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長崎くんち

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:NBC 長崎放送
放送
:11/7(土) 13 : 00〜13 : 54

ダイドードリンコスペシャル

みんな龍になった 〜長崎くんち龍踊〜

長崎くんち

長崎の秋の大祭長﨑くんち。毎年10月7、8、9日の3日間行われます。「龍踊」、「コッコデショ」、「鯨の潮吹き」など、人気の出し物はさまざまある中で、今回番組では「龍踊」を奉納する諏訪町に密着します。くんちの始まりは6月1日「小屋入り」から。諏訪神社で清祓いを受け、稽古の無事と本番の成功を祈願します。そして稽古が本格化するのは夏休みからです。諏訪町は青龍、白龍、子龍(青、白)、孫龍の5体の龍の演技が見られます。そのため、下は幼稚園から、上は60代の監督まで100人を超える演者達が毎日集まり稽古に汗を流します。歴史ある長﨑くんちの花形、龍踊。本番の舞台ではまるで生きている龍になるまで、厳しい稽古は続きます。

祭り紹介

  • 祭り写真館

長崎くんち

長崎くんちは、1634年以来の伝統を誇り、国の重要無形民俗文化財に指定されています。平成27年には、諏訪町の龍踊が出場します。青龍・白龍・子龍・孫龍と多彩でスピード感にあふれ、10人の龍方(じゃかた)と1人の玉遣いが踊りながら一瞬に入れ替わる「棒交代」など見所満載です。

開催日
10月7日~9日※毎年同日
場所・アクセス
長崎県長崎市上西山町 諏訪神社 他

■電車
路面電車「蛍茶屋」行き「諏訪神社前」電停より徒歩10分
※観覧には事前にチケットの購入が必要です。
お問い合わせ
長崎商工会議所内(長崎伝統芸能振興会)
095-822-0111

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

歴史唐人屋敷の唐人から伝授された龍踊が独自に進化

シシゾウ:長崎くんちはいつごろ始まりましたか?

山下さん:長崎くんちは長崎の氏神として崇敬されている諏訪(すわ)神社の秋季大祭で、寛永11年(1634)、2人の遊女が諏訪神社の神前で舞を奉納したのが起源とされています。日本で最も古いとされるアーチ型石橋の眼鏡橋(めがねばし)が完成したのも同じ年です。以後、奉納踊は年々盛んになり、長崎らしく異国趣味を取り入れた奉納踊も登場しました。
現在、当番がまわってくる町は長崎市内に59ヵ町あり、その内43ヵ町が奉納踊を出しています。その43ヵ町が7つの組に分かれ、7年ごとに自分たちの演し物を奉納します。言い換えると、長崎くんちのすべての演し物をご覧いただこうとすれば7年かかるということです。

シシゾウ:諏訪町が奉納される龍踊はどのような歴史がありますか?

山下さん:記録が残っていないので正確なことは分かりませんが、長崎くんちに初めて龍踊が奉納されたのは、享保年間(1716~1735)から寛政年間(1789~1801)にかけてといわれています。奉納したのは唐人屋敷に隣接していた籠町(かごまち)で、唐人屋敷の唐人から中国伝統の龍踊を伝授され、奏楽の楽器も譲り受けたということです。その後、日本独自の龍踊のスタイルが作り上げられ、現在に至っています。
諏訪町は籠町に習い、明治19年(1886)に初めて龍踊をくんちに奉納しました。現在、龍踊を奉納するのは4ヵ町です。龍踊は、黄金の玉を龍が追いかけ、胴くぐりをするのが基本動作ですが、演出や技など各町それぞれに個性があります。

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みどころレビューのように大龍、子龍、孫龍の5匹が入れ替わり登場

シシゾウ:諏訪町の龍踊の特色を教えてください。

山下さん:諏訪町の龍踊には青龍(あおじゃ)と白龍(しろじゃ)が登場します。元々、青龍だけだった龍踊に初めて白龍を登場させたのは諏訪町です。これにはきちんと由来があります。諏訪町は町名を諏訪神社にちなんでつけられ、町の紋も神社の紋と同じ梶の葉を使うなど諏訪神社にゆかりの深い町です。この諏訪神社の神様の使いが白蛇であることから白龍を奉納するようになったというわけです。
龍踊で龍体を支える棒を持って演技する人を龍方(じゃかた)といいます。諏訪町の龍踊には大人が龍方を務める大龍(おおじゃ)2匹に加えて、幼稚園の年中から小学2年生までの子どもが龍方を務める子龍(こじゃ)2匹、幼稚園の年少以下の子どもたちによる孫龍(まごじゃ)1匹の計5匹の龍が出演します。子龍、孫龍が登場するのは諏訪町だけです。孫龍は大龍や子龍のような演技はしませんが、子龍、孫龍がいることで演出の幅は広がります。大龍がひとつの技を終えて踊り場から引っ込むと入れ替わりに子龍が出てきて演技をし、子龍の演技が終わると大龍が出てくるという舞台のレビューのような演出で、演技の約20分間踊り場が空くことはありません。だから観客の皆さんも飽きることなくご覧いただけるのではないかと思います。

シシゾウ:龍踊の龍方を務めるのはどのような人たちですか?

山下さん:基本は希望者で、例年、踊町の年の新年度に入ってから7年前のメンバーに加えて、新人の申込を受け付けます。龍踊は体力と経験がものをいうので20代でデビューして3~4回出演するというのが理想です。諏訪町は約90世帯しかないので、参加される方の大半は町外の方です。良い演技をするには龍方全員の息が揃わないといけないので、稽古に十分参加できない方にはご遠慮いただいています。子龍も人気で、お子さんにさせたいと希望される親御さんは多いですが、こればかりは年齢が合わないと参加できません。例年、監督を含めて大龍の龍方が約60人、子龍が約30人、龍の鳴き声を表現する長喇叭(ながらっぱ)や銅鑼(どら)などの囃子方が約30人、そのほかの役や裏方を含めると総勢250名の大所帯になります。
稽古は約2ヵ月みっちり行います。長崎くんちは、伝統芸能を見せる側と見る側がきっちり区別された祭りで、奉納する人間はきちんとした芸を見せるという自負があります。だから、お稽古にはたっぷり時間をかけます。
龍踊は3回場所を踏んで一人前といわれています。くんちを3回経験してはじめて龍方として物になるという意味で、それだけ演技の奥が深いということです。例えば、棒を振るとき、遠心力を利用して同じスピードで振ったのでは重たいものを振り回しているようにしか見えません。龍の頭が上にきたとき、一瞬動きを止め、次の瞬間、スッと落とすと龍の毛が逆立って、生きているように見えます。そういった細かいところまで神経が行き届いた演技を目指しています。

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注目ポイント瞬時に龍方が入れ替わる棒交代、疾走感がスリリングな双龍の舞

シシゾウ:諏訪町の龍踊で一番の見せ場とされている棒交代と双龍の舞について教えてください。

山下さん:1人の玉使いと10人の龍方が一瞬で交代する棒交代は諏訪町だけが行う技です。交代したことが観客の皆さんに分かりやすいように、二番手側の龍方は、黒い衣装の下にお揃いの白いTシャツを着こみ、交代の前に黒の上着を脱ぎます。黒の龍方から白の龍方へと入れ替わるので交代したことは一目瞭然です。ただし、失敗したときの目立ち方も半端ではないので非常に神経を遣います。前回出演した平成20年度のくんちでは、交代の瞬間を見逃した方のために交代を2度行うタブル棒交代を初めて取り入れました。平成27年もダブル交代は行います。
双龍の舞は、青龍と白龍が2匹で踊り場を所狭しと踊り回ります。他所の龍踊でも同じ趣向はありますが、諏訪町の場合は、2匹の龍が同じ方向に回るだけではなく、右回りと左回りで交差します。車2台が時速40キロで並走するときと、正面からすれ違うときでは、すれ違うほうの体感速度が倍近くに感じられるはずです。そのスピード感が双龍の舞最大のみどころだと思います。余談ですがお稽古用の大龍は1匹しかないため、昔は2匹の龍を使うのはぶっつけ本番でした。さすがにそれでは演技勘がつかめないというので最近は2、3回本番用の龍を使ってお稽古をしています。

シシゾウ:総監督として指導で一番意識されていることは何ですか?

山下さん:最終目標は観客の皆さんが私たちの演技を夢中になってご覧になり、フッと我に返って、「ああ、人間が遣っていたんだ」と思っていただける龍踊をすることです。イメージするのは人形浄瑠璃の遣い手です。
長崎の伝統芸能振興に関わる人間としては、龍踊の演技指導を通じて、地域の子どもたちに自分たちの生まれ育った土地に誇りと愛着を持ってもらうことを目指しています。

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ふるさと自慢夕景から楽しむ世界三大夜景

シシゾウ:長崎市でおすすめの特産物や観光スポットを教えてください。

山下さん:長崎の夜景は、世界三大夜景のひとつに数えられています。おすすめの見方は夜景だけでなく、その前の夕景からご覧いただくことです。長崎は本州よりも日没が遅い九州の中でも西に位置しているので、日本で最後のほうに沈む夕日であることに思いを馳せながら、薄暮の状態から真っ暗になるまで空の色が移り変わる様をご覧いただきたいです。そうすれば夜景の素晴らしさをより一層堪能していただけると思います。

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メッセージ次に見られるのは7年後。ぜひご覧ください

山下さん:龍踊そのものは7年のうち、4回見るチャンスがありますが、「〇〇町の龍踊」となると、ご覧になれるのは7年に一度です。諏訪町の龍踊の棒交代を今年見逃すと次に見られるのは7年後です。そんなところにも思いを巡らせてご覧になれば、長崎の人間はくんちで年を重ねるという意味をご理解いただけるのではないかと思います。

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※祭り紹介者 諏訪町 龍踊(じゃおどり)保存会 総監督 山下 寛一(やました かんいち)さんにお応えいただいたインタビューをもとに、記事をまとめています。

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