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鐘踊り

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:ITV あいテレビ
放送
:9/21(月・祝) 14 : 00〜14 : 54

ダイドードリンコスペシャル

300余年の余韻 〜四国中央市新宮町・鐘踊り〜

鐘踊り

四国中央市新宮町上山西庄地区で連綿と受け継がれている「鐘踊り」。戦国時代に、阿波(徳島県三好市の一部)と伊予(現在の愛媛県四国中央市の一部)などを治めていた阿波・白地城主の大西備中守元武を供養するために始まったと伝えられています。小学生から大人まで22人の踊り手が、踊り好きの名君の霊を慰めるために「鐘踊り」を奉納します。山あいの集落、新宮町上山西庄地区は世帯数が50戸足らず。近年では少子化で踊り手を集めることも大変です。しかし、300年以上と伝えられる歴史を継承していくために地区が1つになり祭りを守り続けています。鐘の音、太鼓の音、人々の笑顔…。地域の受け継がれる夏の祭りからは世代を超えた人のつながりの大切さが見えてきます。

祭り紹介

  • 祭り写真館

鐘踊り

山あいの集落で300年以上続く伝統行事で、土佐の長曽我部氏との戦いに敗れ、亡くなった領主・大西備中守元武の供養が始まりとされています。大西神社の境内に笹を立てて、しめ縄を円形に巡らせ、太鼓や鉦が独特の3拍子を鳴らす中、総勢22人が勇壮華麗に舞っており、愛媛県無形民俗文化財にも指定されています。

開催日
8月最終日曜日
場所・アクセス
愛媛県四国中央市新宮町上山西庄地区 大西神社

■車
・瀬戸大橋~香川方面より、「川之江」ジャンクション、「川之江東」ジャンクションを通り、高知県方面へ「新宮」インター下車、県道5号線を通り約35分
・淡路島~徳島方面より、「川之江東」ジャンクションの高知県方面へ「新宮」インター下車、県道5号線を通り約35分
お問い合わせ
四国中央市教育委員会文化図書課
0896-28-6043

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

歴史踊り好きの名君の霊を慰める奉納行事

シシゾウ:鐘踊りはいつごろ始まりましたか?

藤田さん:戦国時代、阿波(現在の徳島県三好市の一部)と伊予(現在の愛媛県四国中央市の一部)などを治めた阿波・白地(はくち)城主の大西備中守元武(おおにしびっちゅうのかみもとたけ)を供養するために始まったと伝えられています。元武公は善政を敷いたことで民衆から非常に尊敬されました。元武公などを祭神とする大西神社が徳島県に20社、愛媛県に8社、香川県に6社、高知県に1社あります。歌舞を好んだといわれる元武公のために踊りを踊って供養するのは新宮町の大西神社だけです。元々、鐘踊りの奉納は旧8月1日の八朔の日に行われていましたが、現在は8月の最終日曜日に行われます。

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みどころ踊り手たちが一二、一二の拍子で軽快に跳躍

シシゾウ:鐘踊りの踊り手は何人ですか?

藤田さん:22人です。メンバーの内訳は、面((めん)=猿田彦)1人、棒ふり1人、太鼓2人、鉦10人、はつり4人、なぎなた4人です。面は猿田彦の面をつけ、露払い役を務めます。はつりはまさかりのことで小学生の男子児童、なぎなたは小学生の女子児童が務めます。

シシゾウ:当日のスケジュールを教えてください。

藤田さん:この神事は持ち回りで集落の1軒の家が当屋(とうや)という世話役を務めます。当日、踊り手たちは当屋の家に集まって踊りの衣装をつけるなど身支度をします。当屋は昼食をふるまい、お礼に踊り手たちは一部分ですが鐘踊りを踊ります。それから一行は大西神社に行列して向かいます。行列の先頭は面が務めます。道中、道引きといって太鼓がテンテンテンと鉦がカンカンカン打ち鳴らされます。大西神社までの行程で一番の難所は神社の手前にある踊り坂と呼ばれる30メートルほどの険しい山道です。この踊り坂は1年に一度、鐘踊りのときだけ使われるルートです。踊り手たちが踊りの前に普段は人が通らない急峻な道を通る理由は定かでありません。私の想像ですが、踊り坂は元武公が戦死した川之江地区にあった轟城の方角を向いているので、元武公に今から踊りを奉納することを伝えるために通るのではないかと思います。大西神社に着くと踊り手たちは一休みして、疲れを癒します。
大西神社前の広場には笹が立てられ、しめ縄を張り、しめ縄には白い紙を切って作った「紙しで」を垂らし、直径15メートルほどの円形にはりめぐらされています。その中が踊り場になります。踊り場の中に最初に入るのは面で、次に宮司さんと当屋の人が入ります。踊り手で最初に入るのは棒ふりで、踊り場の外から手にしている棒を踊り場の中めがけて放り上げ、しめ縄越しに受け取ります。続いてほかの踊り手たちも入ります。はつりとなぎなたは二人一組で、交互に切り結ぶ「討ち入り」という所作をしながら隊形を整えます。引き続き、おはらいなどの神事が行われます。道案内の役を終えた面はここから自由行動です。神事が終わると、今から踊りますという棒ふりさんの口上に踊り手たちが「へい」と受けて踊りが始まります。

シシゾウ:鐘踊りの特徴を教えてください。

藤田さん:太鼓と鉦、はつり、なぎなたは大関(おおぜき)と小関(こぜき)と呼ばれる2組に分かれ、棒ふりを中心に、向かって右側に大関側、左に小関側の踊り手たちが並びます。軽快な太鼓に合わせ、一二、一二と右足で2回、左足で2回交互に飛び跳ねるのが鐘踊りの基本動作で、それに鉦を叩いたり、はつりやなぎなたを振ったりするといった所作がつきます。2歩ずつ飛び跳ねるとき、上げている足を地面についている足の前方に出すのが決まった型ですが、簡単なようでいてこの動作が意外に難しく、特に初めて踊る子どもは苦労しています。しかし、この動作が基本になるので徹底して指導しています。
棒ふりは踊りの振りや踊り手の隊形が変わるときに合図を送るリーダー格で、所作は激しく、一番の熟練者が務めます。次に難しいのは太鼓です。男性の場合、小学生ではつりをし、卒業後、鉦に移り、鉦で経験を積んだら太鼓、最後に棒ふりを務めるのが一般的な流れです。鉦を練習するときは口太鼓といって「テンテコテンテコ」と太鼓のリズムを口ずさみながら鐘踊りのリズムを体に叩き込みます。

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注目ポイント約40分の踊りを3回。約2時間に及ぶ長丁場

藤田さん:鐘踊りのメインは「よせ」「七つ」「三つ」「九つ」という4つの踊りで、それをまとめて一庭(ひとにわ)の踊りと呼んでいます。曲によって太鼓のリズムも踊りの所作も違います。例えば、よせは「ヘイナムオミドウバ」「ナッポミドウバ」などの念仏を太鼓と鉦が交互に唱えながら踊ります。三つの踊り始めは(舞といって)、足の動きだけで踊ります。九つになると踊り方が前の3曲よりも激しくなります。ご覧になるときは、曲ごとに変化するリズムや動きにご注目ください。
一庭の踊りにかかる時間は約40分です。1回目の踊りが終わると一休みして、二庭(ふたにわ)の踊りといって2回目に入ります。踊りは一緒ですが、棒と太鼓の持ち場を変えたりして踊ります。それが終わると三庭(みにわ)の踊りで、最初のメンバーに戻って踊ります。3回踊ると2時間余りになり、残暑が厳しい時期なので子どもはもちろん、普段外で仕事をすることがほとんどない大人たちもかなり体力を消耗します。
最後を締めくくるのは「ヤレトウ」という踊りです。踊り手全員が輪になって踊り、終わると大西神社に向かって全員で「ありがとうございました」と言って一礼します。

シシゾウ:そのほか注目ポイントはありますか?

藤田さん:はつりとなぎなたを務める子どもたちの踊りにぜひ注目してください。子どもたちの学年はまちまちで、1年生は踊りについていくのが精一杯なのに対して、高学年になってくると踊りの間がとれるようになります。子どもたちの成長の過程を見られるのは興味深いと思います。
最近は少子化で子どもの踊り手を集めるのは大変ですが、現在、保存会が主に川之江地区や伊予三島地区で暮らしている地区出身者の大人やお子さんにお願いするなどして、なんとか伝統をつないでいます。

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ふるさと自慢自然豊かな山あいの町は茶の名産地

シシゾウ:四国中央市新宮町でおすすめの特産物や観光スポットを教えてください。

藤田さん:新宮町は山間部にあり、気候風土がお茶の栽培に適し、新宮茶の名称で販売しています。観光でいらっしゃった方に一番人気のスポットは複合観光施設です。レストランや温泉、菓子工房、コテージなどがあります。そこで販売される玉露のような甘さが特徴のかぶせ茶をふんだんに使った抹茶大福は午前中で売り切れてしまうことが多い人気商品です。

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メッセージ地域住民の思い入れの深い郷土芸能です

藤田さん:鐘踊りは昔から地域に伝わる郷土芸能で、後世に伝えていくことは地元の私たちの務めです。現在、地元の有志で結成した保存会があり、継承活動を行っています。各地のイベントに出演して鐘踊りを披露する機会はありますが、大西神社で披露する鐘踊りが本来の奉納の形で住民の思い入れも深いので、機会があればぜひ見に来てください。

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※祭り紹介者 鐘踊り顧問 藤田 忠正(ふじた ただまさ)さんにお応えいただいたインタビューをもとに、記事をまとめています。

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