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小国・小玉川「熊まつり」

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:YBC 山形放送
放送
:5/31(日) 13 : 30〜14 : 25

ダイドードリンコスペシャル

我ら山の神に生かされし民なり 〜小国・小玉川 熊まつり〜

小国・小玉川「熊まつり」

町の面積の9割以上が森林が占め、今なお「マタギ」と呼ばれる人たちによる狩猟の習俗が残る山形県小国町。「熊まつり」は、春の狩猟が終わると、仕留めた熊の供養と猟が無事に終わったことに対する山の神に感謝を捧げるための神事で、町内各地区のマタギ衆のみで執り行っていました。小国町・小玉川地区では、30年ほど前から伝統の神事を一般に公開し、まちおこしの観光イベントが合体した形で例年5月の連休に実施しています。番組では、実際の「春のクマ狩り」にカメラクルーが同行した模様を盛り込むほか、近年、里山に頻繁に出没するようになったサルやクマなど野生動物の生態にも迫ります。

祭り紹介

  • 祭り写真館

小国・小玉川「熊まつり」

町の面積の9割以上を森林が占め、今なお「マタギ」と呼ばれる人たちによる狩猟の習俗が残る山形県小国町。サクラが咲く5月初めに300余年の伝統がある「熊まつり」が開かれます。熊まつりは、恵みをもたらす山の神に感謝し、狩猟した熊を供養する儀式で、古式ゆかしい神事と迫力ある熊狩りの模擬実演が行われます。

開催日
5月4日※毎年同日
場所・アクセス
山形県西置賜郡小国町小玉川国民宿舎 飯豊梅花皮荘駐車場

■電車
「米沢」駅よりJR米坂線「坂町」行き約1時間30分
「小国」駅下車、町営バス「飯豊梅花皮荘」行き45分、「飯豊梅花皮荘」下車すぐ

■車
東北自動車道「福島飯坂」インターより国道13号線、287号線、113号線、県道15号線、260号線を通り約2時間30分
お問い合わせ
小国町観光協会
0238-62-2416

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

歴史伝統の神事と町おこしの催事が合体

シシゾウ:小国・小玉川「熊まつり」は、いつごろ始まった祭りですか?

舟山さん:小国・小玉川「熊まつり」は、熊などの大型獣を集団で狩るマタギの里として知られる小国町小玉川地区で古くから行われてきた神事を中心に開かれる催事です。昔は熊猟が終わると、仕留めた熊の供養と猟が無事に終わったことに感謝を捧げるため、マタギたちが加持祈祷※を執り行う法印(ほういん)様に依頼して神事を催してきました。かつては各地区で熊供養の神事が行われていたようですが、伝統が継承されているのは小玉川地区だけで、30年ほど前からは町おこしの催事として5月4日に開催日を固定して実施しています。
小玉川の熊供養の神事の歴史は約300年といわれていますが、私たちマタギの間では約800年の歴史があると言い伝えられています。余談になりますが、小玉川地区の国民宿舎『飯豊梅花皮荘』(いいでかいらぎそう)名物の飯豊温泉は約800年前、手傷を負って逃げていった熊が湯に入って傷を癒しているのを見たマタギによって発見されたという伝説も残っています。

※加持祈祷…一般に、病気・災難などをはらうために行う祈祷、または、その儀式。印を結び、真言を唱え、いくつかの象徴的器具を用いて行う。

シシゾウ:現在、マタギとして活動されている方はどのくらいいらっしゃるのですか?

舟山さん:小国町猟友会には約104人の会員がおり、そのうち小玉川地区のメンバーは12人です。昔は集落のほとんどの家に鉄砲がありましたが、今は猟銃を所持する資格が厳しくなっているため、猟銃を持つ人が減っていて、猟友会が高齢化しています。私は20代前半から熊狩りをはじめて50年近くになりますが、私の息子は狩猟の免許は持っておらず、東京ですっかり山とは縁遠い生活をしています(笑)。
現在、熊の猟期は4月から5月にかけて30日間許可をもらいます。現在、ツキノワグマは増加傾向にあり、民家のすぐそばまで出没するようになっていますが、捕獲頭数は県で決めています。毎年、有害鳥獣駆除で小玉川地区には熊が何頭いるか調べ、報告の上、猟の許可を申請して、頭数を決めてもらいます。

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みどころ伝統の猟を実演する模擬熊狩りでは、マタギが毛皮を着て熊役を熱演

舟山さん:小国・小玉川「熊まつり」の主なプログラムは、模擬熊狩り、勢子(せこ)大会、神事、抽選会などです。
模擬熊狩りは、地元で昔から行われてきた熊狩りを猟友会メンバーが実演します。舞台は、祭り会場の国民宿舎『飯豊梅花皮荘』駐車場から川を挟んで対岸にある山の斜面で、熊の役は人が熊の毛皮をかぶって演じます。
伝統の熊狩りは、向立(むかだて)という全体の指揮者が鉄砲、勢子、ハゲ破りなど、それぞれ役割を持ったメンバーを指示し、熊を山の上で待ちかまえる射手のところに追い込むという方法をとります。銃の射手は鉄砲、または山の言葉で「ブッパ」と呼ばれます。鉄砲は3人いて、最終的に熊を仕留める一鉄砲(いちでっぽう)と補助役の二鉄砲(にでっぽう)、三鉄砲(さんでっぽう)と役割が決まっています。勢子は大声を上げて熊を鉄砲のほうへ追い立てる役割です。ハゲ破りは嵓破り(くらやぶり)ともいい、熊が藪などに入り込んで動かなくなったとき、近づいていって藪から追い出す役目です。熊が隠れている場所に入っていくのは非常に危険で、1人でも大人数がいるかのように七色の声を出します。模擬熊狩りではハゲ破りの場面も実演してみせます。クライマックスは勢子たちに追い立てられた熊が山の斜面を駆け上がり、待ち構えていた一鉄砲によって倒されるところです。熊狩りの模様は向立の役を務める人間が解説します。苦労して四つん這いになって歩いている熊役に「おい、熊、立って歩いたらどうだ」などと声を掛けたりしながら軽妙に説明するので、楽しくご覧いただけると思います。実演時間は15分程度です。もっと長く見たいという声もたくさんいただくのですが、5月初旬に本物の熊の毛皮をまとっている熊役の人間は汗だくで、今の時間が精一杯です。

シシゾウ:勢子大会はどのような内容ですか?

舟山さん:熊狩りで勢子が熊を追い立てるときに出す「ホーリャー」という掛け声をどれだけ大声で叫べるかを一般参加者の方に挑戦していただきます。出場者は会場から川向こうの山に向かって大声で叫びます。山には審判が待機していて、声が聞こえたら手で丸の形をつくり、合図をします。声の大きさで順位をつけるわけではなく、山に声が届いた人全員に景品を贈呈します。勢子大会は比較的新しいプログラムですが、回を重ねるごとに参加人数が増えていて、女性の参加者の姿も目立ちます。

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注目ポイント青笹でふりまかれる熱湯のしぶきを浴びて無病息災

舟山さん:熊まつりのメイン行事である神事は、猟の収獲を山の神様に感謝します。私たちマタギにとって山の神様はとても大切な存在で、猟で山に入るときは、山の神様が宿っているとされる股が3本ある木に必ずお参りをします。
神事の流れは、最初に山の神様をお迎えし、魚のオコゼを祭壇に奉納します。山の神様は女性で、神様よりも姿がみにくいオコゼを捧げることで喜んでいただくという意味あいがあります。
神事で観客の皆さんが一番盛り上がるのは湯立てです。祭壇のそばでは神事の最初から大きな釜を火にかけて大量の湯を沸かしています。その釜の湯に祈祷とともに青笹の枝を浸して引き上げ、観客に向かって振り回します。この青笹の湯しぶきにかかると清められ、無病息災や厄払いのご利益があるとされています。釜の湯が煮えたぎっているので熱いと思って逃げ出す方が中にはいらっしゃいますが、青笹を入れることで温度が下がり、火傷をすることは決してないので、安心して湯を浴びてご利益を受けてください。

シシゾウ:そのほかにみどころはありますか?

舟山さん:抽選会では地元特産の山菜など特産物が当たります。物販コーナーでは、川魚の塩焼きなど山里ならではの味覚を味わっていただけます。小玉川の熊まつりといえば、熊肉と大根を味噌仕立てにした熊汁のふるまいが名物で、観客の皆さんに大変人気なのですが、東日本大震災以降は実施を見合わせています。東日本大震災での問題が解決しますと抽選会にも熊の毛皮がでますし、熊汁も物販コーナーに出ます。猟友会や祭り関係者は一日も早く再開できる日を待ち望んでいます。

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ふるさと自慢飯豊連峰の大パノラマを堪能しながらわらび取り

シシゾウ:小国町でおすすめの特産物や観光スポットを教えてください。

舟山さん:小国町小玉川地区は飯豊連峰の山麓に位置し、集落から峠道を登っていった先にある樽口峠(たるくちとうげ)の展望台からは飯豊(いいで)連峰が一望できます。熊まつりのある5月には山麓から中腹にかけての木々の緑と山頂の残雪のコントラストがとてもきれいです。樽口峠展望台の近くには観光わらび園があり、5月下旬から6月下旬にかけてのシーズン中は、飯豊山(いいでさん)を眺めながらわらび取りが楽しめます。

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メッセージ熊まつりと雄大な自然を堪能ください

舟山さん:5月4日は、ぜひ私たちの町で小国・小玉川「熊まつり」をご覧になってください。祭りを楽しんでいただいた後は、樽口峠に登って飯豊山の雄大な景色に触れ、自然の豊かさと美しさを堪能していただきたいと思います。

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※祭り紹介者 小国町猟友会 小玉川7班 舟山 堅一(ふなやま けんいち)さんにお応えいただいたインタビューをもとに、記事をまとめています。

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