トップページ
 > これまで応援した祭り > 2015年 伊作太鼓踊り

これまで応援した祭り トップへもどる

伊作太鼓踊り

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:MBC 南日本放送
放送
:9/26(土) 15 : 00〜15 : 54

ダイドードリンコスペシャル

楽しくなるまで高く舞え! 〜日置市吹上 伊作太鼓踊り〜

伊作太鼓踊り

日置市吹上に600年以上伝わる祭りが伊作太鼓踊りです。白装束に草履を履き、竹を編んだ2メートルほどの矢旗を掲げ、薩摩鶏の羽を背負い、胸に太鼓をつけ、隊列を組んで踊ります。1406年、伊作島津氏4代当主の久義の戦勝の踊りと伝えられ、踊り手の男たちは地元の人々に如何に勇壮な踊りを披露できるか、プライドをかけています。その本番が8月28日南方神社に奉納される、約40分間の踊りです。踊り手は26名。踊りの華と呼ばれる先頭を踊ることは地域で名誉と称えられています。プライドの高い男たちは華を目指し半年以上の時間をかけて練習します。職業、地位、肩書きは関係なく、最も勇壮な踊りを習得したものだけが得られる場所が「華」です。代々受け継がれてきた伊作太鼓踊り、地域の意地と誇りをかけて踊る男たちに迫ります。

祭り紹介

  • 祭り写真館

伊作太鼓踊り

毎年8月28日吹上の6地区の保存会が交代で踊りを南方神社に奉納します。その後、約40カ所を廻り地域の人々に披露されます。起源は1406年、伊作島津家4代城主・久義が二階堂行貞を降伏させた時に考案されたといわれています。腹の底まで響く太鼓の音と軍配形の矢旗が、戦場の武士を彷彿させ、戦勝の踊りと伝えられています。

開催日
8月28日※毎年同日
場所・アクセス
鹿児島県日置市吹上町 南方神社

■バス
鹿児島交通「鹿児島中央」駅より「伊作・加世田」行き約1時間「ふもと」下車、徒歩約10分

■車
指宿有料道路「谷山」インターより県道20号線、22号線を通り約30分
お問い合わせ
日置市教育委員会吹上支所教育振興課
099-296-2115

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

歴史約600年の伝統を持つ勇ましい戦勝の踊り

シシゾウ:伊作太鼓踊りは、いつごろ始まりましたか?

北野さん:応永13年(1406)、伊作島津家第四代、島津久義(しまづひさよし)公が、田布施(たぶせ)郷(=現在の南さつま市金峰町(きんぽうちょう))の二階堂行貞(にかいどうゆきさだ)と戦って勝利を収めたときの踊りが起源といわれています。
伊作太鼓踊りは、伊作島津家にゆかりの深い南方(みなみかた)神社に奉納されます。踊りを奉納するのは持ち回りで吹上町(ふきあげちょう)の湯之元(ゆのもと)・和田・中之里(なかのさと)・田尻(たじり)・花熟里(けじゅくり)・入来(いりき)という6つの地区の保存会が務めます。平成27年は入来地区の担当です。踊り手の人数や装束は6地区共通ですが、踊り方、太鼓の叩き方などは地区ごとに異なります。昔からどの地区も「自分たちの踊りが一番」という誇りを持っていて、今もその意識は変わりません。

ページ先頭へ

みどころ南方神社を皮切りに2日間約40ヵ所で踊りを披露

北野さん:伊作太鼓踊りの踊り子は太鼓担当の平打ちが24人、鉦と小太鼓担当の中打ちが4人です。平打ちは白装束に草履履きで、背中には相撲の行司が持つ軍配の形をした約2メートル長の矢旗(やばた)を背負います。さらに、薩摩鶏(さつまどり)の羽で作ったホロという飾りもつけます。胸につける太鼓を含めると衣装の重さは18キロ近くになります。鹿児島県には様々な太鼓踊りがありますが、これだけの重装備で踊るのは他には聞いたことがありません。中打ちは鉦2人、小太鼓2人で小中学生の男子が花笠と振袖で女性に扮して務めます。踊りは踊りませんが、歌い手も重要なメンバーです。

シシゾウ:伊作太鼓踊りはどのような特徴がありますか?

北野さん:平打ちが円陣になり、その輪の中に中打ちが入り、中打ちが叩く鉦に合わせて、平打ちが太鼓を叩きながら背中の矢旗を大きく揺すって勇壮に踊ります。平打ちは踊るとき、常につま先立ちです。入来地区の太鼓の叩き方は、バチを真横ではなく上から打ち下ろし、打ったらすぐ上に上げます。この奏法は真横から打つよりも力が必要で、打ち続けていると親指の皮がすりむけていきます。
踊りは8種類あり、すべて踊ると45分ほどかかります。どの踊りも勇ましいですが、特に動きが激しいのは、最初に踊りを披露する広場に踊り込む「道つき」と最後に引き上げていく「引庭(ひきにわ)」という踊りです。
道つきの特徴は、平打ちが矢旗を横に数字の8を描くように激しく振るところで、広場に踊り込む道が300メートル近くあるので非常に体力を使います。引庭は、千鳥足のようなステップで身体をひねり、高く跳びはねながら退出します。45分間激しい踊りを踊った後なので、踊り子たちは死にもの狂いです。道つきも引庭も踊り子は必死のため、大変迫力があります。

シンゾウ:南方神社の奉納が終わった後のスケジュールを教えてください。

北野さん:伊作太鼓踊りの奉納は2日間行います。1日目は午前中に南方神社で奉納した後、日が暮れるまで吹上町内の約20ヵ所で踊りを披露します。2日目は、町内の大汝牟遅(おおなむち)神社で奉納踊りをした後、1日目と同じように約20ヵ所を踊って回ります。
残暑の厳しい時期ということもあり、踊り子は体力勝負です。私も若いときに経験しましたが、浴びるように水を飲んでもすべて汗になって出ていきます。私を含め、踊りを指導するOBの師匠たちは、踊り子ひとりひとりの顔色に注意し、少しでも具合が悪そうだった場合には水分補給や休憩をさせますが、それでも熱中症で倒れる者が出てくることもあります。非常にハードですが、昔と比べるとこれでもずいぶん楽になったほうです。昭和50年代までは、踊りの奉納は3日間で、町内を歩いて移動していました。今は矢旗をつけたまま乗り込めるトレーラーで移動するので負担がかなり軽くなりました。
2日間の締めくくりは、自分たちの地区に戻っての奉納踊りです。日もとっぷり暮れた夜の8時ごろ、公民館に帰ってくると地区の人たちが出迎えてくれます。踊り子たちの疲れはピークですが、皆の励ましを受け、最後の力を振り絞って全力で踊りを披露します。踊り子たちは全員、感極まって涙を流しながら踊るので毎回見ていてとても感動します。

シシゾウ:北野さんが踊り子をしていたときの思い出を聞かせてください。

北野さん:私が現役だったときは奉納が3日間でした。3日目になると矢旗がこすれる箇所は背中の皮がひどくむけて、骨まで届いてしまうんじゃないかと思うくらい辛かったです。それでも最後まで歯を食いしばって踊りぬきました。
伊作太鼓踊りは男の踊りで、踊り子を務めるのは非常に名誉なことです。その年の踊り子メンバーが初顔合わせをする発会式では「やるぞ!」と皆で気合を入れ、さつまあげと焼酎で親睦を図ります。

ページ先頭へ

注目ポイント朝6時から身支度。矢旗を背負って、いざ出陣!

シシゾウ:ここも注目!というところを教えてください。

北野さん:当日の朝、踊り子たちが入来地区の公民館で身支度するところはちょっとしたみものです。この日、踊り子は初めて矢旗やホロをつけます。着付けで一番気を遣うのは矢旗です。激しく振り回すので、しっかり取り付けていないと矢旗がこすれて背中の皮がむけてしまうので、踊り子を踏んばらせ、師匠たちが3~4人がかりできつく縛り上げます。朝の身支度をご覧になってから本番の踊りを見ると、より感動していただけるのではないかと思います。
平成27年の奉納日は8月28日と29日ですが、本番に先立つ23日には、日本三大砂丘のひとつに数えられる吹上浜(ふきあげはま)で踊ります。吹上浜での踊りは恒例の行事です。踊り子たちは白装束になり、自分たちの地区から海岸まで太鼓を叩きながら約40分かけて歩き、踊る前には海に向かって3回、山に向かって3回頭を下げます。海辺で踊るのは本番前に身を清める意味合いからです。入来地区の踊り子たちは海の中に入りませんが、海中に入って水ごりをする地区もあります。

ページ先頭へ

ふるさと自慢日本三大砂丘の吹上浜

シシゾウ:日置市吹上町でおすすめの特産物や観光スポットを教えてください。

北野さん:一番の名所は日本三大砂丘の吹上浜です。吹上町は海と山の自然が豊かで、海の幸、山の幸にも恵まれています。私は踊りの現役を引退してずいぶん経ちますが、伊作太鼓踊りの師匠として若者たちを元気に指導できるのは、自然の恵みを受けた地元の食材を毎日食べているからだと思っています。

ページ先頭へ

メッセージ燃える島津の心を感じとってください

北野さん:伊作太鼓踊りは男の踊りで、踊り子たちは全員、桜島のマグマのごとく心を燃やして2日間踊り続け、燃焼し尽くします。踊り子たちの勇壮な踊りに、燃える島津の心をぜひ感じとっていただきたいと思います。

ページ先頭へ

※祭り紹介者 伊作太鼓踊り入来保存会 会長 北野 和則(きたの かずのり)さんにお応えいただいたインタビューをもとに、記事をまとめています。

  • 日本の祭り 名産品
  • 祭り写真館
  • 祭りカレンダー
  • ワンクリックアンケート
  • 祭り広場
  • 吉村作治先生の祭り考察
  • ダイドードリンコ日本の祭りCM
  • みんなの祭り情報局
  • DyDo online shop
  • 日本の祭りボード 日本の祭りに関する発言はこちらへ!

日本の祭りポスターをプリントしよう!

ダイドードリンコは「NPO(特定非営利活動法人)日本の祭りネットワーク」に加盟しています。