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勝山喧嘩だんじり

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:RSK 山陽放送
放送
:11/23(月・祝) 14 : 55〜15 : 49

ダイドードリンコスペシャル

魂の激突 ぼうばな〜勝山喧嘩だんじり〜

勝山喧嘩だんじり

岡山県北 山間の町、真庭市勝山。江戸時代、出雲街道の要衝として栄え、現在も当時を偲ばせる白壁の町並みが残る。この町で江戸時代から約160年に渡り、形を変えながらも受け継がれてきた祭りが「勝山喧嘩だんじり」だ。毎年10月19日・20日の2日間行われ、普段は静かな町もこの日は熱気に包まれる。男たちの「おいさぁ!おいさぁ!」の掛け声に合わせ、だんじりがぶつかり合う。「ドン」という音とともに、体の中に振動が響き渡る。その迫力は観る者を魅了する。祭りはだんじりがぶつかり合うだけではないのだ。ぶつかり合いの最中、先頭にいる「ぼうばな」と呼ばれる男たちにより、意地をかけた1対1の陣取り合戦が行われている。番組では「ぼうばな」を通じて、祭りにかける男たちの姿を追う。

祭り紹介

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勝山喧嘩だんじり

出雲街道の要衝として古くから栄え、岡山県の町並み保存地区に指定されている真庭市勝山。静かな町は、毎年「喧嘩だんじり」で熱く燃え上がります。9台のだんじりが4つの喧嘩場で、激しくぶつかり合う「喧嘩だんじり」。勝山の若者が1年で最も熱くなるこのぶつかり合いは、観客をも興奮の渦に巻き込む祭りです。

開催日
10月19日~20日※毎年同日
場所・アクセス
岡山県真庭市勝山

■電車
JR姫新線「中国勝山」駅下車、徒歩5分

■車
・「米子道久世」インターより約15分
・「中国道落合」インターより約20分
お問い合わせ
勝山観光協会
0867-44-2120

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

歴史江戸時代にだんじりが神社の祭礼に登場。喧嘩が始まったのは約100年前

シシゾウ:勝山喧嘩だんじりは、いつごろ始まりましたか?

赤木さん:勝山の神社の祭礼にだんじりが出るようになったのは江戸時代からといわれています。ただし、だんじりの形は今とは違い、神輿のように担ぐだんじりだったと言われています。車輪がついて曳き回すだんじりになったのは今から100年ほど前の明治後期から大正にかけてで、同じころ、だんじりをぶつけ合う喧嘩だんじりが行われるようになったようです。第二次大戦中も喧嘩だんじりは行われましたが、昭和40年代に若者が少なくなったため、その伝統が途絶えます。しかし、昭和50年代に復活し、昼は神社の神輿とだんじりが町を練る御祭礼(ごさいれい)、夜は喧嘩だんじりという現在の祭りの形式が整えられました。
だんじり同士の喧嘩は、町を練るだんじりが別のだんじりとすれ違うとき、ぶつけ合ったのが発端と言い伝えられています。現在、勝山の11の地区それぞれで組織される若連から1台ずつ、だんじりが出ます。そのうち2台は喧嘩をしないだんじりで、華(はな)だんじりと呼ばれます。だんじりは男の祭りですが、最近は若連の揃いの法被を着て、だんじりに声援を送る若い女性が増えています。

シシゾウ:祭りの準備はどのように進められていますか。

赤木さん:祭りの作業は通常約1か月から1か月半前から始め、毎晩集まっては前の年のだんじり喧嘩で傷んだ箇所の修復作業、緩んだ箇所の締め直し作業、磨き上げ、縄巻き、飾り付け、じゃり輪※の点検などその作業のすべてを若連自ら行います。
その作業の中で若手は中老や長老から作業における知識や歴史を学び、その中で祭りにおける縦割りの重要性も知り、これらの事によりお互い絆が深まる大事な期間でもあります。もちろんその期間で、囃子のやり方、だんじりの押し方、ぼうばなのやり方も教わります。

※じゃり輪…だんじりの車輪を囲む外側の鉄の部分

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みどころ4つの喧嘩場で繰り広げられる、若連の誇りをかけた真剣勝負

シシゾウ:昼に行われる御祭礼のみどころを教えてください。

赤木さん:勝山喧嘩だんじりが行われるのは毎年10月19日と20日の2日間です。19日は、高田神社をはじめとする勝山の4つの神社の神輿4基、20日は玉雲宮(たまもりぐう)の神輿1基が地区を練り歩き、11台のだんじりがお供として後からついていきます。
御祭礼の出発地点は2日間とも地区の北側にある速日(はやひ)神社で、勝山を南北に流れる旭川(あさひがわ)沿いの道を南に下り、古い町並みが残る町並み保存地区を通って1日目は高田神社、2日目は玉雲宮に帰還します。距離にすると約1キロです。
神輿の練りは、ぶつけ合いの喧嘩こそしませんが、前に進んだかと思えば後ろに戻るなど、かなり動きがあります。神輿が後方に下がってくると、神輿の後ろについているだんじりもぶつからないように後ろに下がりますが、11台が連なっているので、すぐには下がれません。「下げ下げ!」の掛け声と提灯の合図でだんじりが一斉に下がっていく様は、ご覧になっていておもしろいのではないかと思います。

シシゾウ:だんじり喧嘩はどのように行ないますか?

赤木さん:だんじり喧嘩のスタートは2日間とも午後6時です。喧嘩が行われるのは、町並み保存地区などの4ヵ所に設けられた喧嘩場(けんかば)で、順番に回っていきます。ひとつの喧嘩場では最低5回、多いところでは10回前後の対戦が行われます。喧嘩をする9台のだんじりは、上組(かみぐみ)と下組(しもぐみ)に分かれ、上のだんじりと下のだんじりが対戦します。対戦の組み合わせは前もって決めています。1回の対戦時間は約10分で、20回近くぶつけ合います。私が若かったころはその倍の20分で、最後のほうは押すのに疲れてヘトヘトになってしまいました。それくらい体力を使います。

シシゾウ:喧嘩の作法を教えてください。

赤木さん:だんじりとだんじりが一対一で向き合い、合図で正面から勢いよくぶつかります。喧嘩で先頭になるのは、御祭礼などの移動時には後ろになる側で、正面に突き出ている突き棒と呼ばれる部分をぶつけ合います。
喧嘩の合図を出すのは若連のリーダー格の総代です。総代は突き棒の上に座り、提灯を振って「行け」「止まれ」「下がれ」など指示し、だんじりに取りついた若連の男たち40~50人が「おいさぁー」「おいさぁー」の掛け声とともに、だんじりを動かします。だんじりには囃子方も乗り込み、鐘と太鼓を打ち鳴らして喧嘩を盛り立てます。

シシゾウ:勝敗はありますか?

赤木さん:正式に勝敗は決めませんが、勝ちとみなされる2つのパターンがあります。ひとつは押し勝ちです。だんじり同士がドンと当たってからそのままグッと相手方に押し込んでいったほうが勝ちです。もうひとつは「ぼうばな」の位置取りです。ぼうばなは突き棒の両側につくポジションです。突き棒が相手の突き棒に当たる直前、ぼうばなは一方の手を自分のだんじりにかけ、もう一方の肩を相手方のぼうばなの肩にぶつけます。相手をだんじりの外側にはじき出し、だんじりとだんじりのすきまにできる人1人分のスペースを陣取ったほうが勝ちです。ぼうばなは、だんじりがギリギリまで迫ってきてもとどまらないといけないので度胸と経験が必要です。高校生になって若連に加わり、喧嘩だんじりにデビューすると、まず、だんじりの後方につきます。年齢が上がるにつれてポジションは前のほうになり、ベテランになってぼうばなを務めるというのが一般的です。喧嘩だんじりでは、だんじりの進行方向を調整する「てぎ」の役割も、若連の命を預かっていると言っても過言ではないほど重要です。突き棒に当てるとき、まっすぐ当てるのではなく、左側に当ててみたり、右側に当ててみたり、当てる位置を調整することで自分たちが優勢になるようにします。1回の対戦の中で、押し込んだり押し込まれたり、ぼうばなを取ったり取られたりをしながら総合的に勝った、負けた、互角だったと自分たちで戦いぶりを評価します。

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注目ポイントだんじりが坂道を全力疾走するタイムレース

赤木さん: 20日の午後3時からは、だんじり太鼓山登城レースが行われます。レースの舞台になる太鼓山の坂道は、玉雲宮へ向かう道筋で、約100メートルの長さです。御祭礼はだんじりが順番を守りながら一列になって進みますが、太鼓山の坂道にさしかかると列の規制が解かれるため、進むのが遅いだんじりを、速いだんじりが後ろから追い抜かして気勢を上げる光景がよく見られました。そこで10年ほど前に、正式にタイムを計測してレースをしようということになりました。成績が上位の若連は表彰され、賞金も出ます。安全さえ確保できれば、子どもを乗せるのも自由です。ちょっとした余興ですが、現在は祭りのみどころのひとつになっています。

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ふるさと自慢白壁とのれんが彩る町並み保存地区

シシゾウ:真庭市でおすすめの特産物や観光スポットを教えてください。

赤木さん:真庭市勝山は城下町で、町並み保存地区に指定されている地域には、白壁や格子窓の建物や酒蔵、武家屋敷などが残っています。草木染ののれんが家々の軒先を飾るのれんの町としても知られています。3月3日前後に商家や民家の軒先に雛人形を飾る「勝山のお雛まつり」も観光客に人気です。
真庭市は古くから林業が盛んな木材の町で、近年は間伐材などを利用したバイオマス発電や新建材のCLT集成材の産地として注目され、国内外から視察が大勢訪れます。

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メッセージ喧嘩だんじりの音と振動を体感してください

赤木さん:勝山のだんじりは軽いもので約2トン、重いもので約2.5トンあり、だんじりが通ったら家が揺れるという人もいるくらいです。そんなだんじりがぶつかり合うときの迫力はすさまじいです。だんじりがぶつかるときの音や振動、独特の雰囲気は映像では伝わらないので、勝山にお越しいただき、ぜひ生で体感していただきたいと思います。

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※祭り紹介者 勝山喧嘩だんじり保存会 総々代 赤木 敏浩(あかぎ としひろ)さんにお応えいただいたインタビューをもとに、記事をまとめています。

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