民俗文化財に指定されています。

開催日
10月15日※毎年同日
場所・アクセス
高知県高岡郡四万十町興津 興津八幡宮

■電車
JR土讃線「窪川」駅より高南バス興津行き約35分、「青少年旅行村」下車、徒歩5分

■車
高知県自動車道「四万十町中央」終点より右折、約1キロ先信号を興津方面右折後、約30分「興津海水浴場」駐車
お問い合わせ
四万十町観光協会
0880-29-6004

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

歴史祭りの華の宮舟神事は400年以上の伝統

シシゾウ:興津八幡宮秋季大祭に登場する宮舟はどのくらいの歴史がありますか?

小嶋さん:宮舟と興津八幡宮の神輿が競い合う宮舟神事は、400年以上の歴史があるといわれています。宮舟は、舟をかたどった担ぎもので、興津八幡宮の氏子地区のひとつ、浦分(うらぶん)地区から出されます。神輿を出すのは同じ氏子地区の郷分(ごうぶん)地区です。神事は、宮舟と神輿が喧嘩をし、漁業が盛んな浦分地区が勝つと大漁、農業が盛んな郷分地区が勝つと五穀豊穣になると昔から言い伝えられています。
宮舟神事はこれまでに再三、中断の憂き目にあいました。過疎や高齢化で担ぎ手になる若者が減ったことが原因です。宮舟の担ぎ手は最低でも60人は必要です。現在は、浦分地区だけでは必要な人員を確保できないので、四万十町にも協力をしていただき、担ぎ手を広く町外からも募っています。

ページ先頭へ

みどころ宮舟が追いかけ、神輿が逃げる、迫真の戦い

シシゾウ:宮舟はどのような造りになっていますか?

小嶋さん:竹と角材で全長約10メートルの船の枠組みを作り、上から幕をかぶせ、大漁旗などで豪華に飾り立てます。舟の舳には、「さがり」と呼ばれる龍の刺繍をほどこした豪華な飾り幕を垂らします。幕を含めると重量は700キロに達します。
宮舟の船体や道具類は地区の倉庫に保管されていますが、さがりだけは、父親の代から私の家でお預かりしています。過去に宮舟が出せなかった年も、さがりだけは神社に奉納しに行き、おはらいを受けました。
宮舟の担ぎ手は船体の中に入り、とりつけられた12本のかき棒を40人の担ぎ手で神輿のように担ぎます。担ぎ手は、幕の内側にいるので外が見えません。そこで、宮舟の外回りには15人前後の人間が付き、進行方向などを指示します。また、担ぎ手とは別に船頭と呼ばれる謡(うた)い手2名が宮舟に乗り込みます。

シシゾウ:宮舟と神輿の競い合いはどのように行いますか?

小嶋さん:祭り当日、宮舟は興津八幡宮に向けて浦分地区を12時に出発します。神社までは約30分の道のりです。その間神社では、郷分地区の神輿がすでに待機しており、神事が取り行われます。神事が終わると境内を出て、神輿の後ろに宮舟が付き、競い合いをする小室(おむろ)の浜に向かいます。小室の浜に着くのは午後2時ごろです。それから、宮舟と神輿は浜で潮のお清めをします。
競い合いは、逃げる神輿を宮舟が追いかける形で展開します。勝負は、宮舟が舳で神輿の上についている飾りの鳳凰を落としたら宮舟の勝ち、宮舟の攻撃をかわして最後まで逃げ切れたら神輿の勝ちになります。宮舟は神輿よりも一回り大きく、重量もあるので、神輿がまともにぶつかっても勝ち目はありません。神輿は宮舟より小回りが利くので、突進する宮舟の攻撃を避けながら、宮舟の後ろに回り込むように逃げます。重量級で一度走り出したらすぐには止まれない宮舟から、機敏な神輿がただ逃げ回るだけでは勝負は盛り上がりません。競い合いを楽しみに大勢の観客がいらっしゃるので少しでも楽しんでいただけるように、宮舟側と神輿側で事前に打ち合わせをし、「宮舟がぶつかる寸前で神輿がスッとよける」など見せ場を作るようにしています。しかし、本番はなかなか打ち合わせ通りにはいきません(笑)。過去には、宮舟が勢いよく突っ込みすぎて、神輿を大破してしまったこともありました。

シシゾウ:競い合いの時間はどのくらいですか?

小嶋さん:15分前後です。宮舟も神輿も足元の悪い砂浜を走り回るので担ぎ手は相当体力を消耗します。競い合いが終わると、宮舟と神輿は神社に戻りますが、神社の境内でも短い時間ですが競い合いをします。神輿が無事、本堂に納まると終了で、宮舟は浦分地区に戻り、すぐに解体されます。

ページ先頭へ

注目ポイント船頭の力強い歌声と担ぎ手の掛け合いが聞きどころ

シシゾウ:宮舟と神輿の競い合いのほかにも注目ポイントはありますか?

小嶋さん:宮舟の船頭が謡う舟歌です。舟歌は宮舟神事を盛り立てるのに欠かせません。船頭は宮舟が浦分地区を出発してから神輿と競い合いをし、再び神社に戻ってくるまでほとんど謡いっぱなしです。舟歌には、担ぎ手たちが「ハーヨーイ、ヨイヨイカーセー」と合いの手を入れます。担ぎ手たちは最初こそ威勢よく声を出しますが、宮舟が重たいので、小室の浜に着くころには疲れて声が出なくなります。それでも船頭は大きな声で謡い続けます。
舟歌は数曲あり、場面ごとに謡う曲が決まっています。浦分地区から興津八幡宮に向かうときは、「今日は日も良し、出初めをいたす」という歌詞で始まる曲を謡います。神社の近くまで来ると「向こうに見えるは八幡社(はちまんやしろ)」という歌詞が出てきて、そこから神社に着くまでは、周囲の情景をそのまま描いた歌詞になっています。そういった歌詞もひとつの聞きどころだと思います。

シシゾウ:小嶋さんは船頭を長くお務めになったそうですね。

小嶋さん:私の父と父の叔父が船頭をしていて、叔父が高齢で引退するとき、引き継ぐ形で船頭になり、以来40年近く務めてきました。現在、体力の関係で現役は退きましたが、後進の指導はしています。現在、船頭を務めるのは私の弟とUターンで地元に戻ってこられた男性です。舟歌は楽譜がないので、節回しを覚えるのはすべて口伝えです。私も自分の父親が謡っているのを聞いて耳で覚えました。本番では単に謡うだけでなく、宮舟の動きに合わせて、同じフレーズを繰り返したり、節回しを伸ばしたりして曲の長さを調整しなければならない場面が出てきます。そういう場合は、宮舟の外回りにいる私が舟の中にいる船頭に指示を出しています。

シシゾウ:そのほかにみどころはありますか?

小嶋さん:花台(はなだい)と呼ばれる山車が郷分地区から出され、宮舟や神輿とは別行動で地区を練って回ります。花台は、造花などで美しく飾り付けられ、お人形のようにきれいに着飾った小学生の女の子が2人乗り込んで花を添えます。

ページ先頭へ

ふるさと自慢白砂青松の小室の浜は海水浴客に人気

シシゾウ:四万十町でおすすめの特産物や観光スポットを教えてください。

小嶋さん:宮舟と神輿が競い合いをする小室の浜は、白砂青松の海岸です。遠浅で水質がよいので海水浴場としても人気です。宮舟を出す浦分地区は昔からシイラ漁が盛んです。神輿を出す郷分地区はピーマンやミョウガのハウス栽培に力を入れています。

ページ先頭へ

メッセージ興味のある方はぜひ担ぎ手としてご参加ください

小嶋さん:400年以上という伝統を持つ祭りですが、県外にはあまり知られていないので、この機会に大勢の方に知っていただきたいですし、見に来ていただきたいです。高校生から50歳までの男性で宮舟を担いでみたいと思われる方がいらっしゃれば、担ぎ手として参加していただけたら嬉しく思います。祭りの衣装やお食事などはこちらでご用意します。競い合いは安全第一で行っていますので、興味のある方は事前に下記までお問い合わせください。

お問い合わせ先 四万十町観光協会/0880-29-6004

ページ先頭へ

※祭り紹介者 宮舟 船頭指導者 小嶋 光和(おじま みつかず)さんにお応えいただいたインタビューをもとに、記事をまとめています。

  • 日本の祭り 名産品
  • 祭り写真館
  • 祭りカレンダー
  • 注目の祭り
  • 吉村作治先生の祭り考察
  • ダイドードリンコ日本の祭りチャンネル
  • DyDo online shop
  • 日本の祭りボード 日本の祭りに関する発言はこちらへ!

日本の祭りポスターをプリントしよう!

ダイドードリンコは「NPO(特定非営利活動法人)日本の祭りネットワーク」に加盟しています。