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室生神社の流鏑馬

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:TVK テレビ神奈川
放送
:12/6(日) 12 : 00〜12 : 55

ダイドードリンコスペシャル

八百年を継ぐ双璧の颯 〜室生神社の流鏑馬〜

室生神社の流鏑馬

神奈川県の西部、足柄上郡山北町に伝承されている「室生神社の流鏑馬」。800年以上の歴史を誇るこの神事は、室生神社の氏子たちによって受け継がれてきました。この流鏑馬の特長は、2頭で馬場を駆け抜けるところ。番組では、この流鏑馬を行う2人の氏子を練習風景から本番まで密着し伝統を守ることの難しさや大切さ、そして流鏑馬の迫力を紹介します。

祭り紹介

  • 祭り写真館

室生神社の流鏑馬

「室生神社の流鏑馬」は源頼朝の石橋山挙兵の際、現在の山北の地を所領していた河村城主河村義秀が平氏方に味方し、領地没収、斬刑に処せられるところを鶴岡八幡宮での流鏑馬の妙技により許され、旧領に復帰できたという故事に基づき行われる祭事です。露払いの先導と射手の2頭立てで騎射が行われることが特徴です。

開催日
11月3日※毎年同日
場所・アクセス
神奈川県足柄上郡山北町 室生神社

■電車
・JR御殿場線「山北」駅下車より徒歩約5分
・小田急線「新松田」駅より富士急湘南バスを利用し、「山北駅」バス停下車、徒歩約10分
お問い合わせ
山北町役場生涯学習課
0465-75-3649

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

歴史弓馬の腕で難を逃れ、流鏑馬を奉納して神に感謝

シシゾウ:室生神社の流鏑馬は、どのくらいの歴史がありますか?

山崎さん:800年以上といわれています。起源については次のような言い伝えが残っています。鎌倉幕府の成立前夜、山北町一帯を所領していた河村城主・河村義秀(かわむらよしひで)は平氏方に味方したことで、源氏方に領地を没収され、処刑されそうになりました。しかし、流鏑馬行事で見事な腕前を披露したことで刑を免除され、旧領に復帰できました。このことを神様の加護と感謝し、神社の祭礼に流鏑馬を奉納するようになったということです。義秀公が弓馬の腕前を披露した流鏑馬行事が行われたのが建久元年(1190)とされていることから平成2年(1990)には流鏑馬800年祭が行われました。

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みどころ騎乗者は氏子。流鏑馬の的を持つ的持ちは世襲

シシゾウ:室生神社の流鏑馬はどのような特徴がありますか?

山崎さん:氏子自身が馬に乗り、弓を引くことが最大の特徴です。他所で行われている流鏑馬行事のほとんどは専門家に依頼しますが、私たちの流鏑馬の場合、騎乗者は山北町で生まれ育ち、現在も住んでいることが絶対条件になります。
もうひとつの特徴は騎乗者2名で、1人が射手、もう1人は露払い役の先導になり、2頭立てで行うことです。
流鏑馬が行われる馬場は、室生神社の参道で、長さが約340メートルあります。普段は舗装路なので本番前日、自治会が協力して1日がかりで砂を敷き詰め、終わったら砂を撤去します。
騎射に先立って、裸馬に騎乗者が乗って馬場を早駆けで一往復する馬場駈(ばばか)けや、馬の口と足を清める垢離取(こりと)りの儀など一連の儀式が行われます。
流鏑馬の的は3つ用意されます。2騎がスタートし、的に近づくと先の馬の先導は扇を振り、その合図で後の馬の射手が弓を引き、的を射ます。的は90センチ四方の杉板で、それぞれ「一の的」「二の的」「三の的」と書かれています。この的に九尺(約2.7メートル)の棒が取り付けられ、的持ちと呼ばれる男性が持って支えます。的持ちは世襲で、町内の3軒の家の男性が務めます。なお、的の材料は、室生神社の元宮にあたる山北町中川の大室生(おおむろう)神社から送られてきて、的持ちが組み立てます。
2頭立ての騎射で一番難しいのはスタートのタイミングを合わせることです。馬は予期しない行動をとることがあるので、思うようにいかないことが多々あります。祭りの雰囲気に興奮した馬がいきなり立ち上がって、弓と矢を持ち、両手を放している射手が振り落とされそうになることもあります。

シシゾウ:騎射は何回行われますか?

山崎さん:5回です。1回目は神事として形式的に行います。3回行うと先導と射手は交替し、馬も交換します。昔からの言い伝えで、的に多く命中すると次の年は豊作になるとされています。

シシゾウ:騎乗する人はどれくらい練習をしますか?

山崎さん:初心者の場合、最低でも半年は練習が必要です。経験者になると9月ごろから集中的に練習します。練習場所は近隣にある乗馬クラブですが、流鏑馬の馬場に相当する直線距離を駆けさせる広さはないため、富士山山麓まで出かけて練習することもあります。
騎乗者は乗馬と弓の練習だけでなく、本番前には厳しい精進潔斎が課せられます。約1週間前には、小田原市の御幸浜(みゆきがはま)という海岸へ行き、関係者と一緒に海水で身を清めます。それから本番までは自分で精進の料理を作って食べ、身を慎んで過ごします。当日は朝7時に室生神社に行って装束に着替えたら、流鏑馬を終え神前で終了報告をするまで、地面に足を付けることは許されません。そのため、騎射で射手を交替するときは、お付きの人が用意する長持を踏み台にします。若い人に流鏑馬を指導するときは、弓馬の技術以上に、昔からのしきたりを守ることの大切さを理解してもらうように努めています。

シシゾウ:山崎さんは騎乗のご経験があるそうですね。

山崎さん:20代前半から約10年間騎乗していました。私の祖父も騎乗経験があります。子どものころから流鏑馬を見ていましたが、騎乗者は雲の上の存在だと思っていたので、関係者の方からやってみないかと声をかけていただいたときは驚きました。お引き受けはしたものの乗馬経験はまったくなく、特訓を受けました。初めて騎乗したときは緊張のあまり頭が真っ白になり、そのときのことは何も覚えていません(笑)。
現在、室生神社流鏑馬保存会の仕事をさせていただいていますが、一番の悩みは、後継者がいないことです。保存会では騎乗してくれる人を常時募集していますが、地元出身で現在も町内に住んでいなければならないという条件に加えて、馬に乗って弓を扱わないといけないということでハードルは高いです。名乗りでてくださっても練習で馬に乗ってみて断念される方も少なくありません。平成26年は、騎乗者の1人に不幸事があり、代わりの騎乗者もみつからなかったため、流鏑馬をやむなく中止しました。後継者の育成は急務なので、なんとか後継者をみつけて流鏑馬の伝統を次代につないでいきたいと思います。

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注目ポイント午前中は神輿行列が町回り。
流鏑馬の騎乗者と記念撮影も

山崎さん:流鏑馬が行われるのは午後で、午前中は室生神社の神輿渡御が行われます。朝、神社で例大祭の式典があり、それが終わると神輿行列が神社を出発し、約5時間近くかけて町内を回ります。流鏑馬の騎乗者も正装し、騎馬で行列に参加します。渡御のコースには行列が休憩する接待所が数ヵ所設けられています。接待所では騎乗者と一緒に写真を撮ったり、小さなお子さんなら馬に乗せてもらえたりします。流鏑馬の見物にいらっしゃるなら、併せて午前中の神輿渡御もご覧ください。

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ふるさと自慢美しい緑と水の町・山北

シシゾウ:山北町の魅力を教えてください。

山崎さん:山北町は丹沢山地と丹沢湖を擁し、豊かな自然に恵まれています。流鏑馬行事ゆかりの河村義秀公が城主だった河村城跡は、発掘調査が行われ、河村城址歴史公園として整備されています。

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メッセージ疾走する馬の迫力を間近で体感してください

山崎さん:小さな町の氏子だけでやっている流鏑馬です。至近距離で馬が走るところがご覧いただけますし、2頭立ての迫力は他所では見られないと思いますので、ぜひ山北町にお越しいただきたいと思います。ご覧になる際、写真を撮っていただいて構いませんが、馬を驚かせないようにフラッシュは使用しないようにお願いいたします。

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※祭り紹介者 室生神社流鏑馬保存会 会長 山崎 郁夫(やまざき いくお)さんにお応えいただいたインタビューをもとに、記事をまとめています。

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