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能登島向田の火祭

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:MRO 北陸放送
放送
:8/23(日) 16 : 00〜16 : 55

ダイドードリンコスペシャル

絆むすぶ大松明 〜能登島向田の火祭〜

能登島向田の火祭

石川県七尾市、能登半島の真ん中に位置する、「能登島」。周囲72キロ、およそ1000世帯の小さな島です。この島で行われる、国内でも指折りの大きな火祭りが「向田の火祭」です。毎年7月末、向田地区の壮年団が中心となり、高さ30メートルもの柱松明に火を放つ壮大で幻想的な祭りです。倒れた松明の先の御幣を真っ先に手にした人には幸運が訪れるとされ、燃え尽きた松明が、山側に倒れれば豊作、海側に倒れれば豊漁と伝えられています。そしてこの祭りでは、文字通り子どもからお年寄りまで総掛かりで準備・実施に取り組みます。番組では向田地区の人々が祭りにかける姿を中心に、過疎の進む能登で、この祭りを後世に伝えていこうという人々の想いを描いていきます。

祭り紹介

  • 祭り写真館

能登島向田の火祭

七尾市能登島で7月に行われるダイナミックな火祭り。男衆が伊夜比咩神社から神輿と大小7基のキリコ(奉灯)を担ぎ出し、広場に設置された高さ30メートルの大松明の周りを練り歩きます。熱気が最高潮に達すると、手松明を一斉に投げつけ、点火。大松明は火柱となって燃えさかり、倒れた方向で豊漁、豊作を占います。

開催日
7月最終土曜日
場所・アクセス
石川県七尾市能登島向田町 伊夜比咩神社

■電車
「和倉温泉」駅下車、のとじま臨海公園行きバスで約30分

■車
のと里山海道「徳田大津」ジャンクションから能越自動車道「和倉」インター経由で約20分
お問い合わせ
七尾市産業部観光交流課
0767-53-8424

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

歴史起源は不明。
7月最終土曜日に行われる伝統の夏越し行事

シシゾウ:能登島向田の火祭は、いつごろ始まりましたか?

高橋さん:起源については夏越しの行事あるいは虫送りの行事として始まったなど諸説があります。しかし、記録が残っていないのではっきりしたことは分かっておらず、古くから行われているとしか申し上げることはできません。昔は納涼を意味するオスズミ祭の名称で呼ばれ、7月31日に行われていましたが、現在は7月の最終土曜日に開催します。

シシゾウ:祭りで燃やす大松明はどのくらい大きいですか?

高橋さん:高さは約30メートル、重さは約10トンあります。芯になるのはオオギと呼ばれるご神木です。オオギは長さ約18メートル、根元の直径約60センチの松の木で、上に青竹を接ぎ足し、先端に御幣をさします。オオギの周りにはシバ約800束を稲わらで編んだ大縄でくくりつけます。シバは1束が約15キロあり、向田町の約120世帯はそれぞれシバ7束を用意する決まりがあります。シバ以外にも大縄用の稲わら500束、点火用の手松明約300本分の竹と麦わらも用意しなければいけないので準備は大変です。
大松明の設置は2日がかりです。会場となる崎山(さきやま)広場に材料を運び込むのが祭りの前々日で、前日に大松明を作り、地面に立てます。私が子どもだった約50年前は港や漁船で使われるろくろと呼ばれる人力巻き上げ機を使って起こしていましたが、今はクレーン車を使っています。直立した大松明は、サシドラと呼ばれる松の木6~7本で周囲から放射状につっかい棒をして支え、縄を張って補強します。

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みどころ神輿と大小7基のキリコが大松明の周りを7周練り歩く

高橋さん:大松明の点火に先立って、伊夜比咩(いやひめ)神社のお神輿と大小7基のキリコが、神社から約500メートル離れた崎山広場に設けられた御旅所に渡御します。お神輿とキリコが神社を出発するのは、午後8時過ぎです。行列の先頭はお神輿で、キリコがお神輿を追い越すことは許されません。キリコは大中小のサイズがあり、ひとつずつにサキドラ、カマヒバシ、シンドラ、フジキリ、マーカイ、ハヤシカタ、アトドラという名前がついています。一番大きなシンドラ、サキドラは壮年団、中サイズのマーカイは中学1~2年生、小サイズのフジキリは小学5年生以上といった具合に地区の年齢階層ごとに担当するキリコが決まっています。また、祭りの準備もこの年齢集団で役割分担します。お神輿を担ぐのは壮年団を卒業した男衆で、各キリコをリードする提灯持ちは60歳前後の人間が務めます。渡御には中学3年生が演奏する鉦、太鼓、笛による道中囃子(どうちゅうばやし)もつきます。

シシゾウ:御旅所についてから大松明点火までの段取りを教えてください。

高橋さん:お神輿とキリコ7基は御旅所に着くと、広場に立てられた大松明の周りを時計回りに7周します。続いて神事が行われ、それがすむと大松明の点火に備え、お神輿は決められた安置場所におさまり、キリコは広場から出されます。
伊夜比咩神社のお神輿は、御神火を灯した提灯をつけています。その御神火を壮年団長が竹と麦わらで作った手松明に移し、広場5、6ヵ所に設けた点火用のシバの山に点火します。点火に参加する人たちは用意されている手松明にシバの御神火を移します。

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注目ポイント天を突く大松明が約10分間炎上。倒れると御幣の争奪戦

シシゾウ:大松明の点火はどのようにして行いますか?

高橋さん:参加者は火のついた手松明を振り回しながら、大松明の周囲をグルグル時計回りします。手松明を振り回すのは、火が消えないようにするためです。周囲の円は最初大きく、次第に小さくしていきます。午後10時、壮年団長が笛を吹くのを合図に参加者は手松明を大松明めがけて一斉に投げつけます。大松明は点火するとあっという間に炎に包まれます。大松明の表面は二層構造になっていて、外側に巻きつけられたシバが燃え落ちると火の粉が舞い上がり、いったん火の勢いが弱まりますが、その下のシバの層に火が燃え移ると再び火勢が強くなります。大松明は例年、約10分間炎上し、表面のシバが燃え尽き、支えていた縄が焼き切れるとドウッと横倒しになります。倒れると同時に大松明には人が群がります。皆のお目当ては大松明の先端にさしている御幣です。御幣を持ち帰って家の神棚に供えると、幸福になると言い伝えられているため、私が青年だったころは御幣を巡って激しい争奪戦が繰り広げられましたが、近頃はそこまで激しい奪い合いはしません。大松明が倒れた方向で豊作豊漁を占う風習もあり、倒れた向きが山側だと豊作、海側だと豊漁といわれています。

シシゾウ:大松明が倒れた後もみどころがあるそうですね。

高橋さん:大松明が倒れると同時に、壮年団の男たちがまだ燃えている大松明からオオギとサシドラを引きずり出すところもみものです。オオギとサシドラは2~3年使い回すので、燃えないように一年間水の中に浸け、たっぷり水分を含ませてあります。それでもモタモタしていると火が移ってしまうので皆、真剣です。

シシゾウ:点火は一般の人も参加できるそうですね。

高橋さん:他所から観光にいらっしゃった方も自由に参加していただけます。手松明は約300本用意しているので数には余裕があります。手松明を手にしたら指示に従って点火し、大松明の周囲を回って、合図があれば大松明に向けて投げてください。手松明の火は消えやすいので、一定のリズムでグルグル回すのが消えないコツです。これまで手松明で火傷をした人はいませんが、手松明は長さが約1.5メートルあり、振り回しながら動くので周囲の人に当てないように注意してください。また、燃えやすい材質の服でご参加は避けてください。

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ふるさと自慢能登島沿海で野生のイルカをクルージングでウォッチング

シシゾウ:七尾市能登島向田町でおすすめの特産物や観光スポットを教えてください。

高橋さん:ガラス美術館や水族館は人気の観光スポットです。春先から11月にかけて七尾湾(ななおわん)に生息する野生のミナミバンドウイルカを船上から観察するイルカウォッチングツアーも好評です。向田港から専用の遊漁船が出港していて予約も可能です。能登島向田の火祭を見に来られるなら、昼はイルカウォッチングを楽しまれるといいと思います。

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メッセージ是非、私たちの火祭に参加してください

高橋さん:能登島向田の火祭は、午後8時に始まり、遅くても夜11時にはすべての行事が終わる短い祭りです。内容も大松明に火をつけて燃やす、という明快さですので、氏子だけでなく観光でいらっしゃった方にも気軽に参加いただけます。是非、たくさんの方にお越しいただき、私たちの祭りを一緒に体感していただければ、と願っています。

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※祭り紹介者 能登島向田町 町会長/能登島向田の火祭保存会 会長 高橋 正俊(たかはし まさとし)さんにお応えいただいたインタビューをもとに、記事をまとめています。

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