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糸満ハーレー

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:RBC 琉球放送
放送
:7/26(日) 15 : 00〜15 : 54

ダイドードリンコスペシャル

地域、伝統、絆 繋ぐ 糸満ハーレー

糸満ハーレー

沖縄県本島南部に位置する糸満市は昔から海人(ウミンチュ)の町として知られ、今でも旧暦文化が色濃く残る地域です。毎年旧暦5月4日に行われる糸満ハーレーは「大漁」と「航海安全」を祈願して糸満の3つの地域を代表した男たちがハーレーブニとよばれる舟で毎年、勇壮なハーレー競漕を繰り広げます。糸満ハーレーは琉球が3つの勢力に分断されていた三山時代(1400年ごろ)、南山王が中国で見た行事にならって始めたものと言われています。今でも競争のスタートの合図を知らせる旗振りの役目は南山王からその役目を与えられたと伝わる德屋の当主が行っています。こうした伝統行事の本来の姿を守ってきたのは地域の人たちの熱い想いです。番組では海の祭り糸満ハーレーの伝統を受け継いできた人々の想いに迫ります。

祭り紹介

  • 祭り写真館

糸満ハーレー

糸満ハーレーは、糸満の漁師達が海の恵みに感謝し「大漁」と「航海安全」を祈願する為、毎年旧暦の5月4日に行われ、当日は県内外から約3万人の観客が集います。行事は、木製の手漕ぎ船の競争で「御願バーレー」「青年バーレー」「アガイスーブ」(最後の勝負)があり、地域の誇りを懸けて争われます。

開催日
旧暦5月4日
場所・アクセス
沖縄県糸満市 糸満漁港

■バス
那覇市旭橋(バスターミナル)89系統「糸満バスターミナル」行き約40分、「糸満ロータリー」下車。会場まで徒歩3分

■車
那覇市内より国道331号線を糸満方向へ(糸満漁港/北地区)約40分。会場まで徒歩8分
お問い合わせ
糸満漁業協同組合
098-992-2011

糸満市経済観光部 商工観光課
098-840-8135

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

歴史約450年の伝統。旧暦文化を重んじる海人たちの爬龍船(はりゅうせん)競漕

シシゾウ :糸満ハーレーは、いつごろ始まりましたか?

与那嶺さん:450年以上の歴史があると聞いています。糸満は沖縄の方言で海人(うみんちゅ)と呼ばれる漁業者の町として全国に知られています。その海人たちがサバニと呼ばれる手漕ぎの漁船で行ったのがハーレー(爬龍船競漕)の始まりです。
沖縄県内の各地で爬龍船競漕は盛んに行われていますが、ハーリーという呼び方が一般的です。糸満でも一時期、ハーリーと呼んでいましたが、ある学識者の方が古い文献などを調べ、元々はハーレーと呼ばれていたことを明らかにしてから、伝統を重んじてハーレーに改められました。糸満ハーレーが他所の爬龍船競漕と違うところはほかにもあります。ほとんどのハーリーは人が集まりやすい土日に大会が開催されるのに対し、糸満ハーレーは旧暦の5月4日に開催されます。旧暦の開催にこだわるのは糸満ハーレーの原点が海人文化だからです。海人は海の潮の具合などを見るのに旧暦を用います。普段の暮らしの中にも旧暦は生きていて、糸満では正月も旧正月のほうが盛大に祝われます。5月4日に行われる理由ははっきりしていませんが、旧暦の5月4日付近は、沖縄の漁の最盛期が終わって一息ついた時期にあたるからではないかと古老の方から聞いています。
糸満ハーレーの開催日は沖縄県民に広く知られていて、平日でも3万人、多いときには4万人近い観客が集まります。

シシゾウ :糸満ハーレーは「御願(うがん/うがみ)に始まり、御願に終わる」という言葉がありますが、どのような意味ですか?

与那嶺さん:御願とは、沖縄の方言で祈り事を指します。糸満ハーレーのもうひとつの特徴は、単なるイベントではなく、海人の航海安全祈願と海への感謝の気持ちを込めて行われる神聖な行事だということです。糸満ハーレーは、字糸満というエリアが西村(にしむら)、中村(なかむら)、新島(みいじま)の3つの村に分かれ、総合優勝を目指して競います。レースが始まる前、各村の代表者は神聖な場所として昔から信仰されている山巓毛(さんてぃんもー)という糸満ハーレーが行われる糸満漁港を望む小高い丘に集まり、古式に従って拝み、御願が終わると港に向かって旗を振ります。それが第1レースとなる御願バーレーのスタートの合図になります。御願バーレーの漕ぎ手は、現役の海人である糸満漁業協同組合青年部の人間と決まっています。御願バーレーが終わると、レースに出た海人たちは地区の氏神様がまつられる白銀堂(はくぎんどう)に出向いて結果を報告し、それぞれの村の「ハーレー歌」を奉納します。また、糸満ハーレーのすべてのレースが終わったときも各チームは御願をします。なお、翌日の旧暦5月5日は、グソーバーレーといって海で亡くなった人がハーレーを行うという言い伝えがあり、海人はその日も漁を休みます。

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みどころ漕ぎ手、舵取り、鉦打ちが
心をひとつにゴールを目指す

与那嶺さん:レースは、海人が漕ぐ御願バーレー以外に、職場のチームが参加する職域ハーレー、中学生ハーレーなどいくつかの部門がありますが、総合優勝の得点対象になるレースは、青年バーレー、クンヌカセー、アガイスーブの3つです。村同士の対抗意識は強く、昔は他所の村の人間とは目も合わさず、喧嘩もざらだったといいます。現在は皆、仲良くしていますが、勝負に賭ける思いは強く、どの村も総合優勝の旗をもらうために1ヵ月以上前から猛練習を重ねます。糸満ハーレーに出場するチームのメンバーは、糸満ハーレーにピークが来るように調子を整えて、レースに全精力を注ぎこむので、他所のレースに出場してもまず勝つことはありません(笑)。

シシゾウ :糸満ハーレーのチーム構成はどのようになっていますか?

与那嶺さん:舵取り、鉦打ち、漕ぎ手10人の計12人が、サバニを改良した専用のハーレー舟に乗船します。御願バーレーだけは旗振り役が1人加わり13人になります。ハーレーで花形とされるのは、舵取りと漕ぎ手の先頭で櫂を漕ぐ1番エーク(櫂)です。一番エークは体力と櫂さばきが最も巧みな人間が務めます。鉦打ちは、一番エークが櫂を海中に沈めたタイミングで鉦をカンと鳴らし、それを合図に2番エーク以下の漕ぎ手たちが櫂を動かします。1番エークが自分勝手な漕ぎ方をしたら、いいレースにはなりません。鉦打ちは、小柄なほうが風の抵抗を受けず、レースに有利になるので中学生が務めます。
レース最大のみどころはハーレーが折り返しの旗を回るところです。855メートルの距離を漕ぐ御願バーレーなどはレース中、旗を2回ターンします。このとき、いかにスピードを殺さずスムーズに回るかが舵取りの腕のみせどころです。旗のターンで大逆転劇が起こることも珍しくありません。
中学生ハーレーも御願バーレーの大人と同様、855メートルの距離を競い合います。選ばれた中学1年生から3年生がレースの1ヵ月以上前から練習を重ね、ハーレーデビューを果たします。中学生からハーレーを始め、将来の糸満ハーレーの後継者へと成長していきます。

シシゾウ :クンヌカセーはどのようなレースですか?

与那嶺さん:転覆競漕ともいい、レース途中でハーレー舟を完全に転覆させ、舟底を見せた状態から舟を起こしてゴールを目指すという、海人文化を伝える糸満ハーレーならではのレースです。糸満の海人に伝わる操船技術を用い、いかに海水を入れずに転覆した舟を起こすかが勝負のカギです。

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注目ポイント村の威信を賭け、2150mの長丁場で熱闘を繰り広げるアガイスーブ

与那嶺さん:糸満ハーレーのクライマックスはレースの最後を締めくくるアガイスーブです。距離は2150メートルと最長で、他所のハーリーでこれほど長い距離のレースはありません。このレースで総合優勝の行方が決まるということもあり、アガイスーブの漕ぎ手は体力、技量ともに優れた人が選ばれます。
他のレースは接戦になることが多いのですが、アガイスーブは距離が長いだけに、スタートダッシュに成功したチームが、ゴールしたときに3~4挺身の差をつけることは珍しくありません。反対に、最初から横並びだとゴールまで接戦になることが多く、このときは体力勝負になるので漕ぎ手にとって一番きついレースになります。

シシゾウ :一般参加の催し物もあるそうですね。

与那嶺さん:レースの合間に行われるアヒル取り競争は、観客の方が自由に参加できます。会場の糸満漁港に放されたアヒル50羽を泳いで捕まえる糸満ハーレーだけに伝わる催しです。アヒルは沖縄で昔から万病の薬として重宝されてきた歴史があり、学識者の調査によると、爬龍船の生まれ故郷の中国に似たような風習があったようです。アヒル以外にも景品のスイカや真鯛と交換してもらえるボールも浮かべられます。アヒル取り競争を楽しみにしておられる方は多く、女性の方も果敢に海に飛び込んでおられます。泳ぎに自信のない方は浮き袋を使って参加してくださっても結構です(笑)。

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ふるさと自慢現役のサバニが停泊する、海人の町ならではの風景に出会える

シシゾウ :糸満市でおすすめの特産物や観光スポットを教えてください。

与那嶺さん:糸満漁港をはじめ市内の漁港に行けば、エンジンを搭載し現役の漁船として活躍するサバニを大抵ご覧になれます。中地区の糸満漁業協同組合の事務所のそばには、各村のハーレー舟が保管されている艇庫があり、見学できます。ハーレー舟の実物をご覧になるとイメージがふくらみ、ハーレーにより関心を持っていただけるのではないかと思います。

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メッセージ旧暦5月4日は糸満漁港に来て、ハーレーの迫力を生で感じてください

与那嶺さん:糸満ハーレーは、平成24年に糸満市の無形民俗文化財に指定されました。これを機に、糸満ハーレーが重んじてきた海人文化、旧暦文化を後世にきちんと継承していかなければいけないと糸満ハーレー行事委員会の関係者は使命感を新たにしています。
糸満ハーレーの迫力は、写真や映像では伝わりません。旧暦の5月4日は、糸満漁港にぜひ足をお運びいただき、ご自身の目でご覧ください。レースは四方から観覧でき、会場からの景色も最高です。

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※祭り紹介者 糸満ハーレー行事委員会 参与 与那嶺 和直(よなみね かずなお)さんにお応えいただいたインタビューをもとに、記事をまとめています。

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